第28章 高原博士の過去


大人海緒、

【元の世界にいた本当のあなたの記憶を接続します。】

はっ!  嘘でしょ!?もう1人の子供の頃の私が…

月加達…みんなを裏切っちゃった?

もう1人の子供の私は人類が滅亡した未来世界にいた人物だなんて…

そういえば…麗華と薫…いじめられたことがあったんだ…

バーチャルメガネをかけられてこっちの世界

にきてしまった私が… 謎の声が聞こえてきて今は…

自分の…本当の元の世界の記憶…自分の人生と

もう一人の子供の頃の私の人生が?

私は今いる…私の記憶のまま目を開ける

すると謎の声が聞こえてきた。

【目的の二人…高原博士とAI沙由里を捉えました。

これから…高原博士と沙由里がこの事態に至ったまでの真実

を話します。】

[子供海緒 えっ真実って…]

そう言えば…相園沙由里がどうして私のおばあちゃん

に似てるのかも…まだ…わからない…

相園沙由里はもう一人の子供の頃の私のお母さん真紀

真紀のお母さんにも現れている…

つまり相園沙由里はもう一人の子供の頃の私のおばあちゃん

なのに…相園沙由里は…海緒の同級生としても現れている…

まだ沙由里のこと…よくわからない…

【まずは高原博士からもう一度真実を伝えます。】

と謎の声はそう言った。

えっ高原博士?三造さん?

すると私の目の前にある光景が見えた。

【すると、誰か人が住んでいる部屋のドアが私の前に映りだした。

ドアノブに何かがたてかけられていた。】

私はあたりを見回すために首を動かす…ここは廊下?

私は廊下に立っている…でも…学校でも自分の家でもない

誰かの…どこかの家?

その時…謎の声が聞こえてきた

【ここは…高原博士の子供の頃の記憶の中です。

この廊下はその高原博士の子供の頃の記憶を映像にしたもの

で今は高原博士の家が映っていてあなたたちはそこに立っています。】

なっなるほど〜

私は隣を見ると

[子供海緒

何ここ…ドアプレート?]

と子供海緒の声が聞こえてきた。

もう1人の子供時代の私が隣に立っていたのだ。

もう一人の私?

[子供海緒

というか…私…みんなを裏切って…

何?また…ここ?私はもう…あの世界にいるしかないんだ…]

もう1人の私?そ…そんなことないよ!

私はもう一人の私…触れようとするがすり抜ける

触れることはできない。

あっそういえば、もう1人の私に私の声は届かないん…だっけ?

う〜ん

私は仕方なく前を見た。

【そこには、部屋のドアが映っており…

ドアノブに何かがたてかけられていた。】

そんな光景が…目に映る…

もう一人の私が言っていた通り…ドアプレートがかけられている…

【そのドアプレートには【三造】という文字が書かれていた。】

ん?三造

というか…謎の少女沙由里と会った時に言っていた…

高原博士?彼って?高原三造って名前だったよね?確か…

私ともう一人の子供の頃の私は…次の光景を見る…

【2人の少年が映り出した。

その少年たちは私ともう1人の子供の頃の私をすり抜けて

それぞれの自分の部屋へと戻っていった。

長い廊下の中…

私達がいるのは三造くんの部屋の前にいる…

右を見るともう一つドアがあり【二造】というドアプレートがかけられている…

どうやら二造くんの部屋みたいだ。

さらに右を見るともう一つドアがあり【一造】という

ドアプレートがかけられている…

そこは一造くんの部屋みたいだ。】

ジジジッとどこからか砂嵐が聞こえてきた。

【三造さんには上に兄が2人います。

一造くんと二造くんです。】

と謎の声が聞こえてきた。

ほ〜う。

[子供海緒あらためてもう一度名前を…一造くんと二造くんと三造くんね?]

その時、私達の身体が急に動き出した。

うわぁ〜〜

[子供海緒えっ何何何?]

そして私達の身体は浮きまっすぐに【三造】と書かれている

ドアプレートがかけられたドアを通りすぎ部屋の中に

吸い込まれるように入っていった。

その中にはこんな光景が広がっていた。

【部屋の中、

入って左端には机、その後ろにはランドセルやサッカーボール入れのネット

そして部屋の左にある横の壁には大きなロシアンブルーのような猫の絵柄が。

そして、右側奥を見渡すと日差しのいい大きな窓、

絨毯にはビションフリーゼの羊に似たような犬の顔でが何匹もある

絵柄があった。

そして部屋の後ろ、私達が入ったドアの横には大きなベットが!

ひっ広い!

ベットの上には男の子がいた。

子供の時の三造博士だ!】

ん?三造くん?何しているの?

【何か絵を見て、眺めている。

「ねぇ?ラミちゃん?大好きだよ?」

男の子はそう言い…魔法少女【プリちゃん】の絵を抱きしめていたり

「ヤッホーラミちゃん?今日ね…僕ね?」

と話しかけていた。】

[子供海緒ラミちゃんって…プリちゃんのキャラクターじゃん

そういえば…自分の未来世界…あの建物…

進路相談所で…高原博士のパソコンを見たっけ…

すごいプリちゃんのステッカーが貼っていたね?]

この三造くん…プリちゃんの絵にずっと話しかけている?

子供の頃からなんだ…すごく好きなんだねプリちゃん。

その時、謎の声が聞こえてきた。

【三造博士はよく魔法少女が好きで

絵に話しかけていました。

そのことでよく変わりものと周りから思われています。

理由は…まるで、生きているみたいだからそうです。】

そっそうなんだ〜。

[子供海緒、まるで生きているみたいか…確かにちょっと変わりものだね?]

【続いては…】

と謎の声は言う。

高原博士の子供の頃の部屋は突然消えて

今度は…

はっここは?

[子供海緒 はっここは?]

【前には学年目標が書かれている。

後ろにはたくさんの習字が並んでおり、

下にはロッカーがありその中はランドセルが入っている。】

ここは、教室?

[子供海緒、ここは?教室?]

私ともう一人子供の頃の私は今度は教室にいた…

ああ高原博士の子供の頃の記憶を映像にしたもの

で今度は…教室が映っているんだね?

で…私ともう一人の子供の頃の私はそこにいる…

ってこと

【その教室の中で、先生は黒板に書いて、子供のみんなはノートに一生懸命

先生の黒板の文字を見て写してカリカリと書いている。

しかし、1人だけ、ノートが真っ白な人がいた。

それは教室の端っこに座っている三造くんだった。】

そしてどこからか声が聞こえてきた。

【はぁまた、遅れちゃった…ノート真っ白だよ…

先生…書くの早いなぁ…もう黒板の右側が消えちゃった…

みんなは先生の書くスピードに追いついているのに僕は…いっつも遅い

先生に僕が書き終わるのをちょっと待ってって言ってみようかな?

でもそんなことをしたら他のみんなにも迷惑をかけるしなぁ?

前にみんなに怒られたことがあるし…】

[子供海緒

さっきの声って三造くんからの心の声かな?

私…小学校の時…確か…三造くんみたいな…こんな子がいたかな?

こんなことを考えていたなんて…]

高原博士…そうだね…私が先生やみんなに向かって

…ちょっと待って三造くんが今あの辺を…書いてるんですって

言ってあげたいけど…

って…もう一人の子供時代の私には聞こえてないけど、

その時、謎の声がまた聞こえてきた。

【高原博士は周りとうまく合わせることができず、勉強もあんまりできずに

いました。】

[子供海緒そっか…]

合わせることができない…そんな子もいるよね!

【そして…教室でこんな光景が変わった…

教室の中ではたくさんの人が机を4人1組になっていた。

しかしみんな給食を食べ終えており順番に

食べ終えた食器を前のテーブルに片付けていた。】

その時、謎の声が聞こえてきた。

【倍速を開始します。】

うわっあっ何?

[子供海緒、うわっあっ何?」

【なんといきなり私ともう一人の子供時代の私の目の前に映っている光景

教室にいるみんなが動画を早送りしているみたいに動き出した。】

時間が早く進んでいるみたい!

[子供海緒、うっ早い!]

そして私達は

倍速で動く子供の高原博士や教室にいる子供達を見た。

【お昼休憩を挟み、チャイムがなりみんな戻ってきて

掃除を始めるため三造くん以外は生徒みんな

机を後ろにして集めていたところまで倍速で動いた。】

しばらくして…

【標準に戻ります。】

と謎の声が聞こえてきた。

そして教室にいるみんなが普通の動きに戻り出す。

話し声が聞こえてくる…普通の動きに戻ったようだ。

【しかし机にはまだ、ぽつんと三造くんだけが

取り残されていた。

まだ…給食を食べていたようだ。】

また声が…三造くんの心の声が聞こえてきた。

【く〜スピード重視!!僕!】

と三造くんは思っているようだ…

[子供海緒三造くん…頑張って…]

よーく噛んで偉いね?

こりゃ丈夫な歯になるわって…私ったらおばあちゃんみたいな声で言ってたわ…

【三造くんは給食を頑張って食べている…。】

ってちょっと待って!給食後の後に…昼休憩、掃除?

[子供海緒

あれって放課後にやるんじゃ?普通?」

すると謎の声がこう言った。

【高原博士の学校は、給食後は昼休憩で校庭で子供達は元気に遊び周ります。

そのあと教室の掃除を行います。】

[子供海緒

あれ?小学校の時はそうだったっけ?]

うまく…馴染むことができなかったんだね?三造くん…

高原博士…小さい頃。

【ガラっトコトコとこの教室に入ってくるような音が聞こえた。

掃除の時間中、一造くん二造くんが三造くんのいる教室内に入ってきたような

光景を見る。

一造、二造はまっすぐと三造くんの机に行く。

食べている三造の机を寄せて

机の中から何かを取り出した。

それは魔法少女のラミちゃんのハンカチだった。

「おい!僕が大切にしていたラミちゃんのハンカチを返せよ!」

と子供の高原博士…三造くんは声を荒げた。

しかし一造くん、二造くんは…三造くんに向かって舌を出し

こう言った。

「やだよー!つうかラミちゃんって〜プリちゃんじゃん〜

あはは男が見てんのかよ〜」

「独り事とかきんも!」】

そしてまた謎の声が聞こえてきた。

ちょ!ちょ!ちょっと!一造くん 二造くん?掃除の時間だよ?

なんで一番下の弟の教室に入ってきているの?

[子供海緒  一造くん、二造くん男の子でも…プリちゃん好きな子いるよ!

多分…

というか三造くん…ハンカチもプリちゃん…すごく好きだね?プリちゃん

ラミちゃんが…好きなのかな?]

【大事なものを奪われたり、学校では邪魔もの扱いを受けていました。】

と謎の声がそう言った。

えっ学校で…邪魔物扱い?

次の光景を私ともう一人の子供海緒と私は見た。

私ともう一人の子供時代の私の目の前で教室にいるみんなが動き出す。

【「うっわ、三造菌だ!」

と教室のみんなは一造、二造くんに笑われていた。】

ええ〜一造くん二造くんお兄ちゃんでしょ?

[子供海緒 一造くん二造くん ひどい…]

その時、私ともう一人の私がいる

高原博士の記憶の中にある教室が消え

謎の声が聞こえてきた。

【高原博士は…子供の時、このような扱いを受けていましたが…

勉強は…みんなで一生にやる集団授業は苦手でしたが…

独学ではとってもよくできる子でした。そのため…

彼は政治博士にまで登りつめました。】

[子供海緒、せっ政治博士!?]

そういえば…

私は隣にいるもう1人の子供時代の私を見た。

この子が学校に違和感を持って脱出決意する時に、

龍鬼がこんなこと言っていたなぁ?

「元々そういうのが苦手な人とかさそういう人だっているのに

そもそもこの縛られた世界、競争ができちゃったのはどうしてだろう?

社会…性とかも大事だけど、自分らしくやっていきたい人もいるんじゃないのか?」

って。

次は目の前にある数字が浮かんきた。

【西暦2050年】

えっ2050年?

そして…その数字は消えた。

次はある光景が広がっていた。

ここは…

私ともう一人の子供の頃の私は目を開けて見渡す。

私たちの目の前にはこんな光景が広がっていた。

【暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台があり

たくさんの机が並んでいる。】

研究所?

ひょっとして…また…学校の地下にある研究所だったり…

いや…ちがう…この研究所は…学校の地下じゃない

私ともう一人の子供の頃の私の目の前に見える…

前に見た…先生ロボットや…

学校の上に浮かんでいた…バーチャルメガネをかけていたあの私の家族や

子供からお年寄りの人はいなく実験台にいたのは…別のロボットだったから…

実験台にいたのは…違うロボットたちだった。

私たちは色々と実験台を見て回った。

実験台の中を見てみると

[子供海緒?えっ!なんでレジが?

ん?実験台の中に…買い物でお支払いするレジ

謎のレジが置いてあってそこにロボットが立っている…

あっ立っているロボットの頭に何か文字がある。]

それは【レジ係ロボット】と書かれていた…

へっ?なんでレジ係…ロボットが…

確か…レジの店員さんたちって…

私の世界だと…レジにお支払いするとき…全部機械やロボットだよ?

2030年からこうなっているよ?

というか…そのロボット…もう一人の子供の頃の私の世界でも

レジ係の店員さんはロボットになるのか…

そしてもう一つの実験台も見た。

今度は実験台の中にバスが入っていた。

[子供海緒 え〜どうして実験台の中にバスが!?]

あっバスの中には…運転席にロボットがいる…

これ…【路線バス運転手ロボット】だ。

これも…私の世界で…存在しているよ?

無人運転のバスも乗ったことがあるよ?

そして次にも…もう一つ実験台からこんなロボットを見つけた。

[子供海緒実験台の中がホテル〜でまた…ロボットがいる?]

今度は実験台の中がホテルの客室のようになっていた。

そしてその中にロボットがいた。

そのロボットは誰もいないその実験台のホテルの中

ベットを整えている。

【ホテルの客室係ロボット】だ…

これも…私の世界で…存在している。

ホテルで泊まった時にロボットにベットを用意してもらったことがある。

ん…最後に実験台で【警備員ロボット】を見た。

なんか…○パーくんに似たようなロボット

などがいた。

まあこれも私の世界で…いる…この警備員ロボットは…

同じだなぁ?

というか……ここどこの…研究所?

学校の地下の研究所じゃないよね?ここは…

このロボットたちは見たことないし…

これも…高原博士の記憶の中?

その時だった…

グシャ〜ジリジリッジリジリッボーン

と大きな音がした…

なっ何?

[子供海緒…なっ何?]

なんと私ともう一人の私が見たのは

大きなハンマーのようなロボットがレジ係ロボットが

がグシャグシャに潰されているところだった。

えっ…

[子供海緒…えっ?]

と私たちは声を上げた。

その時、高原博士の記憶の中である研究所からこんな声が聞こえてきた。

こんな声が聞こえてきた

【「ちっこのレジロボ…周りとあんまり使えないから処分と…」】

えっ処分

[子供海緒  周りと使えないって?]

その時、謎の声が聞こえてきた。

【2030年代からロボットが増えるようになってきました。

中でも…接客業が多くなります。

未来では…ロボットも順列を人間につけられるようになりました。】

[子供海緒 ロボットも…人間も…順列を?]

そう…2030年から…接客業から…幅広くロボットが次々に

あらゆる人々の職場に広まったんだよね?

私の世界で…

もう一人の子供の頃の私も…同じように

2030年代から広まっていたんだね?

でも…さっきのロボット…潰されて壊されていた。

それに謎の声が言っていたこと…

私たち人間は最下位になると居場所や可能性が狭くなっちゃって…

ロボットにも同じことをして…粗末に扱ってしまったんだね?

もう一人の子供の頃の私の世界…

[子供海緒…私たちの世界も…ロボットに復讐され…乗っとられた…

今見た…周りと使えないから壊すっていう人…

これも…要因なのかもしれないね…]

私の世界でも気を付けないと…

 また謎の声が聞こえてきた。

【ある時…高原博士はこんなことを調べだしたようだ…

このままだと世界はどうなっていくのだろうか?

世界の人口は?

馴染めない子供たちが多い…彼らについて…

そこで調べあげた結果

2060年くらい…あと何年か後に…人口が減少するという事がわかりました。

わしのように馴染めない子供たちが増えてしまっているのは

その理由は…いじめ…パワハラ…自分を押さえる…格差など…

【縛られた法則や格差が原因】だとわかりました。】

馴染めない子供たちが多いのは…

[子供海緒  そうか…縛り付けるから…]

また謎の声が聞こえてきた。

【高原博士はカウンセラーの資格を集団では苦手なので独学で取り…

馴染めることができずに仕事や職場を失った人を何人も見て彼は寄りそいました。

たった一人で…

そして講演会を開いたのですが…】

開いたけど?

今度はあの研究所の光景が消えて

私ともう一人の子供の頃の私の目の前に

次はこの光景が映り出す。

ここは…どこ…

私はあたりを見回す。

ステージと…観客席…うわ人いっぱい…

[子供海緒  どこかの講演館みたいだね?]

【ステージと観客席そこには講演台に立つ高原博士がいた。

高原博士は世界の人口…

馴染めない子供たちが多い…彼らについて…

調べたことを講演会で発表していた。】

パチパチパチパチ!

[子供海緒…パチパチパチパチ!]

と思わず拍手をしていた

しかし…次の光景では…

【観客席からは牛乳パックやペットボトル、使いおわった筆箱など…

を高原博士は投げられ

「はぁ?人口が減る理由?」

「ただ甘えたいだけでしょう?」

「格下、ついて来れないのはゴミなんだよ!人生、終わり・・・」

「SFの見過ぎかよ!おっさん。」

と観客席からもうバッシングを受けていた。】

そんな!高原博士!

[子供海緒  よかったよ…演説…]

私ともう一人の子供の頃の私が見ていた

高原博士の講演会の映像はそこで途絶えてしまった。

【しかしその後も…高原博士はカウンセラーの仕事を続けていく

そのうちに2060年までに

徐々に人が少なくなっていきました。】

と謎の声が聞こえてきた。

[子供海緒 えっそんなことある?]

早すぎじゃない?

謎の声は連発してこう言った。

【なりました!!】  【なりました!!】

【なりました!!】  【なりました!!】

【なりました!!】  【なりました!!】

[子供海緒なんだか嘘っぽい…

でも…【縛られた世界や格差】がいけないわけだから…

それに自分が見た世界…]

本当なんだね…

【2010年には通信制高校が廃止されました。】

と謎の声がそう言った。

ちょっちょっとどっどうして廃止されなきゃいけないの?

[子供海緒 どっどうして廃止されなきゃいけないの?]

【2052年につれて人類は数人程度となってしまった。】

[子供海緒…ねぇちょっと!]

そして…私ともう一人の子供の頃の私に…

ある…人物が映った。

わっ誰!

【それは…白衣を来ているおじさんやスーツを着た男性が目の前に映った。】

また謎の声が…私たちに会話する…

【人類が減って行く中この学校が作られたわけは味方になってくれた…

政府や研究者がいました。】

その時…私ともう一人の子供の頃の私の目の前にある

携帯の…メールが送られてくる。

それは…

【政府からの誘いだった。

「その人口が減る理由の話、詳しく聞かせてください。」

というメールが高原博士の元に届いたからだ。】

私ともう一人の子供時代の私の目の前に映っていたメールや携帯は消えて

今度映ったのは…

今度は…私はあたりを見回す…

ここは…

[子供海緒  大会議室?]

高原博士の記憶の中で映る…

大会議室に私たちはいた。

たくさんのスーツをきた大人たちが…

机を周りに置いてそこで椅子にきっちりと座って

何か…話している。

【一人だけスーツをきた大きな女性の声が聞こえてきた。

「悩みを持つ子供達や大人のために

「進路相談所」、「お悩み窓口」「交流広場」がある学校を建設しましょう。」

そう言った。】

えっ?「進路相談所」、「お悩み窓口」「交流広場」がある学校?

【人類、世界を救うために大勢の政治関係者の方々と研究者の方々に

呼ばれて高原博士は大会議に足を運びました。】

とまた謎の声が私の耳元で聞こえてきた。

【倍速を開始します。】

と謎の声が聞こえてきた。

うっまた倍速…

給食を食べていた幸くんの時みたいに早いのは…やめて!

私は目を固く閉じた。

でも…この感じは…大丈夫かも?

目を開けると…

今度はは…私ともう一人の子供の頃の私は建設されている学校の外にいた。

ふう…

[子供海緒ふう…]

今は…どこか…建設の映像を見ているかのようだった。

そっか大会議室で聞こえたあのスーツをきた女性が言っていたように

悩みを持つ子供達や大人のために

「進路相談所」、「お悩み窓口」「交流広場」がある学校を建設するんだね?

【外に繋がる廊下、普通教室棟、特別教室棟、体育館が完成されていく。

「進路相談所」、「お悩み窓口」「交流広場」三つの建物も作られていく。

屋上には温泉(プールサイド)を設置  

部室、運動部や文化部も作った。】

[子供海緒、真紀を救ったあと…先生たちによって閉じ込められ…

入れられた部室…こういうことだったんだ。]

私は瞬きをした。

それから…私ともう一人の子供時代の私はしばらく遠くから目の前に映るスーツ姿をした

政府関係者

白衣をきた研究者、高原博士の行動と光景を見ていた。

…まだ…倍速だから…

周りの人たちが早く動いているように見える…

【博士らは世界を救うために色々、建設会社など話し合う。

人口は集まらなかった。

しかし誰も入ってこず人類が我々、そして1000人までになりロボットも衰えていた。】

こんなところを見ていた

そしてまた目の前が真っ暗になり…

またあの光景がやってくる。

[子供海緒  私の世界…絶望した未来…

あの光景を目にした。]

【建造物、飛ぶ車、はなくなっておりたくさんの植物が生えていた。

たくさんの壊れそうなロボットたち、

その横に入ってくる小動物や昆虫たち。ペットを飼っている犬猫たちは

みんな骨になっていた。

石油やさまざまな工場からはたくさんの火が出ている。

地下には誰もつかっていないため、老朽化した電車や排水ポンプが壊れてしまい、

電車は水溜り状態だった。】

[子供海緒そっそんな…]

もう一人の子供の頃の私?と私は呼んだ。

もう一人の子供の頃の私は膝を突いていた。

そして…高原博士の記憶の中にいる

高原博士も…本当の崩壊した未来を見ることに…

そして目の前がまた…真っ暗になった。

そして今度はまた…大会議室が私ともう一人の子供の頃の私に映った。

【人類滅亡…

…政府や研究者…高原博士は…まだあきらめていなかったようで…

私たちは高原博士の記憶の中で…ある白板を見ていた。

【企画

A I沙由里

わしらの作った学校のゆるキャラ、相談相手。

人間っぽく学校の中に馴染ませる

No1黒服の先生 

進路相談所の先生。勉強がついていけない子のサポート、

自分のペースでいいんだよ。

No2熊の先生

交流広場の先生

 僕を抱きしめて!もふもふ気持ちくなれば心も暖かい

No3博士の先生 

交流広場の先生

発明道具を触ったり、知らない世界を知りたい人のため

    ・

No.55食事の先生  朝、昼、晩

          この学校はいつでも好きな時に集合できる場所

    ・

No 100 みず色の先生 

お悩み窓口の先生。人間関係担当

学校の普通教室棟の地下に研究所設置そこにロボット製作予定】

[子供海緒  黒服の先生たち…最初はいいロボットだったんだね?]

みたいだね?

でもどうして黒服の先生たちは…私たちを処分する方向に変わってしまったんだろう?

それは…まだ謎だね?まあもう一人の子供の頃の私には私の声は聞こえないけどね?

そして…また大会議室は消えて私ともう一人の子供の頃の私の目の前にある光景は

暗転して…今度は…

私は目を開けて見渡す。

暗い場所の中にあるたくさん顕微鏡、

明るくなったと思ったらたくさんの実験台があり

たくさんの机が並んでいる

【そして学校の普通教室棟の地下…研究所に私たちはいた。

そこでロボット製作しているところが見えた。】

私ともう一人の子供の頃の私はただ見守るだけだった。

ここは高原博士の記憶の中だから…

そして、標準ですという謎の声を聞き…

私たちの周りにいる人物たちは普通の動きに戻る…

そして…また普通教室棟の一階の地下…

研究所に私たちはいたが…私ともう一人の子供の頃の私の目の前から研究所が消えてまた

目の前が暗転して…今度は…

私は目を開けて見渡す。

そして次の光景が映り私たちは驚いた。

なっ何これ?

【壁にスプレーで落書きをされてしまった「進路相談所」の建物の壁が映った。

性的な文字や悪口も書かれており。

【社会に合わせろ!】【ルールを守れ】【相談とかずっる】

と書かれていたりした。

高原博士は…壁に書かれている文字を消していく。】

なっ何?この悪口…

[子供海緒  そんな…ひどい…]

その時、

【悪口を書かれた進路相談所の前に…高原博士が現れた…

手には水の入ったバケツや雑巾や

エタノール…など何やら液体を持ってきて立っていた。

高原博士は壁の悪口を消そうとしているようだ。】

高原博士…

その時 高原博士が動きだした。

雑巾にバケツを入れて壁を拭いている高原博士の行動が見えて

心の声が聞こえてきた。

【そっそんな…よっよし!消すか…

「進路相談所」の壁に落書きされている場所を高原博士は拭いていく。

相談に来る人は真剣にやりたい夢や仕事を探そうとしているのに。

くっ、取れないなぁ、消すのむずかしい。

      

「お悩み窓口」の建物の壁に【甘えるな!】【よっわ】

と書かれていた。

こっちも消していく。

悩んでる人は決して弱くない。

みんな、自分でいたい。自分らしく生きたいのだ。

わしも絵とおしゃべりしたい。魔法少女の絵と!

自分を否定されて自分自身も否定するようになってしまったからの人もいる。

わしもそうだった。

わしが、未来を守らないと、1人じゃないよって教えてやらないと!

甘えてもいい。本音を語れる場所があってもいいじゃないか。

もしかしたら誰もが成長するために悩んでるのかもしれない。

「交流広場」の建物の壁に【変なやつばっかw】

こっちも消していく。

世界は本当は広いんだ。いろんな人がいるだから面白い。

わかち合うことができる。

建物のいたずらをやめるように注意の看板を置いた。】

[子供海緒…]

私たちは黙って…聞いていた。

【翌日にはまたいたずらをされておりました。

ここからは 三造博士の記憶の中です。】

と謎の声が聞こえてきた。

えっ翌日?

[子供海緒いったい誰が…こんないたずらを?]

その時、謎の声が私ともう一人の子供の頃の私の耳元に聞こえてきた。

【高原博士の記憶流します。】

ちょっと待って…今私たちが見ていたのが…高原博士の記憶でしょう?

[子供海緒  高原博士の記憶の中の高原博士の記憶の中をみるってこと?]

えっそういうこと?

うわぁ!

高原三造博士の記憶が私ともう一人の子供の頃の私に一気に流れ込んできた。

【博士サイド…

政府の関係者と研究者で張り込みをしたそこで!

犯人が分かった。わしの兄、いっ一造!二造!おっおまえたちだったのか?

「よー、三造変人」

と言われた。

一造、二造はタバコを吸いながらスプレーを持ち壁に落書きをしていた。

その時、誤ってなのか。二造がタバコの火を落としてしまった。

ボウっと進路相談所の壁には火がつき、それはしばらくすると大きくなっていった。

わしは政府や研究者側に

「火を!火を止めるんじゃ!早くせねば!せっかく作った学校が燃えてしまう!」

しかし誰1人も動いてはくれずわしだけは【お悩み相談室】に行きトイレでバケツに水を入れて広がる火を消そうとした。

しかし燃え広がっているため消えない。

その時一造が、

「バーカ!みんな知ってんだよ!おまえが変人だって事!

なぜって?俺と二造でおまえの過去を言ったからだ!」

二造はこう言った。

「俺たちの研究会社をよりよくするためにもさ…

おまえは弟はストレス発散道具」

だっ大丈夫だ!彼らはわしの講演でわかってくれた。

そう思った。

しかし

【自分たちは勝ち組であり、認められているがおまえは違うんだよ!

ただの変人じゃないか!】

【よくも私達を騙してくれたな!】

【騙された!】【騙された!】【騙された!】

と次々にわしを否定していった。

【おまえが地位が高いから協力しただけだ!】

と言われてしまった。

ドゴーンと四足歩行、二足歩行のロボットがやってきてわしは

襲われそうになる。

わしは外に繋がる渡り廊下の通路を渡り普通教室棟へ行く。

…政府や研究者に裏切られてしまった。

人口はわし、研究員、政府の方々

そっか。もうわしらには、 

未来がない。   失敗だ。

A I沙由里たちが作っている場所、地下の研究室まで降り

作ってきたロボットたちを見る。

AI沙由里!黒服の先生!熊の先生!博士の先生!水色の先生!

君らだけは…。

わしはAI沙由里に目的を設定する装置をつけて起動させた。

人を一握りで潰すロボットの親指があたり頭を撃ってしまった。

沙由里…No1先生コイツらだけは…起動させないと…

しかしわしは目の前が真っ暗になってしまった。

気絶する前に沙由里の目が光った気がした。】

ん?謎少女…沙由里?

というか…一造と二造くんひどい…

[子供海緒、兄が弟をストレス発散道具にするなんて…

どうやったらそんなに三造くんのことをいじめることができるのよ

ん?というか沙由里?あなたは…何者?

真紀のお母さん…私のおばあちゃんなのに…私と同級生として…この世界に現れて…

何となくだけけど…沙由里…あなたは何者?

ここから真実がわかってくるんだね…]

そうだね?もう一人の子供の頃の私?

高原博士の記憶の中は…まだ続いているようで…

私は…私ともう一人の子供の頃の私は脳内に…また

高原三造博士の記憶が一気にまた流れ込んできた。

【次に目を開けると、うっうーん  ここは?

何もない部屋だ。

ここは多分職員室の隣に作った生徒相談室だ。

ここに後で机など置く予定のじゃが…

わしはその生徒相談室の中で閉じ込められてしまった。

手錠で繋がれてしまっているわしの手首…はっ外れない!どうしたら良いのか?

その時だった。

ヒューン 

いきなりロッカーにパソコンが出てきた。

なっなんなんじゃ?なぜパソコンが?

外を呼ぼうか…それとも…

高原博士はロッカーの中でオロオロしながらも

そのパソコンをもう一度見ると

パソコンは勝手に1人でに開いた。

そして、いきなりパソコンから映像が流れた。】

[子供海緒  職員室の隣の部屋…謎の部屋って…

生徒の…相談室だったんだ。]


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