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皇后杯決勝

皇后杯決勝は浦和レッズレディースvsINAC神戸レオネッサという3強の一角同士の対戦となった。
この日は転科があり後半一部見られない所はあったけど、試合を通してほぼ見られたと言っていい。速やかに転科の作業を進めてくださった看護師の方に感謝。

試合は90分までは浦女がいいペースで進め、残りのワンプレーでI神戸がPKをもぎ取り振り出しに戻すという劇的な展開。そのPKを与えてしまった石川選手にしても、その後は気を取り直してしっかり守備に貢献し、頼れる選手に成長していることを実感。
膠着した延長戦、そしてPKまでもつれる接戦。更に両チーム5人以上蹴っての決着でI神戸に軍配が上がったが、ここまで来ると甲乙つけ難い。
I神戸の守護神・山下選手は途中で怪我をしたらしく、足はテーピンググルグル巻き。そんな中でストップしたのは見事としか言いようがない。浦女の守護神の池田選手も反応はもとよりキッカーとしても素晴らしかった。
最後のキッカー、元I神戸のイトキンさんというのがまだ興味深いところである。
言っても詮無きことだけど、あんこずさんや猶さんが万全な状態で出場できてれば、また違う展開になっていたのかとても気になる。その反面、この状況が若手の成長に繋がってくるのだろう。
あと印象的だったのは北川選手。プレーも最後まで運動量が落ちず、延長後半最後の方のヘッドもあとわずかだった。いろんな想いを背負って戦っていた事は試合後の涙が現していたと思う。
陳腐な言い回しになるけど「これがサッカーだ」というような試合だった。
I神戸の優勝を祝すと同時に浦女の戦いぶりや負けてなお誇り高くあるところは賞賛したいと思う。

素晴らしい大会だけど、いくつか難点があるとしたら、ジャッジと入場者数だろうか。
やはり決勝の舞台はVARはほしいところ。
今シーズンのカップ戦決勝でもペナルティエリア内といえる際どい位置でのハンドがあり、結局FKとなった。これは新潟Lの選手のファールだったので、結果として広島Rの勝利で大きく変わることはなかったが、大一番でのミスジャッジはお互いに遺恨を残しかねない。

入場者数について今回の決勝戦では3000人に届かなかった。見に行ってない自分が言うのも何だかというのはあるが・・・
自分がかつて見に行った中で、2015年の等々力でのI神戸vs新潟Lが20000人超えで単独開催になってからの最高入場者数を記録している。ただしこの試合は澤選手のラストゲームという側面が大きい。
2019年はNACK5スタのベレーザvs浦女でも10000人超えている。こちらは入場料無料で浦女と同じさいたま市の開催というのも大きかった。
それを差し引いても3000人に満たない入場者数は惜しい。関東開催に比べ関西開催は2018年の吹田開催のベレーザvsI神戸の6853人を除いて3000人を超えた年がない。ここから関東開催>関西開催というのは明らか。
WEリーグが秋春制になった事により決勝戦が1/1より後になったと思うのだが、その事も影響あるのかもしれない。リーグが終わって1年の締めくくりというのが天皇杯・皇后杯の決勝なのが、WEリーグの場合、リーグ戦途中で(ウィンターブレイクとはいえ)クライマックスを迎えてしまうというのは少し違和感が残る。
色々あるが10000人超えは難しいにしても、時期的にも他にサッカーの大会が被ってないだけに5000人は何とか出来るはず。JFAもこのままで良いとは思ってないだろうから、どうか検討してもらいたい。



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