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The Marverous Mrs. Maisel

シーズン1と2を観た時は、主人公のミッジを筆頭に登場人物皆うるさ過ぎ、観てられるのはエキセントリックなミッジのパパと、変人に囲まれてるせいで逆にまともな方だと思ってしまうスージーマイヤソン&アソシエイツのスージーマイヤソン位、内容もほぼ全話途中で少なくとも一度は睡眠の世界に陥る体たらく、と全く好きになれずままで、シーズン3が追加された時も興味が湧かずずっと観ないでいたのだけど、今回、5が最終シーズンだと知り、一応3の一話目から続きを再挑戦してみる事にしたら1話目から唐突にスイッチが入ってしまい(!)、マラソンの如く一気に4まで鑑賞、1と2も随分前の事で(しかも寝ているし)内容を忘れてしまっている為見直し、万全の体勢で臨んだ最終シーズンは正しく締めとして相応しい華やかさがあった。
このドラマの最大の魅力はキャラが濃すぎの登場人物達(あんなに最初は煩いとしか思えなかったのに!個性強すぎだからあのパワフルマシンガントークに慣れるには時間と免疫が必要だったのだと思う。そしてその魅力に一旦気づいてしまうとクセになるのだ。)と、60年代前後の現実と創造の世界が入り交じったノスタルジック且つファンタジックなニューヨークがとにかく活気に満ちていて可笑しくて見るもの全てキラキラしている。
これは本当にあったのかな?実在人物なのかな?なんて思って、エピソード毎に気になった事や人物を調べたりしてたのだけど、(ミッジの勤めていた百貨店やミッジやスージーマイヤソンや業界の人が集まるステージデリ等は実際にあったものの閉店している等など)、実在はしないけどモデルとなった人物はこの人(推定もあり。あ、そうだったんだ!なんて人もあり)なんて事も判って更に楽しめた。
シーズン5で話に関係ない部分の一番お気に入りのシーンは実家で次の日の朝を迎えた時に着ていたジョエルの絶妙に着れる範囲内でちんちくりんのパジャマ!!ああ、これは中学生の時にジョエルが着てたパジャマなんだなあと思ってたのに実はもしもの来客に備えてシャーリーママが買っておいておいたパジャマだった!!!成長期の男子寝間着は準備してあって成人男性の寝間着は準備が無いという屈折したホスピタリティもシャーリーママならではで、素敵過ぎる。
シーンに含まれてないけど、ワイワイガヤガヤ、グデグデになったジョエルにそのちんちくりんパジャマを皆で着せてたと想像する事で二重におかしい。
最初押しの強さが強調されすぎて人の話聞いてないただのガミガミ婆の代表格とも言えるシャーリーママにもう逢えないのかと思うと哀しいなんて思ってしまうとは、何があるか判らないものだ。

シリーズ通してゲスト出演も豪華で、私にとって昔懐かしい俳優も観られたりもしたのも楽しみの一つだった。

The Marverous Mrs. Maisel (2017-2023 Amazon Original drama series)


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