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現場監督の仕事

現場監督(施工管理)の仕事は建築に関わりのない人には
なかなか伝わりづらい仕事です。

「どんな仕事してるの?」

初めて会った人に聞かれると返事に困ります。

「へぇ、大変そう。」
「外仕事は大変だね。」

よくいわれますがそれほど大変でもそこまで外仕事でもありません。

今回は現場監督が主にどのような仕事をしているのか紹介します。

簡単なプロフィール
アラサー高卒 独身男 現場監督
地方中小企業の建築施工管理の会社員
1級建築施工管理技士
一級建築士受験中

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現場監督の主な仕事



安全管理

『安全第一』
よく聞く言葉だと思います。

建築現場には様々な危険が潜んでいます。
危険を取り除き安全な職場環境を
職人さん(大工、左官、鳶 など)に提供します。
危険な職場で働きたい人などいません。

具体的な安全管理の仕事
・作業しやすい足場の計画
・仮囲いや工事車両の進入口の計画
・通行人や第三者への配慮
・定期的な機器の点検
・朝礼、危険予知活動の実施
・5S(生理、整頓、清掃、清潔、しつけ)の実施
・作業員の受入、教育

安全管理とひとことに言っても
やることいっぱいな感じがします。

実際には労働災害が起きないような作業手順、
現場環境を計画することにあります。
せっかくの新築でも建築時に死人が出たような建物は
色々な噂が経ってしまうかもしれません。

工程管理

敷地を囲い、仮設事務所を立て、基礎を作り、柱を立て、梁や屋根をかけ…
この順番を考え、流れを示す工程表を作成します。

この工程表を元に業者を手配したり業者間の調整を行います。

補助金を申請している場合や使用開始時期が決まっている場合はこの期限を守れないと違約金を請求される場合もあります。
昨今の情勢により人手不足や材料調達の難易度からどうしても間に合わない場合があります。
丁重に説明し理解してもらう必要があります。
契約時にあらかじめ説明こともあります。

そして働き方改革が進み実質的には工事期間が厳しいのが現状です。

品質管理

求められている意匠性を満足しているか?
建築基準法や関係法令、施工規則などに抵触していないか?
構造計算を元に計画された構造図に準じじているか?
施主様にとっては一生に一度の大きな買い物かもしれません。
すぐ雨漏りするような建物を建ててしまっては訴訟問題でしょう。

求められた品質を満足していることが最低条件です。


原価管理

良い建物を建てても赤字では会社が倒産してしまします。
予算内で工事を完了させ、会社に適正な利益を及ぼします。

業者への支払いももちろんですが
現場監督の給料、営業・事務・役員の給料、
会社の維持費、ガソリン代、通信費など会社運営にはお金がかかります。

利益を求め過ぎて高い金額を提示してしまうとお客様は離れてしまいます。

まとめ

紹介した内容は現場監督の仕事の一端に過ぎません。
やることは多いですがやり甲斐はあります。

・工事の責任者として設計者、施主、業者を繋ぐ存在
・案外事務所にいることが多い
・会社からも施主様からも多くを求められ責任は重大
・やり甲斐と働き方改革のバランスが大事

自分の計画や指示で人々が利用する建築物が出来上がっていく様は
出来上がった頃には何とも言えない達成感があります。


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