「眼」を使って狩りをするアオリイカの様子 水中写真で見るサカナの生態:アオリイカ編
海の中はどうなっていて、どんな魚がいるのだろうか。魚たちが暮らす場での、そのリアルな生活を垣間見たい。そんな思いで水中に潜り、撮りためた写真を集大成しました。アオリイカは沿岸部でポピュラーなイカ。特に春頃には産卵のため陸のすぐ近くにまで接岸します。釣り人からも人気があり、ジェット噴射で遁走するときのパワーは強烈です。
『アオリイカ』
ツツイカ目ヤリイカ科に分類されるイカで、全国的に分布する。南方ほど釣期が長く、サイズも大きいとされている。春から夏に生まれ、晩秋から初冬には1kgを超えるようになる。
『秋は子イカが産まれる季節』
秋になると岸近くでアオリイカの子供たちが活発に泳ぎ回る姿が見られる。初秋はコロッケサイズといわれる100~150g前後の大きさだが、活発にアジなどの小魚を食べる。秋が深まるほどに成長し、晩秋から初冬には1kgを超える。
『目がよく、魚の動きを見据えるアオリイカ』
アオリイカは目がよいのが特徴で、警戒心が強いことで知られているクロダイよりも視力がよい。クロダイの視力が0.13ほどであるのに対し、アオリイカは0.63もあると言われている。
その鋭い目でアオリイカは獲物の姿を追う。標的はいわゆる多獲性魚類。身近な海域にたくさん生息している魚であるアジ、サバ、イワシ、キビナゴなどを好んで捕食する。
ただし、元気な魚を捕食するのは容易なことではない。そっと魚の群れに忍び寄りチャンスを伺う。例えば青物など何かの群れに襲われて傷つき泳ぎが普通でなく、トリッキーな動きをする魚がいれば大きな捕食のチャンス。眼光鋭く、アオリイカたちは捕食の機会を待っているのだ。
釣り人は、いかに弱った魚を演出するかが腕の見せ所になる。
釣りしてる人達にこれだけは守って欲しいです。
釣り屋で買ってきた魚の餌が入ってた容器、釣りの糸をその場で捨てたりしないで、持ち帰ってほしいです。
フグやまだ小さいクロダイを釣ったら、浜に捨てないで海に帰してあげて下さい。人間と同じで、生き物にも命があるんですから。お願いします。