渋柿の脱渋と柿の木がなぜかイラガにやられていない
こんにちは、うみやまじょうろです。
渋柿の極早生と平種なし、刀根の3品種そだてているので、いずれ脱渋をしなくてはと思い、やってみました。
脱渋は、アルコールの酸化によってできたアルデヒドによって、渋のもとになる可溶性タンニンが不溶化タンニンになることでできます。
アルコールとして、明石ウイスキー40%をつかい、キッチンペーパーにウイスキーを含ませ、柿の上において密封すると、4日ほどで渋が取れました。どうも、和歌山の気温が30度超えを連発していて、それが諸々の反応を早めたようです。
食べると、本当に甘い。「和菓子は干し柿をもって最上とする」とあるように、柿は糖度が高い。渋柿でもアルコール脱渋より、樹上脱渋のほうが甘みが更に増すときいたので、これも実践してみようと思う。まだ、ウイスキーとキッチンペーパーは残っている。
この渋柿が甘いのも、葉が茂っているからで、それが光合成を経て、糖分を実に蓄える。
普通、7〜8月や9~10月は消毒をしていなかったら、イラガというガの幼虫に葉をむしり食べられてしまう。それがなぜか、私のところの柿の木は消毒や農薬をまいていないところでも葉がなくなるということがほとんどなかった。これはどういうことかなと思ったのだが、どうも、ツユクサを茂らしたり、背の高い草を茂らせたおかげで、イラガの天敵のカマキリを草むらの中に増やせたからではないかと思う。雑草を茂らせると、普通の農家は嫌がるから刈り取るのだけれど、私はそういったきめ細かさをもっておらず、自然がするようにすればいいとほったからしていたから、結果、自然に救われたのかもしれない。これは単なる仮設だから、来年もどうなるか見てみないとわからない。少なくとも今のところは大丈夫。これがあっているのなら、夏の間はソルゴーを木の近くに植えようと思う。
さて、今の段階で、問題があって、甘柿の富有柿は、どうも下手のところから虫が見の中に入ってしまうらしい。これを今後どうするべきか考えないといけない。ヘタと実の間に隙間がある柿は他所向けにはだせないということが今年わかった。
来年は摘花をもう少しすすめて、甘柿も美味しいものをとれるようにしたい。