ミステリの女王アガサクリスティーの世界観に魅せられて
英国の馴染み深い作品としてミステリの女王アガサクリスティーの作品であるミスマープルシリーズやポアロシリーズはたとえ原作を読んでなくとも映画やテレビなどでご覧になった方も多いでしょう。
かくゆう私もその一人です。最初に魅せられたのは室内装飾やインテリアの美しさ。イングリッシュガーデニングの素朴さに魅了され、そしてその興味はティータイムやディナーなどで扱っている食器や銀器、カトラリーやグラスなどに移りました。
事件は村の民家だけではなくマナーハウスやホテル等いたるところで起こります。英国の一般家庭からホテルのしつらえに毎回うっとりさせられます。
BBCテレビドラマについて
1980年代に始まったBBCのテレビドラマは原作の時代とは異なり、ミスマープルの時代は1950年代に、ポアロの時代は1930年代を設定して作品が作られてあります。それぞれポストウォー、アールデコのインテリアがなんと美しいことか!!内容は二の次で時代背景を散策するのが私の楽しみのひとつとなっておりました。
アガサクリスティーの小説について
原作の処女作”スタイル荘の怪事件”は1920年のジョージ5世の統治期(1910~1936)に発表されています。
1914年に勃発した第一次世界大戦中に薬剤師の助手として勤務したアガサクリスティーはこの時、毒薬の知識を得ます。
この時の経験がアガサクリスティー最後の作品”スリーピーマーダー“を1976年に発表するまで56年の長きにわたり膨大の作品を残していきます。作品のインスピレーションは本当にあった事件から構想を得ているというから驚きです。事件がある限りネタは尽きないと言っていたのも頷けます。
アガサクリスティーについて
アガサクリスティーの生まれた1890年は英国の栄華が香るヴィクトリア後期(1837~1901)でした。
産業革命で発展を遂げた英国は多くの植民地を所有し金融面でも文化面でも世界の中心にいました。その反面、切り裂きジャックやゴシック小説など犯罪や殺人などのダークな一面も見られ、こういった時代背景もクリスティーの作品に大きな影響を与えていることがわかります。
また女性作家ならではの、細やかな食事シーンやティータイムなど作品の中に登場するのも大きな魅力です。
Brocante307では
英国の文化のひとつでもあるミステリーの世界とインテリアやテーブルコーディネイトはアガサクリスティーの小説の中で非常に密接な結び付きを感じられ私達はその世界に魅了されるのです。
アガサクリスティーの世界観をブロカント307のブログやショップでご紹介していけたらと思っています。また茶話会などもしていきたいと考えています。
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