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だから私はみらくらぱーく!が好き【蓮ノ空感想文】

トートロジー【tautology】
1 同語反復。

2 命題論理で、要素となる命題の真偽がいかなるものであっても、常に真となるような論理式。恒真式。


どうもみなさんこんにちは。
みらくらぱーく!って、いいですよね。
とても好きです。
このnoteでは、私がみらくらぱーく!を好きな理由をちょっと考えてみたいと思います。

みらくらぱーく!について

まずは私が思うみらくらぱーく!の魅力についてです。

みらくらぱーく!は、現在は藤島慈と大沢瑠璃乃の2人によって構成されている、「世界中を夢中にする」という目標を掲げたユニットです。いつも笑顔で駆け抜けて、楽しいことを沢山して、みんなを巻き込んでいく。元気がない子には元気をわけてあげる。そしていつかは世界中を夢中にする、そう信じて疑っていません。

その姿は私にはヒーローのように見えます。いつも楽しくて、元気をわけてくれて、嫌なことも忘れるくらい夢中にさせてくれる存在。
そりゃ、悔しいことや苦しいこともあるかもしれないけど、苦いコーヒーを薄めるミルクみたいに温かい優しさを持った存在。


藤島慈はこう語ります。

私は確かに、みんなを夢中にさせたくて、タレントにもなった。
なったからには、とにかくかわいさを振りまけばいいと思ってたけど……。
でも、配信をやって初めてわかった。
私はみんなの『楽しい』って声を近くで浴びたかったんだ、って。

Link!Like!ラブライブ! 活動記録
第18話『いずれ会う四度目の桜』より

大沢瑠璃乃を夕霧綴理はこう評します。

あのときのるりは、明るい桃色にきらきらしてた。
みんなに元気を分けてあげて。
そして、元気がなくて、るりが知らない子にはーー
みんなから気持ちを届けてあげてとお願いして。
るりは、目の前に元気のない子がいたらーー
それが誰であっても、元気にしてくれる。

Link!Like!ラブライブ! 活動記録
第17話『ルリ思う。』より


シャッフルユニット騒動以降、部室では藤島慈の元気がない時に接触型充電を行う大沢瑠璃乃の姿がよく目撃されてそうですね。
距離感ヤバ

まぁ、素晴らしい2人が揃ってしまいました。
彼女たちは楽しいことばかりじゃないことを知っています。色々と苦しいこともあったと思います。でも、それでも楽しくいたいから、楽しいを浴びたいから、元気を分けてあげたいから、負けるのは楽しくないから、悪に完全勝利できると信じているから、だから今日もしぶとく笑顔で駆け抜けるのかもしれません。

マイクと配信機材でどこまでも楽しいを届け、楽しいを浴びて、みんなを、相方すらも夢中にしてしまう藤島慈
時々充電が切れてしまう時もあるけど、目の前の元気のない子や、手の届かない子にも、相方にだって元気を分けてあげられる大沢瑠璃乃

そんな2人が揃ってしまったら、
お互いを補い合いながら、お互いがお互いを引っ張りあって進む2人なら、
どこまでも楽しいを伝播させて世界中を夢中にすることだってできる。そう思えてくるのです。



で、なんでみらくらぱーく!が好きなん?

ここまでみらくらぱーく!の魅力を話してきました。
でもこれは『好きな所』であって、『好きな理由』かと言われるとなんだか少し違うような気がします。
だって活動記録以外でもみらぱのこと好きだし。

それに、

Q.なぜみらくらぱーく!のことが好き?
A.お互いを引っ張り合う2人は最強だから

Q.なぜ最強だと好き?
A.どこまでも突き進んでいけそうな強さに惹かれるから

Q.なぜどこまでも突き進んでいけそうだと好き?

こんな問答法みたいなやり取りが始まってしまったら答えきる自信がありません。
これではソクラテスに会った時に困ってしまいます。

では私たちは無知の知を自覚して好きな気持ちに口を閉ざさねばならないのでしょうか。

そんなの嫌ですよね。

ここで少しみらくらぱーく!の話に戻りましょう。
活動記録10話『ルリめぐ・ファンファーレ』を振り返って見たいと思います。
みらくらぱーく!が結成されたお話ですね。

Q.大沢瑠璃乃はなぜ藤島慈のことが好きだった?

一度この質問ついて考えてみたいと思います。

かっこいいからでしょうか?
いつも前を走ってくれているからでしょうか?
あるいは全部が好きなのでしょうか?

うーん、そうなんですかね。
このどれも間違ってはいないようには思うのですが…

では、

もしもかっこつけていただけと告げられたら?


もしも藤島慈が立ち止まってしまったら?


もしも本当は何も知らなかったことがわかってしまったら?

その時、大沢瑠璃乃は藤島慈のことを好きではなくなるのでしょうか。これまで自分が好きな理由と思っていたものを否定された時、好きな気持ちはなくなってしまうのでしょうか。

そんな訳ありませんよね。

では、なぜ藤島慈のことが好きなのか。

大沢瑠璃乃は語りました。

ルリは、めぐちゃんがなんでもできてかっこいいから、好きになったんじゃないの。
めぐちゃんが、めぐちゃんだから好きになったの!
ちゃんと、ちゃんと知ってたんだよ!

Link!Like!ラブライブ! 活動記録
第10話『ルリめぐ・ファンファーレ』より


A.めぐちゃんがめぐちゃんだから好き

なんというトートロジー
そりゃ正しいです。「AだからA」という命題を疑う余地などどこにもありません。ほぼ唯一の必要十分たりうる答えです。
しかし同時に、普通なら同語反復は意味をなしません。「A=A」と言われたところで、正しいけれど意味を持たない。そういうものです。
けれどもこれはスクールアイドルの物語です。
ここでは、気持ちこそが何よりも力を持ちます。
気持ちだけで雨だってどうにでもできる世界です。
「好きだから好き」という気持ちこそが、何よりも正しく、強く、そして意味を持ちます。

というか、「なぜ好きなのか?」という質問に答えられなかったらなんだって話ですよ。好きなものについて詳しく知らなかったらなんだって話ですよ。好きという気持ちに理由がなくたって、詳しくなくたって、特別何かできる訳でもなくたって、それで好きな気持ちが嘘になる道理なんてどこにもありません。

そしてそれは私たちも「ちゃんと知ってた」はずなんです。だってそうじゃないですか。幼い頃に好きだったもの、こと、人、おもちゃ、遊び、食べ物、本、そのどれもが、ただ好きだから好きだった。理由なんて語れないけど、言語化なんてできっこないけど、それについてよく知らないけど、とにかく好きだった。
当たり前すぎるからこそ忘れてしまいがちで、でもとても大切なことなのかもしれません。

当然それは藤島慈も知っていて、踊れなくなっていた頃は、きっと少し忘れていただけなんだと思います。
諦めたくなかったから諦めきれなかったし、楽しいことをして楽しみたいし、自分を待つ大沢瑠璃乃の隣に行きたい。
だから、気づいた頃には大沢瑠璃乃が待つステージへと体が自然と走り出していたのかもしれません。

私、難しいことはよくわかんないけど、どうして梢や綴理じゃダメだったのか、どうしてるりちゃんじゃなきゃいけなかったのか、いっぱい考えたんだ。(中略)るりちゃんは、私の大事な大事な幼馴染で、私にとってもスタートラインだから。きっとあの頃に戻れたんじゃないかなって。

藤島慈 SR 『世界中を夢中に』 特訓ボイスより

さて、ここで一番最初の疑問へと戻りましょう。


Q.なぜみらくらぱーく!が好きなのか?

A.好きだから

これが私なりの答えです。

大事なもの大事と言って
何が悪いのか分かりません
ただそれだけ それだけなんで
今からでいいからよろしくね

『ノンフィクションヒーローショー』より

「好きなことは好き」だとか「楽しいことをするのは楽しい」だとか「大事なものは大事」だとか。そんな子供みたいなトートロジーを、おもしろおかしくかわいくかっこよく、笑顔で無邪気に、そして何より楽しそうにぶつけてくる。しかしそれを押し付けるのではなく、「君もそれを知っていたはずでしょ?」と優しく問いかけてくる。理屈のない感情を肯定してくれる。そんな、子供の頃からの延長線上にあるような、楽しいに溢れたおもちゃ箱のようなユニットがひたすらに好きで。ただそれだけで。
だから私はみらくらぱーく!が好きなのです。

この2人なら、「世界中を夢中にする」だなんていう荒唐無稽な目標もきっと叶えられるのではないかと、信じたくなってしまいます。

そんなユニットが、これからどんな景色を見せてくれるのか。
それが楽しみで、たまらないのです。

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