第42章 ゲームクリア、本当に魔法少女に!


もう一人の私は、大粒の涙を流していた。

私たちはプールから上がる。

「大丈夫だよ!海緒?いやもう1人の自分!

今日から自分たちは繋がるんだよ!

あなたは消えないよ!これからずっと一緒だよ!繋がろうよ!みお!」

私はもう一人の私に向かって大きな声で伝えた。

「一緒ってどういう…」

と声をだすもう一人の私の涙を拭ってあげてこう言った。

「大丈夫だよ!怖いなら繋げてしまえば良いんだよ?

周りに合わせて縛られ、閉じ込められていた自分の記憶も

この場所で戦ったこと…

人を傷つけてしまった自分も、

異世界の勇者になった自分も、

騎士になって戦った自分も、

魔女の自分も、

未来世界が違くても、前の自分より変わった自分がいたとしても、

大丈夫だよ!変わる前の自分も変わる自分も繋げてしまえば良いんだよ。

全部、全部失敗と成功してきた世界を繋げてしまえば、

ここにきて少しだったけれど…これからはずっと一緒だよ。」

するともう一人の私は目を開き、私の方を見つめた。

「つな…げる?見てきた?一緒?」

私ともう一人の私はくっつきながら座る。

龍鬼と外国人の二人もプールから上がってきた。

私は、この世界のこと…学校のシステムも!

そして、高原博士の統合の計画についても。

かなり危険だけど、やってみようと挑戦していること。

私は全てを話した。

そして私は、

「一緒に縛られていない自由な未来、変わった世界を一緒に歩もう?」

するともう一人の私は、こう言った。

「でもそれって…まっ周りからは、二重人格とか言われてしまうかもしれないよ…

結局ここっ!」

そう言うもう一人の私の手を握り私は

「違う!私は、私自身は決めたの!周りなんて関係ないよ!

もう一人の私、あなたと一緒にいたい。だから、

統合計画を受け入れる!辛いなら、

ともにここで少しだけだけど見ていたんだし、一緒に人生を歩もうと思うんだ。」

もう1人の私は「私」!

私と繋がるんだから、統合するのだからもう1人の…とか

この世界の四回目の…とかはもう言わない!

もう1人の私は「私」だから!

そして私は、もう一人の私の手を強く握り一声を出す。

「もう一人の私!いや、「私」!

私が辛いなら、私がちゃんと話を聞くから!我慢させたりなんてしない!

泣きたいときは一緒に泣こう。

ムカついたりしたときは、一緒に愚痴を言い合おう!

例え未来が違くても、どんな自分でも自分が味方になってあげるから!」

私は「私」に向かって頷きこう言った。

「「私」は変われるよ!だってここに変わった未来の私がいるんだから。

ちゃんと私がいる…変わった先の私がいる。

これからの人生、どんな未来があるかなんてわからない!

でも変わることを恐れないで。未来を怯えないで

どんなことがあっても1人じゃない!

変わった先の私…明るい未来の自分があなたの目の前に!

いるんだから。」

そして私は、もう一人の…いや「私」に向かって笑顔を見せた。

「うん」

戦った私は大粒の涙を流しながら、頷いて笑った。

ドクン!

「あっこの音、赤ちゃんみたいな姿の妖精だ。」

と「私」は言った。

うん、ここを異空間メガネで「私」として見ていたんだから

ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!

ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!

と音が響き赤ちゃんみたいな妖精は私と「私」の前に出てきた。

赤ちゃんの妖精は私と「私」を見て唇の端をあげて笑ったような気がした。

ゲームクリア!

そのあとその赤ちゃんみたいな妖精は、私と「私」の前に来た。

また大きな光が私と「私」の目の前に現れた。

「game clear congratulation!」

という声がどこからか聞こえてきた。

するとふっと目の前の景色が真っ暗になった。

何が起こったの?ゲームは成功したんでしょう?

すると私の右手に誰かが握っている感覚が、あった。

あっ右にいたのは「私」が握っていたのだ。

でも、「私」も何が起こったのかをわからず、

怯えているのか左手を震わせていた。

大丈夫だよ…私もついているから。

何もない真っ暗な世界、どうしたらいいのかわからない。

でもね、もう一人じゃないんだよ。1人じゃない!

「私」の震えている手を右手で強く握った。

しばらくすると目の前に現れたのは大きなテレビ画面があった。

そして、私と「私」の目の前が明るくなった。

「やっやっと明るくなった。」

と「私」は言う。

「そうだね?って何々?ここ?

博士がいっていた。システムってどういうこと?」

と私は言った。

というか何でテレビ画面?どういうこと?何よこれ?

その画面の中には女子学生三人と男子学生が現れた。

あれ?これって?               

目の前にはチュウリップの化け物や紫肌のヤンキーがたっていた。

「ヒャッホーウ」

「「あれっ?これって」」

私と「私」はお互いに両手をつなぎ合いテレビ画面を見る。

女子学生の二つ結びの女の子は

「私はラミ」と名乗った。

一つ結びの女の子は「私はアイ」と名乗った。

ショートの女の子は「私はメリ」と名乗った。

ピアスをつけている男子学生は「俺はあつき」と名乗った。

ラミ?アイ?メリ?あつき?

「「あれっこの4人って、もしかしてそっソラ・スカ・プリちゃんのキャラクター?」」

と私と「私」はそいう言った。

「私」は

「プリちゃん…懐かしいなぁ?」

と言った。

その四人は揃ってこんなことをいい出した。

「「「「あなたは純粋な心に戻っていいんだよ。今から私たちが戻してあげるからね。

これをみたらあなたはもう縛られないで!私たちからのお願い!!

みんな!!行くよ!!変身。」」」」

そういうと女子学生たちは一回手を拍子したかと思うと人差し指を一振りし回転する。

女子学生はそれぞれ衣服が消えて

手首には振りゴムの腕輪、可愛いらしいふわふわのスカートに袖、

赤、青、黄色、緑のドレス を着てピアスをつけ、

ふわふわの靴下を履いた。

ラミという女の子は

「ソラスカプリちゃんピンク」と名乗る。

ラミという女の子はピンクのプリちゃんになった。

アイという女の子は、

「ソラスカプリちゃんブルー」と名乗る。

アイという女の子は、ブルーのプリちゃんになった。

マリという女の子は

「ソラスカプリちゃんイエロー」と名乗った

マリという女の子はイエロープリちゃんになった。

男子学生あつきくんという男の子は「ソラスカプリちゃんグリーン」と名乗った。

あつきくんという男の子はグリーンプリちゃんになった。

チュウリップのお化けは大きく映ると

「はっはっは〜今からこの純粋なプリちゃんを倒してお前たちの心を暗闇にしてやる〜」

という言葉に

私と「私」は

「「はぁ〜〜〜どういう展開!?」」

とツッコミを入れる。

すると中身はラミでソラスカピンクというピンクプリちゃんの女の子は

こんなことを言った。

「だっダメ〜あなたは小さな小さな心に戻るの。

他人を傷つけるとか人に合わせるとかそんなのは、もうおしまい!!

戻っていいんだよ?」

と中身は男子学生あつきであるソラスカグリーンのグリーンプリちゃん

はこう言った。

「俺たちともう一度触れ合おう!」

すると紫の身体の不良はこんなことをいい出した。

「バカか?おまえら?現実を見ろ。だいたい幼稚なおまえら

なんてただキモいだけだ。

おまえたちは大人らしく。規則の範囲内で、過ごしていればいいんだ。

いいか?小さいおまえはもういない。大人が憧れだっただろ!」

大人が、憧れ…確かに…

私も魔法少女、プリちゃんを見ていた頃は大人が輝いて見えた。

でも…

ソラスカプリちゃんグリーンのグリーンプリちゃんは

「確かに大人は憧れだった。でも…縛られた大人にはなりたくない。思い出すんだ。

小さい頃を!!   戻ってこい!みんな!」

そして魔法少女ソラスカ四人は2人の化け物と激しい戦いを始める中

私と「私」

は思い出していた。

「私」は口を開きこう言った。

「…そういえば、小さな頃はそういった変身ものが好きだったっけ。

でも、周りにバカにされるから…自分を封じ込めていた。」

ソラスカプリちゃんグリーンは

「植物よ、よく頑張ったな?悪い心を癒してあげて」で

花の妖精と紫の身体の不良をよろつかせる。

ソラスカブルーは、

「水よ!この化け物にかけてあげよ!汚れた腐った感情は全て流そう。」

チュウリップの化け物と紫の身体の不良は

ソラスカブルーに水をかけられると

ふやふやに溶けそうになる。

ソラスカイエローは

「炎よ!悪い心を焼き尽くせ!」

チュウリップのお化けと紫の不良は焦げて消えていった。

「あちちちちぃ〜」

ソラスカピンクは

「桜よ咲き誇れ!もう一度あの頃のあなたを!!」

そういうと

「ヘッヘックシュン!」

花のお化けはくしゃみを何度も繰り返す。

花のおばけは可愛いらしい桜のようなものに変化し小さな芽となった。

ソラスカピンクはその種を私と私の手のひらに

先程二人の生き物を倒した小さな芽を私に渡す。

「閉じ込められているあの全員の悩みを解放し全員魔法少女だよ?

あなたも魔法少女になろうよ!

これで、本当にクリアだよ?」

最後にラミ、アイ、メリ、あつきは私と「私」にこう言った。

「「「「あの頃のあなたは美しかったよ。さぁ次は、君たちが【魔法少女】だよ!

一緒に変身しよう。」」」」

また「私」は口を開きこう言った。

「…そっか。もう戻っていいんだ。縛られなくていいんだ。

小さな自分はどうだった…っけ。」

そうだ。もう純粋でいいんだ。最初の私、生まれた頃の私、

そして私は「私」の方へ振り向く。

今度は「私」も一緒に!

未来を変える!

 そしてあたりは真っ暗になった。

ん?目を閉じている?

私は目を開けてあたりを見回す。自分の手をみて見る。

手首には振りゴムの腕輪、可愛いらしいふわふわのスカートに袖、

ピンクのドレス を着てピアスをつけ、

ふわふわの靴下を履いていた。

そしてまたまたピンク!これって、もしかして!

魔法少女の…

「わっわぁ〜、これ、魔法少女ソラ、スカプリちゃんだ〜」

と先に声を出したのは「私」だった。

ほんとだ、また!

プリちゃんになれた!

「やった〜みおちゃんプリちゃんだ!」

と「私」は喜んでいた。

そうだね〜嬉しいね〜  ん?みおちゃん?って言った?

その時、龍鬼達が私のところへとやってきた。

「おっお母さん!?その格好どうしたんだ!」

と子供の龍鬼にめちゃくちゃ驚かれた。

右手が引っ張られる感覚がした。

えっちょっと「私」?どうしたの?というか、なんだか〜

「魔法少女〜プリちゃんみおちゃん参上!わ〜い!」

と「私」は喜んでそう言った。

わっわーい   ん?

というかまってまって!?えっみっ、みおちゃん?

「私」が急にまぁ私と「私」お互いにみおだけど、みおちゃんって

自分のことを呼ぶなんて「私」、どうしたの?

「プリちゃん!プリちゃん!みおちゃん最強のプリちゃん!」

と「私」は喜んでいた。

わっ、えっ、なんか「私」?

「おお〜い「私」?みっみおちゃん?」

と私は「私」っみおちゃんに声をかける。

するとかえってきた返事は

「ん?どうしたの?みお姉ちゃん?」

と自分みおちゃんはキョトンとした顔で声をかける。

おっお姉ちゃん!?

なっなんか「私」が幼児退行が始まってるんですけど?

でも、私は決めたんだ。どんな自分でも離さない!って

私は「私」の手を握りしめる。

とっとりあえず、どうしようか?ん?

私は左を見ると私の背中から蝶々のような羽根が右に片方生えていた

そして手を繋いでいる「私」の方には左に片方生えている。

つまり私と「私」は片翼一つずつ生えており

2人で一つの大きな鳥のような翼となっている。

何、これ?

すると高原博士がこう言った。

「飛べ!飛ぶのじゃ!翼がついておる。みんなで地下の妖精ぶっ壊せ!

未来に希望を持つのじゃ!」

えっ?飛ぶってどういう?

するとガチャっともう1人の高原博士が走ってやってきた。

えっ?高原博士が2人!?


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