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2024年度IVR専門医試験 口頭試問 概要

2024年度に行われた第23回IVR専門医試験 (放射線カテーテル治療専門医) の口頭試問の概要に関するノートです。第1回救急IVR認定医試験も同時開催されましたが、同様の内容であったのか不明です。

IVR専門医受験者が80名程度・救急IVR専門医受験者が20名程度でした。また、口頭試問は受験番号順に行われますので、筆記試験が終わった後、3グループに分かれて、30分後・2時間45分後・3時間45分後に集合という形でした。

試験形式は、筆記試験の後に、ホテルの一室で、試験官2名が交互に設問を提示し、モニターに提示されたスライドを見ながら、適宜解答するというものです。時間は25分間でした。放射線科診断専門医試験の口頭試問と類似した形態ですが、こちらの方が時間的余裕があったように感じます。

それぞれの設問における質問は私自身が聞かれた内容を可能な限り復元したものです。解答は、個人的な解答案ですので、ご自身でもご確認ください。

1. TURBT時の死冠 (corona mortis) 損傷

膀胱癌TURBT中に大量出血・出血性ショックとなった症例。

■提示スライド①
"右外腸骨動脈に留置された親カテーテルからの血管造影"
死冠からの extravasation が描出されている。

Q1. こちらの画像はどういう状況であるか?

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