あぁ!引っ越し
引っ越しとは、感傷的なイベントだ。
今日で本当にお別れなのですね?
私、あなたに辛いとき、寂しいとき、怒っているとき、楽しいときを全部さらけ出して、文字通り全部受け止めてくれたことをものすごく感謝しているの。
何も言わずに全部受け止めてくれてありがとう。
一緒に過ごせたことを忘れない。死ぬまで覚えているよ。
あなたはいろんな人を見て来たし、これからも何人もの人を守ってあげるのでしょう。
私は通りすがりの一人なのだけど、それでも私はここで過ごせたことが大切な宝物なんだ。
あなたの悪口を言った時もあったし、離れて違うところに行きたいと思うことも多々あった。
それでも2年は一緒にいた。
貴重な2年。
私はきっとおばあさんになったら、あの2年を「お気に入りの2年」と懐かしく思い出す。
私が母親から精神的に独立した記念すべき2年なのだから。
私はあなたに守られながら、母親の支配から独立したのだ。
母親の支配下にいるときは、支配されているなんて全くわからなかったけれど、あなたのところに来てフッと気が付いた。
だから他の2年と違って、特別な2年なの。
私を守ってくれて、鍛えてくれてありがとう。
感謝しかないけど、もう帰って来れない。
あぁ、涙が出てくる。
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…と、ここまで書いて私は誰と会話していると思う?
私は、私が住んでいたワンルームマンションと会話していたのだ(我ながら頭オカシイ、あぁ元々おかしいっけ?)
私は、引っ越しを決めたときからもうセンチメンタルになっていて壁を触っては悲しくなり、キッチンを使っては涙目なり…。
最後の荷物を運び出し、床を拭いて上の毛やら下の毛やらホコリなどを集めてこんな独り言をずっと呟いていた。
頭おかしいなりに、感謝の気持ちが溢れ出ていた。
もちろん新居でも会話しているよ( ooh!God!)
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