10か国目の核保有国
日本原水爆被害者団体協議会が、2024年のノーベル平和賞を受賞した。
12月13日。
ノルウエーでのすべての日程を終えて、無事羽田空港に到着したらしい。
このタイミングで日本被団協を、ノーベル平和賞の対象者に選ぶこと。
おそらく、ヨーロッパの人たちも、現実的な核使用の恐怖を感じているからなのだろうと思う。
人類は、もう90年近く、兵器としての核を使用していない。
そのことを世界全体で共有すること。
使わずに来れた、世界の英知を信じること。
どんな独裁的な指導者も、核は使わないだろうと言われる。
自分が使ってしまえば、その報復合戦になって、自らの絶滅も間もなく起こる。
独裁者は、馬鹿ではないのだから、自滅したいとは思っていない。
だから核兵器は使わない。
そんな風に言われる。
でも、プーチンは何度も核使用を俎上に上げる。
脅しの言葉として、核使用を口にする。
その言葉が、本当に危険なのか、ただの脅しなのか。
そのあたりは、戦争が終結してみないとわからない。
今回はたまたま使用しなかっただけで、次の機会には使用するかもしれない。
何度も繰り返しているうちに、本当に使う可能性はないのか。
最低限の核を使ったところが、取り返しがつかない事態を生むこともありうる。
核使用が、人望を失った独裁者によってなされることは多分ないだろう。
ロシアの人々が、今の戦争をどう思っているか。
偉大なロシアが、ウクライナに負けることはあってはならない。
ウクライナは、ロシアが独立を認めてやっただけで、もともとはソビエト連邦の、一地方くらいの感覚を持っているのではないか。
だとしたら、私がロシア人なら、プーチンを支持する。
負けるなと思う。
戦争の始め方はいろいろあったけれど、アメリカが介入して、ヨーロッパが介入して大きな戦争になった。
だから頑張れ。
核兵器の使用も、場合によっては致し方ない。
偉大なロシアが、そうではなくなることの方が嫌だという価値観。
もう一方で、大国による一方的な国境線の書き換えは許してはいけない。
これは中国や、ロシアに対してけん制する言葉としては納得できる。
一度それを許してしまえば、他の大国もやりたい放題を始めかねない。
すでに中国は、ゆっくりと国境線を外に向けて引き始めている。
でも中国がやっていることに対して、誰もストップをかけられない。覇権主義や、保護主義が、再び世界の主流になろうとしている。
そんな中で、日本はどうやって自国を守っていくのか。
核を持った方がいいという人もいる。
実際日本は、核兵器を作る技術力は持っている。
世界中の、どの国にでもそれを打ち込むことができる、ロケット技術もある。
だとしたら、持てばいいという意見。
持たずにいるからいいのだという意見もある。
私はそこのところがわからない。
今時、核を持たないでどうする。
中国も、ロシアも、北朝鮮もみんな核武装をしているぞ。
そこはその通り。
ドイツも、カナダも、オーストラリアも核武装はしていない。
それもその通り。
10か国目の核保有国になるのがいいのか。
そこはわからない。