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D&D2024 遭遇(エンカウント)

こちらは、11月6日に配信された「Encounters | 2024 Dungeon Master's Guide | D&D」の内容を日本語でまとめたものです。必要な解説も中に交えて説明するので、初心者も読みやすいです。

エンカウントって何?

おそらく皆さんはRPGを遊ぶときに「ランダムエンカウント」という言葉は聞いたことあります。RTA界だと「エンカ」とか省略されて愛用されているのを見かけますね。

D&Dでも古くから使われている言葉で、今では「エンカウンター」や「遭遇」としてSNSで見かけると思います。その意味合いは以下のとおりです。

  • ダンジョンの中のランダムな敵

  • 特定のNPC(敵味方問わず)との邂逅そしてロールプレイ

  • パズルや乗り越えるべきチャレンジ

わかりやすく言うと、D&Dなりの「シーン」です。今でこそロールプレイも「エンカウント」のうちに入ってますが、初期のD&Dはダンジョンに潜って、敵とたたかうことが多かったため、RPGのランダムエンカウントの語源にもなったのではないでしょうか?

ここではそのエンカウントと、どうやってシナリオを作るのかについての話があります。

以下本文です!


『ダンジョンマスターズガイド』は、ゲームの運営方法に関する豊富なアドバイスに加え、さまざまな冒険の例も提供している。その中でも、簡単なサンプル冒険を5つ紹介しており、これにはいくつかの目的がある。

  1. 冒険の作り方を学ぶ
    1章で冒険の作り方を解説し、それを実際にどのように活用するかを示している。これにより、DMは冒険の構築方法を具体的にイメージできる。

  2. 短い冒険で十分楽しめることを理解する
    DMが192ページの冒険書籍を見て「これが必要」と感じがちだが、友人たちと楽しむためには、そこまで作り込む必要はない。よほど出版を目指したり、自作を公開したい意図がなければ、例えば『カース・オヴ・ストラード』のような大規模な冒険を書く必要はない。
    (ちなみに『カース・オヴ・ストラード』も最初は48ページ程度で、当時の冒険モジュールは短いものが多かった。たとえば、「丘巨人の酋長の屋敷(現在は大口亭奇譚に収録」は8ページ程度だった。)

  3. 簡潔で実用的なサンプル冒険
    今回のサンプル冒険は、半ページから1ページ程度のテキストに必要な情報が収められており、短時間でセッションを計画できる。

    • 使用モンスター: モンスターマニュアルから

    • マップ: 本の後ろにある15ページのフルページマップを使う

    • ダンジョンの使い方: マップをそのまま使うか、通路を区切って小さなダンジョンにするなど自由に活用できる
      このように、マップとエンカウント(4つほど)を用意すれば、4時間のD&Dセッションが簡単に楽しめる。

サンプル冒険の内容

これらのサンプル冒険は、以下のようなレベルに対応している。

  • レベル1、レベル2、レベル3、レベル5、レベル7

特に最初の3つの冒険は、グレイホークの都市周辺に関連しており、キャンペーンの舞台がグレイホークの場合、合わせて使うことができる。グレイホークの主要な対立についても軽く触れており、以下のような内容が含まれている。

  • レベル3の冒険: 邪悪なドラゴンが登場。グレイホークの世界における主要な対立の一つとしてドラゴンとの対立を描いている。

  • レベル2の冒険: アイウーズのスパイが関わっている可能性が示唆されているが、実際には全く無関係。しかし、人々がアイウーズを原因として責めるなど、設定に深みを持たせている。

これらの冒険はシンプルでありながら、各レベルに応じたテーマや対立要素を取り入れているため、手軽に楽しい冒険体験を提供する。

これらの冒険は、本当にシンプルでわかりやすいものだ。実際、教会での一晩のゲームで2つの冒険をプレイしたことがあるが、簡潔なテキストと概要のアイデアがあれば十分だ。あとは、プレイヤーが予想外の行動を取ることで、冒険が思わぬ方向へ進むのが楽しいところだ。慎重に計画を立てても、それが全く異なる展開になるのが魅力で、それ以上の情報は本当にいらない。

ドアの持つ不思議な影響力

昨晩、ドアが冒険に与える影響を改めて実感した。プレイヤーは「ドアの向こうに何があるのか」「このドアは安全なのか」と考え、不安に駆られる。このドア一つで冒険の進行がどれだけ遅れるかが面白いポイントだ。

*ドアのネタが出るのは、有名なプレイグループである「Critical Role」の持ちネタの一つなので、ファン的にドアのネタをいれるのは有利である。

慎重すぎるプレイヤーへの対処法

君が言ったことは正しく、本の最初の章にも「慎重すぎるプレイヤーにどう対処するか」というアドバイスがある。頻繁にプレイヤーの行動を阻むと、彼らはますます慎重になるものだ。そのため、場合によってはコミュニケーションが重要だ。ゲームが進まなくなった時は、「すべてのドアが危険なわけではない」と伝えたり、ゆっくりと「ドアが君たちを食べるわけじゃない」と示すことができる。

レベル2の冒険

レベル2の冒険では鉱山が舞台となる。実は、娘が自宅のゲームでこの冒険をプレイしていて、僕もプレイヤーとして参加している。そのため、内容を知ってはいたけど、ネタバレしないように黙っていた。

冒険の楽しさとDMの役割

みんな本当に楽しんでいて、プレイヤーの決断がその場で冒険の流れを変える。予想外の展開が次々と起こり、みんなが素晴らしい時間を過ごせた。「DMをやる準備ができているかわからない」と感じる人への良い催促でもある。

プレイヤーによっては、DMは時々とても楽な日になることもある。我々の自宅のゲームでは、プレイヤーの動きを静かに見ているだけで、周囲から「DMは天才だ」と思われることがよくある。

冒険の名前と内容

レベル2の冒険には「腐敗した小川」「小さな困難」「翼ある神」「獣の角」といった名前がついている。「獣の角」の冒険では、グレイホークの広大な荒野を旅し、古代の神殿を探すクエストがテーマになっている。DMG第2章のシナリオメモ、進行、ランダムエンカウントテーブルなどが取り入れられていて、プレイヤーが豊かな冒険体験を楽しめるようになっている。

マップと冒険の活用

これらの冒険はすぐに使えるよう準備されており、マップもとても役立つ。DMとしてマップを描くのが苦手な場合も、他から借りたり少し改変したりすることで活用できる。付録Bにはたくさんのフルページのマップがあり、D&D Beyondのマップツールとカラー版で使える。このマップはコピーしたり、自分で描いたり、音節ーるに表示しても問題なく使用できるため、どのDMにも便利なアイテムだ。


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