ブロンプトンで久々に信州の秘湯へ行ってきた。
9月12日(土曜日)、関東全域で雨予報。山梨も雨。静岡も雨。東北も雨。コロナ以前に雨でブロンプトンでお出かけができない・・・と思ったら、なぜか長野市は快晴の予報。よくある間違えかと思って、天気図を子細に眺めてみたら、たしかに長野県の北信エリア(と新潟県)はうまい具合に前線に引っかかっていないようだ。
晴れを買うのだと思えば交通費も惜しくない。そうだ信州の秘湯、行こう。ブロンプトン秘湯の趣旨にのっとって日帰りで。というわけで、新幹線→長野電鉄で、いきなり湯田中駅へやってきた。
北信エリアはこのように晴れ上がっていた。
信州の秋の気配を感じながら、小布施の街を経由して、以前から行かねばならないと考えていた高山温泉郷のとある秘湯に行くことにする。
[走行データ]
距離 39.17 km
高度上昇 536 m
高度下降 728 m
最低高度 400 m (小布施のあたり)
最高高度 780 m (子安温泉)
消費カロリー 1,101 C
あたりにリンゴ畑が広がる。
小布施のあたりまで下ってくると栗林が多くなる。
小布施の街は古い町並みを残した清里・・・という感じだ。
蕎麦屋は激混みだったのでパス。
栗菓子の名店 桜井甘精堂の敷地には、本店のほか、食事処、カフェなどがある。カフェでお土産に栗あげまんじゅうと、モンブランソフトクリームを購入した。(栗あげまんじゅうはオススメです。)
小布施からはヒルクライムとなる。
森の間に見える小布施のあたりからここまで登ってきた。高度差で300メートルは登ったと思う・・・。
子安神社だ。ゴールは近い筈だが、なかなか着かない。
子安温泉の分岐に着いた。
子安温泉は幹線道路から少々外れた崖下の森の中にある。
入浴料を支払って浴室へ急ぐ。立派な湯気抜き天井の構造を持った本格的な湯屋だ。
見るからに濃い湯である。源泉温度が35.9度なので加温なのだが、浴感は上々である。加温以外は加水や循環濾過・消毒などの手を加えていない本格的なかけ流しだ。泉質は含ヨウ素-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉とのこと。ヨウ素含有は珍しく、非常に効能が高いようで、療養泉としても認められている。
浴室には源泉溜まりが設けてある。体温より少々低いぐらいの源泉がたっぷり投入されているので、手桶で頭からかぶっても良い。ちなみに源泉そのものは透明だ。加温すると鉄さび色になるところは、毒沢温泉 の湯と似ている。
アツ湯の中で沈思黙考する。坂道を登ってきた苦労と疲労が報われる瞬間である。そうだ、炭酸水を飲もう。
今日も又、素晴らしい湯に出会うことができた。子安温泉、再訪必須である。