上司の気持ちって考えたことなかったな
結構びっくりすることがあったので誰かに共有したくなった。
(うーん、会社のことってどこまで書いていいんだろうね。
「内部事情を漏洩させた…!」とかならないか不安なんだけど笑)
●ことの始まり…
最近転職したばかりの私ですが、
お父さんと同い年くらいの上司と年下の先輩のチームにアサインされ、3人チームで動いておりました。
が、初日から上司と先輩がばっちばち。
ちょっと嫌味な感じの上司の言い方と、
ふてくされた先輩の言い方。
仲が悪いのはすぐわかった。
これまで職場の人間関係で悩んだことはなかったので、
おっ…これが噂の…?
と軽く考えていた。
●日々続く残業
入社して1週間、
面接時に「うちは残業しても1時間で、勤怠も割と緩いのでみんな自由に働いてます」と聞いていたのに、
まさかの連日21:30退社…(定時18:15)
これは騙されたか…?と思った。
上司と先輩が仕事してるのに私だけ帰るのも申し訳なく、
できることはないなりに進捗を見守っていた。
そして気づいた。
この2人、Teamsで喧嘩してるばっかりで全然仕事進んでない…!
隣の席の先輩は1人でぶつぶつ「くそが」とか「マジで無能」とか、上司への不満をこぼしていた。
在宅勤務の上司の様子はわからなかった。
だけど、
「お二人とも、遅くまでお疲れ様でした。◯◯さんも帰りづらかったでしょうに…普段はこんなことはないので、明日からまたよろしくお願いします!」
とのメッセージが上司から届いていた。
●膨らんでいく疑心暗鬼(先輩編)
上司は抜きで先輩と2人で会議室にこもり、引き継ぎをしてもらう時間が長くなった。
先輩は、事あるごとに上司の愚痴をぼやく。
ちょっと踏み込んで聞いてみると、
「◯◯(私)さんが来る前はもっとやばかったです。完全にパワハラ。
自分は仕事しないくせに俺にばっかり押し付けて、いつも怒ってくる。だからあの人は仕事のことを何も理解してない。
僕たちはもう関係修復が不可能なところまで来たので、◯◯さんは頑張ってください」
とのこと。
周りの上司には相談しなかったんですか?、と聞くと、
「俺は顔広いからいろんな人に相談はしたよ。パワハラかもね、と言ってもらえてる。然るべき措置を取れば良かったのかもしれないですけど、めんどくさいんで俺は今週で退職します」
とのこと。
ええっ?今週で退職?!!
入社したばかりの私に1週間で引き継ぎ完了させるつもり?!!
無理無理…!
しかもパワハラを見て見ぬふりなんて…
なんてひどい経営陣なんだ、と思った。
私は徹底的に戦ってやる…!と覚悟を決めようとしていた。
●膨らんでいく疑心暗鬼(上司編)
上司から呼び出されて、
「引き継ぎ状況をこまめに教えて欲しい。僕も含め上の方々は彼の引き継ぎをちょっと心配している…」
とのこと。
正直、1週間で引き継ぎなんて無理があるので、
その不安感や現状を上司が把握してくれるのはありがたかった。
と同時に、
上司と先輩は私を板挟みにして、
お互いいがみ合いたいのかな?粗探しをしてるのかな?とも思った。
上司は、私と2人の時はとても優しく、
上司というだけあってやはり説明もわかりやすく、
仕事ができなさそうな感じはあまりしなかったし、
パワハラな感じもなかった。
確かに無茶なタスクを投げられたことはあったけど、
「自分でお願いしておきながら、このタスクを新人にさせてしまうのは可哀想だなと思い、こちらで対応しました。◯◯さんが対応したことにして良いですので、報告だけお願いします!」
とご丁寧に報告文まで準備して連絡をくれた。
だけど先輩曰くそれは、「私が若い女だから」とのことだった。
●膨らんでいく疑心暗鬼(周囲編)
先輩が喫煙所に連れて行ってくれて、他の先輩?上司?を紹介してくれた。
そして、「俺、最後の最後までパワハラっすよマジで」とぼやき、
先輩は先にオフィスに戻って行った。
先輩?上司?の方々は、
「ごめんね〜最初から大変なチームに入れられちゃったよね。
パワハラの件、確かに彼からよく話は聞いてるけど、
◯◯(私)さんはお互いの意見を聞いてから判断すると良いかもしれないですね…」
と歯切れが悪いご様子。
いや、どういう反応…?
そして、業務とは別でどんなことでも相談していい上司を1人つけていただけるのだが、
その方にやんわり相談してみたところ、
「あ〜やっぱり…それは良くないね。ちゃんとマネージャー陣で話し合いますね。ごめんね〜入社してすぐからそんな思いをさせちゃって」
とのこと。
ふむふむ…
●私の疑念の矛先は…
私の疑心暗鬼が強くなったのは、上司ではなくまさかの先輩に対してだった。
先輩は、優しいのは優しいし、顔広いのも社交的なのも事実なんだけど、
仕事に対してあまりにも適当過ぎる。
引き継ぎも相当雑。
「先週この会議参加しましたよね?じゃあ今日から◯◯さんでお願いします」
と言われる機会が続き、
いやいや先週は引き継ぎもまだ始まってない状態で、
私はただ雰囲気を掴むために参加するだけでいいって話だったじゃん!ほぼ初参加で丸投げはひどいよ!
と思うようになった。
「上手く引き継げなかったとしても、もう俺はいなくなる身なので関係ないっすよね」って感じ。
そしてチラッと見えてしまった、上司と先輩のやり取り。
上司「だから1週間で引き継ぎは無理あるよ。スケジュール遅れてるなら遅れてるで、一通りは伝えてください。もちろん僕もフォローしますから教えてください」
先輩「俺もう退職するんですけど、今さら俺にタスク振るんですか?あなたは業務のこと理解してないのにフォローできるんですか?」
あ、察した。
1週間という無謀な引き継ぎ期間を設定したのは経営陣ではなく、先輩自身だったんだ…
結局、先輩が退職日の今日になっても引き継ぎは終わらず、
せめて「引き継ぎ漏れリスト」殴り書きくらい残しておいてくれてもいいのに、
彼は意気揚々と退職の挨拶回りに行ってしまい、
私や上司にお礼の言葉もなく退社・退職をした。
●裏側
先輩が退社・退職後、すぐにマネージャーと上司から呼び出されて、
「ざっくばらんに雑談しましょう!」と言われた。
上司は会議室に入ってくるやいなや、
「ごめん!本当に申し訳ない!プロジェクト入ってすぐから驚かせちゃったでしょう!」
と私に謝った。
マネージャーからも、
「うん…彼は元気な子ではあったけど、そうだね。
僕たちも相当困ってたんだ。彼はこれまでもいろんなプロジェクトを潰してきたからね…
どう対処しようかと悩んでいたところに、退職の話を持ちかけられて…
それなら退職までの辛抱だということで僕たちも我慢してたんです…だけど、◯◯さんを板挟みにさせてしまって、本当に申し訳なかった」
とお詫びがあった。
そして先輩に対する悪口大会が始まるかと思いきや、
「昨日の歓迎会でも◯◯さんは顧客からのウケがほんとに良くてね〜」
「あら、そうなの?どんな話題?」
などと、楽しそうに雑談をし始めた。
なるほど…
全てに合致が行った。
この上司は、若い新人女性の私に対してだけ優しかったのではなく、
基本的にはみんなに対して優しいけど、
問題児だった先輩に手を焼いていたんだな…と。
喫煙所で会った先輩?上司?の言葉の意味も納得できた。
パワハラ上司ではなく、
モンスター若手社員だったんだなあ。
その後、業務に戻るとマネージャーが声をかけてくれて、
「困ったことがあったら僕でも上司さんでも、いつでも声をかけてください。上司さん、この業務のことなら何でも知ってますから大丈夫ですよ」
とのこと。
実際、その直後に上司が声をかけてくれて、
改めて少しだけ業務説明をしてくださった。
…うん、わかりやすい!丁寧!
引き継ぎってこういうことよねえ…
としみじみした私なのでした。
●上司の気持ちって考えたことなかったな
私たちは割と若い層で固まって情報交換することが多いし、上司や経営陣側の気持ちなんて考えたことがなかった。
だけど、もし自分が自分の上司だったら…と思うと、
頑張らなきゃいけないことがたくさんあるなと思った。
パワハラ・セクハラ・人間関係って、
下から上に対して批難が上がることがほとんどだと思うけど、
上が下からストレス与えられてることもたくさんあるんだろうな〜ってふと思った。
私は前職の上司からどう思われていたんだろうか。
そして私の引き継ぎはちゃんと問題なくできていたんだろうか。
自分を客観的に振り返る、良い機会になりました。
先輩はああやってこの先もずっと他人のせいにしながら生きていくんだろうか…
少しだけ可哀想に思います。