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出雲国放浪記【第3話】2人の巨匠を巡る旅(食とアートの境港線、一畑電車)

ども、ゆさっちです。
明けましておめでとうございます。
今年も拙い旅行記ではありますが、よろしくお願いします。ヾ(*´∀`*)ノ


さて、出雲の国を放浪する今回の旅、1日目は備後落合駅から木次(きすき)線を乗り通し、出雲大社のお膝元、出雲市駅までやってきました。

2日目の今日も、かねてから行きたかったところを巡っていきます。
というわけで、出雲市駅からスタートです。

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今日のファーストランナーは出雲市7:30発の特急スーパーまつかぜ4号鳥取行です。

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この列車に使われているキハ187系、まるでどこかの私鉄の通勤型車輌のような素っ気ない外観ですが、強力なエンジンと高速でカーブを通過できる振り子式制御装置の効果で、こう見えて爆速特急なのです。(個人の感想です)
しばらくすると、車窓には宍道湖が雄大な姿を現します。

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列車は1時間弱で安来(やすぎ)駅に到着します。
安来という地名はドジョウすくいの安来節で御存知のかたも多いと思います。
ここで美術館への無料送迎バスに乗り換えます。
そう、今回の最初の目的地は足立美術館なのです。
珍しく観光モード。

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駅から美術館までは20分ほど、横山大観を初めとした日本画の所蔵もさることながら、ここの庭園を見たかったんですよね。

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展示品は他の美術館と同じように撮影禁止ですが、庭園は撮影自由なので、見学がてらパチリ。(午前中早い時間だったので、影が長く見づらくすみません)
遠くの山並みを借景とした、見事な枯山水は一度実際にご覧になることをお勧めします。

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さて、安来駅に戻ってきました。
ここからは山陰本線で米子(よなご)を目指します。
米子からはしばらく鳥取県を旅します。

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米子駅では境港(さかいみなと)線に乗り換えます。
0番線から発車のようです。
いってみましょう。
おや?

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おやおや?

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どこかで見たキャラクターですね。
実はこの境港線の終点の境港は漫画家の故・水木しげる先生の出身地なのです。

境港線の各駅には、水木先生の作品にでてくる妖怪の名前が付いています。
ここ米子は「ねずみ男駅」、終点の境港は「鬼太郎駅」。
その他の駅にも「一反もめん駅」や「砂かけばばあ駅」などの名前があります。

列車がやってきました。
自分が乗車するのは「こなきじじい列車」のようです。

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さっそく乗ってみましょう。
シートや天井にも鬼太郎ワールド満載ですね。

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車内のアナウンスも、鬼太郎と目玉おやじが務めています。
ただちょっと違和感が・・・。
ゆさっちが子供のころ見ていた鬼太郎の声を担当していたのは声優の野沢雅子さん(ドラゴンボールの孫悟空役です)で、鬼太郎の声イコール野沢さんという固定観念があります。
今回の件で調べて判ったのですが、最新のシリーズでは野沢さんは目玉おやじの声を演じてらっしゃるのですね。

なんか、野沢さんが目玉おやじを演じると、鬼太郎がふざけているような印象で、ここはジェネレーションギャップでした。

列車は、様々な妖怪駅を通り、終点の鬼太郎駅(境港駅)に到着します。

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駅の周りも水木ワールド。

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さて、時刻は13:00を回り、お腹がすいてきました。
駅前に行列のできる回転寿司店があると聞いています。
いってみましょう。
うわ、並んでますね。
お店の写真は割愛します。

並ぶこと30分、ようやくカウンターにつくことができました。
まずは、これですよね。

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あとは地の魚を中心に、がしがしオーダー。
このお店はノドグロのような高級魚も2貫で330円より高い皿はありません。
(3貫で400円台のものは少しあります。)
なので、気兼ねなくいっちゃいました。

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さあ、ここから松江経由で出雲市に戻っていきます。
来た道とかぶるのもあれなので、別ルートでいきます。
そのために用意してきたのがこれ。
一畑グループの電車やバスが3日間乗り放題で4000円、ちょっとお高めなせっていですが、観光施設等での優待が受けられます。

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さっそくこれを使って、松江行のバスに乗ります。

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車窓にはまもなく中海(なかうみ)の眺めが広がります。
対岸の向こうには中国地方最高峰の秀峰、大山(だいせん)が見えます。

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いま渡っている急な勾配の橋、通称「べた踏み坂」と言われている江島大橋です。

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この写真では判りづらいので、鳥取の観光協会さんからお借りした画像でご紹介します。
こんな感じです。
この橋を渡ると鳥取県境港市から島根県松江市に入ります。

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そして一畑電車(ばたでん)の松江しんじ湖温泉駅で下車します。

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ばたでんに早速乗って見ましょう。

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さて、このまま終点まで乗ってしまえば宿のある出雲市まで直行できますが、途中どこか雰囲気のいい無人駅でぼうっとしたいなという、いつもの悪いクセがでます。

パンフレットに書いてあるキャッチフレーズを見ると「宍道湖に一番近い駅」なるものがありました。
「いいなぁ」

目的地が決まりました。
降りてみましょう。

この駅の名前は秋鹿町(あいかまち)駅。

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電車が去ると、ホームには自分だけ。
心地よい寂寞感と暮れなずむ宍道湖の眺めに、しばし無心になります。

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無人駅のホームに灯りがともり、目の前を走る湖畔の国道には、家路を急ぐ車が目立つようになりました。

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遠くにふっと前照灯の明かりが浮かび、やがて電車がホームに入ってきます。
この地を離れなければならない未練と、人心地のつく列車の到着にほっとする相反した想いが交錯します。

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そして、出雲市に戻ってきました。

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さあ、晩ご飯だ!
お目当ての店に着いてみれば、臨時休業・・・・。

力尽きてしまったので、エキナカのお店で簡単に済ますことに。
出雲蕎麦と出雲ラーメンのセットという謎メニュー。
でも美味しかったです。
宍道湖畔で冷え切った体に味噌ラーメンの温もりが嬉しかったです。

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きょうもホテルの天然温泉で癒やされます。
あしたは出雲を離れる日、出雲市にきてまだあそこに行ってないですよね。
そう、あそこです。

出雲を放浪する旅、あと1日だけ、またお付き合いください。

(つづきます)

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