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アジアの頂点へ〜浦和レッズレディースvs仁川現代製鉄レッドエンジェルズ

AFC Women’s Club Championship 2023という大会が開催され日本のクラブの代表として浦和レッズレディースが出場。浦女が圧倒的な力でグループリーグを突破しこれから決勝というところで突如中止の一報が。理由も何も伝えられずで、ずいぶん理不尽だなぁとAFCに対して呆れていた。
しかし調整の末、予定通り決勝が行われることになり一安心。5/10の金曜日に一発勝負で会場は駒場スタジアム。これは行かないわけにはいかない。
相手は韓国のリーグ最強の仁川現代製鉄レッドエンジェルズ。赤い悪魔と赤い天使の対戦となる。


チケット購入

開催発表も急だったため、チケット発売もやや急となった。
先行販売のREX TICKETなら指定席を選べる。REX TICKETについてはフレンディアシートで観戦した時の記事内の「チケット購入について」に記載。

当日はルヴァンカップのチケットの発売日もあり10時頃までは覚えていたが、不覚にも発売時間にはすっかり忘れていた。のんびり指定席のつもりが13時過ぎにはほとんど残っておらず、空き席を選択しても購入不可。試合当日は平日、しかも18時キックオフを考えると仕事帰りの方は席を確保したいから争奪戦になるのは無理もない。
結局メイン自由を購入。この日は検査も控えているので、帰宅後に早めに駒場に向かうことになる。

駒場にて

5/10の試合当日はすっきり晴れて決戦日和と言ってもいいくらいの天候。
通院から戻り昼過ぎに駒場に向かう。幸い電車内は空いていて座って行くことができた。
浦和駅から現状の状態で歩いていくのは難しいのでバス移動。浦和駅東口の駒場を通る2番のバス乗り場には既に行列ができていた。ユニ着用や旗を持った人も多い。バスなら220円で10分もしないうちにスタジアム最寄りのバス停(バックスタンド側)に着く。
メインスタンド側の入り口では既にかなりの行列が出来ていた。日差しもあり日焼けは必至。テレビ、恐らくはテレビ埼玉の「GO GO REDS」のインタビューを受けている人もいる。そんな行列の中にWEリーグのファンの一員として参加させてもらっている状態だ。

開場時間15時になりスタジアムに入場。中に入ると階段やコンコースの壁にはこの試合に懸けた気合の入った文言が書かれた紙がびっしりと貼られている。これは浦和サポでなくとも身が引き締まる。

この一戦に懸ける気持ち

席は前段の中央寄りを確保。ベンチの屋根でややタッチラインは見えないくらいの箇所。
ゴール裏の出島はサポでいっぱいだ。旗もたくさん。

浦女サポ集結

今回のスタグル

食事については昼食抜きで来たため途中でおにぎりを買って食べたが当然足りない。そうじゃなくてもスタグルは押さえておきたい。で、目についた「うなぎ」の文字に惹かれる。鯉平かのうやさんのキッチンカーだ。

気になる「うなぎ」の文字

お金に余裕があれば本格うな重といきたいところだが、ここはうなぎのまぶし丼を選択。笑福餃子も美味そうだ。
うな重ほどではないが、しっかりうなぎを味わえる。箸が使えないことを忘れていたが、スプーンを持参してたので事なきを得た。風情は半減するが旨さは変わらない。

うなぎが食べたかった

他にもフライドポテト専門のおいちゃんちさんやワッフルなどデザートのBubble Shopさんも魅力的。

試合前

今回は中立とは言わずWEリーグ、そして日本の代表である浦女の応援でタオルマフラーを購入。今回メンバーには入ってないがゴールでチームを救ってきた菅澤選手のものにした。ついでにラバーダックも購入。

場内に戻りメインコンコースの場外の見える位置から選手バスの入場を見守る。多くの浦女サポが集まり大旗を振って出迎えるサポも。とにかくこの一戦に懸けるものすごい気迫が伝わってくる。

バスが来る前から迎える準備万端

席に戻るときにWEリーグの楽しみを広げていただいた師匠ともいうべき方に挨拶できた。自身の無事を直接伝えられた事やいろいろ話が聞けて良かった。

ふとアウェイ側の出島を見ると仁川で唯一の段幕。仁川に所属している日本人選手、田中陽子選手のものだった。韓国の方には連絡が遅れてしまったようでサポーターが動けなかったらしい。これが確かならサポーターや声援を受けられない選手達が気の毒。

半端ないの人、完全にパブリックイメージになってる

選手がピッチ練習に入り浦和ゴール裏を中心とするサポ達が大声援を送る。
そうしているうちに入場者が続々。自席の周りのみならず端の方まで埋まってきた。

試合開始

時間がきて選手が入場。ホームの浦女は赤いいつものユニフォーム、仁川は青のユニフォーム。
試合序盤では仁川が浦女のパスをカットする場面がちらほら見られた。仁川は大柄の選手が多く足が伸びる守備でパスをかっさらい攻撃へ繋げる。WEリーグではあまりない感じのチーム。
浦女守備陣のパスミスから決められて仁川が先制する。その後は浦女の小気味よいパスワークで崩し、イトキンさんの相手守備の頭を越すパスからの清家選手が豪快に決めて同点。この時のイトキンさんのパスが川崎フロンターレの家長選手を彷彿とさせた。

これは止められない

それから5分と経たないうちに塩越選手のCKから島田選手が頭で決めて逆転。仁川GKの届かないコースへ上手く飛ばした。
島田選手はサブから先発出場の機会が増えたことで成長して頼もしくなったと思う。

技ありヘッド

この後は浦女が試合を支配。後半には攻守において強みがある高橋はな選手を投入。途中で角田選手も投入し栗島選手をSBに移して相手に主導権を渡さない。仁川の選手達は1対1が強い事もありパスコースを消した状態で追い込み複数でボールを奪う場面も見られた。この組織的な守備も秀逸だった。柴田選手がその守備のスイッチのような感じだった。

浦和の組織的守備

相手をほとんど抑えたまま試合は終了。2−1で浦女はアジアの女王となった。コンディションの問題か気になっていた田中選手は出場なし。そこが少し残念。それでも駒場に駆け付けた5000人以上の観客はこの試合を十分に堪能したと思う。
これで浦和は男女共にアジアを制したクラブとなった。

点差以上の差を感じた

アジアの頂点に

アウェイでの一発勝負という不利な条件ながら最後までファイティングポーズを崩さなかった仁川。彼女達には観客から拍手が送られた。仁川側の同意がなければこの試合は成り立たなかった事を思うと感謝しかない。

次はACLで会いましょう

そして表彰式が始まった。準優勝の表彰はなしで、キャプテンの柴田選手がトロフィーを受けとるという質素なもの。アジアカップのようにもうちょっと演出があってもよかったかと。

おめでとうございます

そのから登録選手が集まりトロフィーリフト。

祝・アジア制覇

柴田キャプテンがトロフィーを持ち上げると同時にサポーターの有志が用意した紙吹雪が宙を舞った。紙吹雪は片づけやすいように10㎝四方に切り分けられていた。

サポーターが用意した紙吹雪が駒場を舞う

残りの選手達も集まり再度トロフィーリフト、そしてメダルの授与を行う。安藤選手や猶本選手もメダルの授与を手伝うといった楽しそうな授与式(?)。

楽しそう

全員で記念撮影後にお待ちかねの伝統芸。実は今日はここまでイメージできていた。これを見なければ帰れない。
サポのブーイングでずっこけるまでが一連の流れ。

周辺に落ちている紙吹雪を片付けて落し物がないことを確認して帰宅の途に就く。しっかりゴミ袋が大量に用意されているのがさすがです。
アジアの次は世界を相手に試合を見てみたい、そんな気もしてくる。浦女ならイングランドのクラブチーム相手にどんな試合をするのだろう?「WEから世界へ」というのも面白そうだ。
帰りのバスはやや遅れて電車もやや混んでいたが無事帰ることができたと思いきや、体調を崩し倒れてしまったのはまた別の話。(一晩寝たら落ち着いた)

出口でアジアチャンピオンのステッカーをいただきました

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