第25章 外国人?
戦車の上の頭の扉が開き、
そしてヒョコッと人が見えそこには外国人さんが!
その人は男性だった。
外国人男性は戦車から降りて来る。
戦車の中にまだ誰か人がいるようで
戦車の中から声がした。
「Now's your chance! Let's gather courage and return to the original world?」
と女性の声が聞こえてきた。
「ok!」
と男性の声がする。
また戦車の上の扉からヒョコッと女性と男性が出て来る。
あれ?最初に出てきた男性は外国人であとから出てきた女性と男性は日本人?
戦車から外国人一人と日本人?かな?2人は戦車から降りて来た。
日本人の女性と男性はニ名は顔をつねりだす。
えっ何してるの?
あれほっぺつねってる?痛くない?大丈夫?
ほっぺをつねった日本人の女性と男性ニ名は私たちの方へに近くへと
やってきて私たちの目の前へとやってきた。
?
男性と女性は自分のつねった顔を触りながら
「take this!!take this!!」
「please remove」
と何か言っている。
私たち、私と月加はその男性と女性の顔をまじまじと見た。
そして私たちは気づいた。
「あっ!女性と男性二人ともって!」
と私は声にだすと
月加もこう言った。
「顔…仮面マスクつけてる!?」
なんで? どうして仮面マスクをつけている人が?
戦車から出てきた男性と女性二人はまた声をあげて
英語を話す。
「take this!!take this!!」
「please remove」
あっその仮面マスクを取ってって言っているのかな?
それは月加も気づいたようで、私たちはその男性と女性二人の顔にある
仮面マスクを取ってあげた。
ベリっ!
すると本当の素顔が見えた。
あれ?この人も肌が黒い!
何やら特徴的、男性と女性二人…この方も外国人だったの?
私は手に持っている仮面のマスクを外国人に返す。
「「oh〜 thank you 」」
と男性と女性、最初にひょっこりと戦車から出てきた男性
外国人三人はそう言った。
ん?何?えっ?外国人が戦車で攻撃してきたの?
仮面マスクって?
目の前には外国人〜
「ハッハロー」
と私は声をかけて見た。
すると外国人三人のうち一人はこう言った。
「ダイジョウブデス。 ニホンゴで話せます。
戦車で攻撃してきてすみませんでした。私達はもう攻撃しません。」
と外国人は言った。
「えっ日本語!?」
と私は驚いて言った。
「話せるの?」
と月加も聞いていた。
すると外国人三人のうち一人の男性が答えてくれた。
「はい!話すことができます。
私たちは70年間この学校…この世界に過ごし、日本語を頑張って覚えました。」
えっ?70年間?私のひいおばあちゃんゆりこと同じだ。
ゆりこは外国人を見て元の世界の記憶を思い出したって言っていた。
ひょっとして…
ん?マスク…
私は外国人さんが手に持っているものを見つめる。
「そのマスクって?」
と私は外国人さんに聞いてみる。
「これは日本人の仮面マスクです。
私達で作りました。」
と外国人三人のうち一人の女性がそう言った。
つっ作った!?
外国人三人のうち一人の男性は私たちに向かってこう話す。
「ここは怖いです。あなた達が行動してくれたおかげで
私達は嬉しいです。この仮面マスクはいじめが怖くて日本人に変装してました。」
嬉しい。そっか…というか仮面マスクはいじめ?が怖くて?
外国人三人のうち一人の男性が話し出した。
「私たちはここにきた時に記憶がなく
たくさんの日本人たちにいじめられていました。
私たちは自分たちが日本人ではない別の国から来たことも忘れて…
自分が何者かもわからずに言語などがうまくできずに悩んでしまいました。」
そうだったんだね…
自分たちは外国人なのに…何者かを忘れて…悩んでいたんだ。
というか私たちの国である私たち日本人がいじめをしてたの?外国人を?
この世界で外国人さんたち…日本人の…私たちにいじめられていたんだ。
戦争とか起きてしまったりしないよね〜
いじめしていたなんて…
どうか大事にならないで〜
「あっあの…ここにいる私と月加…私たちが日本の代表として
いじめして…ごっごめんなさい!!謝ります。だからどうか怒らないで〜
戦争とか…」
と私は言った。
すると外国人の人たちはこう言った。
「大丈夫です。私たちも平和は好みます。
安心してくださいね。 共にここから脱出できる方法を模索していきましょう。」
よっよかった〜彼ら…外国人…優しかった〜
私たちの国は戦争が終わって77年、平和…
これは今までやってきた社会の授業や年寄りの人たちから聞いたよ。
戦時の人たちはたくさん傷つけあって後悔したのに
今は平和になった私たちがまたいじめで人を傷つけている…
そういえば、元の世界でも…どっか…ハーフの人とかがいじめられていたって
ニュースを聞いたことがあるような…ないような…
いじめ…なくならないかな?
とっとにかくそのいじめも人類滅亡にかかっているんだ。
無くしていかないとだよね?
外国人三人のうち一人の男性は話し続けた。
「我々は
日本語はなんとかみんなの口調を聞いてリスニングで覚えました。」
りっリスニング!?すごい!
そういえば、私も…元の世界で
英語はリスニングで覚えるといいって聞いたことがあるような…
私も何年も英語聞いたらこんな風にペラペラにはなるのだろうか…
この場所で…私たちはいつも馴染む日本語だけど
彼らにとっては知らない言葉をみんな…話しをしていて…
自分が何者かもわからずに…不安だったよね…
外国人三人のうち一人の男性は私たちにこう話した。
「ある家庭科の授業で…繊維の授業がありました。
そこで記憶を取り戻しました。」
家庭科の繊維の授業?衣服とかの授業かな?
外国人三人のうち一人の男性は続けてこう言った。
「お母さんと繊維の仕事をしていたらこの場所に運ばれてしまいました。
僕は…お母さんといつも繊維の仕事…服を作っていたから…」
そうだったんだ。
「僕は自分がバングラデシュに住んでいたことを思い出しました。
脱出の計画をしてそこで、同じように日本とは別の国から
こっちにきてしまったこの二人とも会うことができました。」
と言い外国人の三人はお互いに抱き合い私たちに向けて
手をピースの形にした。
この…外国人も… 元の世界のことに気づいて…
脱出計画をしていたんだ。
というかこの外国人って国名?
バングラデシュって言ったよね?
外国人三人のうち一人の男性は話し続ける。
「そうです、僕はバングラデシュからこの世界に来ました。」
すると
「私は南スーダンから来たよ」
そして残り二人のうち女性はそう言い
「俺はウガンダからだ。」
最後の一人はそう言った。
バングラデシュ!南スーダン!ウガンダ!
そこからこっちの世界に来たの?
この世界に連れてきたのって外国人も!?
というか待って!ここに外国人がいるとしたら
ひょっとして…この外国人三人以外にもまだどこかにいるのだろうか?
すると
「そうです。私たち以外にも仲間がいます。」
とバングラデシュから来た男性がそう答える。
するとバングラデシュから来た男性は
いきなりどこからかトランシーバーを持ち出し、誰かと連絡を取る。
「my friends? I met a good Japanese.」
ジジジッとトランシーバーが鳴る。
「Is there anyone in my group who can come? I would like to introduce」
ジジジッとトランシーバーが鳴る。
「have understood. go there with some people」
トランシーバー越しから誰か外国人の声が聞こえてきた。
バングラデシュから来た男性はトランシーバーをポケットにしまうと
こう言った。
「あなたたちのために仲間が向かっているそうです。」
私と月加は顔を見合わせお互いに安心した顔で微笑んだ。
「さっきトランシーバーで連絡をとっていたけれど私達の仲間よ
私達仲間はここでともに出会い一緒にこの仮面マスクを作りました。
特にすごいのはこの子よ?」
と南スーダンから来た女性はバングラデシュから来た男性の肩をポンと叩き
そう言った。
「こいつは仮面マスクなどあらゆるものが作れる凄腕の男の子だ。」
と急にウガンダから来た男性はバングラデシュから来た男性を撫でてそう言った。
「おかげで日本人にバレなかった
あなたたちも最初私達を日本人だと思ったでしょ?」
と南スーダンから来た女性がそう言った。
言われてみれば確かに…すっすご!
「みんな本当は私の最強仲間よ!ふふっ!」
と南スーダンから来た女性は自分の仲間たちを褒めていた。
二人は南スーダンから来た女性を見て頬を赤くしている…
わっ!そっか…
外国人三人が?
すると月加がこう言った。
「外国人…が…なんだか…海外映画でも見てるみたい!」
確かに…この未来世界からの脱出!どこかの海外映画でやってそう!
ふふふっ!
でも私の未来は…
ん〜ん!この未来を変えるんだ。私は首を振る!
というか…あれ?
「こんな風に仲良くなって聞くのすご〜く遅くなったけど…
この戦車で私たちを攻撃していたのって…」
と私はそう外国人三人に聞いた。
すると南スーダンから来た女性がこう言った。
「ああ、私たちは別の国から来た仲間と会えて
あの後…全員脱出計画をしたけど…
結局…先生たちに見つかってしまって…
私たちは捕まってしまった。
あなたたちの戦っていく姿を見てこれではいけないと思い
私たちも勇気を取り戻しました。
仲間達と再び今、連絡を取り合い団結しています。
また仲間に戻ることができるきっかけをあなたたちがくれたのです。
ありがとうございます。」
また再び連絡できたって?
これはいけない?私達は勇気を取り戻したって?
「はい…
私たちは先生の駒でした。
処分される代わりに先生の駒として働いていました。」
と南スーダンから来た女性は続けてそう言った。
えっこっこっ駒!?
先生たち…外国人の人たちも駒にしていたの?
ああ先生たちはロボットだけど…
「I want to return to the original world! !
family is worried!!」
とバングラデシュから来た子が叫んだ。
何々?急にどうしたの?
「先生の駒になってから…60…4‥5年私達はもう帰る希望を失ってしまい
仲間との連絡できる手段。トランシーバーは寝場所に封印し
ただ流されるまま動いていました。
気付けば自分達も考えていることが誰かを傷つけることになっていました。
しかしあなたたちが脱出したことを聞き
今、このようにあなたたちの強さを見て私達は絆を取り戻しました。
私達ももう一度帰る決意をしています。
今がチャンスだと思う!元の世界に帰りたいです。」
と南スーダンから来た女性はこう言った。
そっか、怖かったんだね。
「…学校は憧れの場所でした。
私達がいつか学べる日が来たらなぁと思った。
でもこの世界は怖い!正直色々びっくりした…
元の世界に帰りたいです。お母さんの元に帰りたいです。」
と南スーダンから来た女性はそう言った。
「学校が憧れ?」
と私は聞いた。
外国人三人はこう言った。
「「「はい!私達は言ってませんでしたね?
私達は元の世界では学校に通えていません!」」」
私と月加は二人でこう言った。
「「学校に…通えていないの?」」
月加が首を傾げてこう言った
「そっそういえば…
バングラデシュ、南スーダンとウガンダって結構…難民だとかそう…なんか
どこからか聞いたような…」
えっ…難民?…私…何も知らずに会話してた…
バングラデシュから来た男性はこう言った。
「はい、学校には通えていません。
僕はお母さんと繊維の仕事をしていて
この世界に運ばれたって言いましたね?
お母さんと繊維の仕事をしていたことは家庭科の授業で思い出しました。
まぁ僕はお母さんに手伝わされて服を作っているがね?
まぁこの世界にきて…色々当たり前だと思っていた
お母さんや家族に感謝だよ!!」
すると南スーダンの子はこう言ってきた。
「私は水を飲んで思い出したよ?
とっても美味しくて興奮して夜もぐっすりだったわ!!
ああ、あの美味しさは…最高だった。
いつも…飲みたかったの」
「俺は給食にバナナが出て来て思い出した。」
最後の一人はそう言った。
月加はこう言った。
「服!食べもの!水!…で元の世界の記憶を取り戻してる?
というか…バングラデシュは衣服…
繊維の仕事は女性が多いって聞いたような?
…南スーダンは水
綺麗な…私達がいつも飲んでる水があまりない国って言われていたような…
それで…コレラや下痢などの水系感染症などが多いって…
ウガンダはバナナ…バナナが主食って聞いたような…」
ジリリリッと音が聞こえてきた。
うっまた…頭痛が…
月加は私を見て
「大丈夫?」と一声かける。
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【元の世界にいた本当のあなたの記憶を思い出させます。】
と謎の声が聞こえてきた。
【「…! 学校休んでもいいよ?」
私たちは日本に生まれたからいいけれど、世界には学校を通いたくても通えない子がいるんだよ
私たちは恵まれた環境の中で生活しているんだよ?
って誰かは言うけれど…
でも、学校で悩んでる人たちはどうだろう。そんなことはわかっている。
じゃぁ無理して苦手な場所、決められた場所、みんなと同じ足並みを揃えていかなくちゃ
行けないのか?
でも彼らはすごい。学校に行かなくても、ちゃんと生きてきてるんだから。
ちゃんと自立して前を向いている。】
【子供海緒の記憶に戻ります。】
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はっ!よかった!頭痛治ってきた。
そういえば…
学校に行けていない人たちって、私の世界で…ニュースでやっていたっけ?
私は月加に質問をした。
「ねぇ月加?月加の世界では、学校が行けてない人たち
ってどうなっているの?」
月加は2本の指をピースする形にして頭に当てる。
「それはね!」
と私の脳内に話しかけてきたのだ。
「えっえ〜これどういう状況!?」
外国人は私を見て不思議な顔でこちらを見つめている。
月加は隣でシーっと手に人差し指を当てて小声でこう言った。
「この異世界スーツ…実はね?こうやって私みたいに頭を当てて
ピースの形をすると周りには聞こえず誰かと秘密な会話をしたい人だけで
会話ができるんだ。」
「そうなんだ?でもどうして外国人たちに隠したの?」
と私は質問する。
月加はキョロキョロと確認する。
「そっそれは…彼らを傷つけてしまうかもだから」
それって…
「それ…で変わってないんだ。私の世界でも」
と月加は言った。
そっそんな変わってないんだなんて
んーん例えそっちの世界の方も変わっていなくても
結果がどうあろうと私たちは縛られない。
きっと変わる!未来を作っていけばいいんだ。
ドックン!!!
と自分の胸の鼓動が高くなる。
まっまた…何…これっ!
私は胸を押さえてしゃがみこんだ。
外国人や月加は大丈夫?って言って私のことを心配しているみたいだ。
その時…私の中でまた黒い別の考え…感情が出てきた。
【本当に変われるの?
月加と一緒に未来を救えば自分の世界は消えてしまうかもよ?
今ここにいる外国人も…】
かっ変われるよ!
たとえどうなっても…
私は首を大きく振る。
月加が私の肩をポンと叩く…
ハァハァ…
私は外国人の方を見てこう言った。
「お願いします。聞いてください!私たちが必ず、
あなたたちのためにも未来を変えます」
と私は早口でそう言った。
その隣で月加が一言、
「海緒?大丈夫?」
と声を掛けた。
その時だった。
ゴゴゴ〜ンと私達のいる外に繋がる渡り廊下で大きな音が鳴り響いた。
なっなっ何?なんの音?
「Watch out!」
と二人は声をあげ、外に繋がる通路から私たちを押し引き離す。
えっウォッチ?私は周りを見渡すと
「あっあそこ!」
と月加が声を出して指を差す。
その指先の前の方向には特別教室棟!
その特別教室棟側からやってきた処分用ロボットだった。
処分用ロボットは外に繋がる渡り廊下の床が壊れていることを気にせず
親指が当たっているにも関わらずどんどん近づいてくる。
「外国人の三人は危険です。下がっててください!月加!!」
と私は言う。
「うん!」
と月加は言う。
まって?処分用ロボットはこの剣で倒せるかな?
ゴゴッゴゴ〜と私たちの方に向かって来る。
「今だ!炎よ、我が敵を射抜く魔電弾になれ!」
と月加は言う。
え?月加?また魔電弾?
月加は処分用ロボットにその技を放つ!
また同じように…炎と電気が合わさった弾丸が出てくる。
その弾丸は処分用ロボットに向かい一定に沿っていたが途中で分裂し、
火花と電流の雷が交互に光りながら処分用ロボットの手の平に当たる。
ドカンという音で処分用ロボットの手指は後ろに折れ曲がり壊れる!
すごいことになっている…
しかし処分用ロボットは渡り廊下の通路を通り
壊れた手の平のまま手首、腕、肘…どんどんと伸ばして来る。
壊れた手のひらの機械は私たちに当たりそう!
外国人の三人は
「avoid!」
「avoid!」
「avoid!」
と言い私たちの腕を引っ張っていったん渡り廊下の通路から出た。
あっそうだ!
私は自分の剣を持ち渡り廊下の通路に入り
その処分用ロボットの肘をジャンプして剣で縦に切り裂いた。
バゴン!ゴゴゴゴ〜処分用ロボットは急停止した。
ふっふぅ!
すると外国人の三人はいきなり走り出した。
その走り出した方向は特別教室棟へ!
えっえ〜どうしたの?どうしたの?
すると外国人さんはこう言った。
「我々の仲間たちは保健室にいます。
何かあったのかもしれません!
我々は助けに向かいます。」
たっ助けに向かうなら…私たちも行こう!
私は月加の方向に振り向き
「月加!!行こう!助けに!外国人さんの仲間と!
閉じ込められている子供達を!」
と言う。
「うん、行こう海緒!」
と月加は言った。