綺麗な花を散らしたのは僕
これは僕が高校3年生の頃にあったお話。3年生に上がったタイミングで新しく入る先生が何人か居た、その中に1人サバサバ系の28歳女性教員と僕との春のような夏の物語。
この話は嘘のような本当にあった出来事、多分こんな経験してる人はなかなか居ないと思う。僕の高校生活の中で1番の春だったでしょう。ですが僕はまだ青かった、そこにある綺麗な花を散らしてしまった罪。毎年暑くなってくると思い出す苦い経験です。苦いというか最低です。
お調子者のコンタクト
僕は先生たちが大好きだ。もちろん怒られたりしてウザがることはありましたが結局みんな大好きです。毎日担任の先生にセクハラをしまくってた気がします、僕にとっては愛情表現なんですが思い返せば気持ち悪いガキンチョです。よく伏せてパンツをのぞいてました、これは時効です。
そんな先生大好きっ子の僕に新しい出会いがありました、年が新しくなり教員が増えました。3〜4人ほど増えた気がします、新しく入ってきた先生たちも可愛い子がいっぱいでウハウハでした。家庭科の新任の人も美人で可愛い〜〜パソコンの先生もトドみたいで可愛い〜〜、特にあのおっぱいデカくてちょっとボーイッシュな簿記の先生大可愛い!
そうです、この話は僕とこの簿記の先生のお話。これからは仮名「花野先生」と記します。
僕と花野先生とのファーストコンタクトは移動教室の時にすれ違いざま僕から「おっぱいでか!先生かわいいね!」とだけ言って通りすがって、後ろから花野先生から「お前ヤバいな」と言われたのが最初。滑り出し最低〜!僕が飛行機なら滑走路で事故ってる。よかった、人で。
花野先生はよく見回り当番をしている、授業中に花野先生が廊下から授業の様子を覗いてるのを見ると僕は立ち上がって手を振ります。投げキッスだってします。それを見たみんなが笑うってゆうのが一連の流れです。
そんな僕のキモいアピールの甲斐があって休憩時間に花野先生に会ったらよく喋るようになりました。会話の内容はほんとありきたりなセクハラと普通の会話です。僕はよく友達2.3人で居ることが多かったので花野先生と僕らクソガキの相手をよくしてもらってました。1人セクハラの度を超える子がいて、その子には特に警戒してましたね。その子は急にハグしようとしたりおっぱい触ろうとしたりしてましたからねぇ危ない危ない。よく周りで止めてた記憶があります…
簿記部に届ける下心
花野先生は簿記の授業をメインにしてて一応パソコンの先生もしてくれる。そんな花野先生は簿記部の顧問である。
当時の僕はバスケ部に入ってました、高校に体育館がなく屋上の狭いコートで週に2回程度の遊びみたいな感じの雰囲気でやってました。ちなみに僕はどヘタクソです、お話になりません。バスケ部の顧問が可愛くっておっぱい触りたさに入ってましたから…。そんな下心満載なクソガキbunが簿記部に兼部させてもらうことにしました、理由はもちろん花野先生とちょっとでも一緒に居たいから!!
でも僕は簿記が苦手です。ずっとカンニングして乗り越えてた人間なので本当にわからない、手当…合計…なんとかかんとか…さっぱりですわ。そんな僕にも優しく教えてくれました、宿題やら過去問をよく用意してもらってました。最初に比べれば少しは理解できてたと思います。でも僕は簿記がしたいんじゃなくって花野先生と一緒に居たいだけ。僕は頑張ったフリをしてました。渡された宿題も手をつけず。そんないい加減な僕にきっと罰がきたんでしょう、僕の電卓に「花野先生とヤリてぇ〜」って彫刻刀で彫られてました。マジで笑った、これから簿記の授業をするたびにこの電卓を使わなくっちゃいけないのかって。犯人はわかってます、ペルーのハーフのJだ。ほんとに意地悪なことばっかしてくるクソJ!!ちゃんと仲良いけどさ!
そんなこんなで簿記の試験がやってきた、このふざけた電卓と一緒に日商簿記2級を受けました!馬鹿な僕に受かるわけないと…?この2級が受かったら花野先生がLINE交換してあげるって言ったからね!さらに試験当日には花野先生から僕宛に手紙をくれました、応援してるって、頑張ってねって。可愛い。好き。
大好きな花野先生のLINEをゲットすべく頑張りました。
結果は28点!大不合格!!!
象形文字で書いたラブレター
僕は社会の授業で象形文字を習った、昔の文字で鳥とか意味わからんやつの。これでピンときてしまった訳ですよ。これでラブレター書いたらドラマチックなんじゃね?(高校三年生)
めちゃくちゃ頑張って書いた。たぶん花野先生読めないだろうと思って文字の上に読み仮名ふってあげた。クソ配慮。まず象形文字で書くな。内容は「先生かわいい 先生愛してる 好き」って象形幼稚園してた。
このクソみたいな象形ラブレターをちゃんと手渡しで渡しました、その場で読んでもらって花野先生は「マジなにこれ、わざわざ書いたのね、ありがと〜〜笑」みたいな感じでちょっとは嬉しがってたと思う!ちょっとでも笑ってくれれば僕の勝ちみたいな所あります。
そこでクソガキbun閃きます。(これ、Twitterに上げるんじゃね…)
案の定Twitterにあげてました!生徒からもらったって!しかもコスプレの垢で!可愛い!色々見させてもろた!簿っ記!
ここでクソガキbun配慮します。(僕がいいね押したら高校の奴らにバレかねん。僕の趣味垢でいいねしよう。)
繋がったメッセージ
翌日花野先生が「ちょっとbun来て。」と廊下で腕を掴まれて人がいないところに連れてかれ、昨日のいいねのことを話された。「昨日のbunでしょ!ほんとに誰にも言わないでね!教員生活終わっちゃう!!」もちろん言わないと約束した。その後にどうせならフォロー飛ばしちゃえって思い切ってしてみました、なんとフォローが返ってきてそれからDMをする毎日。
連絡をし合ってるとさらに仲良くなり、学校でもよくこっちをみて笑顔になってくれます。なんとなくひいきしてくれてた気がします。ほんとに可愛い〜〜。
それからも連絡は続き、僕がデートしたいとか言ってると花野先生から「今度カフェでも行って一緒に喋ろっか」と誘ってくれました。もうウハウハですよこんなん…学校の外で先生と2人っきりって最高じゃないですか〜〜〜!そして初デートは栄のカフェ、店内ではなるべく先生って呼ばないでねと注意を受けたが癖で言ってします。それに花野先生と僕は10歳差くらいあるので先生は周りの目を良く気にしてました。「高校生とデートって私バレたら捕まっちゃうよ…」罪を犯してる葛藤と戦いながらも喋ってるのがよく伝わってきました。
少し話してジュースを飲んだらカフェから出て、街を見下ろせる人が少ない展望台に行き2人で喋っていました。花野先生からのカミングアウト「私は幼い頃に父親にDVを受けててそれから男性恐怖症になったの」となんて答えればいいかわからない僕は「…じゃあ僕らの相手してくれてた時も大変だったりしたんですか?」と少しの後悔とよくわからない気持ちで変なことを聞いてしまった、もちろん先生は少し怖かったと言っていました。
それでも花野先生は「bunはなぜか大丈夫、今までの男にはないものがある。私はbunになら安心して会話をできる、昔の事を男の人に言ったのもbunが初めてだ。」と言ってくれて僕は喜びと男を味わいました。自分が先生の安心できる相手だなんて…嬉しい限りですこんなの。それと花野先生は28歳でまだ男性経験が無いことも言ってました、びっくりしましたけど過去のこともありますしすぐに理解しました。そんなこんなで日が落ち始めた頃に解散。花野先生に駅まで送ってもらい改札を抜けた後も恥ずかしながらずっと手を振ってくれていました。
その日の夜にTwitterのDMで花野先生から「私bunになら抱かれていいよ、おやすみ」って来たんです!!おやすみどころか僕の展望台がおはようしてますよって!僕はすぐに「抱きます、おやすみなさい」と返事してどうにか鎮座。
そんなやりとりをした後の学校ではいつも通りの日常。昨日は先生とデートしたりえっちな話だってしていたのに、なにもなかったかのような感じ…クソエロい。
召喚した青眼の白龍は泣いている
あの抱かれて良いよDMから少し経って僕の高校は夏休みに入りました、そしてこの夏休みの始まりに花野先生と会うことになりました、先生はビジネスホテルを用意しててくれて「私が〇〇号室に先にいるから、勝手に入ってきて」と、一緒にホテルに入ると怪しまれると思っていたらしくスパイのようにスムーズな手引きで僕に言ってくれました、そして言われた通りの部屋に入りました。
そこには照れながら自分から脱ぎ始める先生がいました。ずっとみたかった巨乳を拝めました!!もう先生の裸を見ただけで僕のブルーアイズホワイトドラゴンは無条件に召喚されました。そして先生が用意していた聖なるバリアミラーフォースに包まれて準備は万端。
ですが花野先生は処女、つまりはブラックマジシャンガール。僕が優しくブラックマジックしてあげないといけない、先生はハネクリボーがちょっと大きめでコンプレックスらしいけど一丁前にイキクリボーしやがる。もう先生のマジックシリンダーはディアン・ケト状態で僕のブルーアイズホワイトドラゴンと先生のワームキングを融合!できあがったのは最高って事実。
先生と融合してる、俺のブルーアイズが…すご…なんて思いながら腰振ってました。ですが僕のブルーアイズの様子がおかしい、なかなか滅びのバーストストリームをキメない。なんなら僕のドラゴン萎えてる。わぁ〜。
はい、なんと中折れ太郎です。ちょっと緊張してたのかな僕の青眼の白龍。よく頑張ったね、戻れ。
花野先生は僕のバーストストリームをみたかったらしくってシコって先生に撃ちました。楽しそうでした。
はぁ、なんてこったい。ちょっと先生も悔しがってて余計BADに入りそう。エクストラデッキに戻ろうかな、穴があったら入りたい…また折れると思うけど。
まだ終わらないぜもう1人の僕!!
あの屈辱の試合の後、別の日にもう1度開催された大会!あの時の俺とは別だぜ城之内君。イケ!俺のブルーアイズホワイトドラゴン!滅びのバーストストリーーーム!!スカっ。はい、いけませんでした。情けな。
原因はわかってます、これは若気の至りです。僕はずっとゴムを付けずにいろんな子と遊戯王をしてて、花野先生の時だけ付けたんです。だから贅沢にも怠惰にも慣れてしまっていたんです、ゴムなしドラゴンを。
たぶん1番綺麗な花
あの情けない事があってから少し経って、学校の行事でキャンプをするイベントに参加しました。そこの参加メンバーに花野先生はもちろん居ます、僕は仲のいい友達と参加したので普通に楽しんで先生ともいっぱい遊んでセクハラしてカレー作ってキャンプファイヤーしてって〜普通に楽しんでました。
ほんとに充実してました、他の先生たちも好きなのでみんなと夜喋って就寝。その日の夜のテント内ではみんなオナラが臭くってお話にならない。屁をこいてはみんなで爆笑し、暑すぎてテントの入り口に顔を出して寝たり。そんでまた屁をこいてって、めちゃくちゃ楽しい思い出でした。
そして朝、森の中のキャンプ場だったのでゲロ寒です。まだまだ起床時間には遠く、だいぶ早めに目が覚めた僕は花野先生がいるテントを探して覗いてみました。そこにはメイクをしようとする寝起きの花野先生がいました、ちょうどよく同じテントにいた女性の先生は温泉に行っていて花野先生1人で居ました。
僕はこのチャンスを逃すまいと「先生、今誰もいないしチューしようよ」と言ってみました、最初はちょっと不安そうにしていた先生だったけど顔を近づけたらきちんとチュウしてくれる先生。あの薄暗い冷え切った朝にテントの中でしたキスのシチュエーションは人生の中で1番綺麗な花でした。多分この時が1番僕と先生の楽しい時間だったと思います。
この綺麗な花を散らしたのは僕
最高の夏だ、花野先生と出会ってまだ数ヶ月なのにこんなにも仲がいい。えっちもするしずっと連絡も取り合ってる。本当に楽しい。
そんな呑気な僕はずっと気になっていた子まいちゃん(仮名)に暇ラインを送りました「ねぇ、付き合ってみようよ」唐突に適当に、告白と言えるのかもわからないくらいに。そしたら返事はYES、ワオ。私を好きでいてくれるならいいよと。そんなの当たり前じゃん〜〜!って気分はウキウキ、その日のうちにカラオケに誘って遊ぶことになりました。とりあえず3時間テキトーに歌おうか。まいちゃんはもののけ姫を選曲、なんと歌うスピードを最低まで下げてめちゃくちゃゆっくり歌ってました。あまりにも暇すぎてスカート捲って遊んでたんですが何にも気づいてくれませんでした、お尻がテトリスみたいであんまりエロくなかったや。
そしてあっという間に3時間が経ちそう、終わりかけにまいちゃんから「あ!そういえば私好きな人居るんだよね!」って、僕は同様と混乱「え、それって僕って事だよね?笑」まいちゃん「ううん、2組の山田君!bunも知ってるでしょ?」
え、どうゆうこと?と、すぐ別れました。振られました、意味わからんけど。そうですこの子はちょっとフシギちゃんなんですよ、そーゆーところが可愛くって素敵なんだけどね。これが後の『まいちゃん3時間事件』と語られることになるお話。
夏休み中の出校日、この『まいちゃん3時間事件』が面白くってみんなに話してました。そしたらこの話を知らない花野先生に友達は面白がって教えました。
なんとなくこの話は花野先生に聞かれたらまずいと分かってたんですが時すでに遅し。この事件を聞いた後に花野先生はすぐにどこかに行っちゃいました。
そのまま会うことなく学校が終わり、夜に花野先生からDMで「bunは私のことをどう思ってるの?」と、クソガキの僕でもわかります、これは愛の確認だと。すごくどう返事したらいいか考えました。先生を彼女にしたとして10歳差を良いとは思ってなかったんです、ですが好きだの付き合ってだのずっとアタックしてたのは僕。
無責任な愛を送ってたんです。これはキリをつけるためにも断るしかないなと思い僕から「花野先生、僕にとってあなたは先生です。」と返信しました。最低です。先生からは「最初からまいちゃんのことが好きだったんなら私に近づいてほしくなかった。」と。
その通りだ。僕はとても後悔している。今もあの時も。
あの綺麗な花を散らしたのは僕なんだ。
この事が起きてからも日常は進む、前は花野先生が見回りにくるたびに手を振っていたがそれもなくなり友達からは「bun!花野先生来たぞ!投げキッスしんでいいのか!?」って茶化されたりしたけど、みんなは僕と先生との間で起こった出来事を知らない。しょうがないけどね。ちょっと苦しかったけど「もう花野先生はいい!やっぱり山本先生(仮名)だわ〜〜!」なんて。最低に最低を重ねた罪。
それから時が経って僕が卒業する時、花野先生から僕宛に手紙をくれました。頑張ってね、bunなら大丈夫だよって。
ほんとに後悔しかない。こんなにも綺麗な花を僕は踏んだ。
この後悔から僕は安易に「好き」や「愛」を使わないようにした、ちょっとでも相手が僕のことを気にならないように行動するようにした。
もう女の子を傷つけたくないね、もう2度と花を踏まない。
気がない花には水をあげない。こんな言葉を僕は後悔から作った。
終わり。
あとがき
こんにちはbunです、長々と昔話を書いてしまいました。夏の始まりにいつも思い出して後悔して成長しての繰り返しです。
人は大きな後悔をすればきっと大きく成長できると思うんです、僕がそうだったように。若い頃の僕は女の子のことを大事に思ってなくって本当にヤレれば最高〜〜なんて思ってたシコザルなんです。そんな最低な僕を成長させてもらった体験がこの話なんです。この後悔から学びました、女の子の純粋さと優しさと綺麗さを。
以上です!本当に最後まで読んでいただきありがとうございます。お疲れ様でした。