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映画の中のテーブルコーディネート  20世紀初頭のロンドンのタウンハウス


はじめて倫敦に旅行に行った時、憧れの地は映画でみたコヴェントガーデンでした。

オードリーヘップバーン主演の『マイフェアレディ』のロケ地としてしても知られるコヴェントガーデンは青果市場として300年ほど長きに渡り賑わい、その様子は20世紀初頭の花を売って生計を立てているイライザの姿でも見られます。現在はショッピングやカフェ、マーケット、お土産屋さんなど観光客も楽しめる場所になっています。


この映画の見どころはロンドンのタウンハウスに住む言語学者の紳士ヒギンス教授が下町の花売り娘イライザに言葉使いと所作を正し、どんどん立派なレディーになっていくイライザの成長はもちろんですが、ヴィクトリア時代の栄華が残るロンドンのタウンハウスの内装が素敵でまた別の見事として何度も見てしまいます。


天井まで積みあがった書籍の本棚、蓄音機や机に置かれたインク壺など。そしてティータイムに出てくる銀器のトレイに乗せられたチョコレートやティーセット。足つきのお皿にケーキやチョコレートがよくあいます。ティーカップとおそろいのティーポットやお皿。傍には暖かいお茶がいつでも飲めるようティーキャンドルで沸かした銀製のケトルが用意されています。ディナーシーンでは料理を乗せたお皿やサラダが入っているボウルもすべて銀製で磁器のプレートのサイドにはいくつかの銀製のナイフとフォークが置かれています。テーブルの上にはレースのクロスが掛けられており華やかです。テーブルクロスやリネンなどもテーブルセッティングに変化をもたらアイテムとして重宝します。


時代によって変化する生活スタイルや様式はこういった映画や本や絵画の中で知ることができます。

その際チョコレートの歴史や銀器の歴史ティーポットの歴史など歴史背景を知るのは昔にタイムトリップしたようでとても楽しい時間です。



ブロカント307ではこういった映画や本や絵画を紐解いて暮らしの温故知新をご提案していけたらと思っています。


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映画『マイフェアレディ』より


#映画の中のテーブルコーディネート


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