3強と今の立ち位置~ジェフ千葉レディースvs浦和レッズレディース
今シーズンはジェフ千葉レディースが面白い、そう思っている。そしてその真価が問われるのは3強を相手にした時。
カップ戦ではINAC神戸レオネッサと対戦して引き分けている。リーグ戦では第6節で浦和レッズレディースと対戦する。
個人的に注目試合としてこの試合を見に行くことにした。リーグ戦で3強とどんな試合をするかでジェフLの今の立ち位置が確認できそう、という視点も気になりつつもただ面白そうという興味が一番の理由。
フクアリにて
この日はJR船橋駅から直通の総武線快速がないので千葉で乗り換え。
ハシゴ観戦以来のフクアリなのだが、今シーズンはカップ戦含めて3試合目になる。
蘇我駅はジェフの告知が多くあるのだが、レディースの紹介や告知も見かけた。トップチームはリーグ戦終盤に差し掛かってるのに対してレディースはまだ序盤戦。どんどんアピールしてほしい。
改札を出たところに設置してあるフリーペーパーは今回も空だった。
フクアリ到着後は恒例のオシム爺さんに挨拶。そして列を見るとかなり伸びてる。ほとんどが浦女の列なのだが、その横のジェフLの列もいつもより長い。かなりの動員が期待できそうだ。
いつもの入場ゲートの方には遊具が設置されていて、今回は手前のゲートが入場口になった。
風が冷たく日陰に入ると体が冷える。長袖で対応したが強めの風を考慮するのを忘れてた。
開場時間になり入場。入場者にジェフのポストカードが配られた。裏表にトップチームとレディースがそれぞれ印刷されていた。
ゲートは近い分メインスタンドまでは少し歩く。
中央付近後方の席を確保してグッズ売り場へ。この日から販売されるプレイヤーズタオルを購入。
ジェフLの注目選手となると候補として4番の林選手か10番の鴨川選手かと迷いつつも昨シーズンから加入した17番の山口選手に即決。
アクリススタンドのガチャを回したら今回のサイン会の多崎選手が出た。
グッズ売り場前の福有神社には何人か参拝客も。ジェフの勝利祈願だとは思うが、果たして願いは叶うか。
今回のスタグル
この日はカレーの気分という事で喜作さんでカレーを買うことにした。他にも韓国海苔巻きキンパを販売しているジンキッチンさんもあったが、カレーの口になっていた。
12時前と少しお昼には早いのだが、浦女サポでなかなかの行列だったので並ぶことに。この賑わいは浦女さまさま。
ルーはトロトロでカレーは飲み物だ(ライスは除く)。オーソドックスで安定のカレー。
どんぶりに入って利き手じゃなくても食べやすい。
ファンサにて
今回のサイン会は加藤選手と前述の多崎選手。12:20~35でそれまでに並んでいれば対応いただけるとの事。
開始時間の少し前に行ってみたら浦女サポも列に交じって並んでいた。呉越同舟どころか和やかな雰囲気で、こんな光景もWEリーグならではなのかもしれない。
時間になり選手が登場。加藤選手と多崎選手が着席したその横にカメラマン役の山口選手が(驚)。
自分の番になりサインをいただいた。行列の長さからか多崎選手のアクスタには見送り。ご対応ありがとうございました。
並んでいる時にふと見ると山口選手が撮影の合間にファンサ対応をされていた。
手提げ袋に購入したプレイヤーズタオルが入っていたので、自分も撮影の合間にファンサをお願いしてみたら笑顔でOKいただいた。サインの前に図々しくも写真までお願いしてしまった。
山口選手のアクスタも持ってることを伝えると喜んだ模様で握手までしていただいた。予定外なのにいろいろと丁寧に対応いただき恐縮。もし山口選手が衆院選に出馬していたらきっと票を入れているだろう。
試合開始
この試合はジェフLは4バックっぽい3バックで、高さのある田中選手をサイドに配置。そしてWEリーグ初の外国籍GKのニコレッチ選手をスタメンに起用。オネイル選手はベンチ。
カスティージョ監督はスタメンを入れ替えることが多いようだが、相手に合わせた起用は前提として、経験を積ませて層を厚くするという狙いもあるように思える。
試合序盤はジェフLが前掛かり気味でチャンスを作るもゴールに至らず。
先制点は前半のうちに浦女が決める。前からのプレスでパスミスを誘い、カットしたイトキンさんがすぐに前線にパス、フリーで受けた塩越選手がゴール。冷静に決めた塩越選手も見事だか、イトキンさんの抜け目のないプレーからの絶妙なパスは見事すぎて相手からしたら本当に怖い。他でもチャンスに絡んだりして代表に入らないのが不思議でならない。
先制点から10分もしないうちにCKから高橋選手が決めて0−2に。難しい体勢から強引に当てて決めきった。さすが元FWだ。
ジェフLにチャンスがないかというとそういう訳でもないが、なかなかゴールをこじ開けられない。シュートを打つまでに至らない。
後半も浦女が圧し気味に進め、交代枠を使い切り0-2で勝利。
交代した選手も得点こそ無いものの、プレーの質を落とさない。
浦女の守備の凄さの一つはボールを奪われても相手が攻撃に移る前に圧をかけて奪い切るところだと思う。これはAFC Women’s Club Championshipの仁川戦でも見られたが、それを可能にしているのが選手達の共通理解や柴田選手の運動量や強さではないだろうか。
中盤を省略して一気に前線へフィードしても門番のようなCBが跳ね返す。特に日本代表の石川選手の壁は高い。
シュートまで持ち込んでもゴール前には元代表の守護神・池田選手が控えている。
リーグ初年度の浦女は個人的に抱いた印象は立ち上がりが脆く、パラメーターのほとんどを攻撃に振っているイメージだった。それが攻撃の強度を保ちつつ守備力も上げたクラブの修正力に今更ながら凄いと思わざるを得ない。
ジェフLもタレントは揃っているし面白いサッカーをしていると思うが、プレーの精度や強度は浦女を凌ぐまではいっていない。でも伸び代は感じられた。
初の外国籍なGKのニコレッチ選手は2失点したものの、他のピンチはしっかり抑えていた。飛び出しも速く1対1の対応も良かったと思う。
望月選手とのポジション争いが激しくなりそうだ。
終盤にオネイル選手が出場したが、ちょっと時間が短かった。馴染んできたら、かなり面白い存在になってくるだろう。
https://weleague.jp/matches/2024102016/
試合後の雑感
試合後は両チームとも挨拶。お疲れさまでした。
この試合は浦女サポが多く訪れた事もあり1900人以上の観客が入った。メインスタンドはかなり埋まったこともあり、試合前までには席難民が発生するに至っている。やはり浦女サポ以外にも多くの方が訪れたようだ。
なかなか4桁の集客が難しかった中での2000人弱の入場というのはスタッフの頑張りもあると思う。この先も楽しめる仕掛けや熱い試合を続けてほしい。
でも、もしかしたら今回初めて見た観客で浦女のファンになった人もいるかも知れない・・・
そうは言っても、しつこいようだけどジェフLにもいい選手は揃っている。代表入りした遠藤選手にも負けなかった林選手やコースが見えたら強引でもシュートを打っていく鴨川選手、この試合ではベンチ外だったけど攻守の貢献度の高い山口選手などなど見どころのある選手は見る価値が十分にあると思っている。(個人の感想です)
まだリーグ女王の浦女とは大きな差があった。でも多少時間がかかっても決して届かない差ではないとは思う。
この日はジェフLは負けはしたものの、浦女の質の高いサッカーや山口選手達のファンサでお腹いっぱいになっていた。
10/22に韓国戦に招集される代表メンバーに広島Rの上野選手から塩越選手に変更になった。今回の試合から見ても悪くない招集だと思う。
出場のみならず活躍を期待したい。