第27章 裏切り…


うっう〜ん  あっあれ…私…

そっそうだ…あっあの後…特別教室棟の一階で…

四足歩行のロボットに私…捕まっちゃって…

がっ外国人さんたちは…どうしたかな?

ひょっとして捕まっちゃったかな?

私は…目を開ける。

自分の太ももが見えた。どこかに自分は腰かけている。

自分が腰かけているのは……椅子?

あれ?この椅子は私のじゃない…

誰かの椅子だ。

私はその椅子から立ち上がろうとしたけど…

「きゃっちょっと足踏まないでよ!」

と他の子…女子に怒られてしまい…

「すみません!すみません!」

と私は言って…

うん…ダメだ…立ち上がれない…

私はあたりを見渡す。

ここは教室?

するとたくさんの瞳が私を見ていた。

一人は見覚えのある子…

ゆりこ…と

たくさんの瞳…たくさんの子供たちが椅子に寄りかかって寝ていた私を見ていた。

というか…何このぎゅうぎゅう詰め!

教室の中に机と椅子が前にも後ろにも置かれてはいない…状態で

一クラス分普通に置かれた中…

たくさんの人がぎゅうぎゅう詰めに入っている…

前に元の世界で電車に乗って遠足に行った時みたいに…

教室にいるのは…94…5人ほどいる。

いやもっと多い?わかんないけど…

とにかく…多い…きつい…座って陣をとっている…自分が申し訳ないくらいに…

これは結構きつい…周りを見渡すと

ゆりこと自分のクラスの子…だけじゃない…他のクラスの子もいるようだ。

私は教室の端っこの廊下側で前のドアに近い場所で椅子に座っていた。

その今いる自分の教室からこんな声が聞こえてきた…

「せっ狭いんだよ!もうちょっと離れろよ!」

窓際から声が聞こえる…

「あんたもっと窓によれないの?」

「無理無理無理無理!そっち窓だもん!はみ出る。落ちちゃうよ!」

「窓もロックされてっからはみ出ね〜よ!」

なっ何…これ…というか窓ロックされているって?

その時私の周りにいた教室の子が声をあげる。

「「あっ!!!!!もう一人起きた!!!!!!」」

「ひゃっ!」

と私は悲鳴をあげた。

「海緒!海緒!大丈…夫?」

と私の隣にゆりこが立っていて…

ゆりこが私の肩を叩き声をかけてくれていたのだ。

ゆりこは狭い中みんなにちょっと…ごめんね?と言って

私は隣にいるゆりこに手を引っ張ってもらいもう一度あがるが…

「おい!テメェ踏んでんじゃね〜よ!」

とまた他の子…男子に怒られてしまい

私とゆりこで

「「すみません!すみません!」」

と謝った…

また失敗…

しばらく…ここで座っているしかないの?

その時…窮屈の中…私は自分の座っている椅子の隣で俯いている男の子を見つけた…

そしてもう一つ…黒板に書いてある文字も見た。

「朝比奈博死ね」  「キモい」  「消えろ!」

と黒板に書かれている文字を見つけた。

えっ何…これ?教室の中でぎゅうぎゅう詰めになっている中で…いじめ?

私は黒板を見ていると…

「あっ、あんたもこっちに来た感じ?」

という声が響いた。

その声で急に水を打ったように…ぎゅうぎゅう詰めになっている教室のみんな

が静かになった。

みんな教室の真ん中に視線を移す。

私はその声の方向に視線を向く。

ん?さっき声がしたのは麗華だ。

あれ?教室の真ん中にいるのは麗華と…薫?

教室の中に机と椅子が前にも後ろに集めて置かれてはいない…

普通に置かれている状態で

100人くらい?が今この教室の中ででぎゅうぎゅう詰めになって入っているのに

教室の真ん中にある…私の机の上に2人で背中合わせにして陣をとって

足を伸ばしたりして机にドカっと座っている麗華と薫がいた。

どうやらこのぎゅうぎゅう詰めの中机の上と椅子に座っているのは

私と…麗華と薫だけみたいだ。

てか…教室一部屋に100人くらい?…こんなにもいるのに…よく私たちは座れてるよ…

「麗華?薫?」

と私は声をかけると

麗華と薫は驚いてこう言った。

「海緒てかなにそのスーツ」

「おまえまだ生きて…」

麗華は黒板を見た。

あっ、私まだ月加さんの発明道具異世界スーツを着ているままだ。

すると麗華が私に声を掛けた。

「そういえば…これ…見た?」

あの黒板…だよね?

朝比奈…博くんの?

「そう…博くんは今…ここでハブられターゲットなの?」

と麗華は言った。

「そうだよ〜ここ…狭いけど…すこーし空間をあけたいからさ?

こいつがいると目障りなの!あー狭い狭い狭い〜」

と薫は言った。

「なにそれ…狭いのは今…みんな同じなのに…私も椅子に座っているけど…

麗華と薫二人はさ?机に背中合わせで座って足を伸ばして

こんなに陣をとっている…なのに…誰かをいじめて…

ひどい…」

と私はつぶやいた。

すると…

「何?いい子ぶっちゃって?

狭い中…じゃっいいよ?黒板消しちゃって?」

と麗華は教室にいる黒板の近くにいる生徒会室であった子にそう言った。

するとその子は黒板を消す。

「じゃっ、今度は海緒?この教室に入ってきて一人増えてじゃまだなぁって思っていたんだよね〜。

と麗華は言った。

薫はこう言い出した。

「ok!狭いし……ターゲット変更!

そんじゃぁ〜海緒に死ねって書いちゃって?」

「はい」と生徒会室にいた…今は黒板の前にいる子はそう言い

黒板に私の悪口を書き出した。

「「ははははは!」」

と麗華と薫は笑う。

えっ狭い中…いじめのターゲット?博から変更?

何?

「そういえばさ〜…あんたもこっちの世界で…やっと捕まった感じ。」

と麗華が声をかける。

「で…裏切り者の子ももう一人の子も…捕まっちゃったって感じか…」

と薫が言った。

えっ裏切り者って…

「あ〜もうだから〜あんたと脱出していた…先生たちの駒から離れた

生徒会長だった真紀ってこのことだよ!」

と麗華は言った。

真紀…麗華と薫はあのあと…真紀って呼んでいる見たいだ…

真紀は生徒会長を辞めたから…

すると…麗華と薫はこんなことを言い始めた。

「というか…真紀さぁあいつやりすぎだよね?」

「人の首絞めるとかさ〜」

「そういえばさ…あいつさぁ生徒会長って立ち位置でうざかった。」

「ほんとだよね…なんか偉そうでさ…」

「自分がちょ〜と頭いいできますよって態度が前からうざかった…」

と麗華と薫は好き勝手に言っている…

すると周りの人…あの生徒会室で私と龍鬼が捕まってしまった時にいた

学生たちが数人ほどいたのか…

今…黒板の近くにいるその学生たちは…びっくりして頷いているだけ…

そんな…たったしかに…龍鬼のことを首絞めたことはあるけど…

でもそれは…仲直りしたよ…

というか…真紀のこと…そんなこと言うなんて…

真紀だって…この場所で先生たちに縛られて…苦しい思いをしたんだよ…

「ひどい…真紀のことを何も知らないで…そんなことを言うなんて…」

と私は言うと…

「何?脱出仲間だからって弔い合戦?やっぱり今いる海緒?おまえでいいや…

ターゲットは?」

と麗華は言った。

薫はこう言った。

「つうか海緒いい子ぶっちゃってキモ〜。」

「違う!違うよ…麗華と薫…あなたたちはどうしていじわるするの?」

と私は言った。

「ここが…窮屈だからよ!麗華は今イライラしてるの!

だって…先生に…自分も…私も駒なのに…助けてって言っても

真紀が裏切ったことの情報以外…ずっとここにいるだけ…

助けてもらえないんだもん」

と薫は大声で言った。

「海緒ちゃんの言う通りだよ!もういじめはやめよう!」

と一人の女の子が言った。

すると教室にたくさんの声が上がる…

「麗華…薫!いじめはやめよう?」

いじめはやめよう!ダメだよ!絶対!

いじめはしちゃいけない!

そうたくさんの子がそう言い叫んだ…

「麗華と薫…あなたたちはどうしていじわるするの?」

と私はそう叫ぶ。

すると麗華は

「あーあーあーあー。もう言っっちゃおうかな?

これ?」

とそう言った。

薫は…

「いいの?麗華?」

とそう言った。

「私さぁいじめられていたんだよね?

あんたら来ていない時に…」

と麗華は話す…

【私は当時…一年生だった。

物を隠されたり…悪口をかけられたり…トイレで水をかけられたり…

成績さがっちゃって…処分まで…追い詰められた…】

「一人だと思っていた…でもね?」

と麗華は話す…

【先生の駒になって…なんとか助かった…

その時…同じ悩みを持っていた子がいた…

薫だ。

私と薫で決めたの。麗華と薫で

先生に駒にされているのなら…すがりついてでも…いよう…

二人で傷つかないようにクラスをまとめあげようって

これからはいじめられないようにするため…】

「でも…今日…真紀の裏切りを知って…

先生が助けに来てくれないなんて…どうしよう…」

と麗華は言った。

「誰かを仲間外れにして…結束を高めるより…

自分と他人も…弱い部分を受け止めて言ったらいいんじゃないか?」

と声が聞こえてきた。

教室がぎゅうぎゅうでたくさん集まっている中

掃除用具ロッカーに身体を突っ込んでしまっている園田あきのりくんがいた。

えっあっあっあきのりくん?大丈夫?

あきのりくんはあのヤンキー姿に変身してから変わらずかっこいいままの姿だった。

「やっぱり…もう明かすしかないいんじゃないか?

あのアプリ…」

と誰かが言った。

ん?アプリ?私は…その声がした方向に視線を向ける

教室の後ろ窓際にいたのは…

あっ岩下虎徹だった。

「俺たちは…あのアプリ…脱出仲間だ。」

するとぎゅうぎゅう詰めの中…もう一人の子の声も聞こえてきた…

「竹下さんに助けてもらった…そう…外の世界はあるんだ!

僕らは変われるんだ!」

「俺もいるぞ〜ニッヒヒ〜」

ともう一人の子もいた。

彼らは…真紀の元の世界の記憶を取り戻すために…

ロボットスーツを着て特別教室二階にきた時に…ヤンキーの子たちに

行く手を阻まれた時に一階からやって来て助けに来てくれた男の子たちだった。

ニヒヒって笑った男の子は危うくアプリのことを言って

注意されそうになった子だった。

その子たちは…教室の後ろドア側にいた。

そこには行く手を阻んでいたヤンキーの子と男の子もいた。

今は肩をガッツリ組んでぎゅう詰めの中頑張って立っていた。

麗華と薫はえっえっアプリ?

するとヤンキーの子がいきなり教室にいるみんなにこう言った。

「みんな!竹下さんからもらった携帯出せ!」

すると教室にいるたくさんの学生たちはポケットから携帯を取り出してみんな…

携帯を手に上へと掲げた。

わっ!

そして…あの時生徒会室にいた…今黒板にいる子も手をあげた。

「えっ?あなたも?」

と私は声を掛けると

その子は…

「海緒ちゃんが…真紀と再会したけど…ロボットに襲われてしまった時にね?」

そう言って頷いた…

「「はぁ?アプリ?」」

と麗華と薫は言った。

あのあと私たちは麗華と薫にアプリのことを告げた。

「はぁ?あんたたち…アプリで連絡とっていたの?」

と麗華は言った。

「閉じ込められた時にずっと携帯触っていたのはそういうこと?

というか外の世界…本当にあるの?」

と薫は言った。

あの生徒会室にいた学生たち…黒板の近くにいるその学生たちも…こう言った。…

「あるよ!外の世界は!

ねえ麗華…薫…つらいならみんなで話し合うことはできないかな?

一人で怯えないで…みんなで考えていけば…ほら〜

外の世界からきたあの…猫ロボットの先生も言っていたじゃん?」

麗華たちは黒板にいる子たちを見る…

月加さんが作った…あの猫ロボット…

私はあの場所で生徒会室で捕まってしまった時に…

月加が生きやすい…もう一つの世界…元の世界から作って遠隔操作で動かしていた…

あの猫ロボット…

猫の月加先生が助けにきてくれた時に言っていた言葉を思い出した。

「人を傷つけてもいつかそこには罪悪感が残っちゃう

つらいならつらくない方法をみんなで考えていったら?

1人で抱えこまず話し合うことも時には大事だよ?

おいで〜疲れたでしょ。ゆっくり休んでいいんだよ〜

疲れたのならちゃんと休もう!」

たしかに月加…そんなことを言っていたっけ。

「麗華!薫!もう…悩まなくていいんだよ!…

いじめはもうやめよう?みんなで助け合おう。

変わっていこうよ?

つらいときや苦しいことだってこの先はある…

みんな…処分されちゃうかもって言っていたけど…

大丈夫…みんなで力を合わせて乗り越えよう?」

と生徒会室にいた子…黒板の前にいる子はそう言う。

岩下虎徹くんは麗華と薫に向かって

あの掃除用具のロッカーの中からこう叫んだ。

「いじめて結束を強めたり…

狭くて苦しいから人をはぶいたりなんてするな!」

「誰かに見捨てられるから…

先生や上にいる人に誰かにすがりつくとかじゃなくて…自分で立て!」

「自信を持って!で…困った時頼れ!」

「無理するなとは言わない!自分でしたいことやできることは

色々とやってみたらいいどうしても自分で何かをやっても

うまく行かない時には他人の力を頼れ!つらいとき困った時も頼れ!」

「俺たちは人間なんだから…毎日それの練習さって

誰か元の世界で聞いていたっけ?」

麗華と薫は座っていた机をおりて涙を流した。

そして…二人は涙を流しながらこう言った。

「ごめん…なさい…朝比奈博くん…いじめてきた…みんな…」

「ごめんね…」

麗華の隣にいる学生たちはみんな…麗華と薫の手を取った。

そして私たちはなゆのアプリのことやこの世界のことを伝えた。

「はぁ…いじめなんてバカバカしく思えるよ…

小学一年から…高校生まで…いじめを繰り返しているなんて…

私たち…

なんでこんなに繰り返してたんだろ?」

と麗華は言った。

「小学生の時にいじめられていた…記憶が…ほどとーく感じるよ!

なんでそこだけ覚えていたんだろう?

あっゆりこにもあやまらなきゃ!」

なんでだろうね?それだけショッキングだったのかな?

「で、外の世界はあるんだな。」

と隣にいた朝比奈博くんは言った。

それと同時に私のスーツを見た。

「うん…外の世界…元の世界に私は戻ったことあるよ…でも…」

私はクラスのみんなのことを見渡してそう言った。

ドクン  ドクン!また…ドックン

と自分の胸の鼓動が高くなる。

私は下に俯いて自分の胸を両手できゅっと抑える。

「ん?大丈夫か?」

博くんの私を呼ぶ声が聞こえてくる。

その時…私の中でまた黒い別の考え…感情が出てきた。

【私の世界は…自分らしさや可能性とかも…もう

人類も滅亡…

ここで私のスーツを見て以前の…何も知らない私みたいに…

外の世界のことを信じてるなゆのアプリに入っていた脱出仲間達……

この世界のこと真実のことなんて言えないよ…】

はっ!

私は博くんの方へ振り向く。

博くんは椅子に座っている私に目線を合わせるように

しゃがんでくれていた。

こんなに狭いのに…ありがとう…博くん!

「あっああ…大丈夫…だよ…」

と私は急いで首を横に振り博くんにそう言った。

その時ゆりこが私の方へ近くにきた。

「海緒?大丈夫?」

とゆりこは私に声をかける。

「あっ平気〜平気〜大丈夫だよ?」

と私はゆりこにも言った。

ゆりこも椅子に座っている私に目線を合わせるようにしゃがんでくれた

「…私…先生たちにカード差し込まれて…あのあとに…行けたんだ。」

と私はゆりこに言った。

するとゆりこは目を見開いてこう言った。

「それじゃ…真実のことも?海緒…大丈夫?」

ゆりこは何かを思い出すように私にこう言った。

「あっそうだ……特別教室棟の一階でロボットと戦う前に

月加の発明品小型テントの中でロボットスーツをきたよね?

その時に、後で言うって言っていたよね?」

ゆりこ…ああ

真紀の元の世界の記憶を思い出させるために

特別教室棟の一階に来て処分用ロボットに襲われそうになって

保健室に突入した時…ゆりこは昭和時代のましては戦後の女の子なのに

ゆりこが月加の発明道具を使っていることに龍鬼が注意した時に…

そんなことを言っていたっけ…

すると

「は?真実?」

と麗華は私たちに声をかける。

ゆりこは麗華の方を向いている。

また教室中が水を打ったように静かになった。

真実のこと…まさか言う気じゃゆりこ!

私はゆりこの方を見る。

「あのね…海緒…」

とゆりこが私に声をかける。

すると

「海緒ー!」

廊下の方から私のいる教室中に月加の声が響き渡った。

ドンドンとドアを叩くような音が聞こえる。

「えっだっ誰?」

「おい!閉じ込められていない奴がいるぞ。」

みんなはそう言って教室から廊下の方に視線を向ける。

私を呼んでいるんだ…月加

月加は私がこの教室にいることがわかったのだろう。

でもどうやって?

私は教室のドアの外、廊下にいる月加に向かって大きな声で叫んだ。

「月加〜私はここ!」

「開かないわよ!海緒。私たちは…閉じ込められているの」

と麗華が私に言った。

「そうそう…閉じ込められているのこの教室に…」

とゆりこも言った。

あっそういえば進路相談所にいた時に月加が…

「学校の  教室   トイレ  一つ一つの部屋に

今度は…その…物理的に  謎のロックをかけられて

悩んでる戦後から2023年の子供達が閉じこめられてしまったの!」

って…言っていたっけ。

「というか…今廊下にいる人って…」

「ひょっとして…外の世界の人?」

と教室にいるみんなが騒いでいた。

「あっゆりこもいるの?」

と月加が廊下から声をかけている。

「うん!なゆ真紀龍鬼は?」

とゆりこが廊下に向かって声を叫んでいる。

なゆと龍鬼真紀…

「なゆと真紀は捕まってしまったみたい…

龍鬼は隠れているかも…合流できなかった。」

と月加は廊下から教室に向かってそう言った。

そういえば特別教室棟で…No.5のTシャツの先生に見つかって四足歩行のロボットに

捕まってしまった時に龍鬼の声が聞こえたっけ?

月加…そういえば…

「どうやってここに来たの?外国人さんたちは?」

と私は月加に質問する。

すると廊下にいる月加からこんな返答が返って来た。

「特別教室棟の一階まできた時…四足歩行に捕まってしまったよね…

黒服の先生たちがやってきて…またあの瞬間移動装置で…

海緒たちは…教室に閉じ込められていたよね。

私…気がついたら…廊下にいたんだ。

さっき…目が覚めたところ…」

そっか…ということは…外国人さんたちは職員室に捕まっているってことだよね?

「というかなんで月加だけ廊下なの?

私は教室の中でいるけど…」

と私は月加に疑問を言う。

月加だけ…廊下…いったいなんで?未来人だからかな?別世界の?

またドクン…と胸の鼓動が高くなる。

「ああそれなら…俺たちもだ。

目が覚めたら自分の教室にいたんだ。

あれから先生たちに助けを呼んだけど真紀が駒から抜けたことを言ったこと以外は

無視された。」

と教室の一番後ろ側にいる岩下虎徹くんは言う。

「…いったいどうなってんだか。」

と他の子もそう言った。

「とにかく…出してくれー」

「あんたもっと窓によれないの?」

「無理無理無理無理!落ちちゃうよ!」

「助けて!」

と教室のいるみんなが声を出す。

一人の生徒はこう言った。

「助けて…もうこんなにぎゅうぎゅうの場所にいたくない!」

すると

「みんな…離れて…」

と月加の声が聞こえてきた。

まっまさか…あの技をここでやるんじゃ…

ええっきょっ教室で?

月加…

「炎よ、我が敵を射抜く魔電弾になれ!」

と月加は叫んだ。

とすごい音が教室中に響いた。

ドッ   カン!!!!!!!!!!!!!!!

「きゃぁ!!!!!!!!!!!!!!!」

「うわぁ!!!!!!!!!!!!!!」

と教室中に声が響いた。

そしてまた静かになった。

ドアは…壊れていない…ダメか…

その時…

「その魔電弾ってさぁ?強くね?」

と朝比奈博は言った。

「もしかして…思い出したの?」

と私は博に聞いた。

「ああ…俺…元の世界で…学校…前までは行っていたけど…

人間関係とか?学校のこととか…

ある日突然なんだかふと糸が切れたみたいに…色々とやる気が出なくなっちゃって…

テレビとか…見て過ごす時間とかゲームに打ち込んじゃって…不登校…だった。

異世界のRPGゲームにはまっていて…それで」

と博は告げた。

そう…だったんだ…

「この場所ってさ…元の世界となんだか…同じだな?

小学一年から…高校三年…この世界では…何も目的もなく繰り返し…

なんだか…生きている心地がしなかった…」

と博は言った。

「ねぇ外の世界ってあるの?」

と窓際にいる岩下虎徹くんは言った。

月加は…静かになったみんなにこう言った。

「あるよ…外の世界」

ドクン  ドクン!また…ドックン

と自分の胸の鼓動が高くなる。

私は下に俯いて自分の胸を両手できゅっと抑える。

「ん?また俯いちゃって…大丈夫か?」

とまた博くんが私を呼ぶ声が聞こえてくる。

その時…私の中でまた黒い別の考え…感情が出てきた。

【やめて!

私は元の世界で…お母さんや親友がロボットになった…

大切なものを失った…

その時…今まで言っていた黒服の先生の言葉を思い出した。

「お前は自分は周りの枠から外れてもいい自分になれる

変われる未来があると思っているようだが…

その先にもしも絶望があったらどうする?

もしも大切な人やもの…1人ぼっちになってしまい

自分を失ってしまっても…君はまだ自分になれる

変われる未来があると思えるのか?」って言葉…

一人ぼっち…自分を失ってしまっても…

お母さんや街の人たち…

いじめられていたことがあったけど親友はみんなロボットになってしまった。

大切なものを失った…みんなロボットに…乗っとられている

私の世界では…

もう自分の元の世界には戻れないのかな…未来は絶望だ…

これからの未来…自分らしくいられる居場所はない…

通信制高校だって…なぜか2010年で閉鎖…フリースクールもない

未来は人類滅亡…希望なんて未来なんて…ない…

ここにいるみんなに教えてもいいのかな?

私の世界では生きやすい未来なんてなかったんだよ!】

私ったら?なんでそんなこと考えているんだろう?

みんなで…脱出…未来を変えるんでしょう?でしょう?

私の異変にもう一人

「… 海緒?」

と隣にいるゆりこが私を呼んでいる。

私はゆりこの言葉に返答したいが…

この【不安】…

胸の鼓動は治らない…

ドクン、ドクン

まだ黒い別の考え…感情は治らない

【やめて!また真実を聞きたくない!

真紀…お母さん…友達…もう失いたくない!

ずっと、ずっと  崩壊…

黒服の先生が言っていた変わった時の代償って…

そういえば…黒服の先生たち……最後の砦って言葉も言っていたっけ?

最後の砦は…駒…】

はっ話し聞かなきゃ!

月加は廊下から教室にいる私に向かって大きな声でこう言った。

「海緒?大丈夫?」

ゆりこが月加と何か話しをしている…

だっ大丈夫って言わなきゃ。

なのに…

この【不安】…

胸の鼓動は治らない…

ドクン、ドクン

まだ黒い別の考え…感情は治らない

どうして…なんで治らないの…

私は自分の胸をキュッと抑える。

脱出した後…失っちゃったよ!

怖いよ! 

全て失ってしまうのは…孤独は…いや…

【私の世界では…

もう自分の元の世界には戻れないのかな?

ロボットに乗っとられていた…でも…そうなってしまったのは…私たち人間たちだ。

戦後から未来を変えること…

未来を変えた先に…月加たちがいるということ…

そして…次々と人類滅亡…

いじめや周りに合わせなきゃいけない環境障害の子の活躍場の少なさそれで

自殺者や亡くなってしまった人もいる…

全員世界がロボットに乗っとられてしまった。

悩んでる戦後から2023年までの子供達は

未来世界に送り込まれちゃった…

そこでもロボットに殺されてしまった…

亡くなってしまった子供達の代償として…私は

結局…ここにいるしか…ないのかな?

それとも…もう…

黒服の先生たちが言っていた通り…

私は…今まで脱出したり動いていたことってなんだったんだろう…】

はっ!

違う!代償を抱えてでも… 抱えてでも…

そういえば…特別教室棟で…黒服の先生が…

黒服の先生が私の目の前に現れた。

そして倒れている私にこう言った。

「失ってしまったものはもう戻らない

お前はここにいるしかなかったんだ。…」

って言っていた…

やっぱり私…は…

最後の砦…ここにいるしか…ない…

その時…その私の心を読んだかのように…

【窓ガラスが解除しました。窓ガラスが解除しました。窓ガラスが解除しました。】

という声が教室中になり響いた。

「えっ?窓ガラス?」

「解除ってまさか!」

と教室の中に閉じ込められていた子たちが言う。

もしかして?出られるんじゃ?

麗華と薫も机から立ち上がって驚いていた。

私は立ち上がり隣にいるゆりこと博を見る…

私は月加からもらった剣を振り上げる。

すると避けているのか…学生さんたちの身体が傾いて

ぎゅうぎゅうずめの中で隙ができた…

私は椅子から立ち上がり…

あの場所へと進む…

腕輪を握り締めて…

窓に向かって

「海緒?どうしたの…?」

と後ろからゆりこの声が聞こえる…

しかし私は振り返らずに窓際へと近づく。

私は窓ガラスに剣を振り上げるとバリンと割れた。

「海緒〜」

と遠く離れた場所…教室のドアにいる場所から私に声をかけている。

私は横目で少し後ろを向いてこう言った。

「ねぇ?ゆりこ、覚えてる?私たちが出会ったこと?

あんとき未来を変えるからっていっていたけれど、

変わるってね?今まで大事だと思ったところや場所を手放すことでもあるんだよ?

それに…私は…私たちはここで亡くなった人たちと一緒に

代償としてここでやっていくしかないの…

ここは私たちの最後の砦…ここにいるしかない…

もう未来は絶望…変えられない…」

その後私はさやに剣を入れ…

月加がくれた、腕輪をはめ、窓の外から出ていく。

「海緒〜!」

とゆりこの叫び声が響いたが

私は壁をつたいどんどんと降りていく。

地面についた。

その時にまた頭痛や幻聴が聞こえてきた。

壁に手を置いて…

私は目を瞑る。

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【元の世界にいた本当のあなたの記憶を思い出させます。】

と謎の声が聞こえてきた。

【「たとえ別の世界からだとしても

放っては置けないよ!!

いじめや周りに合わせられなきゃいけない環境…障害の方の活躍場が少ない

それで自殺してしまった人や…この世界で…亡くなった子供達…

さまざまな代償を抱えて私たちは…変わっていかなきゃ!

…しっかりと生きなきゃ… 変わるの…未来を…

この世界での経験は忘れちゃダメだ…

もう一人の海緒…いやもう一人の私…

明るくなった私がここにいるよ!

友達や家族…ロボットになってしまって言葉が通じ合えずわからなくても…

自分の元の世界で大切なものがたとえ消えてしまったとしても…

大丈夫…明るい私がここにいる…明るくなった可能性の私が…ここにいる…

今のあなたと全部…一緒…にいられるから…」】

【子供海緒の記憶に戻ります。】

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だっ誰?代償を抱えてそれでも…しっかりと生きる?

大切なものが消えても明るくなった可能性の私がいる?

全部一緒にいられる?

何?

とっとりあえず、前に進もう。

いいんだ… これで、   私は学校の外を見上げる。

龍鬼と脱出した時は学校の周りは白い空間の世界だった。

でも今は、人類滅亡崩壊…世界!

進路相談所で…月加さんが

この白い空間…忘却空間を解除したため…

あの白い空間が消えてばっちり外の様子が見えている。

元の世界…現実は…絶望だから。

ここは…外につながる廊下だ。

私は一歩その廊下に入り一階の職員室へと向かっていく。

職員室前には、ある女性が立っていた。

「沙由里…」

沙由里は私を見て、

「あれ、海緒、あんた1人できたの?仲間は?」

沙由里は私が1人で高原博士を救いに来たと思っているんだ。

でも…私は、

「沙由里、先生呼んで?」

沙由里はえっ?と目を見開いている…

ん?どうしたんだろう?

まあいいや…

私はそんな目を見開いている沙由里を気にせずにこう言った。

「私…私はもう反抗しないわ。

今まで通り授業を受けて、テストもこの学校の言う通り、受ける。

未来は人類滅亡…この世界で…この場所で亡くなった人たち

を代償に…

それに…元の世界で…大切なものを失った…未来を変えて…

自分が消えるくらいなら…ここにいた方が…いい」

沙由里は驚いている様子でこう言った。

「あなた、裏切ったの?みんなを」

「うん。そうだよ?ここが…最後の砦。」

と私は言った…

私は職員室に近ずき…ドアを開ける。

職員室のドアを開けた…すると…

その時…目の前で…

手錠をかけられた男の子が私にもう突進してきた。

「やー〜」

と大きな声が響いた。

「「うわぁ」」

ドカン!!

私は大きな声を出した手錠をかけられた男の子とぶつかってしまった。

私は後ろめりに倒れてしまった。

ん?気がつくと

私はその声を出した男の子を抱くような姿勢で倒れていた。

私とその声を出した手錠をかけられた男の子は

ドアの前で倒れてしまったのだ

あっ…

その男の子からさっと私は手を離した。

男の子もそれに気づいて起き上がる。

そしてお互いに見つめる。

その大きな声を出してた手錠をかけられた男の子は私を見て驚いてた。

私はその男を見て驚いてた。

「海緒?」

「龍鬼?」

その大きな声を上げた手錠をかけられた男の子は龍鬼だった。

「海緒…その格好…ひょっとして姉貴の異世界スーツか?」

と龍鬼は言った。

私は…黙ってうなづいた。

「そっか…ひょっとして…姉貴に会ったのか?」

と龍鬼は言った。

「はっここは職員室…まずは逃げよう。」

といい龍鬼は立ち上がる。しかし…廊下には黒服の先生と沙由里の姿があった。

「クッソ」

と龍鬼は声を出す。

龍鬼は手錠をかけられたまま黒服の先生たち側から反対方向に逃げようとしていた。

コケッ!ドサッ!

「うわぁ!?」

私は逃げようとする龍鬼の足を転ばせた。

龍鬼は床に転んでしまった。

そして龍鬼の腕を掴んだ。

「おっおい?海緒?」

と龍鬼が声をかけている。

私はさやから剣を振りあげる。

龍鬼は目を固くぎゅっと瞑った。

カキーン!

龍鬼は目を開けた。

私は剣を振りあげ床に剣を叩いたのだ。

するとそばにいる黒服の先生は口を開きこう言った。

「さぁさぁ、お待ちしてましたよ。海緒さん。

外の世界や真実を見たでしょ。外に出ても、たとえ変われても意味などない。

絶望さ! 」

お待ちしてましたよって…やっぱり…黒服の先生は…私の弱みを…

悩んでるところを…利用して…

利用されてるってことはわかっている…

でも…ここしかない… この世界で亡くなってしまった人の…代償として…

「もう一度聞く…我々の駒に入らないか?」

と黒服の先生は眼鏡をかけ直しながらそう言った。

沙由里は私に向かって叫んでいた。

「ちょっと待って!海緒!

私が今までして来たこともあるけれど…ダメ…考え直して!」

「なんで考え直さなきゃいけないの!」

と私は沙由里に叫んだ。

「元の世界…見てきたよ…

お母さんや友達…大切なもの…消えていた…」

と私はそう言った。

「海緒…ごめんね…ごめんね…守れなくて…

消えてないよ…私が…」

と沙由里は言った。

「遅い…何もかも…

龍鬼…新世界なんてなかった…」

と私は言った。

「私は…駒になる…」

と私ははっきりとそう言った。

龍鬼は目を見開いていた。

しかし…龍鬼は口を開いた…

「俺と…俺と姉貴の仮説が間違っていた…

この世界の…未来は…」

そして龍鬼は膝をついた…

ああ龍鬼も知ったんだ…この世界のこと…

その時…

ドドーン!

と壁から二足歩行と四足歩行のロボットが現れた。

龍鬼と沙由里は私、黒服の先生…ロボットたちに囲まれてしまった…

いきなり黒服の先生は二足歩行のロボットに

「やはりもう…捕らえろ!」

と命令すると、二足歩行のロボットは沙由里を抱きあげる。

沙由里はジタバタしながらこう言った。

「ちょっと待ってよ!離して!離して!」

しかし沙由里は職員室に連れてかれてしまった。

龍鬼も二足歩行のロボット乱雑に腕を掴まれて

引きずられながら連れてかれる。

…沙由里と龍鬼のさっ差が〜

が…しかし…龍鬼は急いで立ち上がったかと思うと

二足歩行のロボット両足をドカンと蹴りあげて…

自分の腕を掴んでいる二足歩行のロボットの手首をねじって掴み

二足歩行のロボットの肘を押して二足歩行のロボットを足で蹴飛ばして

転ばせてその隙に二足歩行のロボットの掴んでいる腕から自分の腕を引っ張って

開放させて逃げ出した。

二足歩行のロボットと四足歩行のロボットは龍鬼を追いかけるように走り出した。

私も追いかけようと足を一歩踏み出す。

すると

「海緒…そいつは…

ロボットたちとこいつに任せる…追いかけてもらうことにする。」

と黒服の先生はそう言い

教室から出てきたのは…

幸くんだった。

「はい…先生…」

と幸くんは言い廊下を走る。

その時にちらッと幸くんは私の方を見ていた…が通りすぎる。

幸くん…ひいおじいちゃん…

私は黒服の先生に職員室に入るように促され一緒に入って行く。

職員室の中には…えっ?

職員室の中には6…7人くらいの外国人たちが手錠で繋がれて座っていた。

床で体育座りになって泣いている外国人や

先生の机の隣で…立っている外国人たちがいた…

よく見ると外国人たちは…足にも手錠をかけられていて…

なんだか…すごいことになっていた。

黒服の先生はそんな中、足を前に出し職員室内を歩く…

私も黒服の先生について行く…

そこは…廊下から見ていた…職員室の隣の部屋…

謎の部屋が…通じるドアだった。

あの謎の部屋って…職員室と廊下側についているんだなぁ。

「きゃっ!ちょっと離しなさいよ!」

と声がする。

私はその声のする方向に振り向くと沙由里が…

二足歩行のロボットに抱き抱えられていた…

沙由里は二足歩行のロボットに抱き抱えられながら

そのドアに入れられてしまった。

二足歩行のロボットだけが…こっちに戻ってくる…

そして何もなかったかのように歩き出し職員室を出て行った。

黒服の先生は手の人差し指で私の顎を触りこう言った。

「君は私の駒だ…実は今…駒になっているやつは…

今…さっき…幸に龍鬼くんを捕まえるように頼んでいただろう?

それと同じように色々と役目を果たしてもらう必要がある…

おまえは…そうだな…」

黒服の先生は今度は腕を組んでいて何か考えているようだった。

そういえば…沙由里たちのいる部屋って、天井裏の蓋はないかな?

もし、あったらそれで脱出できちゃう。どうするかなぁ?

私はそのことを考えているとそれに答えるように…黒服の先生は

私にこう指示した。

「そうだな…君には…警備を任せようか…

この隣の部屋の…実はそこにも…天井裏を通じる蓋があるんだ。

あいつらの警備を任せたい…」

とNo.1の黒服の先生は言う。

私はうなづいた。

「あいつらは…暴れたりしたら困るな……これを着てくれ。

あともう一つ…予備の手錠も…」

と言われ渡されたのは、ロボットスーツと手錠だった。

私はロボットのスーツを取る。

またこのスーツを着るんだね…月加と機能はどう違うんだろう?

異世界…スーツを着た時は楽しかったなぁ。

でも…未来は…代償は…

結局…ここにいるしか…ここが最後の砦だから…

私は結局…このロボットたちにかじりついていないといけないんだ…

外の世界は…ロボット… もう崩壊なのかな?私の世界…

亡くなってしまった人の代償…として…

私はまたロボットスーツを着て、黒服の先生が言っていた拘束をかける手錠を

五つぐらいとりあえず持って

捕まっている沙由里と高原博士の部屋…謎の部屋のドアを開けて中に入る。

その謎の部屋は…あんまり…物は置かれていず…何もなかった。

てっきり何か…置いてあると思ったけど…やっぱりあのロボットは…怖いけど…

あの処分用ロボットとか…

目の前にいる沙由里は…手錠で手を後ろにして縛られている。

私はこの謎の部屋にある自分が入ってきたドアをそっと閉めた…

高原博士は…ロッカーの中か、

よし、とりあえず…こいつの…確認を

私はすぐにロッカーのドアを開けると、

ヒュン!

「やー〜」

ドアを開けると髪を耳の下くらいに伸ばしていてハイトーンシルバーのような髪型で

白衣を着たおじいさん映像で見た高原博士が手錠が繋がれたまま

ロッカーの中で寝てる体勢のまま

自分の足を高く上に出し私にキックして飛びかかってきた!

顔面に博士の蹴りが来るので私は避ける。

ロボットスーツ着ててよかった〜。

私はすぐに博士の両足を掴み手錠をかけようとする。

予備の手錠!

「はーー!」

後ろに手を縛られたまま私の方へ走ってくる沙由里

私に頭突きしようとしているみたいだ。

私は沙由里にいじめられていたことを一瞬思い出した。

避けて沙由里に足をかける。

「きゃっ」

すると沙由里は物凄い勢いで壁にぶつかりこけてしまった。

頭部からは膝からは皮膚が穴を開けて機械が見えていた。

沙由里は動けない…

沙由里…やばいやばいやばい!皮膚から機械が見えている!

大丈夫かな?私は沙由里に駆け寄ろうかと戸惑った…でも…

でも!

ロッカーから蹴り出した博士は、

「沙由里ー!」

と呼んでいる。

未来は変わらない!救えない!

高原博士…よそ見していていいのかな!

私は高原博士の両足を素早く、持ちあげる。

「やめろ!クッソ!」

という博士の声を無視して足錠をかける。

ロッカーを蹴りあげると倒れてしまったので、

博士を出し捕まって沙由里の横に寝かせる。

そのあと沙由里にも足錠をかける。

「海緒〜」

と沙由里が私を呼ぶ声をするが私は無視をする。

「さっ沙由里!」

と博士は叫ぶ。

沙由里は博士の方に手を伸ばす。

しかし沙由里が博士に触れた瞬間!!

ジリジリリリリリッと謎の声が聞こえてきた。

「目的の二人を捉えました。」

へっ…!?


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