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2024年10月、有明で中国ビザを申請してみた
中国ビザの申請できる場所と日時は限定的
中国ビザ申請サービスセンター(東京)という施設が有明の東京ビッグサイト駅向かいのビルの中にあります。2024年10月現在、中国に旅行に行こうとする関東近郊の人はここにビザを申請しにいく必要があります。あまりこの時期にそこに行った人の体験記も見つからなかったので一応、記録として残しておきます。
今のところビザの申請窓口としては、東京、名古屋、大阪の中国ビザ申請サービスセンター、札幌、新潟、福岡、長崎の中国総領事館の計7ヶ所がある様ですが、今回は東京で自分で申請した記録です。ちなみに180日以内の訪中短期ビザは2025年末まで本人出頭による指紋採取が免除されているので、3万円くらい払うと一部の旅行会社はビザ申請の代行をしてくれるそうです。
中国ビザ申請サービスセンター(東京)の営業日時は日本の平日かつ中国の祝日休業期間以外の午前9時から午後3時までです。午後3時になると入口が警備員さんに閉められるので、それ以降は列に並べなくなる仕組みです。
10月の国慶節、2月の春節、4月の晴明節、6月の端午節、GW休み前後等は大混雑するので注意
2024年の10月だと10月1日(火)~10月3日(木)が国慶節でお休みでした。中国の大使館自体が7日まで国慶節のお休みだったので、ビザの発行にはいつも以上に時間がかかるようで、申請会場も大混雑状態でした。
10月頃にビザを発行してもらって秋の中国旅行をしたいと考えている人は、このお休み期間と混雑を十分に計算に入れておく必要がありそうです。
私は9/30、友人は10/4に申請したのですが、両方とも受領日として10/10以降を指定されました。つまり、この時期、特急申請ができない上、かなり待たされる時期ということです。
小さな部屋での5時間待ちも覚悟
さらに申請当日のビザの受付待ち時間としても、9/30の場合3時間以上、10/4だと5時間以上要する大混雑でした。当然、待合室の椅子は全然足りず、立っている人ばかり。椅子取りゲーム状態でした。2020年3月まで、こんな苦労を全然しないで気軽にビザ無し渡航ができたことを思うと、今の中国、本当に行きにくい国になってしまいました。
とても分かりにくい受付までのアクセス
さて、申請当日の記録です。東京ビッグサイト駅に着いたらビッグサイトの反対側に出ます。渡り廊下の左右にビルがありますので、向かって右側、一番手前のビルのエレベーターホールへと進みます。目立つ看板は無く、ごく普通の賃貸オフィスビルです。エレベーターを使って12階に上がります。
基本、個人申請は12階で旅行代理店は10階が受付みたいです。後述しますが、混雑時には個人申請の一部の受付番号が呼び出され10階に回されます。いずれにしても個人は一度は12階で受付番号をもらうカウンターの列に並ぶ必要があります。
中国ビザはとにかく写真に注意
両方の階にビザ申請用の無人撮影機があるのですが、中国ビザ用の写真は注意点が多過ぎるのでこれを使うのはおすすめしません。ちなみに街中の証明写真機だとサイズが中国ビザ用に全く合わないので使えません。中国ビザ用の写真は、額が8割以上見えていることとか、耳が見えていることとか、目が大きく開いていることとか、顔が僅かにも傾いていないこととか、厳し過ぎるくらいに厳しいので、客観的に事前にダメ出しする中国ビザ申請用コースがある、例えばカメラのキタムラとかの写真屋さんで撮影することをおすすめします。その場合でもヘアピンの使用は装飾品として禁止なのに額を8割以上も出す特殊なヘアスタイルを作る必要があるため、整髪剤はぜひ用意しておいた方がいいです。
写真屋さんの写真は1100円くらい追加するとデジタル化してくれますが、そのファイルは高解像度過ぎてインターネット申請にそのままでは使えません。自分でスキャナーで300dpiでプリントを読み込めば、インターネットの事前ビザ申請書の作成に使えます。これなら追加料金も不要ですのでおすすめです。
事前に自分のパソコンからインターネットで自分の学歴、職歴、上司や連絡先、全ての家族の生年月日等を含んだ膨大な個人情報を入力した後、デジタルで写真を提出できます。印刷した写真も申請には必要です。当日まで何も用意せず申請会場で長い列に並ぶのは中国語ベースの分かりにくいパソコンで申請書を作ることになるのでおすすめできません。実際、受付番号をもらう列で写真の不備が原因で何度も並ばされている人を見ました。
列の並び方は警備員さんだけが知っている
まず最初に、混んでいる時はエレベーターを降りた場所からウネウネと複雑な形で続いている受付番号をもらうための列の最後尾に並びます。
最後尾の位置は受付会場のドアに一人だけいる日本人の警備員さんに聞くと教えてくれます。その人が立っている入口自体も見つけにくいのですが他は申請者ばかりで、職員さんは受付カウンターの奥にいるだけ。並ばずに案内を乞える人は全くいません。頑張ってその警備員さんを探しましょう。ちなみに申請会場と受取会場、職員だけの部屋の3つくらいが同じフロアにあり、大きな看板もないので、混雑していると分かりにくいかもしれません。
混んでいると最初のカウンターで全ての必要書類が揃っているか確認してもらい受付番号をもらうのに1時間半から2時間かかります。受付番号はアルファベットの後に番号が付いています。ディスプレイにこの受付番号が表示された人がビザ受付窓口に進むことができます。大病院の支払いの順番待ちに似ています。
分かりにくい受付番号
この受付番号、単純な通し番号だけなら、あと何人待ちか分かりやすいのですが、アルファベット混じりです。時々アルファベットごとまとめて別室で処理されたりと、バラバラに呼び出されたりするので、どのくらい待たされるのか、出かけていいのかいまいち分からず、皆ディスプレイを何時間も凝視しながら一様に疲れた表情になっていきます。
15時を過ぎると入口が閉鎖され、次々10階にも回されて処理されます。私も10階に回されました。ビザの受付では、詳細な職業、渡航目的の確認とか小さな修正指示等が口頭でありました。待ってる目の前でやり取りしているので長く待っている間に、必然的にたくさんの人の個人情報、渡航目的、仕事内容を耳にしてしまうことになりました。いいのかなあ?でも興味深い。みんな色々なご商売をされているのですね。
パスポートを預けて小さな受取証をもらって申請は終了です。最後に12階に戻って料金を前払いする様に言われました。しかし、12階は15時を過ぎて入口が鍵をかけられ入れません。どうしたらいいか聞ける人も廊下にはいません。さて困った。本来の入口の右の方のわかりにくいところに時間外に警備員が一時的に開けられる入口をようやく見つけ、事情を話して支払い窓口に行かせてもらい、なんとか支払いまで完了できました。
ビザの受け取りは、本人以外でも可能ということで友達に頼んでしまいました。警備員さんに受け取りの順番待ちの札をもらって、受け取り窓口の長い列に並び、受け取り証と引き換えにまとめて受け取れるようでした。いやー、なかなか今、ここまでして中国に行く人、本当に行きたい人、行く必要がある人だけだろうなあ、と感じたビザ取得申請の体験でした。