50代の英語の勉強法 英検1級聞き流さないリスニング
これまでの英語学習で最も成果があったのはリスニングです。英検1級2024年第1回のリスニングの結果では、リスニングだけ初めてC1に到達できました。
具体的に効果が実感できた教材は、駒井亜紀子先生の『TOEIC L&R TEST 音読特急 速聴力をつける』です。意味の塊で切り分けたリスニングの音声を、完璧に聞き取れるまで、繰り返し聞き続けて、正しい英語の音を脳に叩き込みました。よく知っている表現でも聞き取れないことが多く、綴りを見て自分が思い浮かべる音と、聞こえてくる音の違いに驚きました。
『英検1級 文で覚える単熟語 4訂版』も同じやり方で、細切れの音声を一字一句聞き取れるまで繰り返し聞きました。語学学習用の音声リピートアプリは、リスニングの訓練にとても便利ですね。
数年前にCakeというアプリで、ごく短いフレーズを何十回も聞いたり声に出したりしました。それもかなり効果があったと思います。累計の学習時間が50時間を超えたあたりで、英語の音が意味のある塊として聞き取れるようになり、リスニングの力が一段上がった気がしたのを覚えています。
ある程度長い英文を聞く時には、全体の話の流れを意識してしまうので、細かい発音や一つひとつ単語の意味はわからないまま流れてしまいます。
ですが、時には細部にとことんこだわって、短いフレーズ単位でひたすら聞いてみることも、リスニングを伸ばす一つの方法だと思います。
一方で、あまり難しくない英文を字幕付きでボーっと聞き流すこともしました。物語や伝記を易しくリライトした朗読がYouTubeにあり、テキストも画面に出ています。それを毎日1時間くらい画面の文字を読みながら聞きました。フォレスト・ガンプや大いなる遺産が特に面白かったです。
夜寝る時にも、YouTubeの英語のオーディオブックを流しながら寝ています。たまたま夜中に目を覚まして、流していたゴッドファーザーの音声が、意味を理解しながら聞き取れた時には、すごく成長が実感できました。
インターネットなどない頃は、松本茂先生の速読速聴英単語などのCDをひたすら聞き流していました。でもその頃は、文法も単語も精読も、何もやらずにただ聞いていただけなので、さっぱり意味がわからず、全くの時間の無駄でした。よく言われる「お経をいくら聞いても意味はわからない」の状態です。
洋画もかなり観てきましたが、日本語の字幕を見ながらただ映画を楽しむだけでは、ほとんど効果はなかったです。
ところが、英語学習に真剣に取り組み始めてしばらく経つと、日本語の字幕を読みながら頭の中で英語を組み立てられるようになり、英語のセリフが聞き取れるようになりました。字幕を見て瞬間的に英作文し、耳で正解を聞くような感じです。
ただ、字幕なしでは、かなり理解が下がってしまいます。やはり、洋画や海外ドラマで英語の勉強をするためには、ものすごいの量の英語学習が必要なようです。
近頃は海外のYouTubeチャンネルを聴くようにしています。わからないことがあってもあまり気にせずに、大雑把に内容が分かればOKということにして、コンテンツを楽しむことを最優先にしています。
楽しみがなくては英語を勉強する意味がないので、雑なのもむしろ”いい加減”だと思います。