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好き勝手に生きることが自由ではなく、助け合いこそが本当の自由である

七、老後資金の活用

今の日本は高齢者が1000兆円以上の資金を蓄えています。

しかし、若い世代はあまりにも厳しい経済状況となっています。

安定した仕事につくこともできず、収入も不安定で、

結婚の計画も子供を生む計画も立てられなくなっています。

これでは日本は沈む一方です。

高齢者のお世話を若い世代が担保すれば、高齢者のお金が若者の飛

躍資金として活用できるはずです。

高齢者はお金そのものが必要なのではなく、未来の安心が約束され

れば、お金そのものにしがみつく必要はありません。

老後資金への過度の依存は、今や非常に危険な状況にあります。

振り込め詐欺やリフォーム詐欺など、あらゆる種類の詐欺がお年寄

りを狙っています。毎年何百億の被害が出ています。

過去世代は人生の最期の時間を過ごしています。

死を迎えれば全てのお金は全く不要となります。

しかし、誰も、これから5年生きるのか、10年生きるのか見当も

つきません。

結局、長く生きた場合を前提として、少しでも余裕資金を確保して

おきたいと考えます。

目減りを少しでも減らすために節約を心がけた生活をします。

そしてある日突然、死を迎えます。

大半のお金は手を付けずに残して逝くことになります。

真面目な高齢者ならまさしくこのようになります。

使わなければならないわけでもなく、直ぐ使うわけでもないが、

「手元にないと不安だ」というのが最大の理由です。

それなら、亡くなるまでの人生に責任を持ってくれる信頼できる若

者がいれば、その資金を若い世代に委ねることができるはずです。

あるいは託すことができるはずです。

このような場合、個人として保証してもその個人に何かがあれば保

証自体が壊れるため、団体で保証するのが安全です。

団結の力は強力です。

高齢者の生活と介護と安全を若者が連帯して保証します。

高齢者は老後用の資金を若者のファンドに預けます。

若者はファンドの一定比率を目的を実現する環境システムに投入し

ます。

高齢者が亡くなった場合には、残余資産を若者の未来資産として活

用させて頂きます。

運用可能となった資金は、教育用環境資金、食料生産用資金、健康

管理用資金、エネルギー調達資金などに投入します。

最終的には、公的な管理が可能な新しい通貨を発行する計画を持っ

ています。

*まとめ
◎高齢者の生活と介護と安全を若者が連帯して保証します。

◎老後用の資金を若者のファンドに預けます。

◎若者はファンドの一定比率を直結する環境システムに投入します。

第四節 モデル日本の具現化

一、連帯家族形態の実践

繰り返しになりますが、高齢者には若者が必要であり、若者には高

齢者が必要です。

100人の連帯家族形態を実践してとても良かったことがありま

す。身内だけの生活にも、人間関係のゴタゴタは絶えないものです

が、第三者家族が一緒に生活すれば気を使ったり、遠慮したり激突

したり、醜い争いも起こるだろうと心配しました。

ところが第三者が一人いるだけで人間は礼儀深くなります。

夫婦だけだと怒鳴り合う関係でも、知人がいれば静かに話すことに

なります。それ故に、静かな精神状態を維持しやすくなります。

また、いろんなイベントも同じ顔ぶれではなく、ちょっと遠慮がい

るぐらいの同志がいたほうが喜びが倍増します。

愛情主義を前提としているため、我欲主張のひどい人にはご遠慮

願っていることもありますが、数年間の経過を見ますと、非常に順

調に進んでいます。

高齢者からは「わが人生にこんなに刺激的で楽しい人生が待ってい

るとは思わなかった」という声が多く聞かれます。

赤ちゃんから各世代の若者が共にいることも楽しい根拠の一つであ

ります。少子化の解決にも大きな希望となっています。

食べ物があり、生活環境があり、温度管理がなされ、将来のビジョ

ンがくっきりすれば、それ以上に必要なことはありません。

環境があり、愛する夫がおり、愛する妻がおり、尊敬できるおじい

ちゃんおばあちゃんが居て、子供たちが安心して生活できればそれ

で充分です。

どうしてお金、お金と狂ったように振り回されたのでしょうか。

なにかの幻想に追い回されていたのではないでしょうか。

モデル日本はお金を中心とした思考回路を切断します。

お金は交換の便宜上生まれた脇役に過ぎません。

我欲主義がいつのまにかお金を目的とし、お金をあたかも神様のよ

うにしてしまいました。

助け合いと連帯家族制度を成功させることによって、お金は人間に

仕えるしもべとなります。

二、本当の自由とは

個人が単独で誰からも干渉されずに好きに生活できるならとても自

由だと思いますが、やってみればかえって不自由になっていたこと

を発見します。

単独は自由のように見えますが、それは助け合いを拒絶したことに

なっています。一人でできないことも、二人ならもっと容易にでき

るようになり、三人ならもっと容易になることもあります。

愛情主義が前提なら助け合う人数が多いほど、自由度が増します。

子供の世話や教育も、よりスムーズに行くようになります。

戦後の荒廃の中、戦地から戻った夫と久しぶりに会えた妻は感動の

涙を流しました。生きて戻ってくれただけでも感激でした。

経済的見通しは全く無かったですが、そこには愛情がありました。

愛情があれば経済的見通しなどなくても子供を生むことができまし

た。沢山の赤ちゃんが生まれ、ベビーブームと呼ばれました。

その世代が戦後の日本を牽引し、世界に冠たる経済大国に押し上げ

ました。その団塊世代が今や消え去ろうとしています。

そして、少子化が問題となっています。

お金がないから結婚できない。

お金がないから教育に責任を持てない。

共働きだから子供が生まれたら生活できない。

戦後の世代がこのような言葉を聞いたら、どう反応するでしょう

か。

男性は女性を見出さずに夫婦となることはできません。

当然、親になることもできません。

個人が好き勝手にできるという意味の自由なら男性は結婚しないほ

うが良いです。結婚するということは個人としての自由を捨て、夫

婦としての義務や責任を負うことを意味します。

個人の自由を捨てるという表現は、不自由になることを意味するか

に見えます。しかし、男性一人では実は男性としての価値を発揮で

きない不自由な状態だったという事実がわかります。

左手を使わず右手だけで生活しなさいと言われれば、どれほど不自

由でしょうか。

左手を使って良いと言われた途端に大いなる自由を感じます。

男性は右手、女性は左手として登場したと解釈できます。

聖書によれば女性は助け手となっています。男性だけで生活しなさ

いとは左手を使うなと言われた状態であります。

それが男性独身状態であります。

女性と一体となるのは左手を使って良いと言われたに等しいので

す。

結婚は、自由が束縛されるのではなく、自由になるというのが正解

です。

時と場合によって左手の中身は変わります。重たい机の移動を一人

でやれと言われればやりにくくて仕方ないですが、二人でやれれば

遥かに自由に動けます。

車の運転席に座れば狭い空間で不自由になりますが、遠いところま

で思いのままに移動できます。それだけ自由になったといえます。

今まで言われてきた自由は実は不自由であり、大きな助け合いで団

結すれば、何事もスムーズに達成できるようになり、全員の自由度

が遥かに増すのであります。

団結はより大きな自由を意味します。

今回はここまでとします。

ここまで読んで下さり有難うございます。

よろしければご意見、ご感想をお待ちしております。

私は助け合い主義の主張に賛同し、モデル都市建設の活動を推

進しています。

現在の日本や世界に疑問があり、何としても解決しなければならな

いと立ち上がろうと考えている方は、こちらのモデル都市推進本部

のHPを御覧下さい。







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