首位攻防戦〜日テレベレーザvsINAC神戸レオネッサ
WEリーグの第7節は年末から年始にかけて4日間に分けて開催。かなり変則的な日程となった。その恩恵と言ったら変だが、気力さえあれば複数の試合の現地観戦が可能になる。
7節が終わればウインターブレイクに入る為、いびつな日程が可能になるのだろう。
前年から続いた第7節の締め括りは、かつてLクラシコと言われた呼ばれた日テレ東京ベレーザvsINAC神戸レオネッサ。先に試合を終えた浦女が首位に立っているが、この試合に勝った方が首位となるまさに首位攻防戦という大一番。
味の素フィールド西ヶ丘
この試合以降はWEリーグがお休みということ、そして3強対決ということもあり前日に続いて観戦することにした。
今シーズン西ヶ丘に行くのは2回目。駅から近く臨場感が凄い味の素フィールド西ヶ丘は好きなスタジアムの一つ。日立台に慣れてしまうと西ヶ丘やニッパツ三ツ沢位でないと物足りなく思ってしまう。
片側一車線の道路の細めの歩道を少し歩いていると角にコンビニのあるやや開けた所にスタジアムが見えてくる。それでも割りとこじんまりとしたスタジアムだが、それがいい。
開場前に到着したが、とりあえず列に並び開場を待つ。
待っている間にスタジアムからリヴェルンが出てきた。モフッとする手にタッチしてみた。西ヶ丘に来ると結構顔を合わせているが、もしかしたらリヴェルンの中の人に顔を覚えられてるかもしれない。
一般入場の時間になり先へ進む。入場時にマッチデープログラムとグミ、そしてチーズたらとおつまみまでもらえた。いつも太っ腹でありがたい。
今回のスタグル
バックスタンドのホーム側に席を確保。
場内でWEリーグを通して知り合った方を見つけたので、まずは新年の挨拶をさせていただいた。この方のお陰でWEリーグの魅力が広がったと言っても過言ではない。
それから食事確保に場外へ。
浦女戦では出店のなかったmahanaさんが出店されているというので、そちらへ向かう。mahanaさんはベレーザのスタグルの定番といえるくらいで、ファンも多いようだ。
白いキッチンカーという記憶だったが見つからず。それもそのはず、青いキッチンカーで奥に停まっていたからだった。
今回はオーソドックスにmahanaカレーで辛さは真ん中と思われるスパイシーを購入。
言うまでもないがとにかく旨い!スルスルと食べられる。味わおうと思ってもあっという間に食べ終えてしまう。
スパイシーなルーにフライドオニオンのサクサク感、更に枝豆の食感がアクセントに。福神漬代わりのキャベツの酢漬けの酸味がスパイシーと喧嘩せず口に落ち着きを与えてくれる。
ファンが多いのもよく分かる。
ベレーザパークにて
食事が終わり再び広場へ。バックスタンド裏のキッチンカーが並んだりイベント会場のスペースをベレーザパークと呼称している。
ベレーザの選手達とリヴェルンが北陸地震の募金活動を行っていたので、また微々たる金額だけど協力させていただいた。
今回はグッズは控えめ。アクリルスタンドとチェキ。サイン入りは今回はナシ。
試合開始
雲一つない天気だけど、やや風のあるコンディション。少し空気が冷たいけど日差しがあるのでそこまでではない。天気がいいとバックスタンドでは日差しがもろに目に入る。帽子があると見やすい。
足立区民デーということで試合前に足立区長が挨拶。元ベレーザで今は対戦相手のI神戸所属の山下選手が足立区出身ということに触れて期待していると発言。対戦相手の守護神だけにベレーザサポとしては複雑だったのでは・・・
そのI神戸はFWに元ベレーザの田中選手、I神戸在籍10年以上の高瀬選手といったリーグ得点女王経験者の強力2トップ。守備陣は代表の三宅選手、元ベレーザの土光選手、高さのある竹重選手、GKに元ベレーザで代表の絶対的守護神の山下選手といった鉄壁の布陣。失点数もリーグ最少を誇る。
ベレーザは代表にも存在感が出てきた藤野選手をトップに若手中心の布陣。CBは若手の坂部選手にトップ昇格したばかりの池上選手。正直なところ思い切りが良すぎないかとは思ったが、メニーナ時代に皇后杯でI神戸に勝った経験を買ってのことかもしれない。
試合はやはり各ポジションで激しいバトルが見られた。特に目に着いたのがベレーザ・山本選手vsI神戸・北川選手のバトル。どちらも一歩も引かない気持ちや迫力が伝わってくるのは西ヶ丘ならでは。たっぷり堪能させてもらった。
北川選手については小さなミスはあったが、かなり激しいプレーでファールも厭わない気迫を感じた。北陸の震災で故郷が被災したこともあるのだろう。いち早い復興を願います。
ベレーザの若きCB二人も奮闘。池上選手のファールも辞さない対人守備に坂部選手のカバーや前線へのパス、フィードで魅せる。
ベレーザの10番木下選手はアンカーから前線までボール近くでプレーするスタイル。ちょうど仙台L在籍時の長野選手と同じプレースタイルなのは監督が同じである事と無縁ではないだろう。
この試合の一番の見どころはベレーザの破壊神・藤野選手vsI神戸の守護神・山下選手だろう。藤野選手のシュートを山下選手がいかに抑えるか見ものだった。
ドローかなと思われたが試合を決めたのは終盤。右側からのセンタリングから守屋選手が決めて決着。その前は右にいたと思ったのに・・・守屋選手のサッカーIQの高さを垣間見たような、そんなゴールだった。
0-1でゴールは90分の1点のみ。そんな試合だけど要所要所のバトルなど見応えばかりで楽しい試合だった。
試合後にて
I神戸の勝利で終わり、アウェイゴール裏では勝利のダンス。ホームのベレーザは挨拶を粛々と済ませる。勝者と敗者のコントラストが否が応でも引き立たせる。
やがてベレーザのサイン会が実施された。悔しいだろうけどしっかり対応するところはさすが。
自分のいる所はほとんど時間切れだったけど、唯一土方選手が対応していただいた。浦女戦ではゴールを決めたが、この試合では途中出場で不完全燃焼だった。そんな中サイン対応ありがとうございました。
ベレーザは負けはしたものの若手の躍進が楽しみ。池上選手、樋渡選手といったメニーナからの昇格組、GKでは最も若い野田選手など伸び代十分な選手達がいいプレーを見せている。後は結果を出すだけ、でもそこが難しい・・・
I神戸は守備が安定している。監督が目指すサッカーもかなり近づいて来たんじゃないだろうか。
帰りはベレーザサポの方と途中まで一緒に帰宅。この方もWEリーグの面白さを引き出した方で、沼にずっぽりハマったと言っても過言ではない。
これで中断。この後のパリ五輪最終予選の北朝鮮戦、そしてリーグが再開するのを楽しみにしてたが、脳出血でしばらくは現地観戦ができなくなったのはまた別の話。取りあえずリハビリを頑張ってまた観に行けるようにしよう。
他のサッカーファンの方々がこんな目に遭わないように。