登山を始めた話(サラリーマンの備忘録)
大学4年の9月、22歳を迎える直前のことでした。
サッカーの試合中、右膝の前十字靭帯を断裂するという大怪我を負いました。お医者さん曰く、全治6ヶ月間ということで卒業論文の制作を控えていた私は、長期間の入院やリハビリに耐える自信がなく、手術をせず保存療法という治療方法をとりました。今も靭帯は切れたままで、卒業式のように直角に曲がると膝に激痛が走ります。
日常生活に支障はないものの、サッカーはもちろん、激しいスポーツを行うことはできない身体になりました。加えて間もなく社会人になり、日々のストレスから暴飲暴食が増え、入社から1年ほどで10kg以上も体重が増えてしまいました。
何か運動を始めないと、ということで出会ったのが登山でした。しかし運動不足の生活習慣病予備軍の肉体では、雪山や反り立つ壁のような高山に登ることはできません。そもそも、趣味で命を賭けるような山には登りたくない。一般的にはハイキングや散歩レベルの低山で写真などを撮りつつ、運動不足解消に励んでいます。
しかし、人間、物事を好きになると極めたくなるものなのでしょうか。高い山に登りたくて登りたくて仕方なくなってきています。雲ひとつない青空と白銀の雪との対比が美しい高山の写真に、どうしようもなく憧れをいだいてしまっているのです。
そんなことを考え始め、すでに2〜3年が経過しています。優柔不断で、なかなか前に踏み出せないのですが、今年はチャレンジできたらいいなぁ。
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