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優しい緊縛師 3

喜多征一先生の緊縛は個人に対する物も含めて、同じ縛りはありません。

緊縛中は苦しさや痛み、気持ち良さが折重なり累積され、それぞれが共鳴し、
さっきまで痛みだったものを気持ちいいと感じたり、自分の声をどこか遠くで聞いていたり、
自分ではコントロール出来ない所でずっと溺れていたような気がします。

ただ先生に触れられる部分は
最初に感じた様に、終始、優しくて気持ちが良かったと記憶しています。

色々な感覚が綯い交ぜのまま、いつの間にか縄が解かれて、後ろから先生に強く擁かれて、
初めて自分の身体の輪郭を取り戻していくのを感じました。

それはとても幸せな瞬間でした。


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