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恋愛の極意と葉隠。

 本当の恋愛をしたいなら、若いうちは恋愛にのめり込むな…。
アラフィフの私がいうのだから間違いない笑。
 というよりは、色々な本を読んできて、そういうことが書いてあるのだから「そうなのである。」
 ということになります!

 さて、どいつがそんなことを言ってるんだ!?
 それは、「葉隠」(はがくれ)です。
 厳格な武士の家で生まれた男が生涯どのように生きたら「美しいか…。」「悔いがない人生になるのか…」というようなことを並々ならぬ覚悟とそれを信念としての生き様が書いてあるのだ。
 多くの著名人の愛読者となっており、かの「三島由紀夫氏」も大絶賛しその本をおすすめする入門書まで執筆しているのだった。

 実は、私はこれからこの本を読むところではありますが、事前にYouTubeやネット記事で掻い摘んでは読んでいました。
 なぜ、今改めてわざわざ全部読んでみようとなったかというと、あまりにも突き詰めてきた私の「思考」と同じ結論に至っていたからでありました。
 現在の私は、現代毒にじわじわ毒されてきており、あの時の突き詰めてきた「思考」がどんどん埋没してしまっていると危機感を持っていたからであります。
 私の大切な人に対しての気持ちも揺らいだりしてしまっていました。

 「葉隠」では恋愛の究極系を「忍ぶ恋」と位置ずけています。大好きで好きで好きであるはずの思いを誰にも打ち明けずに「耐え忍ぶ。」状態が至高の恋愛と言っているところにすごく共感を持ったのでした。
 現代では、好きな人、大好きな人にはきちんと「好き」を伝えてあげましょうというキャンペーンがあります。
 私も一度、騙されたつもりで、キャンペーンに参加しました。参加して数ヶ月はとても素晴らしいことだと錯覚しました。それから結果、どうなったかというと「大好き」と言われた次の日に振られました。
 自分なりに分析した結果、不都合な真実が浮かび上がってきました。
 最初から最後まで言葉で自分と彼女を騙していたという事実です。
 彼女のことは、本気で好きではなかったからこそ、つらつらと嘘を言えたのでした。嘘は極端かもしれませんが、それに近い状態で、たぶんお互い利用していて単に都合が良い人だったんだと思いました。 
 何故、そんなことが気づけたかというと自分なりに仮説を立てて、女性や世間で言われているノウハウを分析してきたからであります。
 さらに、たとえば自分がモテてしまっているとあるときに気づいてしまったと仮定します。モテる女性に鼻を伸ばして男が群がるように、女性もモテる男に群がります。一見地味で分かりにくいかもしれませんが、本人たちがそれを1番分かっているので、モテ男の都合の良いように女性たちを振り回します。だからモテない男はさらにそんな女性たちに振り回される構図が世界中の男女の間で発生するごくありふれた自然現象があるという事実にまずは着目しなければなりません。

 人生は長い…

 短期的にみるとモテ男との勝負は敗北は明らかであります。長期的にみると、若い頃、無双していたモテ男にも陰りが見えはじめます…。
若い頃、もてはやされて努力を怠ったやつは転落していきます。
 逆に若い頃から、馬鹿げた今時の恋愛に参加せず、自分の目標に一直線に向かって、苦難を沢山味わってきた人間は大化けするのです。「大器晩成」という言葉は、嘘ではありません。
 若い頃の努力を嫌がる人に、歳を取ってモテたってしょうがないだろうとか、若い頃の肌ツヤにはどうあがいても勝てないだろうとか…色んなご意見があるかと思います。
 しかし、アラフィフの私は、なぜか毎日電車で若い女性たちがくっ付いてきます。気心知れた大切な女性にも出会えました。さらに、会社の女性陣から黄色い声で話しかけられてしまいます…。

 普通のおっさんが…嘘みたいな現実を確かに作り上げてしまったのです。

 ただ…そんな私の若い頃の思想が、まさにこの思想でした。モテたり、彼女を作ったりは、何かを成した時でいい。と
 だから少しは若かれし失敗は確かにありますが、高校までとか、大学生からは自分の人生と向き合うことが1番で、女性から声を掛けられても、まったく乗っかりませんでした。
 そんな「若い時の苦労は買ってでもしろ」という精神で生きてきた、今の私を、あの時の私では到底、想像できなかったと思いますが、あの時の私がいるから今の私がいるのです。

 仮に私なんかよりさらにモテる人もいます。若い頃からモテていたけど、まったく女を寄せ付けなかったとか、一途な恋をしていたという猛者です。まさに彼らは生まれてから死ぬまでずっとモテたままこの世を去ることができるとおもいます。

 「葉隠」で言われている。忍ぶ恋がどれくらいすごい破壊力があるかというと、恋愛で男の価値を測る物差しに、「一つのことをコツコツと10年以上続けている男を選べ。」と言っている人がいて、まさに目からウロコでしたが、ここにきちんと繋がってきくるところです。
 逆に男性が女性をどのように選んだら良いか?という問いに、「若い頃は、とにかく恋愛よりもっともっとやるべきことを見つけろ、そしてやれ!」ということでした。
 なんとなく、帳尻があいますよね。
 一心不乱になみなみならぬ努力をしてきた男は、それだけで、すごい価値があるんだ!と。

 しかし、現代の恋愛界隈で、こういう大切なことを言ってくれる人はもうほとんどいません。
 私の周囲でも、努力を続けてきている人はあまり見かけません…。
 じゃあ、10年続けて、すごい価値がでるんなら20年…30年続けてみたら?
 はい。もう神様レベルになりますね。

 そして、その努力とは何か?と「葉隠」は教えてくれるのです。
 若者も中年も、初老も、老害も、まあ、少年だって一度は読んでほしいなと思います。
 昔の日本はすごかった。武士は最高だったとなぜ言われているのか?
 外国人だってリスペクトしています。

 昔は外国人の体臭問題がありました。私は東京のど真ん中で働いていますが、たぶん日本人のが大概臭いです。見た目も不潔ですし…。

 「葉隠」は、武士の美学を生き方に取り入れていますので、着る服にホコリひとつつかないとか、マゲをきちんと整えるや、言葉や作法、君主に対する忠誠だとか、沢山学ぶべきことがあります。
 ひとつ、ひとつの、所作そのものに命をかけているのです。
 次の瞬間、切られて死ぬかもしれない。そんな刹那で生きていて、いつ死んでもおかしくないから生きているうちにきちんと「生きていきたい。」そんな狭間で磨きあげているんだと涙しました…。

 私は男ですが、そんな磨きあげてきたお侍さんをみたらたぶん惚れてしまいます…。さらに彼らは「忍ぶ恋」を至高の恋愛としています。

 昔は、昔、今は今と、色んな考え方があるかと思いますが、陰陽の法則から言っても最初に苦労をたくさんしておくと、後が楽になるのは、不変の仕組みであることは間違いありません。

 みなさん。
 いつ、はじめても遅くはありません。一度試してみてください。
 女性のみなさんも、男を選ぶ参考にしてみてくださいね!
 きっと幸せになれます!

 続く。
 最後まで読んで頂きありがとうございました。

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