第31章 沙由里の過去②


二回目の過去から未来やり直し…

また、私の耳にラジオの声が聞こえてくる。

【「…ここに忠義で善良なあなた方国民に伝える。

…常々心中強く抱き続けているもの

…むやみに罪のない人々を殺傷し

…職業や財産を失った人々の生活の再建……………………繰り返したり…

…これら私の意をよく理解して行動してほしい。

以上のことを踏まえて日本国民は

終戦とする!」という玉音放送が聞こえてきた。】

沙由里と高原博士はUSBをまた一つ使った。

過去に戻った回数は二回目

また私は映像を見続ける。

【また、1956年の時代…

あまりビルや信号機がない。

時々自転車やオートバイ、自動車はあまり通らない交差点、

自動車と三輪車が合体しているかのような車

三輪車とバイクが合体している車、

たくさんの商店街、子どもが働いているのを見かけた…】

謎の声からはこう聞こえてきた。

【未来やり直し二回目です。】【未来やり直し二回目です。】

【未来やり直し二回目です。】【未来やり直し二回目です。】

最初の未来から過去にタイムスリップして未来に向かって沙由里は生きてきた。

一回過去…Ai相園沙由里、最初の未来の高原博士は…

1930年代にタイムスリップしてまた生きやすい世界にするために行動していた。

高原博士は寿命で亡くなってしまったけれど、

沙由里は2050年まで生きて平成時代、令和時代と渡り歩き、

また未来…

過去に戻って未来へと沙由里は渡り歩いてきたから一回目の未来

で高原博士に会えた。

またもう一度2個目のUSBを使って過去…1930年代に戻ったから

今度は未来やり直し二回目だね!

私は目の前にある映像を見続ける。

【そこに一回目の高原博士が現れた。

一回目の高原博士はあたりを見回していた。

次にAiの子相園沙由里も現れて映る。

沙由里もあたりを見回していた。

最初の初期の未来人高原博士と沙由里はしばらく探索していると…

どこからかまた…

「おらよ〜」

「やめてくれよ〜」

と男の子たちからの声が!

三名の学生姿の男子だった。

沙由里はその声の方向を見た。

男の子2人は誰か1人のランドセルを蹴っている。

蹴られているその人物…柳田幸くんと出会う。 】

ああ、また…幸くん…ひいおじいちゃん…いじめられている…

助けに行きたいけれど…私は触れることはできない。

私は目の前にある映像を…

沙由里たちが未来を変えようとしている

このAI相園沙由里の記憶映像を見るだけしか今はできない。

沙由里…頑張って…

私は映像を見続ける。

【今度は沙由里と一回目の高原博士でいじめっ子2名に向けて

「やめるんじゃ!」「やめましょう!」

と注意して沙由里は幸くんの手を取り

沙由里はいじめっ子に笑顔を見せて

「だいじょうぶ?どうして幸くんをいじめちゃうの?

私に話しを聞かせて、困っていることや…悩んでいることがあったら…」

と笑顔で話すが…

いじめっ子2人は

「「うるせぇ別に悩んでねぇよ!」」

と大きな声でそう言い逃げてしまった。

沙由里は逃げていく2人を見てキョトンとしていた。】

その映像を見る私

いじめっ子また…あらら…

その時、私が今見ている沙由里の記憶映像の中の沙由里の記憶が私の頭の中に入ってきた。

【沙由里は自分が生まれた最初の未来の高原博士がいっていたことを思い出した。

『誰かを救う為ならタイムスリップのルールを無視してはいかん。』】

あっ沙由里の記憶が…そっか、

そうだよね…幸くんを助けたけれど…一回目の高原博士に自分のしていることや事情を

話しちゃっているし…このへんで過去にいる人たちに干渉はあまり…

【沙由里は最初の未来で生きていた高原博士が言っていたその事を守るために

幸を助けた…あと…幸の手を取ったあと…

沙由里は幸くんに

「気を付けて!がんばってね? 

私も…あなたが…あなたみたいな子などを助けるために…

生きやすくするために…がんばるから…」

とそう言った。

幸くんはキョトンとしていたが…

「うん僕頑張る!」

と幸くんはそう言い

沙由里は自ら幸くんから離れた。】

その映像を見る私

【【ヒューと上から何か音がする。

「ん?ひゅう?」

と一回目の高原博士はそう言い

一回目の高原博士は上を見あげた。】

ひゅう?

そういえば

人類滅亡を防いだ成功未来世界…生きやすくなった世界

の人から…

ここで何か降ってくるんだっけ?

私は目の前にある映像を見続ける。

【上からまた…パソコンが降ってきたのだ。

ヒューパシッ!

沙由里が見事キャッチした。

「おっおお!沙由里!見事!

でもパソコンが…ここにくる前

過去にタイムスリップする前に見つけたそのパソコン

…そこで現れた手紙や写真、USB…ひょっとして…

人類滅亡を防いだ成功未来世界からきた人

かの?」

と最初の未来の高原博士はそう言った。

そのパソコンを拾って中を開けると電源が付いており、

真っ白な画面の中こう書かれていた。

【その通りです。ホーム画面に戻して

研!と言うアプリがありますがそこをクリックして手を伸ばしていただくと

仮想空間に入ることができます。そこを研究施設としてつかってください。】】

そうだ!ここで…降ってきたのはパソコンだ!

【一回目の高原博士はパソコンをホーム画面に戻し、

その研!と言うアプリをクリックし手を伸ばした。

すると一回目の高原博士の身体と沙由里の身体がパソコン画面の中に

吸い込まれていき仮想空間の中に沙由里達は入った。

一回目の高原博士と沙由里はあたりを見回す。

その仮想空間には…

暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台があり

たくさんのデスクのある研究所や

お風呂、二つの快適なベット…

研究所にお風呂、ベット付きの部屋だった。】

その映像を見つめる私

うん…それで確か…一回目の高原博士も…ひょっとして…

私は映像を見続けていく。

【いじめを受けている子供や障害の子が活躍場を失っていく姿を防ぐために

運動場、体育館をどこか学校や施設で借り子供達と

車いすバスケをトーナメント戦で試合して遊んでいる姿や

その子供の両親と話したり、その子を守るために

両親に怒鳴ってしまっているところもみた。

何度か助けてあげようとしているもう一回目の高原博士…高原博士。

沙由里はそんな中、幸くんを助けたあの場所をいつも通ってみたり歩いていた。】

一回目の高原博士はまた、最初の未来の、高原博士みたいに…

悩んでる子供達を呼んで一緒に遊んであげてる。いい事だけど…

また同じだ。最初の未来の高原博士も同じように

悩んでいる子供たちと遊んでいたし…

また同じ人物…同じことしている…

沙由里…なんだか視野が広くなった気がする…

ああ、沙由里…なんだか幸くん…ひいおじいちゃんのことを気にしているみたいだね?

【倍速です。】

と謎の声が話す。

うわっあっ何?

私は映像を見てみる。

【なんと私が今見ている沙由里の記憶映像が早送りしているみたいに倍速で動き出した。】

時間が早く進んでいるみたいだ…わお!

映像が早く進んでるため…状況が時々どうしてこうなったか…

わからないとこが多いけど……こんな映像を見ていた。

【沙由里の記憶映像が早送りのように進む中…

幸くんが子供の時…

一回目の高原博士は幸くんの親に近づき旅行の割引き券 

〇〇旅館に行くように誘導しているのが見えた。

一回目の高原博士…なんだか鈴のようなものを持ってこう大きな声で言った。

「当たりーあなたがこれで100名様のお客様じゃ

旅行の割り引き券をプレゼントじゃ」

と一回目の高原博士の声が聞き取れた。

Ai沙由里は…

Ai沙由里は黒い布を被り魔女のような格好をして

ゆりこに近づき…

いじめっ子からいじめられているゆりこを助けてこう言った。

「あの旅館に行けば運命の相手に出会うことができる。」

と沙由里が言う声が聞き取れた。

沙由里はゆりこに旅行割引き券を渡したが、

いじめっ子たちに盗まれゆりこがいけなくなってしまったが…

沙由里に予備の旅行割引き券をゆりこは渡され行くことができた。

いじめっ子たちを懲らしめるため沙由里は旅館で

肝試しドッキリをしかけて追い出すことに成功…

無事、ゆりこは幸くんたちが泊まる旅館にいくよう誘導した。

沙由里と一回目の高原博士はその〇〇旅館で…働きながら

ゆりこと幸くんの客室を隣同士にしたりして家族同士仲良くさせて

ゆりこと幸くんを子供の頃のうちに出合わせたのだ。

幸くんの…障害のことを子供の頃からゆりこに知ってもらうために…

ゆりこにはいじめが起きても…孤独にさせないよう…

2人は…いつか結婚するから…それと…離婚させないように…

だけど…幸くんは大人になり、あまり人と関わらないために

役所で自分の苗字を変えてしまったところまで見た。

しかしそのあと幸くんは田舎に出てまたゆりことレストランで出会い結婚した。】

そこまで…倍速で動いた。

幸…ひいおじいちゃんは…苗字を変えてしまったけど 大人にまたなれた…

沙由里…ゆりこを守るためにいじめっ子をよく成敗したね?

次の映像が出てきた。

【人類滅亡を防いだ成功未来世界…生きやすくなった世界の人から…

送られてきたパソコン画面の中…の仮想空間…

風呂とベット付きの研究所がうつる。

研究所のデスク机に向かいあって座る一回目の高原博士と沙由里…

一回目の高原博士が口を開く。

「沙由里よ、そのUSBは現在二つ使ってしまっておる。

過去に戻るのは、あと三回じゃ…

もし二回ほど失敗してしまったら…USBの一つ、一回また過去にタイムスリップして

1956年、この時代の人たちと真っ当に生きたくさんの人間たちを救いなさい。

そのためにわしが連れてきた悩んでいる子だけではなく

たくさんの人々と関わりを持つことだ。」

沙由里はこう言った。

「もっもし…全部…ダメだったら…世界は…」

一回目の高原博士はこう言った。

「大丈夫…きっと…必ず成功させよう。

未来を救うために変わるために、今出来ることをしよう。それに…」

「今まで関わってきた…あの2人が気になるんだろう?」】

今まで関わってきた…あの2人って…幸くんとゆりこのことだよね?

そういえば…いつのまにか…私が今見ている沙由里の記憶映像

標準…普通の動きに戻ってるし…

ふう…

次の映像が見えた。

【ある二階建ての一軒家が見えた。

幸くんとゆりこの家…相園家で家族4人くらいが座れる小さなテーブルに

一回目の高原博士とゆりこはお互いに座って何か話しているみたいだ。

そこには沙由里もいた。

そして沙由里は…こんなことを言い出す。

「私は相園沙由里です。

お願いします。私を義娘としてここに置いてください!」

と言った】

ぎっ、ぎじょ〜う?になるの?沙由里?

その時…謎の声が聞こえてきた。

【ゆりこさんと幸くんは結婚して永遠の愛を誓ったが

また…ゆりこは…子供は生まれてきませんでした。】

ああ、ゆりこと幸…私のひいおばあちゃんひいおじいちゃんの間はまた…子供が…

そういえば謎の声…周りの環境に合わせていくことが疲れたから…病は気からって…

言っていたっけ?

もっと早い段階から…ゆりこのことサポートすればよかったのかな?

【沙由里はゆりこと幸くんを絶対に離婚をさせないように、

健康管理や悩み相談まで徹底しました。

沙由里はゆりこのために

学校時代にいたいじめっ子をゆりこに近づけないようにしました。】

と謎の声が話しだした。

子供ができなかったけど…とりあえず…結婚はできたしね?

【ゆりこと幸くんは子供の時から二人を出会わせていため

離婚を防ぐことが出来ました。】

と謎の声はそう言った。

【沙由里は一回目の高原博士や幸、ゆりこのおすすめで園田あきのりと結婚しました。】

とまた謎の声はそう言ってきた。

おめでとう沙由里!

あっだけど沙由里って…Ai…ロボットだ…

人間の…あきのりくん…私のおじいちゃんと結婚したけど…

次は…私のお母さん…岩下真紀…旧姓園田

子供は…真紀は?生まれてくるかな?

その時、沙由里の心の声が聞こえてきた。

【私はAI…子供はできない…

だからと言って自分はAIですって明かすことはできない。

ゆりこと幸くんたちには…関わっちゃったけど…

自分の正体…これは…言ってはいけない気がする…未来を変えてしまうかもだから…

最初の未来世界で自分がいた未来の高原博士の言っていたように…自分は…】

最初の未来にいた…自分を作ってくれた高原博士の言葉を

を思い出したんだね?

どうしようか?

その時私の目の前にある映像が動き出した。

【「おっとそうじゃ!沙由里以外にもたくさんの家族を作ろう!」

と一回目の高原博士はそう言い

沙由里は一回目の高原博士と一緒に

隠れて暮らしていた研究所であるロボットを発明した。】

えっロボットを作るの?それって…

次の映像でわかった。

【人類滅亡を防いだ成功未来世界…生きやすくなった世界の人から…

もらったパソコン画面の中…

暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台、

そしてたくさんの机…

お風呂とベット付きの研究所の部屋で

にあるたくさんの机がある場所が映り

その中で1人…椅子に座っている2人の人物を見つけた。

一回目の高原博士とAIの相園沙由里。

2人は実験台に置かれていたカプセルの方へと歩く。

一回目の高原博士は実験台に置かれていたカプセルを開けた。

そこにいたのは赤ちゃんだった。

その中で一つの実験台に置かれていたカプセルの中にいる赤ちゃんは

徐々にある人物の姿に変化した。

カプセルの中にいる赤ちゃんの身体が

高校生の17歳の私…海緒になった。

もう1人の子供姿の私に似てるかのような身体付きだ。

私以外に別の実験台も映像に表示される。

別の実験台にも同じように赤ちゃんからたくさんの小学生や高校生…大人…年寄り…

に成長し変わっていた人が実験台に置かれていたカプセルの中にいた。

このカプセルの中にいる人たちは…

岩下真紀…私のお母さん…に変形し

もう一つ別の実験台には

岩下虎徹…私のお父さんに変形した

さらにもう一つ別の実験台には

園田あきのり…私のおじいちゃんがいた】

そっか。もう1人の子供の頃の私が…プールサイドで倒れてしまった時に

こっちの記憶を思い出して…

その時に瞼の裏で見た映像ってこれだったのか〜。

園田沙由里がいないのは…まだわからないなぁ?

その時、謎の声が聞こえてきた。

【このロボットは人間と同じように、赤ちゃんからおばあちゃんになったり

一年ごとに加齢していくシステムです。

人生、100年間に添えられて作ったロボット

これで園田真紀が生まれ、次に岩下海緒、が生まれるようにしました。

一回目の高原博士とAI相園沙由里のいる時代でたくさんの人に

悩み相談なんかも受け付けて賑やかになっていきました。】

ってまって?

私の家族…みんなロボットと人間が結婚して家系図、家族

ができようとしているんだけど…

人間の相園沙由里と相園幸から義娘になったAI相園沙由里、

それから沙由里は人間の園田あきのりと結婚してAi相園沙由里は園田沙由里になり

ロボットの園田真紀ができる。

ロボットの園田真紀は、人間の岩下虎徹と結婚して岩下真紀になり

ロボットの岩下海緒…二回目の未来やり直しで…もう1人の私ができる…

みたいだ。なんかすごくない?

あれっさっき…園田沙由里がいないにはなんでかわからないって言っていたけど…

園田沙由里に相園沙由里はなっている…

今…これを見ていくと…

Ai相園沙由里って私のおばあちゃん?

私はその後からも目の前の映像を見続けた。

【そしてしばらく賑やかが続きました。

一回目の高原博士とAI相園沙由里…園田沙由里は

の子供の真紀を見たり

家族みんな…楽しく過ごしていたが

一回目の高原博士が急に姿を消した。

ので沙由里は

もう一つの仮想空間の中、成功世界にいたUSBとかを渡してくれた

研究施設へ沙由里は戻ってきた時…

予想外のことが起きました。】

えっ予想外って

その時、沙由里の心の声が聞こえてきた。

【あれ  一回目の博士見当たらない】

見当たらない?買い物とか…外を散歩しているんじゃない?

【人類滅亡を防いだ成功未来世界…生きやすくなった世界の人から…

もらったパソコン画面の中…

仮想世界の研究施設で【論文】の下書きをして待っていた。

一晩…一日が経ってしまうところだった。

心配になった沙由里は旦那、園田あきのりにこの場所をごまかしつつ

連絡をして寂しい中その研究施設についているベットで高原博士を待ち続け

ベットで眠り、朝になったが研究施設は沙由里だけが存在していてカランと

誰もいなかった。】

その映像を見る私

えっ一日経っちゃったよ?

沙由里…心配だよね?

その時、謎の声が聞こえてきた。

【一回目の高原博士の姿はいつまでも姿は見つかりません。

Aiの沙由里は自分の家、悩んでいた子供たちと街の中、

各地を調べたがどこにもいませんでした。】

えっ?見つからない?なんで…

沙由里の心の声が聞こえてきた。

【なんかおかしくない?博士がどこにもいないなんて…

研究所に戻ってこないなんて】

確かに…一回目の…高原博士…どうしたんだろう?

私は目の前の映像を見続ける。

【沙由里はもう一度、研究施設へと戻り各部屋を探したがいなかったため

そう思ったようだ。

沙由里は今度は…子供たちと触れ合ったあの場所、

高原博士が身体障害の子や悩んでる子供達と車いすバスケなどで遊んでいた

施設…体育館に行く。

入ろうとドアを開けようとしたが…

話し声が聞こえてきたのだ。そこには…思わぬ人物の声がした。

「………!」】

その時、沙由里の心の声が聞こえてきた。

【この声ってもしかして!】

私も同じように沙由里の記憶映像から流れてくる思わぬ人物の声を聞いた。

この声って!

【沙由里は体育館で少しだけドアを開ける。

そこで聞いてしまった。

その声は…

「人間たちが変わることはない

…復讐だ!」】

その映像を見つめる私

えっ?聞き間違いだよね?

どうして…あの声って!?

また沙由里の心の声が聞こえてきた。

【ふっ復讐?どういうこと?】

【沙由里はその話し声をしている人物を見るため少しずつドアを開ける。】

その映像を見つめる私

さっ沙由里!なんだか危ないよ!?一回戻りな?

【しかしその思いは届かず、

沙由里は見てしまった。その人物を!】

その時、沙由里の心の声が聞こえてきた。

【どうしてここにいるの?過去に戻った時に…

高原博士は私にしか起動させていない…

目的を与える設定メモリを与えていないはずなのに!】

ロボットの先生たち! 

学校の地下室の研究所でカプセルの中にいたはずのNo.いくつとか書いている

…先生

【そしてその人物を見た。

そこには博士の格好した男、水色の髪をした女性、 

 熊の格好をした男性、黒服の男性

のロボットそれはみんな一回目の高原博士が作ったロボットの先生たちだった。】

その映像が私の前に表示される。

なっなんでこっちの世界にいるの?

2050年で一回目の高原博士は逃げる時に起動したのは

沙由里だけだったじゃん?

私は目の前の映像を見る。

【沙由里は隠れながらまっすぐ進んでみるとそこには横たわった

一回目の高原博士が…】

私は次の映像を見た。

えっ高原博士?

【一回目の高原博士は何者かに銃で撃たれていた。

「そんな!博士なんで?」

と沙由里は言って、

黒服の先生はどこから仕入れたのか、何やら拳銃を持っている。

一回目の高原博士を銃で撃ったのは黒服の先生たちのようだ。】

そんな映像が見えた。

嘘?高原博士…銃で!

というか人間たちは変わらないとか…復讐ってそれっていったい!

【沙由里は黒服の先生たちに向かって、

「私たちが人間たちに復讐ってそんなことするために作られたんじゃない!」

と言った。】

その映像を見る私

Ai沙由里… あなた…

そうだよね!沙由里たちは私や人間を守るために作られたロボットだよ!

高原博士は悩んでる子供達のために!そのために作ったんだよ!

映像を見ていると

【突然

沙由里の記憶映像の中にいる沙由里やNo1の黒服の先生たちの動きが早くなった。】

えっ何?これって?

【倍速です】

と謎の声はそう言った。

【沙由里は黒服の先生たちに拳銃を持ちながら撃たれそうになったり…

追いかけられてしまいそうになったりして襲われてしまう。

体育館を抜ける寸前で沙由里は

黒服の先生に押し倒され、USBを一つ取られてしまったが、なんとか

たくさんパンチして壊すことが出来た。

しかしNo.2の熊の着ぐるみの先生によってUSBを取られてしまった。】

そしてまた謎の声から【標準です。】という声が聞こえて

沙由里の記憶映像は普通の動きに戻る。

その映像を見ている私

というかUSB一個取られちゃったよ?それって!

そういえば、高原博士は!

次の映像では

【横たわる一回目の高原博士のそばに沙由里がいた。

一回目の高原博士はこの言葉をかけた。

「沙由里よ。私はそろそろ死ぬであろう。

1956年から2052年、あの時代まで生き続けることは不可能だ。

沙由里、おまえがこの先USBは3つになってしまったがおまえが旅を

して論文を作ってくれ。」

ガクッと倒れてしまった。】

というのが私の目の前に映る。

そんな  そんな!博士〜

【そんな  そんな!博士〜】

聞こえてくる沙由里の心の声と重なった。

【沙由里は泣きながら

人類滅亡を防いだ成功未来世界…生きやすくなった世界の人から…もらったパソコン

にメッセージを打った。

『ごめんなさい!成功した未来世界の方の方々へ…USBがとられてしまいました。』

すると、メッセージが届いた。

『人類滅亡を防いだ成功世界の私はまだ生きてます。大丈夫ですよ』】

という映像を見る私、人類滅亡を防いだ成功世界は

まだ存在している。

USB一個取られちゃったけど大丈夫!

そのあとの沙由里の記憶映像はまた早送りで展開された。

【沙由里はまた2052年に向けて生きていった。

沙由里はAiだから。長く生きられる。

最初の未来の高原博士、生みの親と同じように

沙由里もカウンセラーという職業に入り

悩んでいる子供達の話を聞いたりした。

しかし…

通信制高校はまたも…生まれなかった…】

そんな…どうして?そうなった?

個人コースの高校も生まれてこないってこと?

そしてまたあの映像が移し出される。

【人口が滅亡していく姿を沙由里はこの目で見ていく。

またあの…ロボットたち…別の研究所が見えた。

暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台があり

たくさんの机が並んでいる。どこかの研究所のようだ。

実験台の中、一つ…部屋が映った。

買い物でお支払いするレジ

謎のレジが置いてあってそこにロボットが立っている…

【レジ係ロボット】

別の実験台が映る。

そこにもまた部屋が映りそこには  

バスが入っており

バスの中に運転席にロボットがいた。

【路線バス運転手ロボット】

次の実験台が映る。

また別の部屋が映りそこには  

実験台の中はホテルの客室のようになっていた。

そしてその中にロボットがいた。

そのロボットは誰もいないその実験台のホテルの中

ベットを整えている。

【ホテルの客室係ロボット】

最後の実験台部屋で

【警備員ロボット】を見た。

そして…大きなハンマーのようなロボットがレジ係ロボットを襲う…

レジ袋のロボットがグシャグシャに潰されているところを見た。

「ちっこのレジロボ…周りとあんまり使えないから処分と…」】

ああ、また…ロボットも…順列をつけられているし…

同じ出来事が起きている…

あれ?ということはまた…未来は…世界は…

次の映像でわかった。

【2052年…

世界は人類が消えロボットも衰えた世界だった。

建造物、飛ぶ車、はなくなっておりたくさんの植物が生えていた。

たくさんの壊れそうなロボットたち、

その横に入ってくる小動物や昆虫たち。ペットを飼っている犬猫たちは

みんな骨になっていた。

石油工場からはたくさんの火が出ている。

地下には誰もつかっていないため、老朽化した電車や排水ポンプが壊れてしまい、

電車は水溜り状態の中、

そんな中…また建造物…学校や

が現れた。 】 

学校が…建っている。

【また 同じ未来が繰り返されました。

人類滅亡…失敗です。】

という謎の声が聞こえてきた。

そっそんな…また未来は変わらなかったようだ…

失敗…

【そこには…

過去に戻り未来をやり直したその先にまた…同じ人…

高原博士の姿が…現れた。

また…同じ人が現れたのだ。】

同じ人も…また高原博士が…!

その時、謎の声が聞こえてきた。

【沙由里は五つのUSBから二つ使い

二回過去に戻りましたね?

Ai相園沙由里…はニ回ほど過去に戻りました。

一回目は世界の人間たちの調査をするだけだったが…

二回目は旧、柳田幸  新、相園幸、相園ゆりこ

園田あきのり、旧園田真紀  新、岩下真紀

岩下虎徹、  岩下海緒と家族と触れ合ったり

悩んでいる子供のサポートもしていました。

沙由里は過去 年にタイムスリップして

2052年まで生きて渡り歩いたさらに沙由里はまた

過去 年にタイムスリップして

2052年まで生きて渡り歩きました。

今、Ai相園沙由里が見ているこの高原博士は

同じように生まれてきて存在している。

この高原博士はニ回目の高原博士と呼びます。】

同じ出来事がまた…起こっている…

私は目の前の映像を見る。

【また彼…ニ回目の高原博士は、黒い笑みを浮かべた政府や研究者によって

学校の近くにあった「進路相談所」、「お悩み窓口」「交流広場」3つの建物が

燃やされていた。】

同じ人物に同じ出来事…

私はさらに映像を見続ける。

【沙由里は、また学校にこっそりと近づき

普通教室棟の行きこっそりと小学1年生A組側の窓を開けて中に入り

廊下を走って地下を目指す。

給食室に入り隠し通路へ行く。

地下室の研究所、暗い場所の中にあるたくさんの顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台。

その中にたくさんのカプセル作ってきたロボットたちがずらっと並んでいた。

高原博士が政府や研究員たちと協力して建設会社に申しこみ、作った

地下の研究所だった。

沙由里はまっすぐと地下の研究所に行き、たくさんのカプセル

No.1の黒服の先生たち…

そしてまた一つのカプセルを見つけた。

もう1人の沙由里だった。】

もう1人の沙由里も作られている…

最初の未来も一回過去に戻って沙由里の様子を見続けてきた未来世界も

この今見ている二回目の未来世界も…どれも…同じ…事が起き…同じ事をしている。

私はさらに映像を見続ける。

【学校の地下の研究所で高原博士の作った

カプセルの中に入っているNo.1からNo.100のロボットたちを見る。

沙由里は一つずつ起動されていないかを確認した。】

起動…されてないね?

【三回目の未来やり直しを決行することになりました。】

と謎の声はそう言った。

また1930年代に戻ってもう一度、

2056年まで沙由里は生きていくことになる。

もう一度過去に戻ってみんなを救う…次で三回目だね?

ジリリリっと何かが聞こえ

【最初の未来のロボット…沙由里は一回過去にタイムスリップしていた時に…

高原博士が生きていた時にたくさんの国語、数学など勉強や

地理歴史、科学などの技術を沙由里は学んでいたことから…

沙由里はまた二回目の未来のもう一人の沙由里が入っているカプセルを見つけ、

記憶を繋げる装置を作りこれまでの

今まで…これで二回ほど過去終戦から2058年未来に向かって

旅してきた記憶のある自分から

もう1人のカプセルの中にいる沙由里にへとその記憶を繋げ、

カプセルの中の沙由里は目を開きあたりを見回し

カプセルから出て今まで過去から旅していた自分のロボット本体を砕いた。

そしてもう1人のカプセルに戻る。】

と謎の声がこう喋ってきた。

【最初の未来の沙由里は自分の意識や記憶を

カプセルの中に入っているもう1人の沙由里に写しました。

今、カプセルの中に入っているのは

最初の変わる前の未来…今まで旅をしてきた方の沙由里です。】

と謎の声はそう言った。

ああまた同じように…なるほど。

私は映像を見続ける。

【それから…

またここから一回目の未来にいた時と同じように映像は展開される。

学校の地下にある研究所に二足歩行や四足歩行、処分用ロボットから

逃げ込んできた二回目の高原博士。

二回目高原博士はそこからまたカプセルにいる

今まで旅をしてきた方の沙由里を起動させる。

『目的の設定完了。』

という声がしたと同時に

またドゴーンと二足歩行や四足歩行、処分用ロボットが現れる。その時だった

二回目の高原博士が起動させていた沙由里は、目を開きだした。

『ダウンロード完了』

『こんにちは?高原博士?私はAI相園沙由里です。』

と言う沙由里、】

その映像を見る私

また同じ流れで…

【またロボットから逃げて高原博士に

沙由里は旅してきたことUSB、手紙のことについてを話し、

USBをパソコンの差し込み口に入れてもう一度幸くんが小学生時代だった頃

にタイムスリップするのだった。】

タイムスリップをしたんだね。

次で3回過去に戻って2056年まで人々を救うために頑張るから

次は三回目のやり直しだね。

USBの張り紙はいったいなんなのだろう?


いいなと思ったら応援しよう!