第29章 沙由里の過去 最初


大人海緒サイド

こっここは?

あっあれ?私…高原博士の記憶の中…を覗いているんだっけ?

私はあたりを見回す。

ここは…職員室の隣の部屋だ。

高原博士の記憶の中で

最初は…本当は生徒相談室だった部屋に…

私ともう1人の子供の頃の私は立っていた。

そこに1人手錠で繋がれている高原博士を見つけた。

今…私ともう一人の子供の頃の私は

高原博士の記憶の中の高原博士を見ている。

生徒相談室の予定だった職員室の隣の部屋  謎の部屋で

手錠で繋がれてしまっている高原博士を見ている。

謎のパソコンを見て驚いている高原博士、

パソコンの中には…

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【次は  沙由里さんのこれまでの過去を見せます。

高原博士…にこれから見せるのはAI沙由里の過去です。 

一緒に見て行きましょう。】

と謎の声が聞こえてきた。

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面に

その謎の声の言葉は文字に変換されて表示される。

【一緒に見て行きましょう】

という文字は表示されていないけど…パソコン画面には

同じようにその沙由里の過去を見ようという内容の文字が表示されている。

目の前で見ている記憶の中の高原博士は驚いてこう言った。

「AI沙由里?わしの作ったロボットをなぜこのパソコンは知っておるんじゃ?

沙由里はまだ研究所にあるカプセルの中にいてまだ電源や目的を持たせて動かしたりは

してはいないのに?

沙由里は…これから生まれ生きていくんじゃが…これまでの過去…過去があるのか?」

この世界って…

もう1人の子供の頃の海緒の未来世界で起きた出来事だよね?

AI沙由里の過去?

[子供海緒

えっ?沙由里…まだ誕生していない…魂とか…そういうの与えていない

ってこと?それなのにこれまでの過去って]

あっ、また子供のころの私の声が!

私からは

確か聞こえないんだよね?私の声

そういえば…プールサイドでもう1人の子供の頃の私が倒れてしまい

こっちの私が戻ってきて

何度も過去から繰り返し未来があるって謎の声が言っていて

瞼の裏で見たあの一回目!二回目!三回目!四回目!という

文字と映像の中でも沙由里が出て来たっけ?

そこでもう1人の私が別の未来世界だってことがわかったけど…

もしかしてあの謎の映像内のことがわかるんじゃ…

[子供海緒  沙由里…私のおばあちゃんにもなっているし…

なぜか私の同級生として現れたし…

沙由里…

私が進路相談所にきたとき次に現れた時はなんだか

私のことをいじめていた時にみたいになゆのアプリを取って笑っていたし…

何かあるのかなぁ?]

ひょっとして…そのことも…わかるんじゃ?

その時、パソコン画面にはこの文字が表示された。

【沙由里さんは何度も未来を変えています。】

えっ?何度もって?

【未来を変える前最初の本当の過去から未来の映像を見せます!】

【未来を変える前最初の本当の過去から未来の映像を見せます!】

【未来を変える前本当の最初の本当の過去から未来の映像をです。

沙由里さんは未来を変える前本当の最初の未来から生まれました。】

未来を変える前?…最初の未来?

そうか…沙由里が未来を何度も過去から変えて繰り返しているんだ…それで

最初の未来ってことだね?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

映像を見ようとする私にまた謎の声が聞こえてきた。

【最初の未来では海緒さん、龍鬼さん達は生まれて来ませんでした。

ゆりこさんと幸さんは結婚はしたのですが…

子供は生まれて来ませんでした。】

その謎の声の言葉は文字に変換されて

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面にその文字が表示される。

記憶の中に出てきた高原博士が見ているパソコン画面にも同じように

先程  謎の声が言ったことが文字に変換されて表示されていたのだ。

「最初の未来か?」

とパソコン画面を見ている記憶の中の高原博士も疑問にそう言った。

[子供海緒

最初の未来は…私と龍鬼が生まれてこなかったなんて…]

とりあえず見てみよう。この先の真実を

そのあとは…

プールサイドでもう1人の子供の頃の私からこっちの記憶に戻った時に瞼の裏でみた時と

同じ映像と

もう1人の子供の頃の私が元の時代で気絶してしまった時に

こっちの記憶に戻って私ともう1人の子供の頃の私と一緒にみた

似たような映像が

高原博士の持っているパソコンにも表示された。

[子供海緒、あっ、私が前に見た。あの映像…]

【1939年】

と言う文字が私ともう一人の子供の頃の私、記憶の中の高原博士

が見ているパソコン画面に表示された。

そして…その文字は消えてある光景映像へと変わり、

そして…そのある光景がパソコン画面に映った。

【「おぎゃぁ!!!おぎゃぁ!!!」

と赤ちゃんの声が聞こえてきた。

赤ちゃんは白い布に包まれていて、

抱いているのは、大きな女性と大きな男性、二人とも、大人だ。

二人は抱いている赤ちゃんを見て笑っている。

そして大人の男性は口を開いてこう言った。

「ゆりこ…生まれてきてくれてありがとう!」】

[子供海緒  ゆりこ!ひいおばあちゃん!?]

ゆりこひいおばあちゃんが生まれたところだね?

しかしまた  パソコン動画画面の今見ていたその光景映像が消え切り替わり

今度は【    年】

と言う文字が私ともう一人の子供の頃の私、記憶の中の高原博士

が見ているパソコン画面に表示された。

そしてその文字は消えてパソコン画面が切り替わり

今度は私ともう一人の子供の頃の私、記憶の中の高原博士

が見ているパソコンから音が出て来た。

【…ジリジリッ

ところどころにラジオのような音が聞こえてきた。

「…ここに忠義で善良なあなた方国民に伝える。

…常々心中強く抱き続けているもの

…むやみに罪のない人々を殺傷し

…職業や財産を失った人々の生活の再建……………………繰り返したり…

…これら私の意をよく理解して行動してほしい。

以上のことを踏まえて日本国民は

終戦とする!」】

と言う声が私ともう一人の子供時代の私、記憶の中の高原博士

が見ているパソコンから聞こえてきた。

【戦争が終わりを告げました。】

【最初の1937年も

重い苦しかった日本の戦争時代が…終わりを告げました。】

と謎の声がいいこの謎の声の言葉は文字に変換されて

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面にその文字が表示される。

[子供海緒…]

そしてその文字は消えてパソコン画面が切り替わり

今度はあの光景がパソコン画面の中に出てきた。

【前の黒板の上には時計と学年目標が書かれている。

後ろにはこのクラスが書いたのであろうたくさんの習字が並んでおり、

その下にはロッカーがありその中はランドセルが入っている。

真ん中にはたくさんの机が並べられている…】

「うーむ この映像は…教室かの?」

とパソコン画面を見ている記憶の中の高原博士は言った。

うん 教室… プールサイドと…

[子供海緒  元の世界 元の時代に戻って気絶してしまった時に見た…

あの映像と同じなら…この教室は…小学校の頃のひいおばあちゃんゆりこの教室…だね…]

そして私ともう1人の子供の頃の私と高原博士が見ているパソコン画面から

あの声が響いてきた。

【「あはははははぁ!!!!」

と子供何人かが一斉に爆笑する声が響いた。】

「ん?笑い声?」

とパソコン画面を見ている記憶の中の高原博士は言った。

あっああ…

[子供海緒  この…笑い声って…]

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面に映る

その笑い声が響いた教室からこんな光景がまた出て来た。

【その笑い声が響いた教室

から1人…4人、10人とみんな私服で身長は小さい…

小学生のような子供…が少しずつ現れた。

教室には30人くらいに子供達が集まっており…

その子供達…小学1年生くらいの子供たち30人のうち29人は

口角を上げて誰かを見つめて教室の端に

誰かを囲むように集まって笑っていた。

その悪意のある何個もある瞳の中、

教室の端に誰かを囲むように集まって笑われていた誰か…女の子は…

教室の真ん中にある机…椅子に座って俯いていた。】

[子供海緒 ゆりこ…私のひいおばあちゃん…]

 笑われていたよね…教室にいる子たちに…

そしてお互いに見えていない

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面映像は

動きだす。

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士が

見ているパソコン画面映像を私たち三人は見続ける。

【パソコン画面の映る教室の端にいる29人の子供達の中には…

1人…教室の窓側にいる可愛らしい服を着て、

教室の中で1番目立っている女の子がいた。

その女の子は頬に手を置き笑ってこう言った。

「えーゆりこちゃん、あの人気のぬいぐるみ持ってないの?

うそークラスの女子ゆりこちゃん以外みーんな持ってるよ?

みんなと違うなんて  ゆりこちゃんおかしい」

と教室で可愛らしい服を着てる子、女の子は

ゆりこ…私のひいおばあちゃん…

子供の頃のひいおばあちゃん…ゆりこをバカにしていた。

そのあと29人が一斉にそのゆりこを見て、思いっきり笑いだした。

「わたしねぇ水色が好きなの!ピンクって赤ちゃんみたいだよね?」

教室で可愛らしい服を着てる子がいい、ゆりこは俯いていた。

私の目前に映っている可愛らしい服を着てる子は笑みを浮かべ

クラスの女の子達を見回し

「ねぇ、みんなトイレ行こう?」

そう言いクラスの女子はトイレへと行ってしまい、教室にはゆりこ1人、

ただポツンと机に座っているだけだった。】

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士が

見ているパソコン画面映像にその映像が表示されていたのだ。

[子供海緒  小学生時代のひいおばあちゃん…元の世界に戻ったあの時と]

プールサイドでこっちの記憶に戻った時にでみた時と

まだ同じ映像だね?

ということは次は中学生時代のひいおばあちゃんだね。

小学生時代…教室で笑われているゆりこのパソコン画面の映像が消えて

次の映像に切り替わった。

私ともう一人の子供時代の私と高原博士で見ている謎のパソコン映像から

【1947年】

と言う文字が私ともう一人の子供の頃の私、記憶の中の高原博士

が見ているパソコン画面に表示された。

そしてその文字は消えてパソコン画面が次の映像に切り替わり

私ともう一人の子供時代の私と高原博士で見ているパソコンから

次の映像…

【後ろのロッカーはない、ランドセルではなく

片手でスルッと持ちあげられるバックを机の横に立て掛けている。

教室にいる子供たち みんなは黒い制服を着ている】

今度は中学校の教室の映像…この映像が見えた。

【ゆりこは登校してきたのか?バックを持って入ってきた。

前にあるドアからこの教室にやってきた。

中学生になったゆりこは教室の中で自分の机を見て

俯いていた。ゆりこの視線の先には

机でそこには文字が書いてあった。

【バカ】【うざい】【キモい】【根暗】     】

【いじめや周りの縛りつけです!】

と謎の声が言った。

その謎の声の言葉は文字に変換されて

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面にその文字が表示される。

記憶の中に出てきた高原博士が見ているパソコン画面にも同じように

先程謎の声が言ったことが文字に変換されて表示されていたのだ。

その時…

高原博士がここでようやく話しだした。

「ふーむ、やっぱり講演どおり周りに合わせたり

いじめの原因で未来が…?

さっきの子…ゆりこちゃん…じゃったかの〜

好きな色やぬいぐるみ持っていないことで…比べられていたの〜

いったいなぜ人間は同じ…合わせるという発想になるのか〜

もう少し研究が必要じゃの?」

[子供海緒、ん?高原博士?]

さっきまで話していなかったよね?

ここでようやくまた話しだした!?

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

教室で机に悪口を書かれて俯いているゆりこの映像が消えて

今度は、パソコン画面にトイレが映った。

【外はドア、中は和式トイレの個室が四つ並ぶ。

その外にあるトイレの廊下には数名くらい中学生の女子がいる。

「ねぇ?〇〇さんっていう子…あの子ってうざいよねぇ?」

と数名いる女子の中…1人…カチューシャをしている女の子は話していた。

カチューシャをしている女の子以外の

トイレにいる数名の声が聞こえてきた。

(だっダメ!あの子可愛いそうだけどここでうん!って言わないと

またいじめられる!

そう、  我慢するしかないんだ…)】

「こっ心の声までもこのパソコンから聞こえてくるのか!?うむ…」

と高原博士は言った。

そして女子が集まるトイレの映像が消えて次の映像に切り替わった。

次の映像…

今度は私ともう一人の子供時代の私と高原博士で見ている謎のパソコン映像から

【1947年】

と言う文字が私ともう一人の子供の頃の私、記憶の中の高原博士

が見ているパソコン画面に表示された。

そして…その文字は消えてある映像へと変わり、

次の映像は

【「おぎゃぁ!!!おぎゃぁ!!!」

と赤ちゃんの声が聞こえてきた。

赤ちゃんは白い布に包まれていて、

大きな女性と大きな男性、二人とも、大人だ

が抱いていた。

二人は抱いている赤ちゃんを見て笑っている。

そして大人の男性は口を開いてこう言った。

「幸…生まれてきてくれてありがとう!」】

今度は幸ひいおじいちゃんの生まれた映像…

[子供海緒  今度は幸ひいおじいちゃんの生まれた映像…]

幸くん…が生まれた頃 赤ちゃんだった時のひいおじいちゃんが映った。

しかしまた  パソコン動画画面の今見ていたその幸くん…が生まれた頃 の

光景映像が消え切り替わり

今度は【    年】

と言う文字が私ともう一人の子供の頃の私、記憶の中の高原博士

が見ているパソコン画面に表示された

そしてその文字は消えてパソコン画面が次の映像に切り替わり

私ともう一人の子供時代の私と高原博士で見ているパソコンから

次の映像…

【教室の中の前には学年目標が書かれている。

後ろにはたくさんの習字が並んでおり、

その下にはロッカーがありその中はランドセルが入っている。】

また小学生の教室が映る。

[子供海緒、今度は…幸くんひいおじいちゃんが小学生だった時の教室…だよね?]

うん…次の映像だと…

幸くん…ひいおじいちゃん… あれ…だよね?

また私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士が見ている

そのパソコン画面の映像に表示される…小学生の教室は動きだす。

私ともう一人の子供の頃の私はその映像を見続ける

【教室から1人…4人、10人とみんな私服で身長は小さい…

小学生のような子供…が少しずつ現れた。

教室には今度は20人くらいに子供達が集まっており…

その子供達…小学1年生くらいの子供たち20人のうち1人は

19人に囲まれ笑われていた。

19人の子供達に囲まれている1人の子…幸だ。】

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士は

パソコン画面の映像を見続ける。

【みんな身長が低い小学生のようだ。

教室の真ん中にはたくさんの19人いる子供たちが

1人の男子…幸くんに悪意のある笑みをして囲んでいる。

その1人の男子の前に数人の男の子がいた。

その男子数人は何かとがったものを持ってこう言った。

「うぇい!鉛筆グリグリ攻撃だー!幸!おまえに攻撃してやる」

と男の子の声が聞こえてきた。

幸くんは鉛筆を自分の身体に突かれて泣いてしまった。】

[子供海緒  えっえんぴつで…幸…]

いじめられていたよね?

パソコン画面を見ていた高原博士は、

こう言った。

「お前も…こんな目に…辛かったよな…」

とそう言った。

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

教室でえんぴつ攻撃?いじめをされている幸くんの映像が消えて

今度は、パソコン画面にこんな場所が映った。

【大きなベット机と大きなノート壁には大きな人体模型の絵が書かれている

ある診察室に

大きなノートの前で座っているのは白衣を着た医師だった。

そして医師に向かい合うように

幸くんと大きな女性が座っていた。】

[子供海緒ここは…あれ?次の場面は見ていなくない

大きな女性…幸くんのお母さん?ということはひいひいおばあちゃん?

まぁとりあえず見てみようかなぁ]

いきなり知らない映像になったみたいだけど…

ひいひいおばあちゃん?とひいおじいちゃん?

ここは…病院の診断室…かな?

私…病院関係の仕事で働いているしだけど…人体は…取り扱ってないよ?

大きなノート…昔はパソコンないし…

人体模型の絵も古い?

【白衣を着た医師の口が開く。

「残念ながら幸くんは脳損傷児です。

今まで気づかなかったのですか?

小学6年になりこの時まで」

幸くんと大きな女性…お母さんは目を見開いていた。】

[子供海緒 ん?脳損傷児?]

脳損傷児…って現代でいうADHDえっと…本名は注意欠如・多動症だよね?

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

幸くんが病院…で診断を受けているところかの映像が消えて

今度は、パソコン画面にこんな場所が映った。

私ともう一人の子供時代の私と高原博士で見ているパソコン映像から

【とっても高いビル】が映った。

[子供海緒今度も見ていない映像だなぁ?この高いビル…は何?]

いきなり知らない映像になったみたいだけど…

もしかして…真実がわかるのかも!

この高いビルって…なんだろう?

【パソコン画面から「◯◯区役所」という看板が見えた。】

ん?区役所?

[子供海緒  なんで…区役所が?]

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面は動きだした。

【「◯◯区役所」という建物の中に幸くんが入っていく映像がパソコン画面で見えた。】

えっ幸くん?大人っぽくなってない?ひいおじいちゃんの面影が出てる…

[子供海緒

幸!?というかよかったぁ。大人になれたんだ。いじめられて…色々大変だったけど…

おめでとう!]

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

高いビル…〇〇区役所の映像が消えて

今度は、パソコン画面にこんな場所が映った。

私ともう一人の子供時代の私と高原博士で見ているパソコン映像から

高いビル…〇〇区役所の中の映像が見えた。

【たくさんの机が待合い室のベンチ側に向いている。

たくさんの机には役所員さんがいる。

たくさんの人がベンチから歩いてたくさんの机のうち一つの机に行き

机にいる人と何か話しをしているようだ。

天井に釣るされていたのは【区役所戸籍課】という看板だ。

幸はベンチから歩いてたくさんの机のうち一つの机に行き机にいる役所員さんと

何か話しをして…何か書いている。

そこには

【本名苗字:柳田  名前幸  偽名苗字相園  名前幸】

と書いてあった。】 】

あれ?幸くんって柳田って名字だよね?

[子供海緒  幸くん…苗字変えたんだ。どうしてだろう]

確かに…どうしたんだろう?

「幸?」

と高原博士もそう言い幸くんの事を気にしている様子だった。

そして、パソコン画面から声が出てきた。

【幸から何か呟く声が聞こえてきた。

「僕は普通じゃないんだ。僕は自分をやめよう!

周りには合わせて行くのは…もう

でも幸という文字は気にいっている…よし!」】

そして私ともう一人の子供の頃の私と高原博士が見ているパソコン画面から

【幸が電車に乗り田舎へと入っていってしまう映像】

が表示されて

【幸くんは周りに合わせていく事に疲れが出ています。】

とパソコン画面に文字が表示された。

ひいおじいちゃん…幸くん…

[子供海緒、

そっか…疲れちゃったんだ…

…私も処分間際だったし途中から辛かった]

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

区役所戸籍課の受け付けにいる幸くんと電車に乗っている幸くんの映像から

今度は、パソコン画面にこんな人物や場所が映った。

私ともう一人の子供の頃の私と高原博士で見ている謎のパソコン映像から

今度は大人の姿のゆりこが映った。

あっあれ?今度は大人?

[子供海緒また違う場面…に映った。]

パソコン画面で次に映ったのは…

ん?レストランの食卓?

【幸くんとゆりこがレストランの食卓のテーブルを囲って椅子に座って

向かい合っていた。

「僕は、相園幸です。よろしく。」

と幸はいう。】

[子供海緒

ゆりこひいおばあちゃんの若い頃だ。アルバムでみたのと同じ…]

ゆりこひいおばあちゃんの若い頃だ。

レストランの食卓に幸くんとゆりこがいるパソコン画面が動きだし

こんな映像が表示された。

【幸が口をもごもごさせようやく口を開いてこう言った。

「ゆりこさん、僕と結婚してください!」】

けっ結婚だ。

[子供海緒幸…ひいじいちゃん…ゆりこ ひいおばあちゃん]

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

幸くんとゆりこがレストランの食卓のテーブルを囲って椅子に座って

向かい合っていたという映像が消えて

今度は、パソコン画面にこんな場所が映った。

三階建ての一軒家がポツンと立っている。

今度は三階建ての家が私ともう一人の子供時代の私と高原博士の目の前にある

パソコン画面から映りだした。

その時、ゆりこの心の声が聞こえてきた。

【幸くんはどうしてだろう…

私たちの寝室はいっつも幸くんの私物で散らかるし、

朝は早く起きないし、うちの鍵は無くす。】

「おっゆりこ…の?声かのう?」

と高原博士はパソコン画面を見てそうつぶやいた。

また私の耳に声が聞こえてきた。

【ゆりこと幸は1962年…

最初の未来  未来をやり直す前なので

発達障害や悩んでいる子供を放っておきながら

日本は…世界は成長してしまいます。

また、ゆりこは発達障害のことを認識していなかったため…

幸くんの気持ちがよくわからないようです。】

この謎の声の言葉は文字に変換されて

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面にその文字が表示される。

そして…パソコン画面にあるその文字は消えて映像は切り替わり…

私ともう一人の子供のころの私と高原博士の目の前で

今度は、ある看板文字が移った。

【「◯◯病院   三階 産婦人科」が映った。】

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

その看板の文字は消えて今度は、パソコン画面にこんな部屋と人物が現れた。

【大きなベットに大きな机と大きなパソコン 人体模型も置かれている。

ある診察室に

大きなパソコンの前で座っているのは白衣を着た医師だった。

そして医師に向かい合うように

幸くんとゆりこが座っていた

白衣を着た医師の口が開く。

「残念ながらゆりこさんの子供は…生まれることが難しいと思います。」

ゆりこは目を見開いていた。】

ゆりこ…ひいおばあちゃん…最初の未来では…⁉︎

[子供海緒 そんな…ゆりこ…ひいおばあちゃん子供生まれないなんて… ]

【ゆりこも周りに合わせたり息苦しい環境の中で、過ごしていたため

妊娠に支障をきたしてしまいました。

病は気からです。】

と謎の声がいいこの謎の声の言葉は文字に変換されて

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面にその文字が表示される。

そっか…病って気から…ストレスからそうなるし…

[子供海緒  病は気からってそういう事!?]

パソコン画面を見ている高原博士はこう言った。

「ふむ…病は気から…なんじゃな?」

【幸くんは発達障害…ゆりこは生まれず…2人は離婚してしまいました。】

と謎の声がいいこの謎の声の言葉は文字に変換されて

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面にその文字が表示される。

[子供海緒  えっ離婚しちゃったの?

私のひいおばあちゃん!ひいおじいちゃん!]

うっうそ離婚?

「お互いに発達障害や病について理解があんまりなかったんじゃなぁ?

まぁこんな世界は…」

と記憶の中の高原博士はそう言った。

そっか…最初の未来も…不登校、いじめ、パワハラ、そして自殺

それを無視し続けながら科学や技術が発展したから…

[子供海緒  私の世界と同じ…]

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

病院の診察室にいるゆりこと幸の映像が消えて切り変わり

今度は、パソコン画面に何か声が

聞こえてきた。

【「何でだよ!」】

「「「ビクッ!!」」」

「なんじゃ!突然びっくりしたぞ!」

と記憶の中の高原博士はそう言った。

[子供海緒高原博士…あはは…

またびっくりしちゃったなぁ?

元の世界に戻ってきた時に…も

ってこの声って…]

うん…もう1人の子供の頃の私の元の世界で

この声を聞いたよ!

そして私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士

が見ているパソコンにはこんな映像が表示された。

【ドア付近の壁にダイヤルを回す黒電話が映った。

そこには立っている男性がいる

どうやらさっきの声はそこから聞こえてきたようだ。

その黒電話から受話器を耳に当て話している男性は介護用ベットで寝ている男の子と

2人ともどうやら顔立ちが似ている親子のようだった。

介護用ベットにいる男の子の父親のようだ。

その父親はこう叫んでいた。

「なんでだよ!意味わかんね!うちの子は足がない障害だが

バスケに出たいって言うんだ。なぁ一回だけでも出してやれよ!」】

「バスケの試合にでたいみたいじゃな?」

と記憶の中の高原博士はそう言った。

バスケの試合に身体…障害の子は本当は出たいんだよね?

[子供海緒、なのにその子のお父さんが電話している人ってば…]

【男性…介護用ベットにいる男の子の父親が持っている…

その黒電話の受話器越しからこんな言葉が聞こえてきたのだ。

「バスケ?ふっ!あの子が?身体障害は受け付けできません。」

その介護用ベットにいる男の子を笑うようにして、

電話を切る。】

「なっなんじゃと?」

と記憶の中の高原博士はそう言った。

うん…

[子供海緒  …]

パソコン画面にうつる介護用ベットに寝る男の子の声が聞こえ

【「いいよ。大丈夫だよ。お父さん!僕は」

と介護用ベットにいる子供…男の子はお父さんに向かって言う。

「ごめんな 説得できなかった。」

とその子のお父さんは言った。

介護用ベットにいる子のお父さんは部屋を抜け出して外へ出る。

介護用ベットにいる子のおうちの外は悪口や落書きだらけだった。

【発達障害者   〇〇◯〇〇◯!〇〇◯!  〇〇◯

ところが映った】】

「なんじゃこの壁の落書きは…

それと男の子よ…我慢しなくて良いのじゃぞ?最初の未来はそうだったんだ…」

と記憶の中の高原博士はそう言った。

[子供海緒…最初の未来でも…障害の子の…活躍場は…]

何度も過去から繰り返し未来がやり直されている中で最初は…

未来を変える前本当の最初の過去から未来では

…障害の人たちの活躍場がなかったってことだね?

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

悪口を書かれている建物を見ているその子のお父さんの映像が消えて

今度は、パソコン画面にこんな物 が映った。

今度は私と子供の頃の私に映ったのは

ダイヤルを回す黒電話だった。

【今度はダイヤルを回す黒電話がパソコン画面に見えた。

そこから声が聞こえてきた。

どうやら年寄りのおばぁちゃんみたいな声だった。

「あたしゃ〜知らんよ。自分の孫が発達障害だなんて。

二度とうちに顔を見せんな!

おばあちゃんの頃の時代ではそういう孫は

接触が無理だったんだよ!」

ガチャっ、ツー、ツーと受話器が切られた音がした。】

おばあちゃんの頃は…確かに…理解は少なかった…

「最初の過去から未来でも…障害の子の立場は…なかった…」

と記憶の中の高原博士

[子供海緒  そっか]

その時…謎の声が聞こえてきた。

【そして最初の未来では通信制高校も…フリースクールも…

生まれていませんでした。】

その謎の声の言葉は文字に変換されて

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面にその文字が表示される。

記憶の中に出てきた高原博士が見ているパソコン画面にも同じように

先程  謎の声が言ったことが文字に変換されて表示されていたのだ。

パソコン画面を見ている記憶の中の高原博士はこう言った。

「ふむ、これは…この先、見ていけば

世界を救える何か方法に使えるかもしれん」

[子供海緒そっそんな…生まれていないなんて…]

ああもう1人の子供の私…大丈夫かな?

私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

ダイヤルを回す黒電話の映像が消えて

その時また、謎の声が聞こえて

【最初の未来では、高原博士は…政治博士でした。

高原博士は子供の時に兄弟や周りの人とうまくいかなくても

必死に勉強して博士になりました。】

その謎の声の言葉は文字に変換されて

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面にその文字が表示される。

記憶の中に出てきた高原博士が見ているパソコン画面にも同じように

先程  謎の声が言ったことが文字に変換されて表示されていたのだ。

そして 

パソコン画面にはある謎の声が言ったことのその文字は消えてある映像へと変わる。

【髪を耳の下くらいに伸ばしていてハイトーンシルバーのような髪型で

白衣を着たおじいさん最初の未来の…高原三造さん】

がパソコン画面に映り出した。

高原三造博士だ。

「ん   わし…が…

なっなんじゃと!最初の未来にも…変わる前にももう1人のわしががいる?

瓜二つじゃ!…」

とパソコン画面を見ている記憶の中の高原博士はそれを聞いた瞬間驚いてそう言った。

もう1人の高原博士だね  

うん、私も最初、子供の頃のもう1人の私がいて驚いたよ…

[子供海緒、

瓜二つ…私にもいるのかな?]

いるよ!私が…ここに!成功した2048年の未来世界からだけど、

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

高原博士の映像が消えて

今度は、パソコン画面にこんな文字が映った。

【西暦2050年】

と言う文字が私ともう一人の子供の頃の私、記憶の中の高原博士

が見ているパソコン画面に表示された。

そして…その文字は消えてある光景映像へと変わり、

【暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台があり

たくさんの机が並んでいる。どこかの研究所のようだ。】

 あれ…ここって…もしかして…

「おや?ここは…わしが作った研究所とは違うのう?」

と記憶の中の高原博士は言った。

[子供海緒  高原博士…すぐに気づいたね?自分の作った研究所だもんね?]

パソコン画面の中の映像は動きだし

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士は見続ける。

【実験台の中、一つ…部屋が映った。

買い物でお支払いするレジ

謎のレジが置いてあってそこにロボットが立っている…】

あっレジ係ロボット!?

[子供海緒、レジ  のロボットだ!?]

「おう?2030年代からたくさんの職業に設置されたロボットじゃな?」

と記憶の中の高原博士は言った。

えっ?過去から未来は何度もやり直されている中で最初の未来世界でも

2030年からロボットがいろんな職場で導入されているの?

パソコン画面の中の映像はまた動きだし

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士は見続ける。

【別の実験台が映る。

そこにもまた部屋が映りそこには  

バスが入っており

バスの中に運転席にロボットがいた。】

「…路線バス運転手ロボットじゃな?」

と記憶の中の高原博士はそう言った。

この路線バスロボットも?

過去から未来は何度もやり直されている中で最初の未来世界にある…

最初の未来世界にもある…このロボット…

パソコン画面の中の映像は動きだし

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士は見続ける。

【次の実験台が映る。

また別の部屋が映りそこには  

実験台の中はホテルの客室のようになっていた。

そしてその中にロボットがいた。

そのロボットは誰もいないその実験台のホテルの中

ベットを整えている。】

「ホテルの客室係ロボットじゃな…」

と記憶の中の高原博士は即座に答えた。

[子供海緒 同じだね?私の未来世界と…]

ホテルの客室係ロボットも…

【最後の実験台部屋で

【警備員ロボット】を見た。】

このロボットは本当に○パーくんに似ておるなぁ?

同じだ。

警備員ロボットも。

ロボットも…人物も…幸くんたちがいじめられていたことも

私の過去から未来世界

今見ている 最初の過去から未来世界も…

もう1人の子供の頃の私の過去から未来世界も…全て

同じだ。

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面から

こんな映像と声が聞こえてきた

【大きなハンマーのようなロボットがレジ係ロボットが

がグシャグシャに潰されているところだった。

「ちっこのレジロボ…周りとあんまり使えないから処分と…」】

その時、記憶の中の高原博士がこう言った。

「なっなんじゃと…人間同士で順列を付け…

ロボットも順列を人間につけられてるのか…」

[子供海緒、高原博士…すぐに気づいた…]

私たちは謎の声に言われたから…

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台があり

たくさんの机が並んでいる研究所の映像が消えて

今度は、パソコン画面にこんな文字が映った

【世界を救うために大勢の政治関係者の方々と研究者の方々と大会議

を行っている…】

という文字が映り

今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

その文字は消えて

今度はこの文字がづらりと並び出した。

【企画

A I沙由里

わしらの作った学校のゆるキャラ、相談相手。

人間っぽく学校の中に馴染ませる

No1黒服の先生 

進路相談所の先生。勉強がついていけない子のサポート、

自分のペースでいいんだよ。

No2熊の先生

交流広場の先生

 僕を抱きしめて!もふもふ気持ちくなれば心も暖かい

No3博士の先生 

交流広場の先生

発明道具を触ったり、知らない世界を知りたい人のため

    ・

No.55食事の先生 朝、昼、晩食事の担当

外見カツ丼

    ・

No 100 みず色の先生 

お悩み窓口の先生。人間関係担当

学校の普通教室棟の地下に研究所設置そこにロボット製作予定

そして学校の普通教室棟にはプールサイド、

学校の外に文化部、運動部の製作予定

【進路希望相談所】、【お悩み窓口】、【交流広場】

の設置】】

という文字が今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ている

パソコン画面に表示された。

記憶の中の高原博士はこんなことを言った。

「公演会はされていなかったが…わしのしたことがおんなじだ…」

[子供海緒  最初の…初期の?過去から未来の世界

でも…最初は先生たちは優しかったんだ。]

そっそうだね?

たくさん書かれていた【企画】という文字が消えて今度は

【2052年の世界では…】

という文字が今度は私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ている

パソコン画面に表示された。

えっ!?2052年?というか、

私ともう1人の子供の頃の私と高原博士の見ているパソコン画面から

その文字が消えて

今度はこんな映像が出した。

【世界は人類が消えロボットも衰えていた。

建造物、飛ぶ車、はなくなっておりたくさんの植物が生えていた。

たくさんの壊れそうなロボットたち、

その横に入ってくる小動物や昆虫たち。ペットを飼っている犬猫たちは

みんな骨になっていた。

石油や工場からはたくさんの火が出ている。

地下には誰もつかっていないため、老朽化した電車や排水ポンプが壊れてしまい、

電車は水溜り状態だった。

そんな中、

【進路希望相談所】、【お悩み窓口】、【交流広場】

まっすぐな一本線のような形をした普通教室棟や特別教室棟、体育館の学校があり

すこし離れたところに部室があった。】

「過去から未来は何度もやり直されている中で

最初の…初期の?過去から未来の世界と

わしの過去から未来の世界…同じ人物が出てきて…やることやなすことが同じじゃ」

と記憶の中の高原博士は言った。

[子供海緒  確かに…私の世界も…

私のゆりこひいおばあちゃんと幸ひいおじいちゃんいじめられているし…

でも…子供生まれなかったところは違うよ?

だって私…いる… 今見ている世界は最初の過去から未来

相園ゆりこと柳田から名前変えて相園幸くんが結婚して

相園…沙由里が生まれて相園沙由里が園田あきのりくんと結婚して…

園田沙由里…私のおばあちゃんになっていて…

園田沙由里から園田が生まれて岩下真紀

真紀…お母さん…岩下虎徹と結婚して私が生まれたの。

だけど…私の世界は未来は人類滅亡…

というか…あれ?幸ひいおじいちゃん…

幸ひいおじいちゃんは…発達障害だってどこかで真紀…お母さんが言っていて…

それと…名字を変えていたって話もどこかで聞いていたような

その話も…聞いたことがあったような…。]

うん…もう1人の子供の頃の私…元の世界…

あれ?私の世界ではそんなことを聞いていないけど…

幸くんひいおじいちゃんってでも…発達障害だったって私もどこかで

聞いていたような…

私の世界は2048年世界…

未来は…人類…救われているけどさ?私の世界…

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士はパソコン画面を見続ける。

パソコン画面には

【【進路希望相談所】、【お悩み窓口】、【交流広場】

三つの建物から火が燃えている

映像が表示された。】

そこから声が聞こえてきた。

【「火を!火を止めるんじゃ!早くせねば!せっかく作った学校が燃えてしまう!」

そう言い一生懸命火を消そうと自分の白衣を脱ぎ仰ぐ最初の未来の高原博士、

しかし、「あっはははぁ!」

と大きな声が聞こえてきた。そこには

誰も火を消さずにただ黒い笑みを浮かべる白いスーツと黒いスーツをきた

大人たちだった。

彼らは口を開く。

高原博士にこう言った。

「お前が地位が高いから協力してただけだ。騙された。」】

最初の未来…

最初の…初期の?未来の世界でも

[子供海緒  私の未来世界と同じように…]

一造さんと二造さんに建物を焼かれてしまったんだね?

一造さんと二造さんは三造博士のお兄さんなのに…

兄弟は仲良くできないのかな?

「そんな一造、二造!また君達か…」

とパソコン画面を見た高原博士はそう言った。

私ともう1人の子供の頃の私記憶の中の高原博士は

パソコンの映像を見続ける。

【「クッソ!」

と最初の未来の高原博士はそう言い普通教室棟に逃げようとしている映像が表示された。

しかし、ドゴーンと二足歩行、四足歩行

私たちを手のひらで握り潰すことができる、私たちの間では処分用ロボット

と呼ばれるロボットたちがやってきて

最初の未来にいた高原博士は襲われそうになり逃げて

普通教室棟の行き小学1年生A組側の窓を開けて中に入り

廊下を走って階段を駆け降り地下室へ走っていく。

給食室に入り給食冷凍室にある隠し通路へ行く。

地下室の研究所、暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台がある研究所

その中にたくさんのカプセル…企画を通し作ってきたロボットがいた。】

ということが

私ともう1人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士が見ている

パソコン画面に表示された。

えっこれってもう1人の子供の頃の私が

月加が元の世界で作って遠隔操作して動かしているであろう猫ロボットと

倒れてしまったときにこっちの記憶が戻った時にもう1人の子供の頃の私から

幽体離脱した感じで給食冷凍室を通って細い隠し通路と赤ちゃんの妖精をすり抜けてみた研究所だ。

あれ?赤ちゃんみたいな妖精はいない…あっそっか…

ここは…最初の…初期の?未来の世界だから…

研究所にある…たくさんのカプセル…先生たちだね?

【高原博士はそこから沙由里を見つけ

沙由里の背中に何か起動させる。】

という映像が私ともう一人の子供の頃の私と高原博士の目の前にある

パソコン画面から表示された。

最初の…初期の?未来の世界の…沙由里だ!

[子供海緒  最初の…初期の?未来の世界の沙由里だ!]

その時、

私ともう一人の子供の頃の私と高原博士の目の前にある

パソコン画面から文字が表示された。

【ここから沙由里の過去をみせます。

沙由里は何度も…未来を繰り返しています。

沙由里は皆さんを生きやすい世界に過去から未来を繰り返しやり直し

変えていきました。

実はあなた捕まっている高原博士…の

作った沙由里は最初の過去から未来から旅をしています。】

あなたの…捕まっている高原博士って記憶の中の高原博士のことを指している?

沙由里が…過去から未来を何度も繰り返し変えてきた?

沙由里は皆を生きやすい世界に過去から未来を繰り返しやり直し

変えていったんだ。

ここから沙由里の過去がわかるんだね?

[子供海緒いじめっ子の沙由里が未来のAiでしかも

皆を生きやすい世界に過去から未来を繰り返しやり直し

変えていった救世主?

ということはこれから沙由里の過去がわかるんだね?  ]

「何と…わしの作った沙由里は最初の…初期の?過去から未来の世界の…

沙由里だったのか…」

とパソコン画面を見ている高原博士はそう言った。

研究所、たくさんのカプセル、その一つのカプセルの中は沙由里が入っている

映像が、映り…

【『目的の設定完了。』

という声がしたと同時に

ドゴーンと高原博士を襲う四足歩行、二足歩行、のロボット

私たちを手のひらで握り潰すことができる、私たちの間では処分用ロボット

と呼ばれるロボットたちが研究所に

やってきて高原博士はが固く目を瞑った瞬間だった。

その時だった

高原博士が起動させていた沙由里は、目を開きだした。

『ダウンロード完了』

『こんにちは?高原博士?私はAI相園沙由里です。』

と言う沙由里、】

がパソコン画面に映る。

[子供海緒 最初の…初期の?未来の世界で誕生した

世界を救うために生まれた沙由里…]

そうだね…

【沙由里は初めての人間

高原博士に触れる…しかし

ロボットたちは次々と乱入してやってきて研究所は悲惨な状態になっていた。

暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡が全て壊されて

たくさんの実験台もバラバラにされていた。】

その時パソコン画面がいきなり早送りでもしているかのように展開される。

「おおー急に早くなったぞ!」

とパソコン画面を見ている高原博士はそう言った。

[子供海緒、またこれか!]

よかった…パソコン画面で今は早送りで映像を見ている。…

謎の声がしてこっちの記憶が戻った時、

記憶の中の高原博士がこの生徒相談室に捕まってしまう前の時に……

最初は…パソコン画面じゃなくて本当に移動していたりして大変だったもん!

パソコン画面には早送りをしているかのようにこう映った。

【高原博士は沙由里に手を引っ張り

一緒にやってきた四足歩行のロボットと

二足歩行のロボットと処分用ロボットから逃げていく。】

そして…しばらくすると標準に戻りパソコン画面の映像は普通に展開していく。

【研究所はロボットの攻撃でごなごなに破壊されてしまい、

狭い場所…デスクの中に追い詰められる

高原博士と沙由里だった。】

その映像が私ともう一人の子供時代の私と高原博士の見ているパソコンに移し出される。

【沙由里はまだ…感情はありませんAIでできたばかりなので…】

と謎の声が聞こえてきた。

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面に

その謎の声の言葉は文字に変換されて表示される。

パソコン画面に何か?映り込む…

【研究所のデスクに五つのUSBが現れた。】

その映像がパソコン画面から表示された。

なに?なに?なに?これUSB?どうして急に現れたの?

[子供海緒なに?なに?なに?これUSB?どうして急に現れたの?]

「なに?なに?なに?これUSB?どうして急に現れたんじゃ?」

とパソコンの画面を見ている高原博士もそう言った。

私たち一生に言っていた。

パソコン画面には…

【USBともう一つ手紙のようなものと写真が現れた

USBに貼り付けられている紙もあった。

〇〇◯ー〇〇◯〇ー〇〇◯と数字が書かれていた。】

そんな映像を私ともう一人の子供の頃の私と記憶の中の高原博士は見ていた。

[子供海緒 なんだろうUSBに張り付いている紙に書かれている数字

これ?暗号かなぁ?

とりあえず、先を見てみようか]

パソコン画面が切り替わり次に映ったのはある紙だった。手紙だった。

私ともう一人の子供の頃の私と高原博士はその映像を見る。

【まず手紙にはこう記されていた。

『わしは人類減少を防いだ成功した未来世界にいます。

人類滅亡をやり直しが成功した世界では高校から、

ホワイトハッカーや、医師の免許が取れる、

高校には一生の集団授業がある「集団コース」

個別独学でできる「個人コース」

空飛ぶ車、未来都市まであと半分な世界

など自由な世界になっています。』】

成功した未来世界って…私の世界だよね…

[子供海緒、私は…

そういえば…沙由里は過去から未来を繰り返しやり直しているって言っていた。

繰り返しってことは何回も?

私は何回繰り返されて生まれた人間なの?

これも…これから先を見ていけばわかるかも?]

「ふむ…成功した世界では高校から、ホワイトハッカーや、医師の免許が取れる、

など自由な世界になっています。か…

それに個人コースも…生きやすい未来だなぁ沙由里はどう成功したのか?」

とパソコン画面を見ている記憶の中の高原博士はそう言った。

それを…これから見てみるんだね?

パソコン画面は切り替わり…次は一枚の写真が映像に表示された。

【『一枚の写真には

大人の私、ロングの髪をした月加、龍鬼がプールで遊んでいる』】

[子供海緒 えっ?月加、龍鬼?私が母親?私たちって親子だったの?

人類滅亡を阻止し成功した未来では…]

そうだよ?私と子供の月加、龍鬼…なぜプールの写真?疑問に思っていたけど…

というかこの写真…いつ撮ったんだろう?

そしてまた手紙がパソコン画面に移し出される。

【『5つのUSBとパソコンをそちらに送りました。手元に渡ったでしょうか?』

沙由里は最初に見つけた五つのUSBを見る。】

沙由里の手のひらにあるUSBと手紙が今度はパソコン画面に表示された。

【手紙にはこう書かれていた。

USBを使って過去から未来を繰り返し渡り歩いて生きやすい未来に変えてください。

USBをパソコンの差し込み口に入れ過去にタイムスリップして

過去から未来…を渡り歩いて生きやすい未来にしてください。

USB五つにつき5回です。その度に昭和1942年の時代にタイムスリップします。

一つに一回で使用してください。多様禁止

沙由里 高原博士あなた方が過去を変えるのです。私たちや未来のためには

5つのUSBを使ってどうして人口が減り続け滅亡したのかを

調べあげ、

どうすれば未来や人類を救い成功できるのかを考え

論文を完成させて

未来を変えてください。』】

【沙由里さんは過去に戻って

生きやすい未来に変えて行きます。】

と謎の声が聞こえてきた。

記憶の中の高原博士が見ているパソコン画面に

その謎の声の言葉は文字に変換されて表示される。

「ふむ」

と記憶の中の高原博士はそう言った。

[子供海緒  USBを使って過去に戻るんだね?]

そして生きやすい未来に変えていく。

【「人類滅亡を阻止、成功した未来の世界ならどうすれば良いのか

教えてくれればいいのになぁ?」

と、沙由里と一緒に隠れていた最初の未来…

最初の…初期の?過去から未来の世界の高原博士

最初の未来の高原博士はそう言った。】

[子供海緒…確かに〜]

確かに

記憶の中の高原博士もこう言った

「確かにそうじゃな?」

私たち一生にそう言った。

パソコン画面がもう一つの手紙に切り替わった。

【もう一つ手紙には

『あなたたちに本質を知ってもらわなくては

なりません

変えることができた未来が全てひっくり返るおそれが出ます。』】

「なるほど…」

とパソコン画面を見ている記憶の中の高原博士は納得したのか頷いた。

えっ本質って?そっか…ちゃんと経験するために…

[子供海緒本質…]

私ともう一人の子供の頃の私と高原博士の目の前でパソコン画面がまた表示され

この光景と声がした。

【最初の未来の高原博士は最初は戸惑った。

もちろんUSBなど高原博士は作っていない

(でも…それで未来が変わるなら!)

最初の未来の高原博士は壊れていないパソコンを持ち立ち上がる。

一つ目のUSBを使いあとは四つ目はポケットに入れた。

沙由里と高原博士はピカっと謎の光に包まれて、

パソコン内に吸い込まれていった!

「うわぁ!」】

えっえー〜沙由里と記憶の中の高原博士が吸い込まれちゃったみたいだけど〜

[子供海緒

えっえー〜沙由里と記憶の中の高原博士が吸い込まれたよ?どうなるの?]

「パソコンにわしが吸い込まれたぞ!

私ともう一人の子供時代と高原博士の目の前でパソコン画面の映像が表示され

私たちは驚いていた。


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