見出し画像

TheWhiteLounge 解釈

3/3から半年が経ち、映画が公開されましたね、
ここまで沢山の考察や、解釈を読んできて、自分の中で納得が行くTheWhiteLoungeの解釈が生まれたので改めて書き直そうかと思いまして。
考察と言うか、勝手な想像が少し含まれていますが、基本物語の解釈を言語化したものです。
是非最後まで読んでいただけると幸いです。

『前提』
TheWhiteLoungeの中のお話は同時刻に起こっている別のお話。
砂嵐と映画では大森が目を瞑る瞬間が物語の変わり目です。相手の女の人も変わり目の目印です。
※ここでは【】事にお話が変わります
TheWhiteLoungeを歌っている最初と最後は同じお話ですが、本編では無いと考えています。

【マスカレイド】
現世なのか、それとも別の次元なのか。とあるLoungeにやってきた人。どこから来たか、どうしてここにいるのか自分では分からない。

【水と影】
仕事に疲れた独り身の人、毎日同じことの繰り返し。
帰って来て服を着崩し、炭酸を飲む。また明日も同じ生活か、「変わりたいな、でも変わりたくないな」

【手紙(過去との会話)】
昔、愛していた人を思い出す人、彼女はもう僕に興味なんか無い。記憶の彼女には触れられない。
また君とあの時のように踊れたらいいのに。

【反射】
怒り狂った人、あいつが憎い、でもどこか羨ましい。
あいつのせいで俺の心はどうかしてしまいそうだ。
悲しい、嫌い、イライラする。そんなことを考えるけど、本当は自分では分かってる。「あぁ、だからか」

【愛という種】
愛している人と普通の日々を過ごす人、しかし平穏な暮らしの中でも心はなぜか寂しい。満たされているはずなのに。
あのカップル幸せそうだなとか、私たちはこれからどうして行こうとか。どこか違うことを考えてしまう。でも、愛という種を育んでいきたい、2人で全てを愛して生きて行きたい。
すれ違うこともあるさ、伝わらないこともある、それでも私は貴方と一緒にいたい。
「結婚しよう」

【青さのカケラ】
ついつい天邪鬼になってしまう思春期の人、誰かと一緒にいたいけど辛い、雨に触れたいけど寒い。
そんな時に傘を差し出してくれた友達。僕は彼女に惹かれていく、でも彼女は「また好きな人の話しをするんだ今日も」僕に見向きもしない。あぁ、僕の彼女だったらいいのに…伝わらないよね。

【虚構と虚無】
キラキラしたステージに出てお客さんを今日も楽しませる人、でもおかしいなさっきまであんなに人がいたのに気が付いたら独りだ。ステージの上ではあんなに楽しくて、このまま時間が止まればなんて思うのに。まるで誰も自分を見てくれないみたいだ。寂しいな、悲しいな、こんな日々の繰り返しだ。

【僕の一部】
こんな人生でも、毎日でも、「ドアを開けたら何かが変わるのか」楽しく生きられるだろうか?みんな孤独を抱えているのに。

【終わりの始まり】
大丈夫、鮮やかになるよ。変わりなく思える日々でもささやかな喜びがある。寂しく思う日もいつかは満たされる。
さぁ、新しい旅に進もうか。記憶も、思い出も、辛い過去もこのトランクケースに閉じ込めて…
いや、もう必要ないか。またここから始めよう。

〜END〜

『全体での解釈』
ここには色々なお話に色々な人が出てきます。
どうでした?1人くらいは「あ、自分みたい」って思う人、いましたか?
世の中には愛とか恋とか、変化とか、感情が溢れかえっています。そこで大森はそれでいいのだと、そのままでいいのだと伝えたかったのではないでしょうか?常に変化して行くこの世界で生きるということを伝えたかったのではないでしょうか?隠した感情も、表に出た感情も、過去も今も全部大切な貴方の、僕の一部なんです。何も塗られていない真っ白な世界に色を付けるのは貴方自身なのです。そんなことを思っていたのかなと私は受け取りました。

物語とは、伝えたいことをお話にして伝える手段です。9つの物語で大森は何を伝えたかったのでしょうか?みなさんの心には何が届きましたか?
ここまで読んでくださった方の受け取ったものも良ければ教えていただけるとありがたいです。

これまでの文は「私の」受け取ったものであり、私なりの解釈です。これだけが正解ではありませんし、そもそも正解など無いので固定概念や先入観を持たず、2回目や3回目の映画もお楽しみください。
解釈が少しでも似てたり、共感できた部分があると嬉しいですけどね?笑全く違う!って言うのも面白いので是非教えてください!
そこがいいところなんですよね?大森さん。

いいなと思ったら応援しよう!