#きょうのあると - NUMERAI - (No.3 / 2023年3月4日)
「#きょうのあると」とは?
#きょうのあると は個人的に気になるアルトコインを出来るだけ毎日調べてレポートする取り組みです。個人的な感想も含まれてます。仮想もぐら🦔のTwitterでやっています。フォローしてくれたりリプ貰えれば嬉しいです。同ハッシュタグも歓迎です。
*内容の正確性に保証はありません。間違っている内容があれば是非教えてください。リサーチの精度も上げていきたいので、アドバイス頂ければ嬉しいです。
NUMERAIとは?
基本データ
名称:NUMERAI
分野 : AI, 金融, 株式, データサイエンス
ウェブサイト:https://numer.ai/
Twitter:@numerai
フォロワー : 4.7万人
Whitepaper : https://docs.numer.ai/tournament/learn
Whitepaper (日本語) : https://jp.docs.numer.ai/
トークン : NMR (ERC20) CoinMarketCap
トークン時価総額#ランク:#254 (CoinMarketCap / 2022年3月4日)
その他SNS : Medium, Youtube, Subreddit
どのようなプロジェクトか?
NUMERAIはよくあるDeFi / NFT / Tokenomicsプロジェクトではなく、仮想通貨をツールとして使ったAI+金融プロジェクトです。
こちら2017年から始まっているので歴史もあり、日本のコミュニティーも活発なようです(つい先日、日本でミートアップも行われている模様)
プロジェクト概要
世界の巨大ヘッジファンドは数百人のデータサイエンティストを抱えて独自データを保有し、株式市場を動かしている。普通に株式市場で勝負しても資本の差から、なかなか勝てない。それなら、世界中の散らばった個々のデータサイエンティスト達の集合知を使って倒せばいいじゃないか、というプロジェクトです。
金融データを各データサイエンティストに渡し、株式市場を予測するデータを作ってもらおう。そのデータを元に運営側がヘッジファンドを動かすので、予測データが正しい順にランキング形式で競い、予測データが正しい人に優先して利益を還元しよう。
自分のデータに自信がある人は仮想通貨を掛けてください、掛けた金額が高い(=自信が高い)データを実際のヘッジファンド運営に使用します。
もちろん掛け金が高い人ほどリターンも大きい、逆にロスするリスクもあリます(ロス分はバーンされる)。
運営から提供される金融データは難読化されてるから、どれがどの株式か、どのデータが何の指標かはわからないようにしてある、純粋にデータの特徴を見極めて計算モデルを作ってください。これは具体性を知ってしまうことでバイアスがかかることを防ぐためでもあり、また金融データっていう貴重な資産を運営として守るためでもある。
という仕組みです(間違っていたらご指摘ください)。
もう1つ、株式と相関性の高い独自指標を作ってそれもランキング式にするっていうデータ自体の精度を向上を目的としたものもあるようです。
データサイエンティストのコンペティション(ゲーム?)
冒頭でも述べた通り仮想通貨はただの掛け金と賞金のツールであって、それ自体が目的ではない素晴らしいユースケースのプロジェクトです。
ホワイトペーパーを読んでも、トークンエコノミーの設計みたいな仮想通貨プロジェクトでよく見かけるページはなかったです。
世界中のデータサイエンティストをネット上で集めて、競わせて、お金を配り、既存の巨大ヘッジファンドに打ち勝とう!(結果的に自分たちが最強のヘッジファンドになろう)って映画の世界みたいでワクワクしますよね。
マーベル映画の見過ぎですかね。昨日アントマン見ました。
なおヘッジファンドは順調に20%程度のリターンをあげているようです。すごい。
チャートが急に上がってたので何かあったのかと思ったのですが、特に原因らしきものは見つかりませんでしたし、戻ってました。
このプロジェクトから学べること
仮想通貨は分散化の観点ではセキュリティと公共性が高く、既存システムと異なり送受信の自由度が非常に高いので、こういった掛け金として使ったり、リワードを配るようなプロジェクトには最適ですね。ユースケースとして素晴らしいと思いました。
Web3.0もトークンもNFTも、技術はツールでしかないので、内容や発想がいかに大事かわかるケースです。
また、このケースは決して分散化を目指しているわけではないようです。トークンを元にDAO化したり、、等は当然アイディアとして考えられるとは思うのですが、それではヘッジファンドの運用は難しいのかとも思います。ビジネスですね。別に無理に分散化する必要もないのかもしれません。
こういった、収益源がしっかりと外部にあり、トークンをツールとして使うプロジェクトは持続性があり非常に有益だと思います。
例えば、もっと分散化視点で考えると?
難しいところは、ヘッジファンドを運用するには当然巨大な資金が必要なわけで(元となる金融データの購入にも)、それは投資家等から運営は別で募っているようです。ヘッジファンド自体はNumeraiとは完全に別組織と区分しています。
分散化の発想だと、資金もトークンでみんなから集めよう、ICOだIDOを行おうって考えたくなると思うんですが、そうすると投資信託のようなプロジェクトの性質が強くなり、規制やら詐欺って話が出てきてしまうんですよね。(ただ、資金もトークンで集められるっていう事実だけでも凄いことなんですが、それは別の話です。)
例えばですが、誰かが似たプロジェクトを、ヘッジファンド運用もトークンで資金を集めて始めたとします。
データサイエンティスト ➡️ データの提供でリワードをもらう
一般ユーザー ➡️ トークンをステークする・流動性提供でリターンを得る。
DAOユーザー ➡️ ヘッジファンドの方針を決める
恐らく成り立つと思いますし、ユーザー数も伸びると思います。
データサイエンティストへの報酬は既存のものよりも良くなるかもしれません、トークンの値段もボラティリティを持つでしょう。
もしかしたら、NUMERAIと同じモデルを使えるよって仕組みを作るかもしれません。
一方で、資金を集めて株式での運用ですから、規制やライセンスの話も当然出てきますし、NUMERAIのように5年以上も安定して継続して運営するのは現段階では非常に難しいかもしれません。。
今日のリサーチは以上になります!
頑張って継続しますので、気に入って頂ければ購読して頂ければ嬉しく思います。コメント・DMも大歓迎です。Twitterフォローもお願いします🙇♂️
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