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ほうき山農園について

このnoteに書いている、ほうき山農園の一つの農地をやっているのですが、そういえば、どうやってできたのかお伝えしていませんでした。

私は、和歌山県に移住してから、農地を借りようと思ったのですが、農家ではなかったので、誰もなかなか貸してくれないんですね。制度的にも他の農家から借りれないんです。

そこで、とりあえず、農協に農地を貸してほしいと頼みました。

​でも、私は、農業を教えてもらったとかないので、農業未経験に含まれてしまい、ここでも、農地をすぐに貸してもらうことができなかったんです。

​そこで、農地中間管理機構(農地バンク)に新規参入という形で、申請しました。この機構は、農地を借りたい人が農協を通して、農家から農地を借りる制度で、どうも固定資産税などを無税で農地を借りる制度です。

そして、さらに農協に再三プッシュ。

すると、農協から農業をやってみたいなら、一度、この土地でやってみてから、農業をするかどうか考えてくれと連絡が入ったんです。農地中間管理機構の形で借りれるとのことで。

その話に乗って、土地を見せてもらったんですね。

そこは、農家の高齢化と身体の不調に伴い、耕作を続けることができなくなった、そっとされていた土地。自宅からも車で20分ぐらいのところ。

でも、初めて、農地を借りてするには、十分すぎる条件でした。

耕作放棄になる土地を代わりに管理し、生産できるようにする。まずはそこからのスタートでした。

幸い、この土地、九度山町の農地は、柿畑と柑橘の畑なので、木の畑なんですね。

だから、多少の年月、耕作放棄になっても、また、復活する。むしろ、私としては、農薬とか化学肥料を使いたくなかったので、そういったことが行われなくなった土地を借りれるというのは、嬉しかった。

後で聞いた話だけど、周りの農家は、暑い時期に農薬と化学肥料を撒くから、その時は、全身防護服のような格好になっているみたいで、汗をダラダラかきながらの作業をしないといけないみたい。やったことがないので、知らないですけど。

もともと、私は、そういった作業をサボりたかった。それでも、果樹を育てようと思うと、害虫対策や果樹へのミネラルや窒素の供給を考えないといけない。

そこで、参考にしたのが、岡本よりたか「無肥料栽培を実現する本」と「続無肥料栽培を実現する本」です。ここに栄養分の供給するための雑草を科レベルでどうやって増やすかなど書いてあるんですね。

だから、この本を頼りにすれば、この土地を借りても柿栽培や柑橘栽培ができると踏んだし、そして、借りることにした。

そうやってほうき山農園の土地が手に入りました。

でも、参考にした本のタイトルは「無肥料栽培を実現する本」なんですね。そうだから、気にしていたのが、イラガや毛虫といった、果樹の葉っぱをむしり食べる虫たち。これは、どうしたら良いのか。

実際、私が別で見ていたブルーベリー農園はイラガに葉をむしり取られてしまって、はだけてしまった。だから、農薬を使わずに、イラガの影響を抑えられるのか不安だった。

でも、そのイラガの天敵を調べると、どうもカマキリだった。だから、カマキリが生息しやすい雑草の状態を作ったらイラガの影響を抑えられるのではと思い、それで、6月からは雑草の刈り取りをせずに雑草を伸ばすようにした。

私、たまに、みかんの産地で有名な有田川町や有田市の農地を見に行くんですね。結構、有機栽培の畑はみかんの木の半分の背丈まで雑草を伸ばしている。私がしゃがむとすっぽり隠れることができるんです。80cm以上は背丈がある。だから、柿畑でも雑草を生い茂らせたり、背の高い雑草を育てることはそこまで間違っていないと思ったんです。

みかん畑。奥にちょこんと背の高い木がみかんの木

幸い、私の柿畑でも、背の高い雑草が生え、地面を覆うようにツユクサが生え茂り、太陽の光が直接地面に当たらないようになり、割と良い感じに見えた。そうやって、6~8月末まで、農地にきては、イラガにやられていないか確認したけど、結局8月末まで、葉の一部が食べられるということはあったけれども、イラガの影響が大きく出ることはなかった。こうして、9月からの収穫シーズンを迎えられた。

だから、今9月末ですが、柿を収穫できているし、かなり、甘い。みんなに食べてもらったけど、皆から、マジ美味いと言ってもらっている。

こういう感じで、ほうき山農園をやってるんですね。

また、お伝えしますね。では、またね。


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