第11章 真紀の救出!1
子供海緒主人公サイド
ウィーーン
ん?何か聞こえる?なっ何?
はっ!と私はがバッと起きる。
「大丈夫か?よかった。やっと起きた!海緒、早速まずいがあっちを見てくれ!」
と龍鬼は顔である方向を見て指してこう言った。
私はパッとその方向を見る。
あれ?あそこって天井裏の下は確か…私のクラスの高校E組の教室側だ。
そこから私たちのいる天井裏にやってきた。何かが現れたのだ。
それは私たちの方にいきよいよく向かってきている。
えっちょ、ちょ、ちょっと!何あれ⁉︎ 蛇?
「なっ何?あれ?」
と私は龍鬼に質問する。
「俺の家で
狭い見えない暗い場所を掃除してくれるスネークロボットだ。
だがこのロボットは俺たちを襲おうと…
もう見つかってるんだ!まずい!」
と龍鬼は言う。
えっええ!?
私たちは入ってきた天井裏のドアを目指して早足でしゃがみながら進む。
そして私たちは男子トイレの上の天井裏につき
龍鬼は天井裏の蓋を開けようとするが…がなぜだろうか…
「クッソ開かない。 」
と龍鬼は焦った表情で言った。
私たちは私のクラス高校E組の教室から襲ってきているスネークから逃げようと
反対方向の小学A組の教室側を目指すがそこにもスネークがやってきた。
龍鬼と私は左右見渡すと小学A 組…高校E組側から
私たちの方へ向かってくるスネークたち
これって囲まれてしまうんじゃ…
やばい、どうしよう、どうしよう、どうしよう!!
ガン!ドゴン!
ついに…どのロボットが壊したのかはわからないけれど
私たちのいた場所、天井裏の床が破壊されてしまい
床の破片ごと落っこちてしまった。
「「うわぁー」」
ドシ〜ン!
三階の廊下の床に自分の体が叩きつけられた。
いっいったっっっ。やばいいたい、尻が。
すると私の目の前に廊下の壁があるのが見えた。
その壁が突然映像に切り替わる。
それをみて私は驚いて思わず声を出す。
「えっ真紀?」
その壁にある映像には前に図書室で仲良くなっていた真紀が写っていた。
それから真紀は何かのロボットのウエストスーツを着ていた。
なんだか真紀の顔色はまるで操られているみたいで生気がない感じだった。
多分学校の放送室かな?
放送室に行ってあるカメラで撮影をするとこの学校の壁に
撮影したものが全この学校の廊下に流れてくる仕組みだ。
これ……本当に真紀?
あっこれ…廊下の壁に映っている…
ロボットスーツを着た真紀の映像の周りをよく見ると
タブレットが見えた。
タブレットで撮影した映像を放送室で写している?
いつこの映像を真紀は撮ったのかわからないが…
別のカメラ…タブレットで撮影した真紀の映像を
放送室のカメラに映しているんだ。
それで今…全学校の廊下にある壁に流れている…。
廊下の壁に映る映像の中…
タブレットの中に映るロボットスーツを着た真紀はこう言った。
「この学生のみなさん。生徒会長からのお知らせです。
処分者確定の分際のゴミ、岩下海緒、侵入者のネズミ、朝比奈龍鬼
邪魔物の警備員を見つけたかたは
ご自由に処分してください。
それから…今日は捕まえるまで授業は中止となります。」
真紀! 私たちを捕まえろだって?
なんで!?どうしちゃったの?
すると一番奥の私のクラスである高校のE組側…
廊下の一番奥の壁から
たくさんの銃を持った二足歩行のロボットや四足歩行のロボット現れ…
追いかけてきた。
私と龍鬼は廊下を走って中学生c組側にある…
真ん中にある階段を目指す。
そして中学生c組側まできた。
しかしその真ん中にある階段からは…
たくさんの学生たちが上がってきた。
「よし!捕まえるぞ!っていたぞ!」
と私たちの方にぞろぞろと近づいてきたのだ。
どうしよう!どうしよう!
あっ!
今…階段から登ってきた学生を見て龍鬼はあることに気づいたのか声を出した。
「今いるこの学生たち…みんな同じ背の高さだ!
この階段から登ってきた生徒たちってどこの組の子だ?!」
龍鬼!今そんなこと言ってる場合じゃないよ!
ロボットに襲われちゃう!
「なぁ…海緒?」
と龍鬼は言った。
なっ何?
私は今すぐにでも逃げたくて…
走るポーズをして構えている。
「この学生たちが持っているのは教科書とタブレットって
教室移動だったのかな?
ということは…今…この子たちのいる教室は…」
と龍鬼が言う。
私はそこである教室が目に映る。中学C組側…
あっ…この教室…電気が付いていない
龍鬼はそれに気づいていたのか?
「よし逃げるぞ!」
と龍鬼は言い
私の手を掴みその教室に駆け込み思いっきりドアを閉める。
私と龍鬼は走って教室の窓にいく。
この学校教室は防音のため廊下にいる学生やロボットたちの音が聞こえなくなり
一瞬だけ静かになるが…
しかし他の学生たちがドアを開けて
入ってこられてしまった。
私と龍鬼がいる場所は窓だ。行き止まり…
前は敵、後ろは壁…の中、どうすればいいの?私たち。
だが龍鬼がとった行動は、
この教室の窓を開けそこに身を乗りだし外側に自分の足を持っていく。
えっええ!龍鬼…まさか…私たち飛び降りる気じゃ…
「いやいや!外は白い空間だけど…
壁じゃないってわかったし…安心したけど…
危険な行動は…」
と私は龍鬼に言った後
私はあることに気づいた。
教室の窓には各階につけられている
人2人分そこに立つことができるできる小さな屋根が見えた。
龍鬼はそこに立ち私にこう言った。
「海緒!とりあえずおまえこれつけろ!そしたら降りるぞ!」
と龍鬼は言い私に渡されたのは、腕輪だった。
あっそっか!
龍鬼は教室にある窓の外についた小さな屋根で腕輪をはめ
壁をつたっていき下の二階に降りようとしていた。
ってやばい、後ろから来そう!逃げなきゃ。
私も窓から身を乗りだし外側に自分の足を持っていき
教室にある窓の外についた小さな屋根に足をついた後
下の二階に降りようと壁をつたっていく。
三階にいる学生たちは私たちを捕まえることに失敗した窓から
こうガヤガヤと大きな声で私たちを責める。
「はぁ!バカじゃねぇの?」「逃げんのか?」など
「下だ!下行け〜」と学生たちの指示する声が聞こえてくる。
白い空間を私はちらっと見る…
外…白い空間…このまま一階まで渡ってしまって
そのまま逃げちゃおうか?
外は壁じゃないってわかったのなら…でも…
ちゃんと…地面に…地に足をつけられるだろうか?
まっすぐに進んでいけるだろうか…
だとしたら…私たち高い場所にいるってこと?
落っこちてしまったら…
ひっ!怖いじゃん!
私たちは急いで下の…二階に降り
下の二階の…中学二年生のc組の教室の窓から中に入ると
幸い私たちを探しに行ったのか?
教室には誰もいなかった。
安心したのも束の間
そんな時…No1の黒服の先生がガラッとこの教室に入ってきて
「「うわぁっ」」
と私と龍鬼は叫んだ。
ガタン
うっ嘘…ロボットはどこ?いない?
私たちは手錠かけられた?
気づけばどこからそれが現れたのかわからないが…
後ろには誰もいないのに私たちは手を後ろに手錠をかけられて
足も手錠ではめられてしまい私と龍鬼は転んでしまいうつ伏せになってしまった。
これじゃ…うっ動けない!
というか…えっえっ?…黒服の先生が…この教室に…
どうしよう…もう私たち処分されるかも!
どうしよう!どうしよう!と考えていると
No1の黒服の先生はゆっくりと私たちに近づく。
どうしよう…どこから処分用ロボットや四足、二足が出てくるかわからない!
だって壁から出てきたんだもん!
あれ?でも…今は…襲ってこない?
No1の黒服の先生は今、私の隣にいる龍鬼に顔を近づけた。
「なっなんだ?」
龍鬼はそんなNo1の黒服の先生に負けずに一生懸命睨みつける。
No1の黒服の先生はしばらくして口を開いた
「龍鬼くん、だったな?一週間前ぶりだな?」
龍鬼は
「あっああ…」
と答える。
龍鬼は私と出会う一週間前はこの学校の生徒だったから…
そしてNo1の黒服の先生はいきなりこんなことを言い出した。
「龍鬼くんと…海緒さん
君たち…我々の駒にならないか?」
「「はっはぁ!?」」
と私たちは答えた。
No1の黒服の先生は今度は龍鬼ではなく私に顔を近づけこう言った。
「海緒ちゃん
お前は自分は周りの枠から外れてもいい自分になれる
変われる未来があると思っているようだが…
その先にもしも絶望があったらどうする?
もしも大切な人やもの…1人ぼっちになってしまい
自分を失ってしまっても…君はまだ自分になれる
変われる未来があると思えるのか?」
えっそれってどういう…こと?
自分らしい場所に戻れたら、変われたら明るいでしょ?
失うもの?孤独?
No1の黒服の先生はまた龍鬼に顔を近づけてこう言った。
「龍鬼くん
お前のお姉さんとは連絡などできないだろうに…
もうお前を置いて言ったのかもしれないぞ?
あらがう意味は…」
「嘘だろ…連絡取れないこと…
全部知ってんのかクソ!
だが先生!
俺の姉貴なめんな!連絡取れなくなったぐらいで諦める姉貴じゃねえ!
というか、ぜってい諦めねえだろうな。
だって俺の家族!兄弟だから!」
と龍鬼は言った。
そっそうだよ!周りを気にせず…縛られず自分らしくいて大丈夫!
「私は自分に帰りたい!元の世界に帰りたい!
私は変わったさきを信じるよ!」
と私は言った。
するとNo.1黒服の先生はいきなり静かになったかと思うと
「そうか…おまえら駒になんねぇな?必要ねぇ!」
と叫んだ。
元から駒になんてならないよ!
というか先生が言っている駒って何?
No.1黒服の先生は手をあげる。
やばいもしかして処分用ロボットきちゃう?
と思ったが
そんな時、
ブォーンドカン!バン!
教室のドアから急に移動用ロボットがもう突入してきた。
そのおかげで
教室のドアや廊下にある窓などが壊れて散乱してしまった。
えっ?なんで?教室内に移動用ロボット?
まさかこのロボットが襲ってくるんじゃ…
私と龍鬼がこのロボット大丈夫かしどろもどろしていると
この今いる中学二年生のc組の教室の上から声が聞こえてきた。
「海緒!乗って!大丈夫だから!」
えっ誰?誰?ん?上から?上ってあっ天井裏の蓋が見えた。
そこからガン!と閉まる音がした。
えっ今、天井裏の蓋がしまったけど…誰かがいるの?
と疑問に思っていると
私たちを見つけた学生たちが階段を降りきったのか
私と龍鬼のいる教室にやって来る。
「海緒!とりあえず乗ろう!」
龍鬼はそう言い私の手を引っ張る。
えっちょっと龍鬼!!
龍鬼についていき私と二人で目の前にある
移動用ロボットのドアから入り
急いで椅子に座る。
私は目の前にある運転席に座り
龍鬼は助手席に座る。
でも発車したら学生たちが!やばい激突しちゃう。
だが私たちを見つけた学生たちは
全員移動用ロボットから避けるためこの教室を出る。
移動用ロボットは教室に学生たちが全員出たことを確認して
いきなりバックし出してすると教室を出る。
この教室にあるドアの横を通りすぎる。
学校の廊下の中を加速し始め
そして
階段を通ろうとする移動用ロボット。
しかしそこにはまた私たちを探す学生たち。
やばいこのままじゃ激突しちゃう。
追いかけてくる学生たちはぶつかりそうになるため全員避ける。
移動用ロボットは一気に階段を降り学校の一階を降りる。
そんな中、龍鬼はこう言った。
「姉貴はいる。今の俺たちを見ていたんだ。だから大丈夫!」
うん! と私は龍鬼に頷く。
外につながる渡り廊下に出てやっとスピードが遅くなる。
やがて移動ロボットは停車したため
私たちは移動用ロボットから降りる。
「黒服のあのNo1ってやつ…ついてきてねぇよな?
とりあえず、今は…大丈夫そうだな。」
そう言い龍鬼は移動用ロボットの後ろを確認する。
どこか見つからない場所はないかな?
ずっと気になっていたこの通路の外側、
特別教室棟、普通教室棟、体育館を繋ぐ
まっすぐな通路…
1番見つからない場所は…
「この通路からはずれて学校の外に出て白い空間を歩く…
元の世界に帰れたら帰る見つからなかったら…
またここに戻って来るしかないな…」
と龍鬼は言った。
そっか…でもこの通路から出るには…
もう一度未来を信じてくれるゆりこが勘違いしてしまった
壁…じゃなくてこのガラスを壊して進まなくてはいけない…
でもどうしよう!このガラス…
龍鬼は突然このガラスを叩いて見た。
そうだ…割れるかな?でもびくともしない…
どうしよう…このままじゃ外に出られない…
「よし!それなら…俺の姉貴に任せよう!
と龍鬼は言い、
龍鬼は息を吸って大きな声で叫んだ!
「姉貴〜頼む!」
と叫んだ。
しかし…
なぜだが反応はなかった。
「あれ?龍鬼のお姉さん?」
と私は言った。
シー〜〜〜ン
嘘?私たち!出られない!
どうしよう…というか…私は移動用ロボットに乗り
抜けだしてきた普通教室棟を見る。
というか…
二階の…中学二年生のc組で言っていたNo.1の黒服先生…が言っていたこと…
なんだったんだろう?ええと…
自分は…周りの枠から外れてもいい自分になれる
変われる未来があると思っているようだが…
その先にもしも絶望があったらどうする?
もしも大切な人やもの…1人ぼっちになってしまい
自分を失ってしまっても…君はまだ自分になれる
変われる未来があると思えるのか?って…
というか…黒服の先生…どうして私は自分らしくなりたい変わりたいって思った
こと…私がそう思っていることを知っているんだろう?
脱出決意したことは知っていても変わりたいと願ったことも…
私の心も…わかっているような言葉で話してたなぁ?
後、上から…天井裏から声を出していた人物は誰だろう。
それと…龍鬼…せっかくここまできたのに…龍鬼のお姉さん…
「お姉さん…」
と私が発すると…
「俺は姉貴を信じる!」
と龍鬼の声が聞こえてきた。
うん!
するといきなりブォーン!と音がした。
私たちはあるものを見つける…
あっ、私たちが乗っていた移動用ロボットが急に動き出したのだ。
そして移動用ロボットは突然バックをし出し
どんどんと龍鬼と私から…離れだす。
えっ!そんな!移動用ロボット…龍鬼のお姉さんが動かしていた…
「あっ姉貴?」
と龍鬼も言った。
えっうっ嘘でしょ!
そしてその移動用ロボットは
普通教室棟の入り口前…までバックした。
そっそんな!
と思っていたが!
いきなり!ブォーン!ブォーンブォーン!
とエンジンがかかる音がする。
ん?
普通教室棟の入り口前までバックしていた…私たちを乗せていた…
お姉さん遠隔操作で…動かしているんであろう移動用ロボットが
急にエンジンがかかったような音がして
急発進でまた私たちの前に現れる…
そして!ガッシャン!ドン!と音がして…
その外に繋がる渡り廊下の私たちが白い空間の中…逃げようとしていた場所…
ゆりこが壁だと思っていたあのガラスを移動用ロボットの急発進で
叩きこわしたのだ。
そしてその移動用ロボットは徐々にゆっくりと動きやがて停車した。
やっぱり!
「龍鬼!信じて良かったんだよ!」
と私は言った。
きっと気づかなかっただけなんだよきっと!
すると龍鬼はこう言った。
「俺…何やってんだろう…あの先生…黒服No.1の言っていたこと気にしちゃって…
そういえば…あいつ…駒とか言っていた…どういう意味だろう?
とにかく…そんなやつに振り回されるなんて情けねえ…
海緒!この通路から出よう!」
うん!と私はうなずいた。
私たちは走り出す。
… だけど
しばらくしても何も見えてこない。
「龍鬼〜ちょっと…待って…
少し休憩しよう。」
と私は言い、
そうだね。と龍鬼は言い私たちは真っ白な空間の中座りこむ。
あたりを見回すがやっぱり外の世界は…
元の世界は帰れない!?
そういえばゆりこの手紙を思い出す。
ゆりこは…大丈夫かな?お姉さん、気づいているかな?
そういえば、あの映像〜
「真紀、どうしたんだろう、優しい子だったのに
あっ保健室で龍鬼と出会った後に図書室で知り合った子なんだ」
と私は言う。
あっそういえば図書室で月加先生って人とあったっけ?
「そうか。戻るには過去の記憶の
なんらかのきっかけって書いてあったな」
と龍鬼は言った。
いやまずは真紀…
真紀が記憶を思い出すきっかけってなんだろう?
「記憶のきっかけ…そうだ…俺たちって
どこで何を浮かんで思い出したか
もう一度考えてみようぜ?」
と龍鬼が言った。
どうやって思い出したかか…
「私は…元の世界でもあまり成績伸びなくて最下位で
学校に合わせようと思っていたけど…沙由里と仲良くなったけど……
いじめられるようになってていじめられていた時に…教室の窓際にいた竹下なゆ…
竹下さんがあの子…沙由里がいない時に
私にいつもチョンチョンって私のこと触っていたっけ?
今は自分らしい可能性があるってわかったけど…」
と言った。
「俺は
発明道具…天井や壁に張り付ける道具…
がおっこちてきた…いつも…姉貴が発明道具を作っていたからな…」
と龍鬼は言った。
「ん?いつも?
そういえば俺…こっちに来る前…姉貴の発明道具を見たのって…腕輪だったような…」
と龍鬼は続けてそう言った。
「そういえば…私も…沙由里にいじめられて…なゆが私にさわ…
関わってきてくれたのって…こっちの世界に来る前だった気がする…」
と私が言う
いつも… ここに来る前…
「あっ、もしかして記憶浮かんだとこって…」
と私が言うと龍鬼は
「こっちに来る前にいつもあったことだな?」
と言った。
「それでなんらかの悩んでいることも含めてだね?」
と私は言った。
「それじゃぁ…それについて考えてよう!」
と龍鬼は言った。
いつも… ここに来る前… なんらかの出来事…
うーん?
真紀が元の世界で…
「そういえば私…元の世界でも…沙由里…、愛、紗希…
ここでも…麗華…薫…離れていってしまった。
友達と離れていっちゃったなぁ…なんだか同じこと
になっちゃったなぁ…」
と私は言うと
二足歩行ロボットに捕まってしまったゆりこ…大丈夫かな?
そういえば…彼女も元の世界… では…
10歳までは戦時中で学校が通えなかったしアメリカと仲良くなって平和が訪れて
色々外国ものが輸入して学校も新しくなって楽しくなりそうって言っていたなぁ?
クラスや先生にテストや好きなものをばかにされ…ゆりこは
周りに合わせて行くことにしてたんだっけ?
この世界にきてからも…先にきていた麗華と薫に合わせてしまって
周りに合わせていたんだっけ?
それからちなみにゆりこはいつも外人さんとお話ししてたんだっけ。
だから…この学校に外人がいて…思い出した。
龍鬼は…ここに来て一週間くらい早く元の記憶が戻ったよね?
「あれ?同じ事?そういえば…私もゆりこも…元の世界で同じ事になっている?」
と私は言った。
「いつも… ここに来る前… なんらかの出来事があって…
元の世界でもここでも同じことをしている。なっちゃってる。…
そうだそれだ!」
と龍鬼が言った。
「真紀ももしかしたら…ここで同じことを繰り返してるかもしれない!
そこにヒントがあるかも…と言っても…真紀とあったのって…
あの図書室以降会ってない…映像くらい…でもそこからでも見つけなきゃ…
あっ、そういえば、!」
と私は言う。
「そういえばなんだ?」
と聞く龍鬼に私は
「私、真紀に図書室で数学を教えてもらってたことがあってその時、なんか体調悪そうに頭を抱えてた。」
と言った。
でもそれはただ体調が悪かったからなのかもしれない。でも龍鬼は言う。
「もしかしたら、教えてもらう。に関係があるのかもじゃないか?」
教えてもらう、あっそういえば。
「もっもっもう一つ思い出したことがあったんだ。」
と私は言うと龍鬼は耳を傾けて
「なに?なに?なに?」
と言い
「私、真紀と仲良くなって普通に真紀って呼んだら小さい男の子がきて真紀じゃないよ生徒会長だよって言われてうつむいていたなぁ。」
と私は龍鬼に説明した。
「もしかして生徒会長って言う言葉に関係があるのか?」
と龍鬼は言った。
生徒会長…って真面目なイメージだよね。もしかして。
あれっ私…何か忘れている気が
真紀と会う前に何か見つけていたっけ?
うーん。生徒会長…教えてもらう…
真紀って…何を悩んでいるんだろう?
それに…本当に外の元の世界は帰れないのかな?
私は白い空間を見渡していた。
すると数メートル先に何かが見えた。
ん、なんだろう あれ?
「龍鬼?あそこに何か見えない?」
と私は言い
龍鬼はそれを見て?って顔をしていた。
龍鬼と私は走り出す。
そこに行き着くと
タブレットもないのになぜか…文字だけが浮き出てる画面が見えた。
そこから…
「カードを差し込んでください。」
って声が聞こえてきた。
私と龍鬼が見ていると画面が動き出す。
えっええ!画面が急に動いてる?
誰かが動かしているのかな?
私は画面を見ていると
急に画面が真っ暗になりそこに緑の文字…
アルファベットやら知らない記号や単語がいきなり
たくさんズラズラと並び出し列をどんどん作って行く。
なっ何これ?
「姉貴が多分…これがなんなのか?調べているんだな?」
と龍鬼が言った。
へっへぇ?
お姉さん…お願いします!
その時…腕に何か違和感を感じた。
えっ何?手錠?
私は後ろを見ると…へっ?ロボット?
「きゃっ」
と私は叫ぶ。
そしてなぜか腕を後ろにして手錠をかけられてしまった…
えっどっどっどうしているの?壁がないのに…というか…
どうして早く見つかっちゃったの?
私は背後にいる…
二足歩行のロボットに気がつかず両腕を掴まれて手錠をかけられて
捕まってしまっていたのだ。
「海緒!!!」
と私を呼ぶ声がする。
「くっはなせ!」
と叫ぶ龍鬼。
私を助けるために龍鬼は何度も私に手錠をかけたロボットに
叩いたりパンチしてみるが…
この二足歩行のロボット…びくともしない…
叩いてもパンチをしても離してくれないロボット。
そこにまたザザッともう一台…ロボットが現れる。
今度は龍鬼も二足歩行のロボットに気がつかず両腕を掴まれて手錠をかけられて
捕まってしまった。
首元に何かビリリっと言う感触が当てられ私たちは気絶してしまった。
私と龍鬼は捕まってしまった…
…
ん、ん〜ここは?
私は目を覚ましあたりを見回すとここは生徒会室のようだ。
そこには数人の生徒たち。
あっ図書室に寝場所がある子もいた。
がっ学校に戻ってきちゃったんだ。私、
はっ龍鬼は?…まだ寝てる。起きて!
ガサっと何か音がする…あっ…手錠…
ううっ!動けない!
私と龍鬼は手足がっつり手錠で繋がれていた。
そういえば腕輪は?うそっない。まさか取られた!?
「サンキュー、ありがとう。ロボットさん!」
と言う声が聞こえ
最後に生徒会室のドアが閉まる音がした。
目の前にいたのは真紀…でも…あれ?
その時真紀がいきなり
ちっと舌打ちし怒鳴り出した。
「邪魔物の警備員捕まえてきてね〜じゃんどうなってんだよ!」
生徒会室の中真紀以外数人がごめんと謝る。
ん?えっええ!真紀?
なんか最初に会った時からすごく変わっていた。
なんだか真紀が真紀じゃないみたい…
姿も…
肩まで伸びていたショート髪はばっさり切っており
ショートボブになりスカートを短くして
椅子に座っているわけではなく机にどっかり座っていて
左足の膝に右足の膝を乗せて足を組んでいた。
そして真紀は私を見て笑い一言
「ふふ、驚いた?」
「海緒…あなた…先生の駒…断ったんだって…
せっかくNo.1黒服の先生が一生〜懸命…考えてチャンスを
与えてくれたのに…というかこのこと先生がいっていたよ?」
と真紀は指をいじりながら言った。
「えっ?駒?ねぇ…駒って…何?」
と私が言うと…
「ああ、それはね?処分者の救済…まぁ
こうやってあんたち処分者が逃げてしまった時のために私や他の生徒何名か
がこうやって手伝う感じで先生に選ばれているの。
後処分間際のい・じ・めの事もね?先生から指示されてるよ?」
と真紀は言った。
えっええ!処分間際のいじめって先生から指示されていたの?
黒服の先生たちは
私たちが最下位になったら処分されるってそんな縛られた法則を作って
私たち生徒を縛りつけてその上
生徒たちから…いじめを作るなんて…
「真紀も…その…駒なの?」
と私は言う。
「うん!そうだよ?
そ・う・い・え・ば〜
あんた?自分らしい場所に変わりたいだっけ?
変わりたいって言っていたよね?先生から聞いたよ?全部…」
と真紀は言った。
「うん!そうだよ…あっこのこと聞いたってひょっとして…
真紀…あなたも元の世界の記憶が戻ってるの?」
と私は言った。
すると…
「はぁ?何言っちゃってんの?元の世界?頭おかしくなっちゃった?」
と真紀からそんな言葉が聞こえてきた。
あっ…戻ってないんだ?
真紀は続けてこう言った。
「とっとにかく!あんたたち処分されるまでいじめてあげる〜
あんた逃げ出す前は処分間際だったしいじめも問題なくない?
断ったあんたらが悪いんだから?」
そんな…
さっき言った駒って…○したりいじめをさせたりするのが…先生だなんて…
○されないように…いじめられないように…
悪い事を手伝ってるなんて…
断ったからって…処分者…○す、処分間際をいじめるって…
駒とか…
自分は嫌だから…断っただけなのに…
誰かの意見を断ったからって悪いの?
いじめられなきゃいけないの?
本当に変われる可能性があるのに
他にも外の世界…自分の元の世界に…帰れるのに…
自分は変わりたいから…もうそこにいたくないから
そう思ったから断っただけなのに…
どうして真紀は…処分者間際…じゃないのに…
勉強ができて頭がいい
なのにその駒に…
すると真紀はこう言った。
「私ね…この世界…ここに生まれた時からずっと…
先生に一番取れ!生徒会長になれ!って言われてきたの!」
そうだったんだ…
私…知らなかった真紀がそんなふうに悩んでいたなんて…
「人から生徒会長とか…周りの視線が痛かった。
幻聴とか聞こえるようになっちゃって…辛かった。
だから…テスト中…抜け出しちゃった。」
と真紀は言った。
えっ?幻聴…
テスト中に抜け出しちゃったの?
「それから…原因よく考えると
先生に…一番!一番!そんな風に言われていて…なんだか
真面目に生きるの疲れちゃったからなんだって
でもそんなことを言ったらせっかくの駒チャンスもダメになる。
そこを外れたらどこも行く場所なんてない!」
と真紀は言った。
ダメじゃないよ…行く場所あるよ…外の世界…元の世界…
真紀…なんとか記憶が戻ってくれないかなぁ?
「そのあと仲良くなった…麗華たちが教えてくれたんだ〜
これから先縛られた世界で生きていくためには
ストレス発散と居場所の確保…
自分のしたいことを満たすには傷つけて気持ちよくなることだって」
と真紀は言った。
麗華と薫…そんなことを…
「先生にね。チャンスをもらえて
海緒ちゃんとそこのネズミを捕まえて好きにしていいよ〜って
言われたから私さ楽しもうと思って?捕まえた後も、これからも
抜け出すことなんてできない。だからもういいよね?
もういじめ楽しも!」
と真紀が言い終わると
すると
麗華!?薫!?
麗華と薫が生徒会室に入ってきた。
2人とも…バケツを一個持っていた。
「そうだよ〜真紀〜はっちゃけちゃおうよ〜
あっちなみに私たちも駒〜」
と麗華が言う。
「この前はよくもやってくれたわね〜」
と言う薫
真紀が
「そ・れ・じゃあ 早速〜」
と言い
麗華と薫は私と龍鬼に近づき
そしてバッシャーン、水をかけられてしまった。
真紀は目を見開きながら笑っていた。
「あははははは〜 何?この快感!
さいっこう」
すると龍鬼が濡れたからかいつのまに起きたのかこう言った。
「はぁ、こんなのなんか痛くもなんともねぇよ。
それでいいのか?
人を傷つけてもなんも解決しないぞ。」
そうだよ、どうして!?
すると真紀は、
「!っ
あーあ、せっかく気分良くなったのに
そんなわけっ!」
と怒鳴る。
「そんなことしても!」
と龍鬼は叫ぶ
「うるさい!うるさい!うるさい!うるさい。違う!」
真紀は言い飛びかかり、龍鬼の首を絞める。
「くっ」
と龍鬼は苦しむ。
「龍鬼!真紀やめて」
真紀は目を見開き笑顔になりこう言った。
「ほらっすごい快感!。」
龍鬼の首を絞めようとする真紀に私は
飛びかかろうとするが…
うう〜ん手錠をつけられて動けない!
真紀は大声で叫んだ。
「私は処分に追い込まれた…でもねそんな時…
先生がチャンス…私を駒にしてくれた。
これからも私はここで一生縛られてないといけない…
あんたたちが処分者で逃げているって聞いて
それにあんたたち…外の世界に生きたいって言っていたんだって?
そんなのあるわけないじゃない!
変わるために?ここは何も変わらない!変えられない!
外の世界なんてないんだよ!」
最後に真紀はこう言った。
「甘ったれんなぁ」
!!
どうしよう!どうしよう!龍鬼が!真紀が!
その時、
私、龍鬼、麗華、薫以外で誰か他の子達が…
「うっわ、首絞めるとか犯罪かよ〜」
「でも、確かにこの世界にいたらねぇ?
それに先生たちも処分者の子を○しているんだから〜」
と言った。
真紀は龍鬼の首から手を離し…その子達に反応して
「誰?今私に向かって言ったの!覚えてなさいよ!」
と言った。
他の子は「…」と萎縮してしまった。
その時…あれ?
廊下側で聞いたことがある音がした。
この音はなんだろう?
給食用の食缶を運ぶ音…
カラカラカラ〜
そして次に声が聞こえてきた。
「人を傷つけてもいつかそこには罪悪感が残っちゃう
つらいならつらくない方法をみんなで考えていったら?
1人で抱えこまず話し合うことも時には大事だよ?
おいで〜疲れたでしょ。ゆっくり休んでいいんだよ〜
疲れたのならちゃんと休もう!」
堂々と廊下を歩く音がして生徒会室に入ってきたのは…
真紀と仲良くなった日に会った猫の月加先生だった。
その時、真紀は前に私と同じようなことが、
あの頭痛や幻聴が起きたのか?
その時、急に真紀が頭を押さえ叫び出した。
「うっううっああ!」
月加先生は真紀に駆け寄り
「あっあなた大丈夫…」
と声をかけるが
「おいなんだよ!邪魔だな。入ってくるんじゃねぇよ!」
月加先生から真紀を引き離すように麗華がそう言う。
月加先生の前に麗華は立つ。
えっ?痛がっている真紀に声をかけてあげたのに…
真紀は膝を突いて龍鬼の横に倒れる。
龍鬼はムクリと首を押さえて起き上がる。
「ゲホっゲホっゲホ!」
猫の月加先生は心配そうに龍鬼に近寄る。
薫が、猫の月加先生を見て不思議そうにこう言った。
「この先生いたっけ?」
麗華も不思議そうにこう言った。
「そういえば、食事の先生って、数日前からみてないよね?」
「あっこの先生〜月加先生だ。あたし図書室に寝場所があるんだけれど
晩御飯持って来てくれた時この先生がきたよ?」
と図書室に寝場所がある子が言った。
そしてもう1人の子はこう言った。
「あれっ?その時以降から食事の先生って見ていなくない?
それって、というか外の世界ってあるの?」
えっ数日前から…あっ、最後図書室にきた時って数日前…
ん?食事の先生が変わったんじゃないの?ってことは
「まさか」
麗華と薫は二人で言う。
龍鬼は猫の姿の月加先生を見てぷっと吹き笑っていた。
ん?龍鬼?
その時だった。
生徒会長室の電気全体が赤くなりだしヴ〜ヴ〜とどこからか音がする。
えっええ?何?
「あ…、これ?まずい?とにかく…龍鬼はとりあえずしばくとして」
と猫の姿の月加先生は言う。
ドゴン!!!
その時廊下が大爆発を起こした。
「「「「「「「うわっ」」」」」」」
と生徒会室のいるみんなで叫ぶ。
その時図書室に寝場所を置いている子が
「もっもし
外の世界があるならこの猫って…侵入者だ!あの人先生じゃないよ!」
と言った
すると生徒会室の壁からまた。
ドゴンと音を立ててやってきたのは四足歩行のロボットと二足歩行のロボットだった。
「海緒!」
と声がする
ふり向くと真紀が二足歩行のロボットにいつの間にか抱き抱えられていた。
「真紀!」
私は真紀に手を伸ばすが連れ去られてしまいい壁の中に入ってしまった。
次に四足歩行のロボットが生徒会室の壁から現れ目の前にきて銃を装備していた。
ドドドドドッと銃で攻撃してきた。
「避けろ!」
龍鬼の掛け声で私たちは避ける。
月加先生が手をあげると大きな二足歩行のロボットが現れ押さえる。 が
四足歩行のロボットだけが抜け出してきて私たちを追いかけてきた。
やばい!逃げなきゃ!
私たち…私、龍鬼、月加先生は生徒会室を出て廊下を走る。
今は生徒会室にいたから学校の4階に私達はいる。
途中ロボットたちの銃で廊下の窓ガラスが飛び散る。
はぁ、はぁ、はぁ
急に月加先生が「こっち‼︎」と言われたのでいくと
特別教室棟の真ん中に階段が見えた。
私たちは一気に下へ駆け下りる。転んじゃいそう。
ロボットたちは早い。
三階についた。
へっ?
すると月加先生は私と龍鬼を持ち上げた。
その時何かが通りかかる。
それはどんどんと放送室へ向かう。
「海緒!あれっ」
と叫ぶ龍鬼が指した方向は、放送室へ向かってたのはよかった移動用ロボットだ!
月加先生も移動用ロボットに察したのか「任せて。」と言い
私たちをおろし片手で指をパッチンと鳴らすと
放送室前の廊下で走っていた移動用ロボットが急に方向を変えて
私達の前で停車。
えっ?え〜この猫ロボットさん移動用ロボットを操作したんだけど…
いったい何が起きたの?
「乗ってさぁすっ飛ばすわよ〜しっかり捕まっておいて?」
と月加先生が言う。
私たちはそう言う月加に合わせて移動用ロボットのドアから入り
月加は運転席、龍鬼は助手席、私は後部座席に乗った。
すると移動用ロボットは急発進し出す。そして、
移動用ロボットはガタンとよろめいたかと思うと
三階に降りてきた銃を撃ってくるロボットたちにおもいっきりつっこみ
その隙に道を通り階段をガタガタと音を立て
階段の壁から出てくる、たくさんのロボットをどんどんとすり抜けていき
降りていく。
一階につくすると職員室には先生がいた。
しかし私達の方がスピードが速い!
あれ?轢いちゃっ…
しかし先生達は避けてしまった。
そういえば、先生達、あんまり攻撃してこない?
ロボットに指示していたっけ?
移動用ロボットは素早く外の渡り廊下を出て普通教室棟にむかい地下におりる。
「「うわぁ〜「姉貴」「月加先生〜」」」
と私と龍鬼は言う。
やばい、速い!うっ!!
よっ酔いそう!でもおかげでロボット達には見られていない。
あたりが静かになっていた。が私たちの乗り物は早い。
でも、大丈夫なくらいかな?
地下は給食室のドアがありそこを通りすぎる。
月加先生は運転している中、移動ロボットはいつもの一定の速度になった。
ジリリリッ頭痛と幻聴で私は頭を抱える。
そこを横目で見る月加先生。
うっどっどうしたんだろう?月加先生?
「やばいやばいまずいぶつかるよ姉貴!」
と龍鬼の声がした。
はっと私は前を見る。 壁!
龍鬼の掛け声で急停車! だがしかし
バゴーン!と大きな音を立てて前の壁に移動用ロボットが激突し
運転席と助手席に乗る龍鬼と猫の月加先生の膝ギリギリまで
前の部分が壊れてしまった。
「びっびっくりした〜まずいにゃ〜」
と猫の月加先生は言い私達は降りる。
私は
「ねぇ月加先生って…」
と私が言うと
「そう俺の姉貴」
と龍鬼が答える。
猫の月加先生は私に
「やっほー私も2048年から来ました。ってこれ龍鬼が全部説明しているよね?」
と言い手を振っている
すっすご!私の目の前に2人の未来人!
「あっそうだ!ゆりこは?助けてあげた…かな?」
と私が言うと
猫の月加先生…猫姿の月加さんは私の方をみた。
「うん大丈夫。無事だよ。
今は…ああ
もう私たち…こっちにきちゃったけれど…
今ゆりこは一階の天井裏にいるよ?」
と猫の月加さんが言ってきた。
あっそうなんだ…
「なら…早くゆりこと合流しなきゃだね?」
そう言い私は廊下で一歩足を進めると
「「ああまった!」」
とそう言う行きぴったりな声が聞こえてきた。
えっ?
私は2人を見ると
「今は…動いちゃまずいじゃないかな?まだロボットがうろついているかも
しれないし…」
と猫の月加さんは言った。
ああそっか…
すると猫の月加さんは私に質問してきた。
「そういえば…ずっと気になってたんだけど…
あの食事No.55の先生って?ひょっとして…カツ丼姿の?」
「あっそういえば…猫の月加先生ってこの世界で先生のことを呼ぶ時…
なんてよんでるかも知っているの?
あのカツ丼先生ってね?本当にカツ丼みたいな姿をしていて面白いんだよ?」
と私が言うと
猫の月加先生は…
「ああ先生の呼び方はまぁ龍鬼から…カツ丼姿って…あっ!」
と急に叫び出した。
えっ何?どうしたの?
「そういえば…生徒会室にいたあの子たち数日前から
いないって言っていたよね?
私…その時…図書室で生徒たちに変わりに
食事を届ける前…この猫ロボットの姿じゃなくて警備員っぽい姿になってたの…
その方がバレないかなぁって?」
と猫の月加さんは言った。
えっ?警備員姿?ってなんだかカッコいいね?
「だけど…途中で警備員姿だけどバレちゃって…
多分…前のビラ配りが原因かなぁ」
と猫姿の月加は言った。
ん?ビラ配り?もしかして?ゆりこが二足歩行にトイレで捕まった時
私と龍鬼で天井裏に行ってしまい…
どうやって元の世界の記憶をみんなに思い出してもらうかを考えていた時?
私がビラ配りを提案した時…龍鬼がその方法は姉貴がバレたって言ってたような…
「というかあなたは
ああ図書室であったよね?ええと…
名前は…」
と月加さんは笑って言う。
「あっ海緒、岩下海緒です。よろしくね。」
と私は言う。
「海緒?あっあなたって…」
と猫姿の月加さんは言う。
猫姿の月加さんはまじまじと私を見つめる。
私も猫姿の月加さんを見つめている。
ジリリリリリッと砂嵐のような幻聴が聞こえてきた。
あれっえっまた?というかロボット達に襲われて
真紀の救出…失敗した時から幻聴や頭痛がなかったのに、
そういえば…月加さんって…
「姉貴?海緒?どうしたんだ?というか二人ともあったことがあるのか?」
と龍鬼が私と猫姿の月加さんを呼びかける。
はっ!
私は猫姿の月加さんから目線を外し龍鬼を見る。
猫姿の月加さんは龍鬼の方を見て、
「あ、そうなの龍鬼〜 図書室でね?
そ う い え ば龍鬼?
生徒会室から脱出するとき私の作ったアバターを笑ったでしょう??」
猫姿の月加さんはそう言い龍鬼の頭をコツンと叩く
龍鬼はいてっと声をあげた。
猫姿の月加さんは叩いたところを撫でて
「あんたが行方不明になって一週間程たっちゃってようやく会えたと思ったら
今度は連絡取れなくなっちゃっておねえちゃんすごく焦ったわ?
また会えて嬉しいわ龍鬼?抱きついてもいいんだよ?」
そう言い猫姿の月加は両手を広げる。
「うっうっせぇ姉貴、誰が抱くか!
まぁそのありがとうだけど…」
と龍鬼は言い
自分から猫姿月加の両手からどかそうとする。
猫姿の月加さんはにやっと笑い龍鬼を撫でようと手を伸ばす。
「またまた強がっちゃって。こいつはひどいこと言うけれど、
強がっているだけだから〜でも、悪い時はちゃんと叱っているわ〜」
とニコニコ笑いながら私に言う。
「やっやめ!やめろ!」
龍鬼はそう言い撫でようとする猫姿の月加に抵抗する。
そっそうなんだ。なんかいいなぁ兄弟!
「それに龍鬼はいっつも巻き込まれるんだから、誘拐とか。
その時もお姉ちゃんがハッキングして助けてあげたことがある。ん、」
ゆっ誘拐されたことあるの? えっ?龍鬼!大丈夫?
猫姿の月加はそう言い龍鬼の手をみてる何かを察したようだ。
「あっ、龍鬼?私があげた。腕輪は?」
龍鬼はぎこちなさそうに
「なっ無くしてしまいました。…」
言う。
「そう?あれ、まだ、試作段階だから?龍鬼…
本題に入ろうと思うわ。」
月加はそう言い私の方に視線を合わす。
「それより…あなたは…」
とまた私を猫の月加さんが見つめる。
私も猫の月加さんを見つめた。
するとジリリリリリッと砂嵐のような音の幻聴がする
猫の月加さんは口を開いた。
「あのね…龍鬼、海緒は…この世界の真実は!実はね!」
そう言うと、
頭痛ジリリリリリッと砂嵐のような音の幻聴
が聞こえてきて
目の前にいる月加と私は倒れてしまった。
なんでまた、このタイミング…
「海緒〜!」
と誰かが呼んだ声がする…あれ?誰だろう?
ああ、ダメだ… 瞼が閉じちゃ…
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