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牡牛座 20度(19.00~19.99)

牡牛座 20度のサビアンシンボル
「雲を作り運び去る風」
Wind clouds and haste.

18度でそれまでの「常識」を捨てた事で、19度では「常識」によって阻まれていたノイズを軽減した事により、それまでノイズに隠れていた大陸が浮かび上がります。

そしてこの20度ではその新しい大陸に上がって来た、それまでは「たとえ目に入っても意味を読み取る事が出来なかった象徴」から意味を理解できるようになるのです。これは自然界や自己に対して正しい理解と直観を発揮する事を示しています。

この度数を考えると神学のいたるところで出てくる「収縮」の概念が思い出されます。

例えばカバラ思想なら「ツィムツーム(収縮)」という”神が自らを収縮させて宇宙誕生の場を作った”という話や、佐藤優は「神学の思考」の中で同じ「収縮」の考えをキリスト教で論じていますし、物理学の世界でも「原初の宇宙は11次元だったのが、次元を減らしていき現在の3次元+時間(1次元)の4次元まで収縮することで「何もない穴」を作り出しそれによって我々が存在出来ている」と現在は考えているそうです。

これらから分かるのは、自然界などの象徴を正しく受け取るにはそれが入るための「穴」が必要ということです。私たちの前には、常に濃密な情報は流れてきている。けれどそれを受け取る空間というか「穴」が私達の方に無いために私達の意識に入る事が出来ず、結果として理解できないという状況が残る(というのが16度)。

しかし18度で持ち物を捨てる事で「穴」を作り出し、そこに今までとは別の意識の大陸が生まれた事によりやっと象徴を読み取る事が可能となってくるという事を、この度数は示しています。

この度数に影響が強い人は、のんびりと日々の雑音を減らすほど正確な直観を発揮できる人です。

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