学会参加は単なる自己満足だ
先日久しぶりに国内学会に参加してきました。
ポスター発表なので、そこまで大した発表はしていないのですが、それでも自分なりにそれなりに纏めて準備していったつもりです。
どこの学会もそうだとおもいますが、基礎系と臨床系の講演ではまったく方向性が違います。
基礎系は比較的先進的でしっかりとした研究成果報告が多いのに対して、臨床系は正直玉石混合です。
症例数が少なかったり、研究デザインが整っていなかったりして、もはや研究とは呼べないようなものもあります。
全国の学会ですらこうなのですから、地方会の質の低下は惨憺たるものがあります。
最近の学会はWeb上でオンデマンド配信しているものも多いですから、ますます現地参加のメリットは薄れてきていると思います。
以前は全国学会はそれなりに活気がありましたが、何となく閑散としていて物寂しさがありました。
もはや、学会は専門医更新のための単位集めのものでしかないのかもしれません。
もちろん精力的に学術活動を行っている先生方には頭が上がりませんが。
ほとんどの臨床医にとっては学術活動は臨床の合間に自分の時間を削って行うものです。
潤沢な研究費がある場合などまれで、だいたいはインセンティブもなく、学会参加費や交通費などを考えるとむしろマイナスです。
そんな状況で良い研究ができるわけもなく、さながらぎりぎりに終わらせた夏休みの自由研究の如く、搾りかすのような発表が目立ちます。
だいたい本当に世の中に発信したいことがあるなら論文化すべきです。
まぁ論文にしたって昨今のオープンアクセス費用の値上がりを考えると労力に見合うとは到底思えませんが。
せめて、学会に関しては無駄な地方会は無くして、演題も厳選すべきかと思います。
そんな感じで、今まで何の疑問も抱かず学会発表や専門医取得に勤しんできたわけですが、いざ専門医を取得してみると、一臨床医が貴重な余暇とお金を犠牲にして、しょうもない学会にお布施をすることに、果たしてどれだけの意味があるのかと。
そんな愚痴でした。
勢いで書いた駄文ですみません。