痛みに気づかなかった日々
自分の痛みに気づいたのは一体いつだったんだろう。
心の奥深くで何となく気づいていても、それを見て見ぬふりすることで、必死に生きていたのかもしれない…。
思い出しながら連連と綴ります。
自分が要らない子どもであると、そう感じたのが小学校に入った頃。
何がきっかけだったのかは覚えていない。
今思うと、言葉、状況の積み重ねの結果だったのだと思う。
私の命が消えれば、両親は泣いてくれるだろうか…?
大切な子だったのにと惜しんでくれるだろうか…?
自分たちの行いを悔いてくれるだろうか…?
そんな思いで、私は自らに刃物を向けた。
けれど、やっぱり痛いのは嫌で、怖くて。
十にも満たない年の子どもの私に、そんな覚悟は持てなくて。
自分の悲しみを刃物を突きつけることによって、昇華しようとしている自分を嘲る気持ちもあった。
悲劇のヒロインのつもり?みっともないよ、って何度も心のなかで自分を馬鹿にした。
悲劇のヒロインじゃないんだから
この言葉を何度も、私に浴びせてきたのは母だ。
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