Brotherhood
高校3年生の夏。
ナゴヤドーム。
初めてファンクラブに入って、初めてライブのチケットを買った。
チケットは案外すんなりとゲットできた。ファンクラブのおかげである。
当時、恋愛感情の全くない、同級生男子とライブに行くことになった。
恋愛感情は全くない。
誰と行く、ということは、私の中では問題ではなかった。
とにかく、初B’z LIVE-GYM ということに、興奮していた。
朝早く家を出て、バス、電車、地下鉄を乗り継いで、ドームへと向かう。
この時の私は、ライブグッズもよくわからず、とにかくタオルとパンフレットだけは購入した。
ちなみに、この時買ったタオルは、いまだに私の手元にあり、たまに使用している。ボロボロだけど、捨てられない。
私は、グッズは、ガンガン使う派である。
保存用とかって、二つ買ったり、使わずとっておく、というのは、理解はできるが、私は常に、B'zと繋がっていたい、ライブの思い出に浸っていたい、常に近くに置いておきたい、身につけていたい、と思っている。
この時、Tシャツを買わなかったことは、少し後悔している。
高校生だから、使えるお金も限られているし、多分、買えなかったんだろうけど、オレンジ色の、稲葉さんの龍が背中にプリントされたTシャツ、いまだに欲しいと思っている。。。
まあ、ライブTシャツを買うようになったのは、それから何年も後のことになるのだが。
初めてのライブは、スタンド席。3塁側のど真ん中のあたり。
自分の左前方にライブのステージを見る感じ。
ライブが始まって、出てきたお二人。
思ったより小さいなぁ、なんて思ってたら、本物登場。
ちびっこがB'zのお二人に変装して出てきていたみたい。すっかり騙されるライブ初心者。
でもね。
演奏が始まった途端、
目の前でB'zが歌ってる!!!
CDじゃない、ビデオでもない、これが生!!!
というのが、最初の感想。
すごく感動して、涙が出てきてたのを覚えてる。
泣いてる場合じゃない、目に焼き付けなきゃ!
って必死になった。
耳で聞くだけじゃない、目で見るだけじゃない、
腹の底から響いてくる音楽に、心底震えた。
稲葉さんのソロパートで、最後、マイクをサブステージの端に置いて、地声で歌われた。
遠くのスタンドにいる、私のところにまで、声が届いて、感動した。
初ライブ、Brotherhood、私にとって、とても大切なライブになった。
そして、気が付いた。
私は、ライブがあれば、生きて行ける。
この時、この瞬間のために、生きていきたい。
そう思うようになった。
私が初めてB'zのライブに参戦して、20年以上が経った。
B'zが私の原動力であることは、全く変わっていない。
できれば、何か、ライブとか何だかに携わる仕事がしたかったけど、私は違う道を歩いている。
それはそれで、私は誇りに思っている。
なかなか、ライブで騒げるような状況ではなくなってしまったけれど、
表現することを諦めていない、二人に、これからもついていこうと思う。
歓びで悲しみを包む覚悟をしよう
ためらわないで 進んでゆける 夢の燃える方へ