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Rillington Place

3人の視点から描く3話完結の実話ドラマ化。

実話だけにこんな人が居る事が事実と言う事が怖い。更にその殺人鬼レッジを演じるのがティム・ロスなのでリアルに怖い。見た目や言動からして如何にもやばそうなのになんで皆こんなのに引っかかっちゃうんだろう?「殺人鬼」的な例があまり無かったとかなんだろうか?しかし「カリズマ」と言うのは実際理解し難いもので、外見も内面も変で如何にも猟奇殺人鬼みたいにしか見えない人物でも、何処か逆に他の人には持ち合わせていない様な魅力がある場合が多いものな。

このレッジみたいな人物とは何を言っても話等通じないのだから、ちょっとでも危険を察知したら方法はどうであれ、とにかく何を言われても無視して逃げるしか無い。

しかし、このレッジの犠牲となった人々は最後殺されるその瞬間まで危険が察知出来なかったのだろう。「まさか」と思いながら死んでいったのだろうと思うととても残念。

それに対して妻エセルはレッジの怖さにも本性にもちゃんと気付いていたし逃げる機会が2回もあったのにそれをしなかった為、ついには殺されてしまった。演じているのがサマンサ・モートンで(「ウォーキング・デッド」のアルファ)目つきやらなんやら怖かったのもあり、彼女もレッジの犠牲者である事は間違い無いのに同情があまり出来ない人物になってしまっていた。裁判でレッジの事を悪く言う人に楯突くまでしてレッジを守ったのはちょっと理解し難いけれど、それはここでレッジにちょっとでも反発して味方をせず敵対心を持っていると気付かれたら自分も殺されてしまうと思っての自己防衛機能の一種だったのだろうか?

気をつけてもつけなくても餌食となってしまうと言う事は、こういう危険人物には矢張り出逢わない、目を付けられない以外逃げる手だては無いのか。

等々、色々私事も重なり複雑な心境になりながら鑑賞しました。

ちょっと驚いたのが妻エセルのお兄さんの奥さん(ややこしいな)がこれ見る前まで観ていた「Lodge 49」では弾けまくってたリズだった事。終始はっきりと顔も映らないちょい役だし喋りも落ち着いていて別人だったので多分「Lodge 49」の直後じゃなかったら気付いてなかったと思う。

ワンちゃんが殺されなかったのがせめてもの救い。人の事は殺しても何とも思ってないのに犬は大切にするタイプなんだな。あのワンちゃんがちゃんと良い人に保護されています様に。

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Rillington Place | TV mini-series | 2016 | BBC

starring: Tim Roth and Samantha Morton

Rillington Place (字幕版 Amazon Prime Video)

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