探偵選びで失敗しない方法とは?契約時に注意するポイント
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依頼者と探偵事務所の間でよく起きるトラブルが契約内容です。
理解していないまま契約をして、あとから多額の追加料金を請求された、解約しても返金してくれない、キャンセルをしたら高額なキャンセル料を請求されたなどです。
その他には、調査に失敗したので再調査をお願いしたら追加料金を請求された、調査報告書が貰えないなどがありますが、契約書にサインするということは同意したことになりますので後悔しないためにも、調査をお考えの方は参考にしてみてください。
依頼内容の聞き取り
相談の予約をしたらまず、最初に調査内容の聞き取りをします。主に聞き取る内容は以下の項目になります。
・対象者となる人物
・対象者の写真の有無
・対象者の身長、体格、髪形
・対象者の移動手段
・対象者の自宅や勤務先の住所
・調査目的
・調査依頼に至った経緯
・必要としている証拠
・証拠の利用目的
聞き取りに関しては調査内容によって異なりますが、ポイントは対象者は誰で、目的は何で、どのような結果を求めていて、結果を得た後にどうしたいのかです。
例えば「夫」が「浮気」をしているので「浮気の証拠」を撮ってもらい、「離婚」をしたいといったように誰に対して何をしたいのかを明確にする必要があります。
また、ご依頼者様が自分で調べた内容(浮気相手の情報)や根拠など些細な事でも調査の参考にします。
浮気相手がわかっていれば調査方法や料金も変わっていきますので、できる限り情報提供することが必要です。
聞き取りやコミュニケーションをしっかりとることで調査の成功率も変わりますので、かなり重要です。
ほとんど何も聞かずに安易に「大丈夫です」と答えてくるような探偵事務所はやめておいたほうがいいかもしれません。
調査方法の説明
聞き取りが終われば、次は調査目的に対してどのように調査を行うかです。
対象者、調査日、開始時間、開始場所などを設定して調査員数、車両(車、バイクなど)を決めます。
例えば、浮気調査で旅行の日に調査をしたいのであれば、開始場所によっては調査員数や車両の数などが変わっていきます。
浮気相手や行動パターンがわかっていて不貞の証拠を撮るだけなら、予約しているホテルから調査を開始すれば最低限の人数で済みますが、何も情報がないようであれば調査員の人数を増やさなければ成功率は下がってしまいます。
ご依頼者様の目的や状況によって開始場所や調査方法などが変わりますので、要望に応えられるように探偵事務所から提案があるでしょう。
料金の内訳の説明
はじめて利用される方とって、一番知りたいのが「料金はいくらかかるのか」ということではないでしょうか。
探偵の料金の内訳はどのようなものがあるのか、以下の項目で説明します。
・時間制など基本となる料金
・調査に使う車両や機材などの料金
・調査中にかかった交通費や宿泊費
・調査時間を延長する場合の料金
・調査を着手する際にかかる料金
・調査が成功した時に発生する料金
探偵事務所によって料金は違いますが、基本料金+経費が共通して主になっており、プランは以下の3つに分かれています。
・時間料金制プラン
・パック料金制プラン
・成功報酬制プラン
料金体系は会社によって異なり、基本料金に経費や車両費など全てが含まれているところもあれば、基本料金は安いが延長料金や車両費・機材費が高額なところもあります。
まずは調査結果が出るにはどれくらいの料金がかかり、延長になった場合の追加料金はどれくらいで、早朝深夜料金や危険手当などの意味不明なオプション料金はかからないか確認が必要です。
追加料金が発生する場合は、その旨や支払わなければいけない概算及び支払時期を契約書に記載することが探偵業法(法第8条1項の7)で義務付けられています。
後から説明や契約書にもない、高額な追加料金がかからないようにしっかりと確認しましょう。
リスクの説明
調査のリスクとはご依頼者様が求めている結果がでない、状況によっては証拠を得られないことです。
例えば、対象者の勤務先の出入口が複数箇所あるが、予算が掛けられないので調査員2名でお願いしたところ、対象者を確認することができなかったなどです。
行う調査方法によって生じるリスクの説明も大事なポイントで、これがないとご依頼者様は、問題なく調査が行われているだろうと思ってしまいますが、終わった後に何も結果を得られなかったなんてことにもなりかねません。
リスクの説明を求め、理解することで調査の成功率もあがります。
失敗した場合の対処方法の説明
調査は必ずしも100%成功するものではありません。実際に失敗してしまうケースとはどのようなものでしょう。
・対象者の警戒が強く調査を継続できなくなった
・車を尾行中一般車に阻まれ追尾できなくなった
・対象者を見落とした、見失った
・証拠を撮影できなかった
何十年とキャリアがあるベテランでも些細なミスから失敗してしまうこともあります。
入念に調査計画は練りますが、人為的なミスや交通状況などから必ず成功するとは言い切れません。
そうした場合、事前にどこまで保証してくれるのか確認する必要があります。
失敗したら再調査はしてくれるのか、再調査の料金はかからないのか、返金を求めた場合どこまで応じてくれるのか、など契約書にも記載があるかよく確認しましょう。
キャンセル時の返金の説明
一番多いのがキャンセル時の返金トラブルかと思います。
契約をしたが調査が始まる前に自己解決できたから解約したい、といった場合に法外な解約金を請求されたというお話しをお聞きします。
そういったトラブルを避けるためにも以下の項目がしっかり記載されているか確認しましょう。
・契約解除に関する事項
・キャンセル適用期間とキャンセル料
・クーリングオフの説明
・調査不履行した際の保証
契約解除に関する事項とは依頼者側が解約を申し入れした際にかかるキャンセル料や探偵側の都合で解約した場合の返金です。
その中には適用期間やキャンセル料などが盛り込まれており、口頭でも具体的な説明がなされるはずです。
ただ、探偵側の都合でいいように解釈ができるような説明が書かれている場合があるので、わからないときはしつこく聞くようにしましょう。
調査不履行した際の保証ですが、これは成功報酬での請負契約や特約が付加されている場合、「浮気の証拠が撮れなかった」など目的が達成できなかったときの保証です。
この保証といった部分を確認せずに契約する方が多いので注意が必要です。
また、状況の変化で調査日を変更、もしくは当日の調査を中止してもらいたいときに、いつまでだったら変更可能か、いつまでだったら調査日を指定できるのか、当日の調査をキャンセルしたらキャンセル料はかかるのかなども確認しておく必要があります。
クーリングオフは探偵事務所以外のご依頼者様の自宅や喫茶店などで契約した場合、8日間以内でしたら適用されます。
焦って依頼するのではなく、状況の変化などを考えて契約をするのはクーリングオフが適用される8日前が理想です。
調査報告書のサンプル
探偵事務所の調査能力は調査報告書のサンプルで確認できます。
不鮮明な写真であったり、写真に時刻が抜けていたりすると裁判で使えない可能性があるので、以下の項目がしっかり記載されているか確認しておきましょう。
・分単位で印字されている写真
・時系列がわかる写真や文章
・立ち寄った店などの名称や住所
・接触相手の性別、身長、服装
・接触した場所や状況
・接触相手との行動
調査報告書の内容については裁判資料でも使える書式で写真がなくてもわかるような文章になっていることです。
誰と、いつ、どこで、何をしているかが状況一つとってもわかるように具体的に書かれていることが大事です。
また、調査報告書の受領時期や条件の確認も必要です。
調査が終了しているにもかかわらず、報告書が貰えない、追加で料金を請求されたなどのトラブルがあります。
契約書に受領時期がきちんと明記されているか確認しましょう。
調査中の連絡方法
調査前や調査中に連絡がとれるかどうかは重視したいポイントです。
調査中に連絡が取れることによって、依頼者は相談しながら調査を進められることや一早く調査の状況を知ることができるので気持ち的にも安心できます。
逆に依頼者が仕事などで連絡がとれない場合は事前に打ち合わせしておくことをおすすめします。
例えば、自宅の最寄り駅を出たら終了してもらうなどの打ち合わせしておくことで無駄な費用を抑えることができます。
なかには、調査日の変更や調査を終了してもらおうとしても連絡がつかず、無駄に時間を使われてしまうこともあります。
探偵事務所によっては完了報告のみのところもあり、結果は報告書でしかわからないので事前に調査中でも連絡がとれるのか確認しておきましょう。
まとめ
ブログを書いた私でもこんなに確認することが多いのかと改めて実感しました。
浮気調査は一時の感情でご依頼をされる方も多いですが、もし離婚に至った場合は今後の人生を左右させる大事なことです。
勢いで契約をして、高額の料金を払ったにもかかわらず証拠を何も得られなかった、調査がバレて関係性が悪化してしまったなどでは本末転倒です。
裏切られた気持ちなどを抑えるのはなかなか難しいかもしれませんが、まずは冷静になって慎重に依頼する探偵を選ぶことをおすすめします。