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他者の迷惑を顧みず、自己の欲望を優先する闇バイトによる凶悪強盗事件の真相とは!

第二節:我欲視点


一、進化論と弱肉強食主義

宇宙の進化において生命が発生し、その生命の進化の過程で

人間が登場したと解釈する捉え方があります。

環境に適応し、弱肉強食に勝ち抜いたものだけが生き残り、

その繰り返しの最先端が今の人間社会であり、それは今後も永遠に

続くとする考え方があります。

弱肉強食を前提とする進化論の主張です。

弱肉強食主義は、生存欲と生存欲の戦いに勝つことこそが進化の本

質と捉えます。

現実の動物世界を見れば、騙しに溢れ、罠に溢れ、卑怯に溢れてい

ます。

強いものが弱いものを食するのは当然であり、ここに、真実とか愛

とか論じても何の意味もないと解釈されます。

生命進化の延長線上に位置する人間が、弱肉強食の原則を無視でき

るはずもなく、もしそう考えるなら単なる空想論者とみなされま

す。

事実、醜い人類の闘争歴史を見れば、弱肉強食の原理が厳然と生き

ているように見えます。

具体的な例を挙げます。

BC2000年頃、コーカサス山脈北方(黒海とカスピ海の間)の

草原地帯に住んでいた凶暴かつ好戦的なアーリア人が世界を股にか

けて移動し始めました。

その大移動に伴い各地の先住民は追放されるか、奴隷にされるか、

絶滅に追い込まれました。

BC1200年頃にもそのような悲劇があり、西暦1300年頃に

も同じことが起こりました。

大航海時代はそのまま大侵略時代の幕開けとなり、それ以降、

地球規模の虐殺が日常茶飯事のように行われました。

アステカは絶滅に追い込まれ、インカも全滅しました。

植民地として支配された国々が辿った悲劇は到底言葉で表現できま

せん。

野獣顔負けの虐殺の連続でありました。

初めから剥き出しの暴力的虐殺もあれば、一見紳士的に見せなが

ら、内実は騙しと策略に満ちたものもありました。

洗脳し、分断し、内乱を起こさせ、戦争に駆り立て、疲弊させ、

最後には全てを奪うのが侵略者の常套手段であります。

さらに、宗教や哲学を動員し、真理や愛を標榜しながら心への侵略

をも繰り返しました。

宗教や哲学、思想、主義主張は、相手を洗脳し、油断させ、最終的

には敵愾心を消滅させるための手段として利用されました。

二、欲望と欲望の衝突

欲望そのものは生存欲のひとつとして必要であります。

しかし、食欲は自分にだけあるのではありません。

全ての人が等しく持っているものです。

満足になればすぐそばの獲物にも手を出さないライオンと違って

人間の欲には際限がありません。

持てば持つほど、もっと持ちたいと欲望はますます渇きます。

人間の欲望ほど、始末の悪いものはありません。

際限のない欲望と欲望がぶつかれば、際限ない争いが発生します。

人類歴史は欲望と欲望の対立から発生する悲劇にまみれてきまし

た。さて、このような事実を見れば人間は野獣以下であります。

従って、平和など夢の夢であり、騙されないうちに騙すことを考え

なければならず、殺される前に殺すことを考えなければならず、

圧倒的に強くなる以外に道が無いということになります。

なんと絶望的な結論でありましょうか。

自己の生存を維持するために基本的に備わっている欲望は決して否

定されるものではないですが、我欲侵略主義、我欲傍観主義は否定され

なければなりません。

我欲侵略主義

他者の迷惑を顧みず、自己の欲望を優先する考え方を我欲侵略主義

と呼びます。

我欲傍観主義

他者への我欲侵略主義に対して、見て見ぬふりをする姿勢を我欲傍

観主義と呼びます。

今関東一円で起きている、闇バイトによる凶悪強盗事件の真相は、

他者の迷惑を顧みず、自己の欲望を優先する我欲侵略主義が根底に

あることがわかります。

またこのような事件は対岸の火事ではなく、いつ自分の家族や知人が加害者

に、或いは被害者になるかわかりません。

ですから、このような我欲侵略主義に対して見て見ぬふりをするのではな

く、自分の責任として捉え、我欲侵略主義に対抗する手段を一人ひとりが

模索していく必要があると考えます。

次節ではこのような我欲侵略主義に対抗するための愛情主義につい

て書いていこうと思います。

ここまで読んで下さり有難うございます。

よろしければコメントなどお待ちしております。

私は助け合い主義の主張に賛同し、モデル都市建設の活動を推

進しています。

現在の日本や世界に疑問があり、何としても解決しなければならな

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