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20241007えいがさきスタッフトーク備忘録

(2024年10月9日追記)
全体の体裁整え及び、補足・加筆修正を行いました。

先日開催されました映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』(通称えいがさき)のスタッフトーク付き上映会のトークレポです。

開催概要は以下の通りです。
開催日:2024年10月7日(月)
    18時50分の上映回終了後約30分
場 所:新宿ピカデリー シアター3
(総席数287だが、A列封鎖の為262?)
司 会:鈴木氏
(バンダイナムコフィルムワークス企画営業)
ゲスト:河村智之氏(監督)
    田中 仁氏(脚本)
    めばち氏(デザインワークス)
※ゲストの服装は劇場物販の
 メインビジュアルTシャツに5週目入場者
 プレゼントのイラスト缶バッジを着用

司会進行の元、トークテーマに沿って
ゲストが回答していくスタイル
以下、トーク内容のまとめ
※発言内容については河村氏:(か)
 田中氏:(た)、めばち氏:(め)と表記。

①本作の意気込みについて

(か)TVシリーズで出来なかった事を
    詰め込む事。
(た)3学期のストーリーになるので、
    結びの話として作る事
(め)今まで通りに作る事。
   完結編という事で作業中に寂しさは
    感じた。

②シナリオのこだわりについて

(か)TV1期でソロ、2期でユニットを
    描いた上で、再びソロを描いて欲しいと
    いう所から本企画が始動した。
   結果、その舞台として
    スクールアイドルグランプリが生まれた。

(た)仲間でライバル、ライバルだけど仲間の
    表現
   TV1期・2期を経て、
    ソロとして競い合う事。

③チーム分けについて

(か)尺の都合もあり、侑含めた13人を
    1本の作品で表現する事は難しかったので、  前半後半のチームで分けた。
(た)物語のクライマックスとして
    誰を配置するかで、
   歩夢とランジュの抜擢及び掘り下げ。

歩夢:スクールアイドルとしての成長
ランジュ:プロ意識

他のメンバーもソロ楽曲披露の流れで成長を見せる様にする。
しずくや彼方など、早々に楽曲披露した
メンバーについては後半の出番が無くならない様に脚本内でフォローした。

エマ:誰かの為に動く事。
  それを描くうえで天、小糸が生まれた。
かすみ:楽曲披露は無かったが、
   シナリオで大活躍させた。

④MVのこだわりについて

(か)TV1期2期ではMV中に他キャラを
   出さなかったが
  劇場版では
 ・全員分キャラを出す
 ・沖縄の風景を出す
 ・キャラの心象風景の描写
  →架空のドラマとして作り上げる
 というノルマを付けた。

ランジュ:絵コンテを切ったサトウ氏と
    ファンの考察は見ている。
    想像の余地を残す。

彼方:絵コンテはアサノ氏
   彼方が持つ「わがまま、自由、無限大」  を表現する為に宇宙を舞台にした。
   その他、リアルライブの小ネタを
      盛り込んだ。
   その結果、(何故か)特訓シーンや
      ファンタジー等の描写となった。

※しずく、エマ、歩夢の絵コンテは
  監督の河村氏によるもの
 (本人曰く、自分がコンテを切ると
   小ネタが多くなるとの事)

エマ:春夏秋冬の描写があるが、
     ここはアニメの加入順になっている。
  公園は花火が出来る場所を選定
     (お台場近く。上手く聞き取れず)
  →豊洲ぐるり公園との事。
        手持ち花火の使用が可能。

⑤衣装のこだわりについて

(め)
しずく:水着モチーフ
   見てる人にビックリしてもらいたい。
   普段彼女が着ない色などを
   色彩設計の赤間氏と選定
(か)作中は冬だけど水着にしたかった
  露出多過ぎるとエッチだからめばち氏に
  探ってもらいながら。
彼方:人魚ではなく魚人モチーフ
   強い彼方を表現する為
   子供っぽさと大人っぽさを衣装にも反映
   グローブはやりたい事が沢山の事を表現
       ※初期案では水かきやツメなどがあった
(か)ハンギョドン(※サンリオのキャラクター) みたい

エマ:沖縄衣装モチーフ
  下半身は花笠
  沖縄っぽくなる様に色味の調整を行った。

ランジュと歩夢はセットで
お互いが響く様に設定(モチーフの反転)
ランジュ:普段は軍服だが、
            今回はウェディングモチーフ
     フリルの虹色はお気に入り
歩夢:普段はウェディングだが、
     今回は軍服モチーフ
  カッコよく、強くなる様に。
  今ならカッコよく出来るのでは?と
     ピンクを濃いめにした。
  網タイツは本人の趣味
  作画班に申し訳なかった。
     ※作画カロリーの意味で。
(か)太ももアップのカットを作った。
※網タイツ〜太ももの流れで会場内盛り上がる)

⑥赤嶺天、石嶺小糸について

(か)どこまで描写するか等、
    メイン(虹ヶ咲)との出番のバランス調整。
   描写の足し引きをシナリオ会議で
    何度も行った。

(た)2人の仲直りシーンは当初あっさりめ
    だったが、監督の指示で濃いめになった。   (どうでも良い事での口論など)

(か)2人がすれ違った理由は
   コミュニケーションが取れてなかったから。
  バランスが悪い

(た)お互いがお互いを尊重し過ぎたから。
   エマはそこにすぐ気づいた。
   (エマなら気づくだろう。)

⑦侑、歩夢の沖縄での再会シーンについて


(か)昭和のメロドラマモチーフ。
    (小田和正が流れてそう)
   侑の声はハッキリ聞こえる様に調整。

(た)侑の沖縄交通費について
   →お年玉をはたいた?
(か)その辺の説明はヤボなのでカットした。

⑧私服のこだわりについて

(め)TV2期10話の鎌倉回で着こなしを
    考える事が楽しかった。
    キャラによって効率重視か可愛さ重視かを
    考える事も含めて楽しい。
※一部上着を着回すか、荷物が多くなっても
  沢山の服を着るか的なこと
 歩夢は効率タイプ
 (めばち氏本人は効率、現地調達?)

⑨その他

(か)彼方MVに登場した宇宙服のデザインは
    めばち氏によるもの。
   彼方の服についている耳は羊のツノ。

(か)元々、桜坂劇場の事は知っていたので
   しずくがいるなら絶対に出したかった。

⑩最後のメッセージ

(め)普段は自宅や会議室での作業が
    多かった為、直接(ファンの方へ)
    挨拶出来る機会を作って頂けて良かった。
(た)普段、脚本をする上で心掛けている事に
    ついて言及。
   最初にシナリオを読んで芝居をするのは
    キャストなので、その人達がキャラの
    気持ちを理解できる様にする事。
   ラブライブではキャスト本人が
    キャラになって表舞台に立つ責任が
   あるので、その気持ちがより強く
    なっている。
   残りの分についてもそれを貫いていく。
(か)今までのキャラを作り上げたのは
    キャストなので、彼女達が作ったものを
    崩さない事。

(おまけ)上映会終了後の河村氏による補足ツイートまとめ

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