決めたルーティーンを辞められないサバンナ八木

サバンナの八木さんが「あちこちオードリー」に出演していた。

その中で、超難関資格のファイナンシャルプランナー1級を取得したと言っていた。
この資格は、自分で事務所を構えようと思えば、それができるレベルの資格で、合格率も決して高くはないらしい。
ネットで見てみると、実技試験の合格は割と優しそうだが、学科試験は3~15%程度の合格率で、国家試験の中でも上位の資格になるということだ。
 
サバンナ八木さんと言えば、じゃない方芸人の一人。
相方の高橋さんが起用に番組MCもこなす中で、ほとんど一緒に出演することもなかった。

でもその彼が、今は資格を生かして全国に講演会で飛び回っているらしい。

彼は自分で言うには、頭がいいわけではないらしい。
ただ、一度決めた習慣を辞められない。
勉強すると決めたら、毎日勉強しないと居られない。
だからファイナンシャルプランナーの勉強も、やり続けているうちに合格したということだった。
 
そんな話の中で、八木さんが話した勝間和代さんの本の話。
毎日エッセイを書いていれば、段々たくさん書けるようになって、長いまとまった文章が書けるようになると書かれていたらしい。

八木さんはその言葉を真に受けて、毎日毎日エッセイを書き続けた。
発表の場があるわけではない。
でもひたすら文章を書き続けたら、自然に国語力がついた。

数年後のお笑い番組で、自分で起承転結のある話をして、笑いを取った時は本当にうれしかった。
そんな話をしていた。
 
能力の違いがある。
立場の違いもある。
年齢も違う。

だから真に受けていいわけではないけれど、希望の持てる話だと思った。

毎朝文章を書く。
誰に向けて書くというわけでもなく書く。
そこに金銭的な目的があるわけではなく、文章を上手になりたいと思って書く。
その先に、達成感を得た先人がいる。
サバンナの八木さんは、ある意味希望だ。

今noteに文章を挙げている人の多くは、そういう無名の文章好きだ。
一部に小説家の方や、クリエイターとして成功している人もいるけれど、多くは無名。

特定の読者を得ているわけでも、別の分野で有名になったわけでもない人。

でも書きたくて、書かずにいられなくて書いている。
時に面倒だと感じながら。時に、自分の無能さと戦いながら。
それでも続けていれば、いつの間にか、自分の文書能力は上がっている。
思いを形にする力が成長している。
そういうものなのだろうと思う。
 
サバンナ八木さんは、始めたことを、病的にやめられないらしい。

いくつものルーティーンを自分で決めて、自分で辞められずに生活している。
ある意味とても不自由だけれど、毎日成長を獲得しているとも言える。

小さくても、自分を確実に成長させてくれる習慣を持つことは武器になる。

地面に向かって、ただ大声を出して、ブラジルの人に話しかけていた人が、その在り方を失わないままに、別の武器を身に着けて戦い始めたのは、とてもいい話。

未来は、今日の地続きにあるのだということを改めて教えてくれるような八木さんの話だった。

いいなと思ったら応援しよう!