第2章 自分らしく生きたい

私は保健室を出て外に繋がる渡り廊下を歩く。

処分間際の人は絶対移動用ロボットに乗ってはいけない。

私は前に乗ろうとしていた時を思い出してみた

【ドアの開いている移動ロボットに乗ろうとしたが

ドカッ  きゃっ

んー何が起こったのか?

私は移動用ロボットにあるドアの前で目の前の生徒に蹴られた。

男の人だった。

「いいよ〜戻ってきて〜」

と声が聞こえてきた。

あれは?麗華?

そう言うと男の子、ああこの子は園田あきのりくんか、

あきのりくんは席の方に戻っていってしまった。

麗華と薫はあきのりくんに対してこう言った。

「言うこと聞いてくれたし今日寝場所与えてあげる〜」

「よかったね〜居場所ができて〜。」

移動用ロボットは全部で10席あり左右5席前、後ろ縦に並んでいる。

前にはハンドルやバックミラーが付いており誰もいない運転席

と助手席が左右にある。

図書室の本でみたバスという乗り物…どこかで見たことがあるような…

そんな乗り物に似てる。

1番後ろの席で話していて笑っているのは麗華と薫だった。

「処分間際の底辺が乗りにきてんじゃねえよ。私たちからもお・こ・と・わ・り〜」

と麗華はそう言うと

「ねえまずいじゃない。」

と麗華と薫の前の席に座っている生徒が言った。

「あはは〜大丈夫だって先生もやっていたし、

ここもしやばいなら注意しにくるでしょ

ここの学校広いし案外見えないし大丈夫大丈夫!」

麗華は笑ってその女の子に答えた。

薫は確認するようにあたりを見回しこう言った。

「ロボットも…意思がないんだし大丈夫っしょ?」】

…そんなことがあったからしょうがない。と思い。歩くことにした。

外に繋がる渡り廊下、特別教室棟から体育館に向かう。

体育館に向かうと私物【ジャージ、制服二つ、歯磨き用、タオル パジャマ】

が全て体育館の外に出されていた。

ロボットから送られてきた体育館のマットやパジャマ、2つの制服を

スーツケースやバックに入れ持ち運ぶ。

はぁ…また処分間際か。友達も…逃げちゃった。

保健の先生の言う通りこの学校についていけないやつは

【甘え】【怠慢】なんだ。

処分が怖い

処分とか…周りが離れていくとか…

順位とかを決められて勉強についていけない中、最下位になったら処分される

死ぬかもしれない…人生が終わるかもしれない状況で…

私はつらい!苦しい!

でも…ここしかない!

私はここで…この世界で生まれたんだからそうやって生きてきたのだから…

やっていくしかないんだ。

だけど麗華と薫や教室にいるみんなが離れていったことで気づいた。

やって行けていない自分が悪い。

でも…もしもこの恐怖がない世界、順位がなくて

嫌われたり処分されたりされず、授業も自分のペースでできて、

私らしい場所があったらどうなるんだろう?

なんて…私の言い訳だよね。

体育館から出て特別教室棟に向かう途中、

中庭など何もない真っ白な空間が広がる中、外につながる渡り廊下を包んでいる。

ただただまっすぐな一本道、決められた場所を私は歩く…

その外…白い空間は気になる人もいたが誰もいったことはない。

私が今この歩く決められた通路の渡り廊下から踏み外して

この白い空間の中をまっすぐ進んだらどこにいくのかな?

私は廊下を歩きながらその白い空間を見つめもしかしたらどうなるのか?を考えてみた。

落っこちてしまうのか?

それともこの白い空間だけが続いていて歩けるようで本当は何もないただの壁

なんじゃないだろうか?

それともずっとこのまま歩き続けてこの空間だけが見えて何もなくて迷子になって

学校に戻れなくなって1人でさまようことになるんじゃないのか。

そうなったら…怖いなぁ。結局…ここにいなきゃ行けないか。…

あっもしかしたら?

歩き続けたら何かが見えてきてそこは別の世界でそこには別の学校があるのか

楽しめる世界で学校以外にもたくさんの建物があって、

そこには自分と同じ人がいて、周りを気にせず勉強したり、

やりたいことを一緒にできる。たくさんおしゃべりしてたくさん笑い合える

そんな世界なのかもしれない。

そこでなら…自分らしくなれるかな…

そう考えていると特別教室棟の中についた。

あっ、職員室の隣にある謎のドアってなんだろう?

まぁいいか…

私は保健室のドアを通りスーツケースやバックを持ち階段を登っていく。

おっ重い!   

ふう〜

3階に行くと広い図書室についた。

ガチャっとドアをくぐり図書室に入る。

図書室は壮大で内部が議事堂のようになっていて

じんとした静かな空間の中たくさんの本と本棚が建てられている。

まっまずはこの大きな荷物をどうにかしないと

私は前に進むと

図書室から外に出ようとする周りの人達に

私は大きな荷物を持っていて驚かれた。

もしかして、私が処分間際だって知っているのかも?

ひぃぃ、処分間際でごめんなさい。

私は途中、入り口にある。

小学生、低学年用の本棚を通り日本昔話集の本を見つける。

私が生まれたこの世界…この学校でいる学生は

小学一年生から高校三年生までがここに、この学校に住んでいる。

そういえば、日本昔話の童話とかってどこで読んだっけ?

私物を置き日本昔話集という本の最初のページの浦島太郎の物語を少しだけページを

読んでいるとあれっページとページに何かあるような、なにこれ?

手紙の封筒?

私はその手紙を触り封筒に書かれている文字を見た。

【園田真紀ちゃんへ  辻真紀より】

と書かれていた。

ん?誰?辻真葵?

その時だった!ビリリッと音がして、

えっ?なっなんで!?封筒が勝手に動いてる?

その封筒は日本昔話集という本のページの間に挟まり

元の置いてあった位置に戻ってしまった。ゴットン

え!なになに?いったい何が起きたの?

その時、突然私の頭が何かに打たれたかのように痛みが走り

私は頭を抑える。

そして目の前が真っ暗になる。

数秒くらいしばらくして瞬きする。

あれっ?私?何していたっけ?そうだ勉強勉強。その前に寝る場所。

「ねぇ」

と誰かに声をかけられた。

目の前に女の子が立っていた。

「うわっ」

と私は驚いた。

「あなたその大きな荷物あるけどもしかして寝る場所探してるの?」

眼鏡をクイっとつけ直した肩にかかるくらいのショートの髪の子がそう言った。

かわいいってあれっ?何処かで見たことが?

ジリリリリリッと頭痛と幻聴が襲い私は頭を抱えた。

目の前を見るとショートで眼鏡をかけた女の子も頭を抱えていた。

「またこの頭痛?」

と私は口に出すと

「もしかしてあなたも?」

とショートで眼鏡をかけた女の子が言った。

えっもしかしてむこうも

「えっ、あ、実はそうなんです。6時限目前から」

と私は言った。

「そうなんだ。私もだよ?」

とショート眼鏡の子は言う。

私とショート眼鏡の子はこの頭痛がなんなのかについて話した。

「病気なのかな」

「どうだろう?保健室…」

とショート眼鏡の子は言い

「ああ待って!保健室は…」

と私は言いショート眼鏡の子を止める。

だっダメだよ。さっき自分が処分間際だってばれて

追い出されちゃったし…

するとショート眼鏡の子は私が持っている荷物を見て

「あっそうだ。寝場所探しているんでしょ?

荷物を持ってあげるよ?あそこ空いてるよ」

とショート髪の子は何かを指で差していた。

私はショート髪のした子の指で差していた方向を見ると、

あっそうだ!図書室だけ二階建てなんだっけ?

図書室の入り口からはしごのような階段を登っていくと

何もない空室があるがそこには寝る場所を求め

数人くらい集まっていてみんなそれぞれマットを敷いている。

寝場所…二階の建物の下に児童書が置いてあるってことだね?

日本昔話集とか…

「私もそこで寝ているよ。どう?」

とショートの髪の女の子は私に笑いかけて言った。

「あっありがとうでも、私、勉強しないと…」

と私は言う。

あっそうだ。

「私は岩下海緒だよ。よろしく。」

私は自己紹介した。

「あっそうだ私園田真紀、よろしくね。」

すると真紀も自己紹介をした。

「ねえ真紀って呼んでいい?」

と私が聞くと

真紀は顔を赤くして

「別にいいけど。」

と言った。

すると図書室の二階にいた中の1人の学生が

「無礼だ!生徒会長様と呼べ!」

と言われた。

えっ  せ、せ、せ、せ、生徒会長!?

「えっ生徒会長だったの?」

と私が聞くと。

「あっうん…」

真紀は俯きそう言った。

ん?真紀…どうしたんだろう?

「あっもしかして気を悪くさせちゃった?ごめんね。真紀。」

と言い私は手で真紀を拝むようなポーズを取ると

「えっ!」

と真紀は言い目を広げて驚いている。

?真紀?

真紀は首を振り

「あっんーん大丈夫だよ。ありがとう真紀ってよんでくれて!」

と言い嬉しそうに笑った。

私は誰かに聞いてもらいたくて、真紀に処分ギリギリになっていることと仲良くなった2人と離れてしまったことこれまでのことを話してしまっていた。

「成績の悪い私が悪いの、できる人が羨ましいなぁ。あははは。なんて〜

だから、そのえっと勉強でわからないとこがあるんだけど教えてくれる?」

と私はあえて笑って言った。

「いいよ。困ったことがあったらいってね。」

真紀はそう言い笑顔でまた私を見る。

私は麗華と薫が自分がいつも処分ギリギリになってると知った時

離れて言ってしまったでも・・・

保健の先生はああ言っていたけど…でも、…でも真紀ちゃんこんな私を受け入れてくれるなんて優しい!!

私は真紀の手を取り

「あっありがとう 」

と言った。

それから…

二階に行き私物を置いてベットも敷いて一階に戻り自習机でタブレットとノートを広げてペンを走らせる。

真紀にわからない問題を教えもらうことができた。とってもわかりやすかった。

だけど途中で頭を抱える真紀、

あれ?体調悪いのかな?

「大丈夫?真紀?」

と私は言うと

真紀は

「ああ海緒、ごめん、またあれ…頭痛と幻聴がきちゃって。ちょっと休むね」

と言い

「そっかありがとうね。ここまで教えてくれて」

と私は言うと

「うん」

と真紀は言い二階にもどちゃった。

(10分後)…

ガラガラガラガラ〜  ん?どこからだろ?

図書室のドアの向こうの廊下から聞こえてきた。そしてしばらくすると声がした。

「おいで〜疲れたろ?おいしいご飯を食べてしっかり休んでいきな〜」

と給食の配膳台を運んでいる猫先生が言った。

私たちに朝昼晩と食事を各学年にわける。

小学一年生から高校3年まで…教室を渡り歩いて渡してくる。

おいしそうなカツ丼姿をした先生No.50の食事の先生

じゃない?

どうしたんだろう?

まさか?先生変わったのかな?

カツ丼姿の食事の先生No.50は話かけても反応はしてくれず無言で食べ物を盛り付けてくれるのに、

どうして猫の姿の先生は声をかけてきたんだろう?

男子生徒は、

「会長?いいですか?」

と二階の寝場所に向かってに男の子は大きな声をあげて真紀に聞く。

真紀はうなずく。

「会長、じゃなくて真紀でいいからね。」

と真紀は大きな声で呼びかけるが

男の子は月加先生のところへ行ってしまった。

「えっ!むっ無視された。」

目を白くさせ落ち込んでいる真紀。

盛り上がり、猫の姿の先生は図書室にいるみんなから「可愛い」と言われ

廊下からやってきた小学生の子たちが俺が先〜俺が〜と争う声がした。

猫の姿の…っていいのかな?私はこんなことして?

「み〜お、たべよ?」

真紀は言い下におりてくる。

よかった。真紀は体調が元に戻ったようだった。

そういえば、私も、頭痛や幻聴がした後はすぐに治ってたっけ

グッグーとお腹が鳴った。あっお腹すいてきちゃった。

まぁ休憩してもいいかな?

猫の先生がみんなのために盛り付けているのを見て私と真紀で手伝った。

今日の晩御飯は図書館の自習室の机で4人ずつ丸くなって食べた。

その光景の猫の先生は今までそんなことなかったから嬉しいし今日は豪華だなぁ。

先に食べ終えた今度は小さな男の子が「おばさんおかわり」と言った。

猫先生は…

「おっおばっ…違うわよ。私の名前は月加(つきか) 猫の月加先生だよ。」

私は目を丸くした。いや真紀や男の子や他同級生たちも驚いているだろう。

だって月加先生…という名前があるから…

No.○○という番号がないから…

一か月前、私もまた処分間際だったので

仲良くなった処分間際の小学生…低学年の子が言っていた。

先生には名前がないだよと。

他の先生たちは教えて答えてくれず相手を呼ぶ時も「No1、No2」と呼んでいる。

仲良くなった処分間際の小学生…低学年の子、最終的には

処分されたって別の低学年の子から聞いたけど…

怖いなぁ、処分…

他の男の子が「僕、月加先生好き〜」と抱きついてきた。

猫の月加先生は嬉しそうだった。

ふう食べた、食べた。美味しかったシチュー。

なんだか…懐かしい感じがしたなぁ…ふう…

よし!

私は学習机の椅子に座りまた勉強を再開させる。

(数十分後)

トントントントン!

と私の肩に誰かが叩いた。

ん?なんだろう?

振り向くと真紀が私の肩を叩いてきたのだ。

「海緒、そろそろ…お風呂の時間じゃない?」

と真紀が教えてくれた。

図書室から中学一年、二年生くらいの子が入ってきた。

そしてその子たちはこう言った。

「次〜  高校二年、中学二年生、小学三 四年生女子だよ〜」

風呂〜」

あっ、私は図書室の上にある時計を見る…

今22時22分だ。

嘘…

私は急いで学習机の椅子から席を立って

図書館の児童書コーナーと図書館の入り口にあるハシゴを渡り二階の寝場所に行き

自分の着替えとタオルを持ってまたハシゴを降りて猛ダッシュで図書室を出る。

移動用ロボットは…乗れないから…

私は廊下を走っていく。

はっ早くしなきゃ…

私は急いで、特別教室棟三階を駆け下り

一階に降りて…外に繋がる渡り廊下通路を走って普通教室棟に行く。

はぁ!はぁ!

お風呂入る時間、中高ひと学年、小学ふた学年15分って決められているから…

私…高校二年、中学二年生、小学三 四年生は22時半に入ることが決められている。

それを過ぎたら入ることができない…ロボットに自分の寝場所に送り返される。

前に入れなくて泣いてしまった小学生がいた。

そう時間制限がある。

まぁ…この世界…この学校…たくさん人数がいるから仕方ないよね?

ゆっくり休んで入りたいなぁって思ったことあったけど…

集団行動とらないとだし…

そして…

私はなんとか普通教室棟の階段を駆け上がり、三階まで上がって

屋上に繋がる階段をあがると部屋が見えた。

更衣室だ。

まっ間に合った…

女子更衣室と男子更衣室に別れている。

この二つの更衣室まっすぐ進み通り抜けると

外の屋上に出ることができお風呂として使われている

プールサイドに入ることが出来る。

プールサイドは私たち、学生はお風呂場として扱っている。

たくさんの人が共有しても大丈夫なんだ。

ロボットの数分間清掃があるから…

次の学年も入ることが出来る。

まぁそのために早く出ないとだけど…

私は女子更衣室に入っていく。

目の前にある女子更衣室の中には左右、プールサイド側に向かってズラッと

床から私の頭の上くらいの高さの縦長のロッカーがいくつも並んでいる。

またその縦長のロッカーを過ぎるとお手洗い場、個室のシャワールーム

があったりする。

そこで今お風呂に入る時間で更衣室にいる

たくさんの高校二年、中学二年生、小学三、四年生の人たちがいた。

みんな自分たちが見つけたロッカーに荷物を置き風呂に入る支度をしている。

「ねぇ?今日の授業さ〜」

「難しかったね〜」

とたくさんの話声が聞こえてくる。

私も…並んでいる縦長ロッカーから誰も使っていない空いている場所を見つける。

ロッカーを開けて荷物を置く。

それにしても……走ってきたから結構疲れた。

自分で言うのもあれだけど…

特別教室棟3階から駆け下りて、普通教室棟屋上まで着くのってすごいと思う…

私は服を脱いで風呂に入る用意を済ませる。

ロッカーの扉を閉める。

この縦長ロッカーは腕にはめる輪っかの鍵付き、

番号が振られている…

私は鍵を腕にはめて屋上のプールサイド側にまっすぐ歩いていく。

左右いくつも並んでいる縦長のロッカーを通りすぎると

左右にお手洗い場があり

さらに進むと個室のシャワールームが見えた。

!!

その時、麗華と薫がいた。

2人ともと目が合った。

麗華と薫2人は何も言わずに別々の個室のシャワールームに入って言った。

麗華…薫…

数ヵ月前は一緒に入っていたのに…

私も個室のシャワールームに入る。

身体を洗い…

また個室から出る。

すると同時に麗華と薫も出てきた。

そしてまたお互いに目が合った。

その時、麗華が私の方にずんずんと近づいてきた。

えっなになに?

麗華が私の近くに来てこう言った。

「底辺処分間際が、入りに来てんじゃねぇよ」

次に薫が…

「どうせ…死ぬんだから…」

と言ってきた。

そんな…私は下を向いて…

「ごっごめんね?」

と謝った。

「ねっ?薫?あのさ…」

と麗華は私を無視し薫に話しかけた。

薫も私から背を向けた。

その時…

「あと5分で次の学年が入ってくる…急がないと」

といい屋上の外から出ようとする学生さんたちの声が聞こえてきた。

えっ?あと5分なの?

どっどうしよう?

屋上の外にあるプールサイド…いけないかな?

麗華と薫とこんな雰囲気だし…

今日は…いっか…

そう思い、屋上にいく階段側に私は歩いたすると

ドカッと麗華が突然…私にぶつかってきた。

私はよろける。

麗華と薫は先に縦長のロッカーの方へ歩いていってしまった。

麗華…薫… 私…もっと頑張らないと…

私はその後、ロッカーの方へ行き、

自分の制服を身に纏い女子更衣室を出て

屋上に通じる階段を降り…普通教室棟の一階まで降りた。

外に繋がる渡り廊下通路を歩いて特別教室棟四階に行き…

ガチャっとドアをくぐり図書室に入る。

もっと頑張らないと…

夜12:00

処分は嫌だ。頑張らなきゃ!

今日も徹夜コース…。今日のテストの復習も大事!

えっとこれは〜x=。

と私は今日のテストの復習と明日テストの勉強をしていた時

私の机の下から小さな手が出て来た!

えっ?手?急に手が生えてきた?

なんで?嘘!怖いんだけど…

その小さな手はゆっくりと伸び

私の勉強用タブレットを取ると

それを持ち出しそのタブレットは小さな手とともに

机から離れてしまう。

私はタブレットを掴む小さな手を目で追うと

あっ男の子か!

私のタブレットを掴んで持ち出した小さな手は

小学生くらいの男の子だった。

小学生くらいの男の子が机の上に置いてある私のタブレットを掴んで

取りあげたのだ。

その男の子はマッシュの髪型をしていた。

その髪型がマッシュの男の子は走り去ってしまう。

「あっ待って!返して!」

と私はそう言い

その髪型がマッシュの男の子を追いかけた。

そのマッシュスタイルの髪型をした男の子は止まることなくどんどん走っていく。

ちょっちょっとまってまってまって!

これ例のアイパッド泥棒事件?

私は急いで図書室を出てマッシュな髪型の男の子を

追いかけたが途中でみうしなってしまった。

アイパッドがないと勉強ができないため…問題集とかテストのデータがあるので、

しばらく、学校中を探した。

廊下、止まった移動ロボットを通り抜けていき、四階から一階まで降りる。

そのとき天井裏からゴトゴトと何かが音がした。

まぁ気のせいか?

外につながる渡り廊下を走り一階の教室に行ったその時、

小さい姿のマッシュな髪型の男の子がいた。

なっなんだ…って早く私のタブレットを返して!

私はマッシュな髪型の男の子を追いかけるが、早い!

まさかこの高校二年生の私が小学生の男の子を捕まえることができないなんて!

いっいや違う!これは違う!

この子がすっすばしっこいんだ。

小さい姿のマッシュな髪型の男の子…ほんとすばしっこい

小さい姿のマッシュな髪型の男の子は教室の掃除道具用ロッカーに入った。

小さいマッシュな髪型の男の子が入っている…

掃除道具用ロッカーにゆっくりと近づく。

そろそろ…もう逃がさないぞー

掃除道具用ロッカーを素早く開ける。

ガチャ

はぁはぁ

「ちょっと、私のタブレットかえしてよ」

と私は息切れしながら少しきつい口調で

掃除道具用ロッカーの中に入ったマッシュな髪型の男の子に言う。

「ごめんなさい」

と男の子は答えた。

あれっ素直

私は返してもらうためにタブレットを掴むがマッシュな髪型の男の子は

手を掴んだまま話してくれず。

「ちょっ はなしてよ。」

と私は言うがマッシュな髪型の男の子は

タブレットを返してくれないずっと握り締めている。

「ちょっと〜勉強しないと処分確定されちゃう。」

と私は言った。

すると

「 そうだよね  君は合わせていける人なんだね」

とマッシュの髪型の男の子はそう言った。

合わせていける人?どういうことだろう?

その時誰かの足音がした。

 

「えっ嘘この時間は誰も来ないはずなのに!」

マッシュな髪型の男の子はそう言い慌てる様子で私の手を取り中の

ロッカーに隠れる。

「あっちょっと〜」「シッ」

ガタゴトッ

うーん

入ってきたのは、誰だろう?こんな夜中に…

No.1の黒服先生の声が聞こえてきた。

「No.3今回の処分者は佐藤くんだったんだね?」

次にNo3の熊先生の声が聞こえてきた。

「はい。そうです。最下位から2番目はAクラスは園田真紀さん、

Bクラスの岩下海緒さん、

処分者確定の鈴木モブさんです。それともう1人柳田幸さんです。

で、もう1人は…」

えっ真紀ちゃん?  

とっというかNO3の熊先生私たちのクラスと態度があんまり違う気が!

あともう1人って誰?

No2眼鏡をかけた博士みたいな先生は驚いた。

「園田が?ちっあいつ、柳田は…除外!。」

えっじょっ除外?

No1の黒服先生はあることを語りはじめた

「私たちロ…は人間がしてきた。弱者を切り捨て強者を受け入れる。

未来は変わることはない。そして、これからも不可ということさ。」

弱者を切り捨て強者を受け入れる。それって?

No3の熊先生手で口元を隠すようにして、No1の黒服先生に

「あとあの件なんですが…」

と言っていた。

ん?何だろう?聞き取れない?

その時また足音が…

教室の中に誰かが入ってきたようだ。

その中でNO5先生の声が聞こえてきた。

「すみません侵入者が見つかりません。」

黒服のNO 1先生は驚いていた。

「どうやってあいつは入ってきたんだ?しかもこの世界に

全員連れてきたはずなのに!

只者ではないな。

まさかな…。」

侵入者?

掃除道具用ロッカーの中に私と幸で

入っている私は隠れている目の前のマッシュな髪型の男の子に

疑問を持っていた。

今マッシュな髪型の男の子は右手でタブレットを掴んでいて、

もう片方の反対側の左手で右手の甲を擦ったりして動かしているからだ。?

こういうのを多分、てあすらっていうのだろう。

そして男の子が持っていたであろう私のタブレットがスルッと落ちてしまったのだ。

あっまずい!

「しかし私たちは…」

とNo3の博士みたいな先生の声がした時、

ゴトンと私のタブレットが落ちる音が私たちのいる

掃除道具用ロッカーの中で大きく響き渡る。

男の子は手を合わせてごめんと謝る。

(だって…僕は…)

やばっ気づかれたかも!

「ん?」

NO、1黒服の男性の先生は音がしたことに気づいたのかそう声がした。

心臓の音がバクバクなっていてまた聞こえそうになっていた。

もう毎日なりっぱだな〜テストもこれも

その時ドゴン!!と大きな音がこの空室中に響き渡る。

ヴヴー  侵入者侵入者

と話す機械の声が聞こえてきた。

えっ?侵入者?

先生たちは慌てて教室を飛び出していったような音が聞こえて

私たちは掃除道具用ロッカーを少し開け

先生が行ったのを見計らいロッカーから出た。

「No.1の黒服の先生が言っていた侵入者ってなんだろう?」

と私が言うと

「さあーね?」

とマッシュの髪型の男の子が言った。

「それと…ねぇさっきの合わせていける人ってどういうこと?」

と私はマッシュの髪型の男の子に聞く。

「僕、Cクラスの柳田幸 君は合わせて行ける人なんだね。

 周りに合わせていけない僕はもう何も可能性がない

だから…」

と幸くんは言った。

だから?ってあなた…

さっきNo.3の熊の先生の声がした時、

「柳田は…」って言っていたけれど、まさかあなた…

幸くんは急に私に背を向ける。

「えっ」

と私は声をあげた。

幸くんは突然走り出しこの空室を出た。

「ねぇ待って!」

私はそう言いこの空室を出て幸くんを追いかけるが見失ってしまう。

私は廊下を歩いて行く

とまた教室を出る時に見かけた子がいた。

あっあの子…私は息を大きく吸い声を上げる。

すぅ〜

「待って〜  あのー何処かで会いませんでしたかー?」

教室で見かけたあの子は足を止めこちらを振り向きそうになり走って近くによる

やっやった…だけど

いきなりやってきた二足歩行のロボットが二台やってきて

もう一体はあの子の方に向かいもう一体は…私の方に向かってきて

いきよいよく道を塞いだため壁が割れてしまった。

えっなんで、どういうこと?

二足歩行のロボットは渡ろうとする私を抱き抱える。

「ちょっと離してよ!」

と私は言う。

その時!!こちら側に走って来る誰かが見えた。えっ龍鬼?

龍鬼はいきよいよく二足歩行ロボットを蹴るとロボットはよろけるが

私はズキンと頭痛がしてパタリと眠ってしまった。

もうっなんなの?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【元の世界の記憶とここに来たあなたの記憶を戻します!

もう1人の私が記憶を思い出しました。】

と謎の声が聞こえてきた。

大人主人公サイド

なゆ!竹下なゆ!私の友達のなゆだ!

なんで私の友達もこの世界にいるの?

子供時代姿のお父さんといい…

こっち振り向いた!やっと気づいたのかな?

うん?もう1人の私の記憶を思い出す?

もしかしてここにいるもう1人の私の記憶ってこと?

また謎の声が聞こえてきた。

【今、もう1人の子供姿のあなたの記憶を見せます。】

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私は経験したかのように

もう1人の子供姿の私になったかのように記憶が流れ込んできた。

もう1人の私の記憶…

【高校1年初め4月、私は友達に声をかけられずにいたが 

「み〜お」

振り返るとクラスで人気者、

くるりんぱっと左右横の髪を後ろにしてミディアムヘアの

相園沙由里(あいぞのさゆり)と

横髪を結んだ愛と

ショート髪の紗希の三人組がもう1人の子供の自分の私に声をかけてきた。

最初は仲が良かった。

「海緒ちゃんって名前かわいいね〜」

って言ってくれてうれしかったけど

「あっ〜賢斗先輩が来たよー」

「きゃーかっこいいーさっき私のこと見た〜うれしい」

と女子生徒が叫ぶ。

【ジジッジジジッん?なにこの音?

沙由里から…あるものを…

【賢斗先輩から告白されて】】

沙由里と取り巻きの愛と紗希から

無視されてしまい。

沙由里たちは掃除をするもう1人の私を置いて

学校で好きな先輩にきゃーきゃー言っている。

「海緒〜掃除よろしく〜」

沙由里はそう言いほうきとちりとりを投げつける

「ひゃっ」

っ〜いった。

目を見開くと赤い液体が手に広がっていた。

えっうそ!!もう1人の子供時代の私はほうきとちりとりを投げられて

頭から血を流していたのだ。

他の生徒たちは1人でいるもう1人の子供時代の私に見向きもしなかった。

時にはたくさん殴られてしまったりされた。

ジュースなど買わされたり宿題をやらされたりしていつも

沙由里たちから「使いパシリ」された。

ある日沙由里から呼び出され

「えっ?」

沙由里たちに会うと沙由里と愛と紗希は

あまり人気がない場所に来たため不安になり沙由里に聞くが答えてくれなかった。

そこには金髪の男の子やピアスをつけた男の子に会った。

そこはカラオケ店だった。

しかし後から入ってきた

金髪の男の子たち

「この写真君のだろ?」

 金髪の男の子は、スマホ画面を海緒に見せる。

(何これ…)

【海緒で〜す 私を見つけたボーイは〜褒美にお触り券を差し上げま〜す。】

「えー海緒ちゃんやっだ変態じゃん〜」

と沙由里は言う。

「私そんなこと書いてない!」

と私は言うが

迫り来る男の子たち

犯されそうになったが靴は置いてきてしまったが私は逃げることができた。

それからいつも学校に行くとあることないこと噂されてしまい水をかけられたり鞄の中落書きされたりする。

そっそういえば窓際の席にいたあの子は無口で

いじめられている私が一人でいるときに

チョンチョンチョン

ポケットの中身、首筋など触ってきて別に…

嫌がらせされているわけじゃないけれど

ちょっと不思議な子だった。

しかし保健室登校になってしまったがやがて不登校になって

でも…あれ、これだけだっけ?

もう一つ、何か忘れている気が…

沙由里…あの子ってなんか帰り道に?】

これって…もう1人の子供姿の私…

もう1人の自分の記憶の中?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【以上もう1人の子供姿の私の記憶の中でした。】

と謎の声が聞こえてきた。

というかまた私、さっきまで、もう1人の子供姿の私が保健室にいて…

こっそりもう1人の子供姿の私のベットから現れていた

龍鬼…に出会ってこの世界の違和感みたいな…どうしてここにいるのか?

って聞かれて…

No.99の保健の先生がやって来て龍鬼はまたベットに隠れて

もう1人の子供姿の私が処分間際だってことに気づいて

保健室を追い出されて処分間際は…移動用ロボットに乗ってはいけないみたいで

もう1人の子供姿の私が前に…乗ろうとしていた時のことを思い出していたみたいで、

その思い出した内容が麗華と薫の指示で動いたであろう…園田あきのり…くんに

もう1人の子供姿の私が蹴られて、後ろの席にいる麗華と薫この2人に

もう1人の子供姿の私がいじめられていて止めてくれる人もいたけれど追い出されちゃって

乗れなくなってしまったんだよね?

歩いて図書室まで向かって

図書室で真紀…にあってもう1人の子供姿の私勉強を色々教えて

もらってて夜中に幸くん…にもう1人の子供姿の私…アイパッドを取られてしまって

追いかけて空室で先生たちが入ってきたから掃除道具用ロッカーに隠れてで

こんな夜中なのに先生たちがもう1人の子供姿の私と幸のいる教室に入ってきて

処分者の報告や侵入者…の話をしていたのを聞いてしまって

バレそうになったけど教室内に聞こえてくる大きな声、侵入者ってロボットの声がきて

先生たちがその侵入者を追いかけようとしているのか?

先生たちがもう1人の子供姿の私と幸のいる教室を出て助かって

…幸…が教室から出ちゃって追いかけようとしたけど…また見失っちゃって

またもう1人の子供姿のなゆ…私の友達に会うところまでこっちの元の記憶がなかった!

つまり…もう1人の子供姿の私が保健室で目を覚ました時から…

謎の声が【元の世界の記憶とここに来たあなたの記憶を切断します!】と言ったあたりから元の…元の世界の記憶がなかった。

もしかしたらもう1人の子供姿の私が頭痛がして倒れたり目の前が真っ暗になったり

した時に今の私…元の世界の記憶が戻ったりするのかな?

その…今の私は…元の世界からこっちに来た時の記憶ともう1人の子供姿の私の記憶…

さっき思い出していた時の記憶…2つ存在する。

そして、【元の世界の記憶とここに来たあなたの記憶を切断します!】という声

がした時にまた元の世界の記憶が消えて

もう1人の子供姿の私だけの記憶に戻るってことかな?

そして、さっき長々ともう1人の子供の私が保健室から出て

もう1人の子供姿のなゆと会うまで思い出していたのは…また、

この世界の家族に会ったから…ちょっと整理していた。

えっと…1人目に会ったのは

保健室でこっそりもう1人の子供姿の私のベットから現れていたのって

私の子供、龍鬼

龍鬼が言っていた違和感って確かにあるよね?

授業とテストを繰り返し行っているとことか…

週にときどき中間テストや期末テストがあり5月、7月、10月、12月、3月

と試験が行われているところとか…

毎朝6時に起き、7時から授業が始まり

1時間と10分休憩をして同じ事を繰り返すとことか…

それって学校の一年間当たり前に行われている試験…テストと1日の通常授業だよね?

それと移動用ロボットに乗ろうとしていた時を思い出していた時のこと…

麗華と薫の指示で園田あきのりにもう1人の子供姿の私が移動用ロボットの前で

もう1人の子供姿の私が蹴られていたところ…その時、ちらっともう1人の子供姿の私が

移動用ロボットの中を思い出していた。

移動用ロボットの中って…バスだよね?

そして2人目に会ったのはその…えっと…

もう1人の子供姿の私が処分間際は移動用ロボットに乗ってはいけないみたいで

移動用ロボットに乗ろうとしていた時を思い出していた時に

麗華と薫の指示で園田あきのりにもう1人の子供姿の私が移動用ロボットの前で

蹴られていた。  もう1人の子供姿の私が蹴られた。蹴っていた人物って…

園田あきのり…子供の龍鬼と月加からしたらひいおじいちゃん

子供姿…アルバムで見たけど…

私、龍鬼と月加という子を持つ私からだと私のおじいちゃん

図書室であったショート髪の女の子真紀って…アルバムで前に見たことがあるけれど…

私園田真紀…私のお母さん

これは旧性、だけど岩下虎徹と結婚し私を産んでくれたお母さん

子供の龍鬼と月加からしたらおばあちゃん

3人目に会ったのは

真紀…私のお母さんと勉強していた時に…図書室に入ってきた

猫姿のロボットって私の子供…月加

それと4人目は…

もう1人の子供姿の私の勉強用タブレットを取ってきた…

あっこっちもアルバムで見たけれど…

柳田幸って私のひいおじいちゃんじゃん!

子供の龍鬼と月加からしたらひいひいおじいちゃん!

どうして家族がこの世界にいるんだろう?

からんできた男子岩下虎徹と言い…ここは本当にどこなんだろう?

私のひいおじいちゃん…幸…にタブレットを取られて

もう1人の子供姿の私と一緒に先生がきたから…空室の中にある

掃除道具用ロッカーに隠れて

その時に…掃除道具用ロッカーの外から聞こえてきた先生が言っていたこと…

処分者の報告…

最下位から2番目はAクラスは園田真紀…私のおばあちゃん

Bクラスの岩下海緒…もう1人の子供姿の私

処分者確定の鈴木モブ。

それともう1人柳田幸…私のひいおじいちゃん

そしてもう1人って…誰だろう?

それから…No1の黒服先生が言っていたこと…

「私たちロ…は人間がしてきた。弱者を切り捨て強者を受け入れる。

未来は変わることはない。そして、これからも不可ということさ。」

弱者を切り捨て強者を受け入れるって?ってどういう意味だろう?

NO5先生が教室に入ってきて…侵入者が見つからないって言っていた…

もしかして

あの(月加が外から遠隔操作で動かしているであろう)警備員のことなんじゃ?

でもあれは…猫姿のロボットになっているんだよね?

くるりんぱっと左右横の髪を後ろにしてミディアムヘアにしている女性…

私のおばあちゃんは園田沙由里って名前だけど…

もう1人の子供姿の私をいじめていた…相園沙由里ちゃん、

沙由里…って…なんだか…私のおばあちゃんの子供の頃に

似てる気がする…

アルバムで見た。

なんでもう1人の子供姿の私の元の世界?に

私のおばあちゃんの子供の頃に似た人物が?

気のせいかな?

【元の世界の記憶とここに来たあなたの記憶を切断します!。】

と謎の声が聞こえてきて

私の元の世界からこっちに来た時の記憶はまた消えてしまった。

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目を覚ますとまた倒れていた。

目を覚ますとそこには屋上につながる階段の壁に寄りかかっている龍鬼がいて私は床に横になっていた。

「あっ はぁ  はぁ思い出した。あの人竹下さんだった。」

と私は言う。

「大丈夫か?」

と龍鬼の声が聞こえてきた。

私は龍鬼の方に向きこう言い起き上がる。

「大丈夫じゃないよ!早く戻らないと処分されちゃう。

私、最下位になったら終わる〜」

龍鬼は笑って言った。

「はっ  元の記憶が戻ったのにまだそんなこといってるのか? 

外の世界に行けば新世界があるのに」

「新世界?あっそうだ!

私…元の世界でもあまり成績伸びなくて最下位で

学校に合わせようと思っていたけど沙由里にいじめられてて私が悪いのに。

最下位になっちゃダメだよ…逃げちゃ…【甘え】は。」

と私は言う。

そうだよ…甘えはダメ…

「枠から外れても

それでもおまえは一生懸命やっていただろ。」

と言う龍鬼は続けて

「おまえは悪くない。おまえはおまえのままでおまえのペースで進んでいけば良い。

おまえは充分大丈夫だ。頑張ったな!君は」

と龍鬼は言う。

頑張ったの…かな?いやいや…

「外れちゃダメなんだよ。この世界は。…そういうルールだから。

最下位はダメ…競争…

いつもそうだったんだから…そうやってなりたっていたんだから!」

と私は言う。

「こうなったら外れちゃ行けないとかルールって誰が決めたのか?」

と龍鬼は言う。

「えっそれは…先生?みんな?」

と私は答える。

「この世界ではさ合わせたくてもついて行けない人だっているかもしれないのに

それで後ろのラインにいってしまう人だっているのに…

そういった人たちはいじめや処分で◯して人生なくすとか

ってひどくないか?」

と龍鬼は言う。

「そうだよね?でも…」

と私は言う。

「元々そういうのが苦手な人とかさそういう人だっているのに

そもそもこの縛られた世界、競争ができちゃったのはどうしてだろう?

勉強ができて勝ち組になるため、やる気のため…とかも確かに大事だけど、

それでも、ついていけない人もいるわけだ…

その人たちはさ、人生終わり…とかじゃなくて

自分らしくやっていきたい人もいるんじゃないのか?」

と龍鬼は私に言う。

自分らしく…あっ私も…同じだった。本当は!

でも周りに合わせていて。

周りの意見に乗っていることもあって…

「あっそういえば自己紹介 まだしてなかったね。私岩下海緒(いわしたみお) で」

私は言い指を1つ1つたてながら龍鬼に問う

「質問したいことが二つあるんだけど一つ目、龍鬼はなぜ逃げていたの?二つ目保健室でいっていたあの言葉は何?

龍鬼は一体何者?」

龍鬼は頭をかきながら

「ちっ二つ目じゃねぇじゃん一つ目と三つ目はまだちょっと答えることができないが、海緒、こっちにきてから何年なんだ?」

と質問をしてきた。

「えっと、2022年くらいからだけどこっちに来て一年くらい。」

と私が答えると龍鬼は

「もしこっちの世界と外の世界の時間軸が一緒なら2023年9月くらいには帰れるが。」

と言い

時間軸?はっ

「えっ…り…龍鬼今外の世界何年?」

と私は聞くと

「それはここから出なくちゃわからないな。」

と龍鬼は答えた。

そうだよね。出なくちゃあっ私は大事なことに気がついた。

もっもしかして昔話のあの浦島太郎みたいに 出て来たら何十年、何百年か経ってました。なんてことないよね?そしてどこからか玉手箱が出て来て自分はおばあちゃん〜

ひっ!それはさすがにまずいな〜

私は幸くんに勉強用のタブレットを取られ、そこからのことを説明した。

龍鬼は私に問う。

「海緒、おまえは記憶が戻った今、どうしたいか?」

元の世界がどうなっているのかわからない

龍鬼はどこの世界からやってきたかはわからない。…でも

龍鬼がきてくれて、私はわかったんだ。

ここだけじゃない。外の世界があるって

私の頑張りを認めてくれるなんて…なら、答えは一つだよ。

「わっ私は自分らしく生きたい。」

龍鬼に向き直りまっすぐな表情で私は…

「変わりたい」と言い決意した。

タブレットは…もういいや。

私は…この世界…この学校…自分らしくいられないこの学校を出たい!

自分らしく入られる場所…新しい場所に向かいたい。

「まずは」

と龍鬼は口を開いて何かを話す。

あれ?うまく聞き取れない

龍鬼と私は一歩踏み出す。だけど…

ジリリリリリリっうっまた頭痛とこの幻聴!いったいなんなの!

私はとっさに頭を抱えてしゃがみ込んだ。まっまたなの?

「海緒!おい 海緒!大丈夫か…」

「み…!おい…ぶか!」

あれっ?龍鬼の声がだんだんと小さくなっていく。


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