オレが垣間見てきた闇を纏うビジネス…
昨日、個人的に少し悲しい現実に触れたので、今日はもしかしたら多少筆が乱れるかもしれません。実際、昨夜は怒りというよりも憤懣やる方ない感覚に囚われ、うまく眠れず、そのせいか今日は朝から、左の手足の関節の緊張が上がって強張り気味。まさに痛みが出る寸前。
まったく片麻痺は、メンタルが如実に身体へ影響が出る…。
そんなこと言ったって、お前は毎回いつだって何も後先考えず乱文乱筆にまかせてるだけだろうに…っていうのは言いっこなしで。
とにかく昨日は、以前から薄々感じていた福祉ビジネスの嫌な裏の顔を意図せず見ることになってしまい、オレは陰々滅々とした気持ちになったと同時に、昔の新宿の路地裏の風景を少し思い出してしまいました。
今やボーダーレスタウン化したコリアンタウンとなる前の80年代後半の大久保とか、十二社通り裏の街並みをね。
簡易宿泊所の広告とか、人足寄場に毎朝並ぶホームレスの行列が通勤電車からも日常の風景として眺められた時代の話です。
今で言う反社、昭和のまま言うならヤクザの世界は意外とその頃の一般人の暮らす社会のごくごく身近に転がっていました。今ほど明確な境界のない混沌としたまま綯い交ぜになっている世の中。
映画「セーラー服と機関銃」の目高組もあのへんに事務所があったように描かれていますね? 実際、今よりはっきりわかるファッションした現場で現役の人たちがいっぱいいました。あと、ラブホテルなる言葉が一般化する以前の連れ込み旅館やら曖昧宿といった風情の旅館群といんちきブロンドに染めあげた南米系の出稼ぎ立ちんぼレディと韓国牧師の福音派教会に売血が、オレの大久保のその頃のイメージです。実際オレは新宿で怖い目にも危ない目にも遭ったことはありませんが、ちょこちょこ事件現場にニアミスはしています。
そんなこと言い始めたら、東京は歴史を辿れば、そこら中、事件現場だらけですけどね。それこそ大島てるばかり気にして見てたら、どこにも住めない。
それで昔の弱者ビジネスの現場、もしかしたら今もあるのかもしんないけれど、たしか大久保の住宅街の一角にヤクザが生活保護者を収容して運営している昭和なイメージまんまのアパートがありました。
オレが初めて新宿で住んだマンションの同じフロアの少し広めらしい角部屋は、東南アジア系のデリヘル嬢のタコ部屋だったしなあ…。
ホント、オレ、生まれも育ちもあまりよろしくないのもありガキの頃から悪所馴れしてて、そんな風景にもあまり動じないし、殊更に嫌悪感も抱かないんだよね。
みんな、生きるのって大変ね…ぐらいなもんで。
もちろん、それで濡れ手に粟な金を稼ぐ輩は許せないとは思いはしますよ。
何にせよ、行政から福祉事業者に助成金なり補助金なりが出る仕組みが作られると、オレの感覚では、そこには漏れなく、それを効率よく回収するビジネスモデルが生まれます。
そしてそこには、常に良心的にカツカツで運営している組織もあれば、当初の目的は崇高でも、徐々に営利追求へと変遷していくところもあるし、端から金だけとか、団体の数だけそのカラーも体質もいろいろあって、すべての業者を一概には言えませんけどね。
ただね。オレは、日の当たらない場所で女や博打を売り物にしてる方が、見えるとこだけの善意の皮を被ってない分だけ、まだお天道様に誓って真っ当な稼業な気がしますけどね。
ああ、ヤダヤダ。最近は堅気の方がよっぽどエゲツないわ…。
https://toyokeizai.net/articles/-/723924?display=b