接待ゴルフの話(サラリーマンの備忘録)
今週の土曜日に顧客との接待ゴルフがある。金曜日の出張と抱き合わせだが、コロナ禍に於いて東京から県外まで出向いて行ってのイベントだ。この御時世に大層な企画である。
コロナを言い訳にしたが、単純に私の休みが削れることが非常に気分の悪い理由である。別にコロナ関係なく、平日ならいいけど休日を削って仕事など労働基準法違反ではないのか。そう思うなら監督署にでも行くか、きっぱり断るべきなのだが、その勇気もない自分が悪いのだけど。
接待ゴルフやサービス残業、真夏にスーツ着て出勤とか、道理に合わないことは急速に減少している。感触的には、あと10年ほどでほぼ消滅するのではないかと感じている。これもSNSの発達によって、以前よりも個々人の意見が世論となって社会を動かすことが増えたからではないだろうか。
一方同じくらいの速度で、人の容姿で笑いを取ったり、芸能人の浮気や失敗を許さなかったりする傾向もこの5年ほどで加速している。確かにどれも褒められたことではないのだけれど、とにかく道理に合わないことを許さない、嫌な思いをすることをゼロにする、不完全なものや未完成なものを許容しない。そういった方向へ社会全体が向かっている感がある。
理屈は分かるのだけれど、そうして形成された教科書みたいな世界って面白いのだろうか。行き過ぎは駄目だけど、多少のことは許容できる余裕がないと、巡り巡って自分自身にダメージを与えるケースも出てくると思う。というか、オレは間違いなくダメージを受けている。好きだったお笑い番組は終わるし、後輩への接し方もハラスメントにならないよう気を遣ってばかりだ。
そう思うと、今週末の接待ゴルフもかなり嫌なのだけど、少し我慢することで多少は社会を変えられるのかもしれない。そういうモチベーションで、今週末は頑張りたいと思う。
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