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令和6年 二級建築士試験 合格者の発表

令和6年12月5日に二級建築士試験の合格者の発表がありました。
観光客向けのゲストハウス(簡易宿所)」というお題でした。

1番下に次の記事を載せています。

簡単なプロフィール

アラサー高卒 独身男 現場監督
地方中小企業の建築施工管理の会社員
1級建築施工管理技士
一級建築士受験中

二級建築士の試験はとにかく
「作図して体に覚えさせる」ことが合格への近道です。
本格的な用紙を使ってモチベーションを維持します。
※Amazonのアソシエイトとして、当メディアは適格販売により収入を得ています。


合格者数と合格率

「4,680人の合格者、47.0%の合格率」
と公表されています。
受験者数は9,947人とのことでした。
概ね半数が合格したということになりますが
実際には30%前後の学科試験を通過した者の中から
53%が不合格と考えると十分狭き門です。

試験元 https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/2k-mondai.files/2k-2024-2nd-gohikijun.pd


近年は運で合格できたということを防ぐために
試験が難化しているという噂もあるほど難しい試験です。

採点のポイント


今後の学習に向けて試験元が何を求めているのかを十分に読取り、
課題文から導き出す訓練をする必要があります。

(1)設計課題の特色に応じた計画
①喫茶スペースの計画
②談話コーナーの計画
③屋外広場の計画

(2)計画一般(敷地の有効利用、配置計画、動線計画、設備計画、各室の計画等)

(3)構造に対する理解

(4)断面に関する知識

(5)要求図書の表現

(6)設計条件・要求図書に対する重大な不適合
①鉄筋コンクリート造2階建てでないもの
②要求図書のうち図面が1面以上未完成 ③図面相互の重大な不整合(上下階の不整合等)
④延べ面積が、「250㎡以上、300㎡以下」に適合していないもの
⑤要求室のうち、次のいずれかの室が欠落又は設置階が違っているもの 1階:エントランスホール・観光案内所、管理人室、 喫茶スペース、多目的室、非常用電源室 2階:客室、談話コーナー 屋外:屋外広場
⑥著しく非常識な計画(エレベーター、階段の欠落等)

試験元 https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/2k-mondai.files/2k-2024-2nd-gohikijun.pdf

各ランク割合

下記のように公表されています。
個人的にはランクⅢが最も今後の学習に迷うランクだと思います。
基本的な考え方から見直す必要もあるかもしれません。

採点の結果、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は、
次のとおりであった。

ランクⅠ:47.0%、
ランクⅡ:4.7%、
ランクⅢ:37.1%、
ランクⅣ:11.1%

試験元 https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/2k-mondai.files/2k-2024-2nd-gohikijun.pdf


解答の傾向

実はご丁寧に「こういう不合格者が多かったよ」と記載があります。

「未完成」、「主要室の欠落」、「設計条件の違反(喫茶スペース・談話コーナー等の席数、屋外 広場の計画、非常用電源室の配置の計画が不適当なもの)」、「要求図書の違反(防火設備の表 示が不適当なもの)」に該当するものが多かった。

試験元 https://www.jaeic.or.jp/shiken/2k/2k-mondai.files/2k-2024-2nd-gohikijun.pdf


講評

過去に二級建築士を合格したものとしての講評です。
講師や試験元ではないので参考程度に…

設計条件より

・喫茶スペースは交流などに使う

→主要道路、日商条件の良い南面、公園、広場に面して配置する。
・長期に滞在する観光客の利用
→客室は道路又は公園に面して最高確保。
・積極的 に交流できる談話コーナー
公園に面した開放感のある談話コーナーとする。
・屋外広場を道路に隣接して設け、南側の公園と一体的 に活用できるようにする。
→広場は南東

このように最も重要視される設計条件から骨格を想定していく必要がありました。
その他、要求室や法規はもちろん、隣接要求や各特記事項は1つでも見逃すと合格は一気に遠くなります。

例年通りであれば2025年(令和7年)は木造が出題されるでしょう。

各資格学校も総評を発表しています。
情報を取捨選択して見直し学習の参考にしてみてください。

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