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【鹿児島】かごんま漫遊記1
ども、ゆさっちです。
このお話は「憧憬・最南端西大山駅」の続きです。
前作を公募企画に応募するため、単独作としました。
まずそちらをご覧いただけるとうれしいです。
さて前回はサンライズ瀬戸、九州新幹線と乗りついでJR最南端の駅・西大山駅までやってきたところまでお話しました。
そして、今自分は最南端の「終着駅」、枕崎に向かっています。
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少し西に傾いた南国の日差しの中、コトコトと走る2両編成の編成は40分ほどで終点の枕崎駅に到着します。
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真新しい駅舎はありますが、ここは無人駅。
稚内から日本中を網羅してきたJRの路線の南端は最果て感あふれる風情です。
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駅前のホテルにチェックイン、そして街に繰り出して「さあ、ご飯だ。」と、思ったら組合の寄り合いでもあったのか駅前の飲食店が軒並み臨時休業。
思案に暮れていたとき、事前のリサーチでこの辺のカツオはスーパーで売っているものも超うまいとあったのを思い出しました。
さっそく、駅前のスーパーでお買い物です。٩(ˊᗜˋ*)و
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買ってきましたよぉ。
カツオの刺身、タタキ、地鶏の炭火焼き、あとは地元料理じゃないけどアボガドサラダに・・・のり弁ヾ(*´∀`*)ノ
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さてさて・・・実食!\(*ˊᗜˋ*)/
カツオ、うまっ!
東北人のゆさっちは秋に三陸沖を南下してくる、いわゆる「戻り鰹」の脂ののったもちもちした食感が御馴染みなのですが、早春のさっぱりしたフレッシュな味わいのカツオも好きになりました。
「目に青葉」はまだ遠いけど、初鰹です。(*´∇`*)
さて、サンライズ車中で早起きしてからぶっとおしの行程、お酒も回っていささかいい感じになってきました。
サンライズの寝台の幅の倍はあるふかふかのベッドに身を投げると秒で眠りに落ちました。
⊂⌒っ*-ω-)っZzz…
\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/おはようございまーす!!\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/
時計はまだ3:30、早寝したとはいえ最近めっきり早起き、これが年を取るってことなのね。(´∀`; )
TVをつけると、終夜の気象情報放送中。
今日も天気はよさそう、てか桜島の噴煙情報もあるのが鹿児島らしいっすね。
さて、今日はどうしようかな?
実は今日以降の旅程は、スポットごとのリサーチはしたけど、いきあたりばったりで行こうかなって思ってるんです。
まず時刻表を見ながら考えましょう。
さて、朝食をぱくぱくしながら、第一の目標を確定します。
ここ枕崎はJRにとって南の最果てですが、かつてここからさらに、鹿児島交通枕崎線(通称:南薩鉄道)という私鉄の路線が薩摩半島を縦断して、国鉄の鹿児島本線伊集院駅まで延びていました。
現在、かつての加世田駅には、当時を忍ぶ記念館があるとのこと、まずはそこを目指してバスで出発です。
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旧・加世田駅にある、加世田のバス停に着きました。
かつて南薩鉄道を走っていたSLとDLがお出迎えしてくれます。
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石倉造りの「南薩鉄道記念館」は今はバス待合室になっている旧駅舎のうらにひっそりとありました。
バスのきっぷ売り場で入場料を払って入ります。
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では、入りましょう。
なんかムードありますね。
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中には駅名標や通票(タブレット)を収める機械など、当時を忍ぶ展示が並びます。
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1984年(昭和59)年まで、この地には鉄道がありました。
往事の写真からは当時の賑わいが伝わってきます。
かつてはあちこちにこういう地元を支えた鉄道があったことに思いを馳せます。
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さてここから路線バスで鹿児島中央駅に向かいます。
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鹿児島中央駅到着です。
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駅前には維新から明治の時代を支えた青年たちのオブジェがありました。
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さて、午後の活動にむけて腹ごしらえ。
鹿児島ラーメン食べたいな(´∀`)
てなわけで、駅ナカにある「ざぼんラーメン」さんにやってまいりました。
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ではでは、実食!
食べ方はダブルスープ的なものをよくまぜまぜしてから食べるそうです。
九州ではおなじみのとんこつ系ですが、濃厚というより、あっさり系な印象です。
麺はストレートの中太麺。
九州ラーメンだけど、他とはちょっと違う鹿児島ラーメン。
堪能しました。(´∀`)
ホームに降りてきました。
ホームには日豊本線、国分行の列車が停まっています。
これに乗って、前から行きたかった駅に向かいます。
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車窓には錦江湾、そして桜島!
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竜ヶ水という駅で降ります。
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この駅で降りた理由は、普通列車も一部通過する小駅、ここでひとりで目の前の桜島の長めを独り占めしたかったのです。
また1993年の豪雨でこの駅を土石流が襲ったとき、130人の乗客が乗った列車が停車中で運転士さんの機転で難を逃れ、指示に従わなかった3人以外は全員無事という出来事があり、それはNHKの「プロジェクトX」でも取り上げられました。
それもこの駅に興味を持った理由かもしれません。
詳しくはリンクをご覧ください。
「さて、しばらく孤独にひたるか。」
と、思っていたら駅の中から、
「いよう、どっから来たの?」との声。
そちらを振り向くと、のほのんとしたいい感じの人生の達人というか先輩がいらっしゃいました。
駅前の味のある案内図を指さして
「あれ、俺が書いたんだよ」
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あとは、この地域のよもやま話を聞かせてくれました。
「ここから桜島まで4kmあるけど、子どものころは泳いだんだよ。
「桜島のあそこに雲がかかると、天気がくずれるんだ」
「鹿児島に来たら、おいしい焼酎を飲んで帰りなさい」
鉄道のことはよくわからないといいつつ、趣味の鉄道模型のコレクションはものすごいものがあると感じさせる、おじさんでした。
お話のまにまに通過列車が来ると撮り鉄してました。
これは宮崎行の特急「きりしま」ですね。
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さて、帰りの列車がやってくる時間です。
おじさんに別れを告げ、向かいのホームに渡ります。
予定とは違った竜ヶ水駅滞在でしたがこれもまたよし(´∀`)
一応跨線橋の上から桜島をパチリ。
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こちらのホームには、災害復旧の記念碑がありました。
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列車が来ました。
これで鹿児島市内に戻ります。(ここも鹿児島市ですが)
![](https://assets.st-note.com/img/1645405865997-nVSVFmbzr3.jpg?width=1200)
駅舎を見ると、おじさんは相変わらずひとりベンチでのほほんとしていました。(´∀`)
「おじさん、またね。」
心の中でつぶやくと、車中の人になります。
「さあ、今夜はうまいもん食うぞぉ」٩(ˊᗜˋ*)و
いい感じに長くなりましたので、このエピソードはここで一旦区切ります。
次回は鹿児島での夜から再開します。
またご覧いただけるとうれしいです。
ヾ(*´∀`*)ノ
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