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50代の英語の勉強法 洋書の精読

子供のころから読書が好きで、これまでたくさんの本を読んできました。当然日本語の本ばかりですが、数千冊は読んでいると思います。

では、英語の本はどうでしょうか?英語学習者用にやさしくリライトされたものはかなり読みましたが、ネイティブの大人が読む普通の洋書を最後まで読み切ったのは、ダニエル・キースのアルジャーノンに花束を『Flowers for Algernon』(ルビ訳付き)と、ニコラス・スパークスのきみに読む物語『The Notebook』のたった2冊だけです。

他に読んだ洋書は、思い出のマーニー『When Marnie Was There』、ピーターパン『Peter Pan』、エルマーの冒険『My Father's Dragon』、ライオンと魔女『The lion, the witch and the wardrobe』などナルニアのシリーズを何冊か、チャーリーとチョコレート工場『Charlie and the Chocolate Factory』、くまのパディントン『A Bear Called Paddington』、ピーターラビット『The World of Peter Rabbit and Friends』、くまのプーさん『Winnie-the-Pooh』、女優のジュリーアンドリュースさんが書いたマンディ『Mandy』などなど、どれもちびっこ向けのお話ばかりです。しかも、最後まで読み切っていないものもあります。

多読に挑戦しようと、BookOffで安く売られている洋書を300冊以上買いました。でも、いつも初めの方だけ読んで、ほとんど理解できずに飽きてしまい、挫折してばかりです。

「洋書の多読する時は、意味の分からない単語があっても、辞書を引かずにどんどん読み進めていけば、前後の文脈から意味を類推する力をつけられる。」などとよく言われますが、それでは、わからないことがどんどん溜まっていって、内容があまり理解できなくなります。また、ほとんど意味の分かるやさしいものを読んでも、いまいち面白くありません。もうすぐ60歳のおじいさんが、はらぺこあおむし『The Very Hungry Caterpillar』とか、美女と野獣『Beauty and the Beast』などを読んでも、何だかピンときません。

2025年は楽しみながら英語の勉強ができるように、チャールズ・ディケンズの大いなる遺産『Great Expectations』の精読をすることにしました。今までに、翻訳された小説を読み、映画を見て、やさしいオーディオブックを聞きいていますが、筋立てがとても面白く、何度読んだり聞いたりしても、いつも引き込まれてしまいます。著作権も切れているので、無料でオンラインやPDFで読むことができます。

オーディオブックもYouTubeにたくさんあります。これまでも寝るときに流しっぱなしにしてきました。

不思議と耳から聞くと大まかな筋はわかります。ところが、文字で読んでみると、わからないことだらけで、細かいところまで内容を理解しながら読み進めることはできません。

せっかく英語を勉強しているのですから、これから時間をかけてちゃんと調べながら、作品をじっくり味わってみようと思います。全部で59章あるので、毎週1章を目標にすれば、1年ちょっとで読み終わるはずです。わからない単語や表現はWebからコピペしてChatGTPに質問すると、詳しく解説してもらえます。調べたことをどんどん書き込んで、何度か読み返すと、頭の中で意味がはっきりとつながります。何より内容が面白いので、途中で挫折しないで読み進められそうです。

英検1級の勉強は、本当に辛く厳しい道のりで、いくらやっても進歩している気がしません。合格するまでには、まだまだ何年もかかりそうです。

一方、大好きな作品を精読して理解できると、嬉しくて思わずにんまりしてしまいます。じっくり読んでいけば、文章のリズムや文体も感じることができます。「好きこそものの上手なれ」の通り、まるごと一冊を最後まで調べ切った時に、英語の力もついているといいですねぇ。

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